2025年9月29日、プロ野球界に衝撃が走りました。
東京ヤクルトスワローズが育成選手を含む9選手への戦力外通告を発表し、その中に通算1426安打・343盗塁という輝かしい実績を持つ西川遥輝外野手(33歳)の名前があったのです。
💡 この記事のポイント
実は西川選手、智弁和歌山時代に「史上最高野手」と評された天才プレイヤー。プロ入り後も日本シリーズで史上2人目となる伝説的なサヨナラ満塁本塁打を放つなど、数々の記録を残してきました。
こんな凄い選手がなぜ戦力外に?そして今後はどうなるのか?
詳しく見ていきましょう。
📋 この記事でわかること

⚾ 【速報】西川遥輝が戦力外通告-33歳、ヤクルトが判断
2025年9月29日、東京ヤクルトスワローズは育成選手を含む9選手への戦力外通告を発表しました。
戦力外通告とは、球団が「来シーズンは契約しません」と選手に伝えることです。
つまり、チームから必要とされなくなったという厳しい通告です。
📢 今回戦力外となった9選手
- 西川遥輝(外野手)
- 山本大貴(投手)
- 金久保優斗(投手)
- 山下輝(投手)
- 原樹理(投手)
- 宮川哲(投手)
- 竹山日向(投手)
- 中川拓真(捕手)
- 鈴木康平(育成投手)
この中で最も注目を集めたのが、西川遥輝選手です。
なぜなら彼は、プロ15年間で通算1426安打・343盗塁という申し分ない実績を持つベテランだからです。
しかも盗塁王を4回も獲得しています。
実は西川選手、高校時代から「智弁和歌山史上最高野手」と評されていた天才プレイヤー。
そんな選手がなぜ戦力外に?この疑問を解き明かしていきます。
🌟 西川遥輝とは?智弁和歌山史上最高野手と評された天才
まず、西川遥輝選手がどんな選手なのかを知っておきましょう。
👤 基本プロフィール
- 生年月日:1992年4月16日(33歳)
- 出身地:和歌山県紀の川市
- 身長・体重:181cm・79kg
- 投打:右投左打
- ポジション:外野手
西川選手の最大の武器は、その圧倒的な俊足です。
一塁までの到達タイムは、バント安打で3.57秒、内野安打で3.97秒という驚異的な速さ。
50メートル走は5秒8という記録も持っています。
この足の速さを活かして、プロ15年間で343回も盗塁に成功。
盗塁王のタイトルを4回(2014年、2017年、2018年、2021年)も獲得しました。
でも、西川選手の凄さは足の速さだけじゃありません。
高校時代に名将・高嶋仁監督から「智弁和歌山史上最高野手」と評されたほど、走攻守の総合力が高い選手だったんです。
⚡ ここがポイント
智弁和歌山といえば、中田翔選手(元日本ハム)など多数のプロ野球選手を輩出してきた甲子園の名門校。その歴史の中で「史上最高」と言われるのは、相当な評価です。
実は、西川選手の凄さは高校1年生の甲子園デビュー時から際立っていました。
次のセクションで、その伝説的なエピソードをご紹介します。
🏆 1年生で甲子園デビュー!骨折しながら13打数6安打の鮮烈デビュー
西川選手の野球人生は、まさに「天才」の言葉がふさわしいスタートでした。
2008年、智弁和歌山高校1年生だった西川選手は、春の和歌山大会で早くも4本のホームランを打ち、「スーパー1年生」として話題になります。
そして迎えた夏の甲子園。
ところが、県大会の打撃練習中に右手の有鈎骨(ゆうこうこつ)を骨折してしまったんです。
普通なら「骨折したから出場は無理」となるところですが...
