2025年10月4日、自民党の新しい総裁に選出された高市早苗さん。その直後の10月6日、萩生田光一さんを幹事長代行(党のナンバー2を支える重要ポスト)に起用する方針が明らかになり、ネット上で批判が殺到しています。
「はあ?」「ウソやろw」「絶対ダメ」といった声が相次いでいるのですが、なぜこれほど批判されているのでしょうか?
⚠️ 実は、萩生田さんは裏金問題で処分を受けたばかりで、統一教会との関係も指摘されている人物。しかも、自民党は「解党的出直し」を掲げていたはずなのに、なぜこのタイミングでこの人事?
10月7日には正式に幹事長代行就任が決定。朝のテレビ番組で政治ジャーナリストの田崎史郎さんが人事について語った同じ日に、本当に報道が相次いだという展開も含めて、詳しく見ていきましょう。
📋 この記事でわかること
🔍 萩生田光一氏とは?裏金2728万円・統一教会問題の全容
まず、萩生田光一さんって誰?という方のために、基本情報をお伝えします。
萩生田さんは62歳で、東京24区(八王子市)選出の衆議院議員。旧安倍派の有力者「5人衆」の一人として知られ、元政調会長(党の政策を決める重要ポジション)も務めた大物議員です。
💰 裏金問題の詳細:新卒の年収約10年分
萩生田さんの最も大きな問題は、裏金問題です。
📊 裏金不記載額
合計2728万円(5年間)
これは新卒の平均年収(約250万円)の10年分以上に相当する巨額です。
2018年から2022年の5年間で、政治資金収支報告書に記載しなかった金額です。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、萩生田さんは2024年4月に「党役職停止1年」の処分を受けました。
ただし、この処分には批判も多くありました。なぜなら、萩生田さんはすでに政調会長を辞任していたため、「役職停止」と言っても「実質おとがめなし」だったからです。
しかも、処分満了は2025年4月。つまり、処分が終わってわずか半年で重要ポストに復帰したことになります。
⛪ 統一教会との深い関係
萩生田さんのもう一つの大きな問題は、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係です。
2022年6月、参院選の直前に生稲晃子さんを連れて統一教会の関連施設を訪問していたことが報道されました。萩生田さん自身も訪問を認めています。
自民党の調査では、萩生田さんは7項目中4項目で最多の関係があることが判明しました。
🔗 統一教会との関係(自民党調査結果)
- 旧統一教会関連団体への会費支出(6万円)
- 選挙でのボランティア支援を受けた
- 関連イベントへの参加
元信者からは「落選期間中も教会を頻繁に訪れていた」という証言もありますが、萩生田さん本人はこれを否定しています。
😲 実は…非公認だったのに当選していた
ここで驚きの事実があります。
💡 意外な事実
2024年10月の衆院選で、萩生田さんは裏金問題により自民党から「非公認」という厳しい扱いを受けていました。普通なら落選してもおかしくない状況です。
しかし、地元・八王子での支持は厚く、7選を果たしてしまったのです。
「有田芳生さん(統一教会問題を追及してきたジャーナリスト)が対立候補として出馬した」という注目選挙だったにもかかわらず、萩生田さんは勝利しました。
つまり、「問題だらけでも当選できる」という状況が、今回の要職復帰につながったと言えるでしょう。
⬇️ では、なぜ高市さんはこの人物を起用するのでしょうか?
🎯 なぜ高市総裁は萩生田氏を起用?麻生氏の影響と「勝ち組優遇」の実態
裏金問題と統一教会問題を抱える萩生田さんを、なぜ高市さんは重要ポストに起用するのでしょうか?
📺 朝の情報番組と同じ日に正式決定
10月6日朝、テレビ朝日「モーニングショー」に出演した政治ジャーナリストの田崎史郎さんが総裁選の予想を外して謝罪していました。同氏は以前から政権人事について解説してきた人物として知られています。
そして10月6日夕方、萩生田さんの幹事長代行起用の方針が報道され、翌7日に正式決定しました。
👴 麻生太郎氏の強大な影響力
高市さんが総裁に選ばれた決定的な理由は、麻生太郎さん(85歳)のプッシュでした。
麻生さんは自民党の最高顧問で、総裁選の決選投票の直前に「党員票が最も多かった候補を支持する」と表明。これが高市さんの勝利につながったのです。
今回の人事では、麻生さん自身が副総裁に再登板するほか、麻生派・旧安倍派・旧茂木派が主要ポストを占める布陣になっています。
🤝 実は…鈴木俊一氏は麻生氏の義弟
ここで、もう一つ驚きの事実があります。
😮 身内で固めた人事
新しく幹事長に就任する鈴木俊一さん(72歳)は、実は麻生太郎さんの義弟(妻の弟)なんです。
つまり、副総裁が麻生さん、幹事長がその義弟の鈴木さん、という身内で固めた人事とも言えます。
👥 高市氏の「全員活躍」方針
高市さんは総裁選で「全員活躍」を掲げていました。これは、裏金問題で処分を受けた議員も排除せず、広く人材を活用するという方針です。
しかし、「全員活躍」と言いながら、実際には「総裁選で高市さんを支持した派閥の人たちを優遇する」という典型的な論功行賞(勝ち組優遇)になっているのが実態です。
⬇️ この人事に、世間はどう反応しているのでしょうか?
