🏆 速報
ドジャース山本由伸がサイ・ヤング賞最終候補に!日本人初受賞なるか、12日に発表されます。
メジャーリーグで今季12勝を挙げ、ワールドシリーズMVPにも輝いた山本由伸投手。その活躍が認められ、投手最高の栄誉とされるサイ・ヤング賞の最終候補3人に選ばれました。
もし受賞すれば、日本人投手として史上初の快挙です。これまでダルビッシュ有投手が2回2位になるなど、何度も「あと一歩」で涙をのんできた日本人投手たち。
今回、山本は本当に日本人初のサイ・ヤング賞を獲得できるのでしょうか。他の候補者との比較や、なぜポストシーズンの活躍が考慮されないのかまで、詳しく解説していきます。

📋 この記事でわかること
⚾ 山本由伸がサイ・ヤング賞最終候補に!日本人初受賞なるか
2025年11月4日、全米野球記者協会が発表したサイ・ヤング賞の最終候補3人に、ドジャースの山本由伸投手が選出されました。ナショナル・リーグでは山本、パイレーツのポール・スキーンズ投手、フィリーズのクリストファー・サンチェス投手の3人です。
発表は12日(日本時間13日)に行われる予定です。もし山本が受賞すれば、日本人投手として史上初の快挙となります。
✨ 最終候補3人
• 山本由伸(ドジャース)
• ポール・スキーンズ(パイレーツ)
• クリストファー・サンチェス(フィリーズ)
山本は今季、メジャー2年目にして開幕投手を務め、チームの先発投手では唯一シーズンを完走しました。レギュラーシーズンで12勝8敗、防御率2.49、201奪三振という素晴らしい成績を残しています。
さらにポストシーズンでは6試合に登板し5勝1敗、防御率1.45の圧巻の投球。ワールドシリーズでは第2戦で完投勝利、第6戦で6回1失点、第7戦でも勝利投手となり、シリーズMVPに輝きました。
ただし、サイ・ヤング賞の投票はポストシーズン開始前に締め切られるため、ワールドシリーズでの活躍は考慮されません。それでも、レギュラーシーズンの成績だけで十分に受賞に値する内容です。
日本人投手にとって、サイ・ヤング賞は長年の悲願でした。果たして山本が、その高い壁を突破できるのか注目が集まっています。
🏆 サイ・ヤング賞とは?MLBの投手最高の栄誉
サイ・ヤング賞は、メジャーリーグで最も活躍した投手に贈られる賞です。ナショナル・リーグとアメリカン・リーグから、それぞれ1人ずつが選ばれます。
この賞は1956年に制定されました。1890年から1911年までメジャーリーグで活躍した伝説の大投手、サイ・ヤングの功績を称えて名付けられたものです。
選出方法は、全米野球記者協会に所属する記者60人の投票で決まります。各記者は1位から5位までを選んで投票し、それぞれにポイントが割り当てられます。
📊 投票ポイント制度
1位票 → 7点
2位票 → 4点
3位票 → 3点
4位票 → 2点
5位票 → 1点
合計ポイントが最も高い投手が受賞者となります。
投票内容は全て公開されるため、記者たちは実際の成績に基づいて投票します。防御率、奪三振、勝利数、WHIPなどの数値が重視されますが、明確な基準はなく「その年最も活躍した投手」という判断です。
日本のプロ野球にも似た賞として沢村賞がありますが、違いもあります。沢村賞は先発投手限定ですが、サイ・ヤング賞はリリーフ投手も対象です。
つまり、投手であれば誰にでもチャンスがある、まさに投手最高の栄誉なのです。
💪 山本由伸の2025年シーズン成績がすごい!