💬 高嶋仁監督の決断
「まだ骨は完全にひっついていないけど、私の判断ではなんとかプレーできる範囲だった。足もあるし、しっかり守って、打席ではフォアボール(四球)を選んで走ってくれたらいい」
つまり、骨折したままの強行出場だったんです。
痛み止めを飲みながら甲子園のグラウンドに立った1年生の西川選手。
周囲の不安をよそに、準々決勝の常葉菊川戦では2打席連続で三塁打を放つなど、13打数6安打の活躍を見せました。
1年生とは思えない打撃技術と走塁技術。
この鮮烈なデビューで、西川選手は甲子園を沸かせました。
高校3年間で計4度の甲子園出場を果たした西川選手は、故障に苦しみながらも、その総合力の高さと華のあるプレースタイルで「智弁和歌山史上最高野手」という評価を確立したのです。
📊 プロ15年で積み上げた輝かしい実績-通算1426安打・343盗塁
2010年のドラフト会議で、西川選手は北海道日本ハムファイターズから2位指名を受けてプロ入り。
そこから15年間、まさに「俊足巧打」を体現する活躍を見せてきました。
🏅 プロでの主な実績
- 通算1426安打・343盗塁
- 盗塁王:4回(2014年、2017年、2018年、2021年)
- ゴールデングラブ賞:4回(2017年〜2020年)
- ベストナイン:2回(2016年、2017年)
- 日本シリーズ優秀選手賞:1回(2016年)
特に2014年は、高卒4年目で143試合にフル出場し、43盗塁を記録して初の盗塁王を獲得。
この年から西川選手の全盛期が始まります。
2016年には、キャリアハイとなる打率.314、出塁率.405を記録。
さらに驚くべきは、この年西川選手は規定打席到達者でありながら併殺打がゼロだったこと。
これは史上12人目という記録的な快挙でした。
✨ 豆知識
足が速くて左打者だから併殺打になりにくいとはいえ、1年間で1回も併殺打にならないのは至難の業です。
そして2016年は、西川選手にとって特別な年になります。
次のセクションで、その理由をお話しします。
⚡ 2016年日本シリーズの伝説-史上2人目のサヨナラ満塁弾
2016年10月27日。
この日、札幌ドームで行われた日本シリーズ(プロ野球の日本一を決める試合)第5戦で、西川選手は球史に残る伝説を作り上げました。
日本ハム対広島のシリーズは、広島が2連勝したものの、日本ハムが札幌で2連勝して2勝2敗のタイに。
この第5戦、勝った方が日本一に大きく近づく大事な試合でした。
1-1の同点で迎えた9回裏。
日本ハムは2アウトながら、四球と内野安打で1塁と3塁にランナーを置きます。
そして次の打者・岡大海選手に死球が当たり、一触即発の雰囲気に。
⚾ 運命の瞬間
2アウト満塁という、最高の場面でバッターボックスに入ったのが西川選手でした。
広島のクローザー・中崎翔太投手が投げた2球目。高めに浮いたストレートを、西川選手が完璧に捉えました。
打った瞬間、打球は右翼スタンドへ。
サヨナラ満塁ホームラン!
札幌ドームが割れんばかりの大歓声に包まれました。
実はこの「日本シリーズでのサヨナラ満塁本塁打」という記録、1992年のヤクルト・杉浦享選手以来24年ぶり、史上2人目の快挙だったんです。
しかも、9回裏にスタメン選手が打ったサヨナラ満塁本塁打は史上初。
ヒーローインタビューで西川選手は興奮気味にこう叫びました。
「僕も何が起きたかわからないくらい興奮してます!全員で広島行くぞー!」
その後、日本ハムは第6戦でも勝利し、10年ぶりの日本一に。
西川選手は日本シリーズ優秀選手にも選ばれました。
この伝説的な一発は、今でも日本ハムファンの間で語り継がれています。
❓ 戦力外の理由は?2025年の成績と下半身のコンディション不良
こんな輝かしい実績を持つ西川選手が、なぜ戦力外になったのか。
その理由は、2025年シーズンの成績を見れば明らかです。
📉 2025年の成績
- 出場試合数:49試合
- 打率:.174
- 本塁打:0本
- 打点:6点
- 盗塁:1個
前年の2024年は113試合に出場して打率.260、10盗塁を記録していたのに、2025年は出場機会が半分以下に減り、打率も大きく下がってしまいました。
スポーツ報知の報道によると、下半身のコンディション不良が影響していたとのこと。
俊足が最大の武器である西川選手にとって、足の状態が悪いのは致命的です。
また、年齢も考慮されたと思われます。
⚠️ プロの厳しさ
33歳という年齢は外野手としてまだプレー可能ですが、若手育成を重視するチーム方針の中で、出場機会の少ないベテランは厳しい立場に置かれます。
ヤクルトは2025年シーズン、セ・リーグ最下位に沈みました。
チームの若返りを図るため、実績あるベテランでも容赦なく戦力外にする判断を下したのでしょう。
プロ野球の世界は、本当に厳しい世界です。
でも、西川選手の物語はここで終わりません。
💪 年俸1600万円からの挑戦-最低保証でも魅せたプロ魂
実は西川選手、2024年にヤクルトへ加入した時の年俸は1600万円でした。
「1600万円ってすごい金額じゃん」と思うかもしれませんが、これ実はプロ野球の一軍最低保証年俸なんです。
西川選手は、北海道日本ハム時代の全盛期には年俸2億4000万円という高額契約を結んでいました。
それが2021年にノンテンダー(契約更新せず)となり、楽天に移籍。
楽天でも2023年に戦力外通告を受けます。
💰 年俸の推移
そして2024年、ヤクルトが西川選手を獲得した時の年俸が、最低保証の1600万円でした。
全盛期の年俸から考えると、約15分の1まで下がったわけです。
でも、西川選手は腐らずに全力でプレーしました。
2024年は113試合に出場し、打率.260、10盗塁を記録。
ベテランの経験を活かして後輩選手を指導し、良き先輩役としても球団から高く評価されていました。
ある野球データ分析によると、2024年の西川選手は年俸5000万円未満の選手の中で屈指のコストパフォーマンスを発揮していたそうです。
最低保証年俸でも、プロとしての誇りを持ってプレーする姿勢。
これこそが西川選手の真の価値だったのかもしれません。
🔮 現役続行を強く希望-他球団からのオファーは来るのか?