😡 ネット大荒れ「解党的出直しはどこへ?」批判殺到の理由
この人事に対して、ネット上では批判が殺到しています。
💢 生々しいネットの反応
📱 ネットの声
- 「はぁああああ?!」
- 「え!?まさかの」
- 「国会で追及されそうですね」
- 「どこが解党的出直しなんだか。国民舐めんな!」
- 「絶対にダメ」
- 「ウソやろw」
- 「一連の騒動はもう闇に葬られたのか?」
なぜ、これほど批判が集まるのでしょうか?
🔄 「解党的出直し」との矛盾
実は、自民党は2025年7月の参院選で大敗した後、「解党的出直し」を掲げていました。
参院選の総括文書では、物価高対策や「政治とカネ」の問題を敗因に挙げ、「再び国民に信頼され、付託に応えられる真の国民政党に生まれ変わる」と宣言していたのです。
この「解党的出直し」を掲げたのは、当時の総裁だった石破茂さん。石破さんは退陣しましたが、高市さんはその方針を継承する立場にあったはずです。
⚠️ 国民の怒りの本質
裏金問題と統一教会問題を抱える萩生田さんを要職に起用したことで、「どこが出直しなんだ?」「結局何も変わってないじゃないか」という批判が噴出しているのです。
🤔 国民が怒っている理由
多くの国民が怒っているのは、次のような理由からです。
1️⃣ 裏金問題の人を重用するのはおかしい
2728万円もの不記載があった人物を、処分満了後すぐに要職に就けるのは「反省していない」と映る
2️⃣ 統一教会問題も解決していない
統一教会との関係が深かった人物を起用することで、「自民党は統一教会問題をもう忘れたのか」という印象を与える
3️⃣ 「解党的出直し」は口だけだった
看板だけ掲げて、実際には何も変わっていない。むしろ「勝ち組優遇」という古い自民党のやり方に戻っている
4️⃣ 国民を馬鹿にしている
批判されても結局元に戻すという姿勢が、「どうせ国民はすぐ忘れる」と舐めているように見える
⬇️ この人事で、今後どんな問題が起きるのでしょうか?
⚖️ 国会で追及される可能性は?野党の反応と今後の展開
この人事は、国会でも大きな問題になりそうです。
🗣️ 野党の厳しい反応
立憲民主党の野田佳彦代表は、早速「理解できぬ」と批判しています。
野党としては、以下の点を国会で追及する可能性が高いです。
🎯 国会で追及される可能性のあるポイント
- 裏金問題の説明責任
- 統一教会との関係の詳細
- 「解党的出直し」との矛盾
- 人事の選定基準
特に、萩生田さんは2024年12月に衆院政治倫理審査会で弁明を行いましたが、十分な説明とは言えなかったという批判もあります。国会の場で改めて追及される可能性は高いでしょう。
💣 実は…秘書が「起訴相当」の議決を受けている
ここで、さらに重要な事実があります。
⚠️ 爆弾情報
萩生田さんの元秘書は、2025年6月に検察審査会から「起訴相当」の議決を受けています。これは裏金事件に関するものです。
「起訴相当」とは、検察が不起訴にした案件について、「やっぱり起訴すべきだ」と市民が判断したということ。その後、2025年8月に秘書は略式起訴され、罰金30万円の略式命令が出されました。
つまり、萩生田さんの周辺では裏金問題がつい最近まで動いており、完全に終わっていないということです。
🔮 今後の展開予測
高市政権は発足早々、以下のような試練に直面すると予想されます。
- 国会での厳しい追及:野党は裏金問題と統一教会問題を徹底的に追及するでしょう
- 世論の反発:ネット上だけでなく、一般世論でも批判が広がる可能性
- 公明党との関係悪化:連立を組む公明党も、統一教会問題に敏感です。関係がギクシャクする可能性があります
- 麻生氏への批判の高まり:「結局、麻生さんの言いなりじゃないか」という批判も出てくるでしょう
⬇️ 他の人事にも注目すべきポイントがあります
👔 他の主要人事も要チェック【鈴木俊一幹事長ほか】
萩生田さんの幹事長代行起用以外にも、注目すべき人事があります。
📋 確定した主要人事
確定した主要人事は以下の通りです。
🎯 高市人事の全体像
- 副総裁:麻生太郎氏(85歳)- 総裁選の立役者が再登板
- 幹事長:鈴木俊一氏(72歳、麻生派)- 麻生氏の義弟、元財務大臣
- 幹事長代行:萩生田光一氏(62歳、旧安倍派)- 裏金・統一教会問題で批判される人物
- 政調会長:小林鷹之氏(50歳)- 元経済安全保障担当相