山本由伸の今季の成績を詳しく見ていきましょう。レギュラーシーズンでは30試合に登板し、12勝8敗、防御率2.49、201奪三振を記録しました。
特に注目すべきは、WHIP0.99という数字です。WHIPとは、1イニングあたり何人の走者を出したかを示す指標で、1.00を切れば優秀とされます。
山本の被打率.183はメジャー全体でトップでした。これは「打者100回打席に立って、18回しか打たれない」という驚異的な数字です。
オールスターにも初選出され、8月31日から3試合連続で2桁奪三振を記録しました。まさにメジャー2年目にして、リーグを代表する投手の仲間入りを果たしたのです。
⚡ 衝撃のシーン
9月6日のオリオールズ戦で、山本は9回2死までノーヒットノーランを続けていました。あと1人でメジャー史に名を刻む大記録達成というところで、ジャクソン・ホリデーに本塁打を打たれてしまったのです。
惜しくも達成はなりませんでしたが、その投球内容は球界全体を震撼させました。データに特化した米メディアによれば、山本は1968年のボブ・ギブソン以来57年ぶりとなる複数の記録を同時達成しています。
200奪三振以上、防御率2.50未満、被打率.200未満、WHIP1.00未満、被長打35本未満という厳しい条件を、すべてクリアしたのです。
ポストシーズンでの活躍も見事でした。6試合で5勝1敗、防御率1.45という圧巻の数字を残し、ワールドシリーズMVPを獲得しています。
山本のワールドシリーズでの奮闘については、こちらの記事で詳しく解説しています。
🔥 他の最終候補者は?スキーンズが本命の理由
サイ・ヤング賞の受賞予想では、パイレーツのポール・スキーンズ投手が本命視されています。スキーンズは2024年の新人王で、今季メジャー2年目ながら圧倒的な成績を残しました。
スキーンズの成績は、32試合に登板して10勝10敗、防御率1.97、216奪三振です。防御率1.97はナショナル・リーグ1位で、WAR(勝利貢献度)7.6も他を大きく引き離しています。
🤔 10勝10敗なのに本命なの?
実は、メジャーリーグでは勝利数はあまり重視されません。勝敗はチームの打線や救援陣の出来に左右されるからです。
スキーンズが所属するパイレーツは打線が弱く、好投しても味方が点を取れませんでした。それでも、防御率やWARといった投手個人の実力を示す数値が圧倒的なのです。
3人目の候補、フィリーズのクリストファー・サンチェス投手も素晴らしい成績を残しています。11勝5敗、防御率2.66、173奪三振で、チームのプレーオフ進出を支えました。
3人の防御率を比較すると、スキーンズ1.97、山本2.49、サンチェス2.66となります。奪三振数では、スキーンズ216、山本201、サンチェス173です。
数字だけ見ると、スキーンズが一歩リードしているのは確かです。ただし、山本の被打率.183(メジャートップ)や、開幕投手としてシーズン完走した安定感も高く評価されています。
投票は記者60人それぞれの判断に委ねられるため、山本にも十分チャンスはあります。12日の発表まで、目が離せない状況です。
📖 日本人投手とサイ・ヤング賞の歴史〜ダルビッシュの挑戦〜
日本人投手にとって、サイ・ヤング賞は長年の悲願でした。これまで何人もの投手が挑戦してきましたが、まだ誰も受賞していません。
最も受賞に近づいたのは、ダルビッシュ有投手です。ダルビッシュは2013年と2020年の2回、投票で2位になっています。
💔 ダルビッシュの悔しい記録
2013年:レンジャーズで13勝9敗、防御率2.83、277奪三振(リーグ1位)→ 2位
2020年:カブスで8勝3敗、防御率2.01 → 2位
2回も「あと一歩」で涙をのんだのです。
同じ2020年には、ツインズの前田健太投手もア・リーグで2位になっています。6勝1敗、防御率2.70という成績でしたが、受賞には届きませんでした。
他にも、野茂英雄投手が1995年と1996年に4位、松坂大輔投手が2008年に4位、岩隈久志投手が2013年に3位になっています。2022年には大谷翔平投手が4位、2024年には今永昇太投手が5位に入りました。
特にダルビッシュの2回の2位は、日本人投手の実力がメジャーでも十分に通用することを証明しました。ただ、「最も活躍した投手」という頂点には、あと一歩届かなかったのです。
山本由伸は、その壁を突破できるのでしょうか。ダルビッシュが2回も手にできなかった栄冠を、山本が掴み取れるか注目されています。
❓ ポストシーズンの成績は考慮されないって本当?
