⚠️ 速報:準優勝校でも不祥事発覚
本日14時の組み合わせ抽選会を前に、宮城県代表は依然として不透明な状況です。
2025年11月17日午前、宮城県の高校サッカー界に衝撃のニュースが飛び込んできました。
全国高校サッカー選手権の宮城県大会で準優勝した聖和学園高校のサッカー部で、複数の部員が夏休み期間中に飲酒・喫煙をしていたことが東北放送の報道で明らかになったのです。
優勝した仙台育英はすでに「いじめ問題」で全国大会を辞退。
準優勝の聖和学園でも不祥事――。
本日14時から始まる全国大会の組み合わせ抽選会を前に、JFAの公式発表によると宮城県代表は依然として「調整中」のまま。
前代未聞の事態に、高校サッカー界は大きく揺れています。

📋 この記事でわかること
⚽ 聖和学園サッカー部で飲酒喫煙問題が発覚│いつ・誰が・何があったのか
📅 2024年8月の夏休み期間中に発生
聖和学園高校の発表によると、問題が起きたのは2024年8月の夏休み期間中でした。
男子サッカー部に所属する複数の部員が、飲酒や喫煙をしていることを学校側が確認。
関与した人数や詳しい状況について、学校側は現時点で明らかにしていません。
✅ 該当部員は県大会前に退部・休部・転校
ここで重要なのは、学校側の対応のタイミングです。
学校は該当する部員に対して、個別に指導を実施。
📌 実は
全員が10月から始まった全国高校選手権の県大会の前に、退部や休部、または転校をしたということです。つまり、問題を起こした部員は県大会には一切参加していなかったのです。
🏆 県大会は該当部員を除いて出場し準優勝
聖和学園は、該当部員を除いたメンバーで県大会に出場。
準々決勝、準決勝と勝ち進み、11月2日の決勝戦に進出しました。
決勝では仙台育英高校と対戦。1-2で敗れはしたものの、堂々の準優勝という結果を残しています。
当時、県大会を戦っていた選手たちは、この飲酒・喫煙問題には関わっていなかったメンバーでした。
では、優勝した仙台育英に何が起きたのでしょうか。次のセクションで詳しく見ていきます。
😔 仙台育英のいじめ問題と全国大会辞退の経緯
聖和学園との大きな違いは、「いじめ」という被害者がいる問題だったことです。
😢 2年半にわたる継続的ないじめ
サッカーキングの報道によると、仙台育英サッカー部では3年生の男子部員1名が、同級生から継続的にいじめを受けていました。
時期は2023年春、つまり1年生の頃から。
約2年半にわたって、「うざい」「デブ」といった暴言を繰り返し浴びせられていたのです。
被害を受けた部員は抑うつ症状と診断され、現在も通院中。部活動には参加できない状態が続いているといいます。
⚠️ 「構造的いじめ」の認定が決定打に
学校は10月から本格的な調査を開始。3年生53名と顧問団への聞き取り調査を実施しました。
そして明らかになったのが、「構造的いじめ」という深刻な実態でした。
🔍 構造的いじめとは
仙台放送の報道によると、一部の生徒だけの問題ではなく、部全体の仕組みがいじめを生み出していたということ。誰かがミスをすると連帯責任で罰則を受ける慣習があり、それが特定の生徒を疎外する空気を作っていました。
顧問団も含めて人権意識が不十分で、「いじり」と呼ばれる不適切な言動を見逃していました。
仙台育英のいじめ問題の詳細や構造的いじめについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
📢 優勝から10日後の辞退発表
そして11月12日、仙台育英は全国大会への出場辞退を発表しました。
理由は「加害生徒への指導のための時間確保」と「今後も同様の事案が起こり得ると判断したため」。
優勝からわずか10日後。12月末まで対外活動を停止し、顧問団への人権研修と生徒との面談を実施するとしています。
では、この異例の事態で宮城県代表はどうなるのでしょうか。考えられる3つの選択肢を見ていきましょう。
🤔 宮城県代表はどうなる?│繰り上げ出場・決定戦・辞退の3つの可能性
優勝校が辞退、準優勝校も不祥事。では、宮城県代表はどうなるのでしょうか。
📊 現在の状況:JFAは「調整中」
JFA(日本サッカー協会)の公式発表によると、仙台育英の辞退を受けて、宮城県代表の取扱については「現在調整中」とのこと。
本日11月17日14時の組み合わせ抽選会を前に、まだ結論は出ていません。