戦力外通告を受けた西川選手ですが、本人は現役続行を強く希望しているとのことです。
NPB他球団からのオファーを待つことになりそうです。
✅ 西川選手の強み
- プロ15年の経験
- 通算343盗塁の俊足
- 盗塁王4回の実績
- 若手指導力
- 2024年は113試合出場
⚠️ 懸念材料
- 2025年の成績不振
- 打率.174の低迷
- 33歳という年齢
- 下半身の不調
実は西川選手、2023年に楽天から戦力外を受けながらも、2024年にヤクルトで113試合に出場して再起を果たした実績があります。
この「諦めない姿勢」が、また新しい道を開くかもしれません。
🌈 可能性は十分にある
俊足の選手は代走要員としても価値がありますし、ベテランの経験を買ってくれる球団があれば、まだまだ現役を続けられる可能性はあります。
特に若手育成に力を入れているチームなら、西川選手のような実績あるベテランは貴重な存在になるでしょう。
📝 まとめ:伝説を残した西川遥輝の今後に注目
西川遥輝選手の戦力外通告について、重要なポイントをまとめます。
- 2025年9月29日、ヤクルトが西川遥輝を含む9選手に戦力外通告
- 西川選手は智弁和歌山時代から「史上最高野手」と評された天才プレイヤー
- プロ15年間で通算1426安打・343盗塁、盗塁王4回獲得の実績
- 2016年日本シリーズで史上2人目のサヨナラ満塁本塁打を放った伝説の選手
- 2025年は下半身のコンディション不良で49試合出場・打率.174に終わった
- 2024年は最低保証年俸1600万円ながら113試合出場の活躍を見せた
- 本人は現役続行を強く希望、他球団からのオファーを待っている
骨折しながら甲子園で活躍した高校時代。
日本シリーズで史上2人目のサヨナラ満塁本塁打を放った伝説の瞬間。
盗塁王を4回獲得した栄光。
西川遥輝選手の野球人生には、輝かしい記録が数多く刻まれています。
33歳という年齢はまだプレー可能であり、俊足と経験値を評価してくれる球団が現れる可能性は十分にあります。
2023年に楽天で戦力外を受けながらも、2024年にヤクルトで再起を果たした実績もあります。
西川遥輝選手の野球人生に、また新しい章が加わるのか。
今後の動向に注目していきましょう。
あなたは西川遥輝選手の現役続行、応援しますか?
🔗 よくある質問(FAQ)
Q1. 西川遥輝選手はなぜ戦力外になったのですか?
2025年シーズンは下半身のコンディション不良により49試合出場・打率.174と成績が低迷したこと、また33歳という年齢とチームの若返り方針が理由と考えられます。
Q2. 西川遥輝選手の通算成績はどれくらいですか?
プロ15年間で通算1426安打・343盗塁を記録。盗塁王を4回(2014年、2017年、2018年、2021年)、ゴールデングラブ賞を4回、ベストナインを2回獲得しています。
Q3. 西川遥輝選手の日本シリーズでの伝説とは?
2016年日本シリーズ第5戦で、9回裏2死満塁からサヨナラ満塁本塁打を放ちました。これは1992年以来24年ぶり史上2人目、9回裏のスタメン選手としては史上初の快挙でした。
Q4. 西川遥輝選手の高校時代のエピソードは?
智弁和歌山1年生の夏、右手有鈎骨を骨折しながら痛み止めを飲んで甲子園に強行出場し、13打数6安打の活躍を見せました。「智弁和歌山史上最高野手」と評されています。
Q5. 西川遥輝選手の2024年の年俸はいくらでしたか?
2024年のヤクルトでの年俸は1600万円で、これはプロ野球の一軍最低保証年俸です。全盛期の2億4000万円から約15分の1まで下がりましたが、113試合に出場して活躍しました。
Q6. 西川遥輝選手は現役続行するのですか?
本人は現役続行を強く希望しており、NPB他球団からのオファーを待っている状況です。俊足と経験値を評価してくれる球団が現れる可能性があります。