「山本はワールドシリーズMVPなのに、なぜサイ・ヤング賞では不利なの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。実は、サイ・ヤング賞の投票には、ポストシーズンの成績は一切考慮されません。
投票は、レギュラーシーズン終了後、ポストシーズンが始まる前に締め切られます。つまり、記者たちが投票用紙を提出した時点で、ワールドシリーズはまだ行われていないのです。
⚠️ 意外なルール
これは、すべてのチームに公平にするためのルールです。プレーオフに進出できるのは一部のチームだけで、優秀な投手でもチーム成績が悪ければポストシーズンに出られません。
もしポストシーズンの成績を加味すると、弱小チームのエース投手は不利になってしまうのです。
山本は、ワールドシリーズで第2戦完投勝利、第6戦6回1失点、第7戦でも勝利投手となり、MVPに輝きました。しかし、これらの素晴らしい活躍は、サイ・ヤング賞の投票には全く影響しません。
「それって山本に不利じゃない?」と思うかもしれません。確かに、ポストシーズンでの活躍が評価されないのは残念です。
ただし、レギュラーシーズンだけでも、山本の成績は十分に素晴らしいものでした。12勝8敗、防御率2.49、201奪三振、被打率.183(メジャートップ)という数字は、誰が見ても一流です。
記者たちは、これらのレギュラーシーズンの成績を基に、山本に投票するかどうかを判断します。ポストシーズンの活躍は直接的には関係ありませんが、山本の実力を証明する参考情報にはなるでしょう。
✅ まとめ
📌 この記事のポイント
• 山本由伸がナショナル・リーグのサイ・ヤング賞最終候補3人に選出
• 発表は12日(日本時間13日)で、受賞すれば日本人投手として史上初
• 最終候補は山本、スキーンズ、サンチェスの3人でスキーンズが本命視
• 山本のレギュラーシーズン成績:12勝8敗、防御率2.49、201奪三振、被打率.183(メジャートップ)
• ポストシーズンの成績は考慮されないため、ワールドシリーズMVPは無関係
• ダルビッシュ有投手が過去2回2位になるなど、日本人投手は何度も「あと一歩」で涙をのんできた
12日、山本由伸が日本人初のサイ・ヤング賞受賞という歴史的瞬間を迎えられるのか、注目が集まっています。
💬 よくある質問(FAQ)
Q1. 山本由伸はサイ・ヤング賞を受賞できる可能性はありますか?
可能性はありますが、防御率1.97のスキーンズが本命視されています。ただし山本の被打率.183(メジャートップ)や安定感も高評価で、記者60人の投票次第では受賞のチャンスもあります。
Q2. サイ・ヤング賞はどのように選ばれるのですか?
全米野球記者協会の記者60人が投票し、1位7点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点でポイントを集計します。合計ポイントが最も高い投手が受賞者となります。
Q3. なぜワールドシリーズMVPなのにサイ・ヤング賞では不利なのですか?
投票はレギュラーシーズン終了後、ポストシーズン開始前に締め切られるため、ワールドシリーズの成績は一切考慮されません。これは全チームに公平にするためのルールです。
Q4. 過去に日本人投手でサイ・ヤング賞に近づいた選手は誰ですか?
ダルビッシュ有投手が2013年と2020年の2回、投票で2位になっており最も受賞に近づきました。他にも野茂英雄、松坂大輔、前田健太、大谷翔平、今永昇太らが票を獲得しています。