🔀 考えられる3つの選択肢
では、どんな可能性が考えられるのでしょうか。
① 聖和学園の繰り上げ出場
最も自然に思えるのが、準優勝の聖和学園が繰り上げで出場する案。ただし、聖和学園にも飲酒・喫煙問題があります。該当部員は県大会前に退部等の処分を受けているとはいえ、「不祥事があった学校」であることは事実。この点をどう判断するかが焦点です。
② 準決勝敗退校での決定戦
準決勝で敗れた仙台城南と仙台大明成に、もう一度戦ってもらう案。公平性は保たれますが、すでに3年生は卒部している可能性が高く、新チーム体制での戦いになるでしょう。負けたチームを再び呼び戻すことへの批判も予想されます。
③ 宮城県枠の空席
宮城県から代表を出さず、全国大会を47都道府県ではなく46代表で開催する案。実は、不祥事による辞退は全国高校サッカー選手権104年の歴史で初めてのこと。前例がないため、この選択肢も排除できません。
⚖️ 決定権は大会実行委員会に
最終的な判断を下すのは、大会実行委員会です。
聖和学園の不祥事の内容、タイミング、処分の適切性などを総合的に検討し、決定が下されることになります。
もし決定戦が行われるとしたら、対戦するのはどの高校なのでしょうか。次のセクションで具体的に見ていきます。
⏰ 準決勝で敗れた2校と組み合わせ抽選会のタイムリミット
🏫 準決勝敗退校は仙台城南と仙台大明成
宮城県サッカー協会の公式記録によると、10月27日の準決勝で以下の結果でした。
- ⚽ 仙台育英 1-0 仙台城南(延長戦)
- ⚽ 聖和学園 1-0 東北生活文化大学高校
つまり、準決勝で敗れたのは仙台城南と東北生活文化大学高校でした。
そして決勝に進出したのが仙台育英と聖和学園だったのです。
👥 すでに3年生は卒部している可能性
県大会の決勝が11月2日。そこから2週間以上が経過しています。
多くの高校では、全国大会に進めなかった3年生はすでに引退し、新チーム体制に移行している時期です。
もし決定戦が行われるとしても、当時のメンバーで戦えるかどうかは不透明です。
🕐 本日14時の抽選会がタイムリミット
全国大会の組み合わせ抽選会は、本日11月17日の14時から開催されます。
⏱️ つまり、この記事を読んでいる今、まさに決定が迫っているのです。
抽選会までに宮城県代表が決まらなければ、大会史上初めて「代表校未定」のまま抽選が行われる可能性もあります。
大会開幕は12月28日。まだ約1ヶ月の猶予はありますが、組み合わせが決まらないと各校の準備にも影響が出るでしょう。
では、過去に似たようなケースはどう判断されてきたのでしょうか。最後のセクションで大阪代表・興国高校の事例を見てみましょう。
📋 過去の辞退事例と興国高校の判断│飲酒問題との違い
🏫 興国高校は飲酒問題でも出場を決定
実は、今回の選手権では大阪代表の興国高校でも飲酒問題が発覚していました。
スポーツ報知の報道によると、興国高校は11月1日に大阪予選で優勝。
しかし翌2日、複数の部員が飲食店で飲酒し、1人が意識障害で救急搬送される事態に。
ところが興国高校は11月15日、該当部員を除くメンバーで選手権に出場すると発表したのです。
💬 興国高校の判断
「飲酒を行った当該生徒については、大会終了まで対外試合への出場を停止します。一方、関与していない部員までもが出場を理不尽に絶たれることは、今後の人生において深い傷痕を残しかねない」
同じ飲酒問題でも、該当者を除外すれば出場可能という判断を下したのです。
📚 2020年の山辺高校も飲酒問題で物議
過去には、2020年の奈良県代表・山辺高校でサッカー部員が寮内で飲酒。この時も辞退することなく出場し、物議を醸しました。
⚖️ いじめ問題と飲酒問題の違い
では、なぜ仙台育英は辞退し、興国高校は出場できるのでしょうか。
大きな違いは、被害者の有無と組織的か個人的かという点です。
🚬 飲酒・喫煙問題
・基本的に個人の規律違反
・直接的な被害者はいない
・該当者を除外すれば対応可能
😢 いじめ問題
・被害者が存在し、心身に深刻な影響
・組織全体(部員・顧問団)の意識の問題
・特定の個人を除外しても解決しない
仙台育英の場合は「構造的いじめ」として、部全体の問題と認定されました。
だからこそ、特定の加害者を除外するのではなく、部全体での活動停止と再教育が必要と判断されたのです。
🤔 聖和学園の判断はどうなる?