- 官房長官:木原稔氏(56歳、旧茂木派)- 前防衛相、高市氏と関係が近い
- 総務会長:有村治子氏(55歳、麻生派)- 元少子化担当相
- 選対委員長:古屋圭司氏(72歳)- 元国家公安委員長が再登板
- 国対委員長:梶山弘志氏(69歳)- 元経済産業相
📊 人事の特徴:完全な「勝ち組優遇」
これらの人事を見ると、「勝ち組優遇」がはっきり分かります。
🏆 派閥別の主要ポスト配分
- 麻生派:副総裁、幹事長、総務会長
- 旧安倍派:幹事長代行
- 旧茂木派:官房長官
高市さんを総裁選で支持した派閥が、ほぼすべての主要ポストを占めています。
🎁 実は…これは典型的な「論功行賞」
政治の世界では、選挙や総裁選で勝った後、支援してくれた人たちに重要なポストを与えることを「論功行賞」と言います。
今回の人事は、まさにその典型例です。
🤝 恩人たちへの「お返し」
- 総裁選を勝たせてくれた麻生さんとその派閥
- 組織票で支えてくれた旧安倍派
- 決選投票で高市さんに投票を指示した旧茂木派
これらの「恩人たち」に報いる人事になっているのです。
一方で、総裁選で対立した候補(小泉進次郎さんなど)も閣僚として処遇する方針ですが、党の主要ポストは「勝ち組」が占めるという構図は変わりません。
📝 まとめ:「解党的出直し」の看板はどこへ行った?
高市早苗新総裁による萩生田光一氏の幹事長代行起用は、多くの国民に衝撃を与えました。
✅ この記事のポイント
- 萩生田氏は裏金2728万円の不記載と統一教会との深い関係が問題視されている人物
- 処分満了からわずか半年で要職に復帰したことに批判が集中
- 高市氏の人事は麻生太郎氏の影響力が強く、「勝ち組優遇」の典型
- 自民党が掲げた「解党的出直し」との矛盾が明白
- 野党は国会で厳しく追及する構え、萩生田氏の秘書は2025年8月に略式起訴されている
🗣️ 最後に
2025年10月7日、萩生田さんの幹事長代行就任が正式決定しました。しかし、その決定を喜べる国民は少ないでしょう。
「解党的出直し」を掲げた自民党。しかし、実際に行われたのは古い体質そのものの「勝ち組優遇」人事でした。
裏金問題で国民の信頼を失った自民党が、その反省もそこそこに、裏金問題で処分を受けた人物を要職に起用する。これでは「何も変わっていない」と批判されるのも当然です。
高市政権は、発足早々から厳しい試練に直面しています。国会での追及、世論の反発、そして萩生田氏の秘書を巡る裁判の動向。今後の展開から目が離せません。
💭 あなたは、この人事をどう思いますか?
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 萩生田光一氏の裏金問題とは具体的にどんな問題ですか?
2018年から2022年の5年間で、政治資金収支報告書に記載しなかった金額が合計2728万円に上る問題です。この金額は新卒の平均年収の10年分以上に相当します。2024年4月に「党役職停止1年」の処分を受けましたが、すでに政調会長を辞任していたため「実質おとがめなし」と批判されました。
Q2. なぜ高市総裁は萩生田氏を起用したのですか?
総裁選で高市氏を支持した派閥(麻生派、旧安倍派、旧茂木派)への論功行賞(勝ち組優遇)が主な理由です。特に、総裁選の立役者である麻生太郎氏の影響力が強く、麻生氏が推す人物が主要ポストに就いています。高市氏は「全員活躍」を掲げていましたが、実際には支持してくれた派閥を優遇する人事になっています。
Q3. 「解党的出直し」とは何ですか?なぜ批判されているのですか?
「解党的出直し」は、2025年7月の参院選で自民党が大敗した後、当時の石破茂総裁が掲げた方針です。「政治とカネ」の問題を反省し、国民に信頼される政党に生まれ変わると宣言していました。しかし、裏金問題と統一教会問題を抱える萩生田氏を要職に起用したことで、「結局何も変わっていない」「口だけだった」と批判されています。
Q4. 今後、国会で追及される可能性はありますか?
野党は国会で厳しく追及する構えです。立憲民主党の野田佳彦代表は「理解できぬ」と批判しており、裏金問題の説明責任、統一教会との関係、「解党的出直し」との矛盾などが追及される見込みです。また、萩生田氏の元秘書が2025年8月に略式起訴されており、この問題も国会で取り上げられる可能性があります。