では、聖和学園はどう判断されるのでしょうか。ポイントは以下の3点です:
- 該当部員は県大会前に処分済み:県大会を戦ったメンバーは問題に関与していない
- 飲酒問題であり被害者はいない:興国高校と同じ性質の問題
- 準優勝という実力:実力的には全国に出場する資格がある
興国高校の判断を踏襲すれば、聖和学園の繰り上げ出場が認められる可能性は十分にあります。
ただし、「優勝校が辞退した後の準優勝校」という特殊な状況であり、より慎重な判断が求められるでしょう。
📝 まとめ│前代未聞の事態が問いかけるもの
宮城県の高校サッカー界は、前代未聞の事態に直面しています。
📌 事態の整理
- 仙台育英:構造的いじめを認定、11月12日に全国大会辞退を発表
- 聖和学園:複数部員が飲酒・喫煙、該当部員は県大会前に退部等の処分
- 宮城県代表:現在「調整中」、本日14時の抽選会までに決定される可能性
📌 3つの選択肢
- 聖和学園の繰り上げ出場(該当部員除外済み)
- 準決勝敗退校での決定戦(仙台城南 vs 東北生活文化大学高校)
- 宮城県枠の空席(104年の歴史で初)
📌 判断の分かれ目
- 興国高校:飲酒問題でも該当部員除外で出場決定
- 仙台育英:いじめ問題で部全体の活動停止
- 聖和学園:飲酒問題+準優勝という特殊な立場
📌 今後の焦点
- 本日14時の組み合わせ抽選会で宮城県代表が発表されるか
- 聖和学園の繰り上げ出場が認められるか
- 認められない場合、どの選択肢が選ばれるか
高校サッカー界全体に問われているのは、「勝利」と「教育」のバランス、そして「連帯責任」と「個人責任」の線引きです。
不祥事を起こした部員を除外すれば出場できるのか。それとも、学校全体の責任として辞退すべきなのか。
104年の歴史の中で初めて直面するこの問題に、高校サッカー界はどう答えを出すのでしょうか。
⏰ 数時間後、その答えの一部が明らかになります。
💬 あなたの意見を聞かせてください
聖和学園の繰り上げ出場について、あなたはどう思いますか?
❓ よくある質問(FAQ)
Q1: 聖和学園の飲酒喫煙問題はいつ発覚したのですか?
2024年8月の夏休み期間中に複数の部員が飲酒・喫煙をしていたことを学校側が確認。該当部員は10月の県大会前に退部・休部・転校の処分を受けており、県大会を戦ったメンバーは問題に関与していません。
Q2: 仙台育英はなぜ全国大会を辞退したのですか?
3年生部員が1年生の頃から約2年半にわたり同級生から継続的にいじめを受けていた問題で、学校は「構造的いじめ」と認定。部全体の人権意識の不足が原因と判断し、11月12日に辞退を発表しました。12月末まで対外活動を停止します。
Q3: 宮城県代表はどうなる可能性がありますか?
①聖和学園の繰り上げ出場、②準決勝敗退校(仙台城南・東北生活文化大学高校)での決定戦、③宮城県枠の空席、の3つの選択肢があります。JFAは現在「調整中」としており、本日14時の組み合わせ抽選会までに決定される可能性があります。
Q4: 興国高校も飲酒問題があったのに出場できるのはなぜですか?
興国高校は飲酒を行った該当部員を大会終了まで対外試合出場停止とし、関与していない部員のみで出場を決定。飲酒問題は個人の規律違反で被害者がいないため、該当者除外で対応可能と判断されました。一方、仙台育英のいじめは部全体の構造的問題とされました。
📚 参考文献
• 東北放送「聖和学園男子サッカー部、複数の部員が飲酒・喫煙により退部等の処分」
• サッカーキング「仙台育英、高校サッカー選手権の出場辞退を発表」