2025年10月、X(旧Twitter)で突然バズった投稿がありました。
「セブンイレブンにアカチャンホンポのコーナーできてて神。このコーナーを後世に残すため売上に貢献しなければ…」
この投稿には、育児中のパパママたちから「本当に助かる」「拡がってほしい」と絶賛の声が殺到。一気にトレンド入りしました。
💡 驚きの事実
でも実は、このアカチャンホンポコーナーがあるセブンイレブンは全国でたった4店舗だけ。しかも2022年から試験的に始まっていたという、知る人ぞ知る取り組みだったんです。
なぜ4店舗に留まっているのか?今後全国に広がる可能性はあるのか?
この記事では、話題のアカチャンホンポコーナーの全貌から、少子化の中でのベビー用品ビジネスの現実まで、分かりやすく解説します。
📋 この記事でわかること
📍 セブンイレブンのアカチャンホンポコーナーはどこ?全4店舗を完全紹介
まず気になるのは「どこに行けば見られるの?」ですよね。
2025年10月現在、アカチャンホンポコーナーがあるセブンイレブンは、日本全国でわずか4店舗のみです。日本全国に約2万店舗あるセブンイレブンのうち、たった4店舗。かなりレアですよね。
①セブンイレブン松戸常盤平駅前店(千葉県)
📍 住所:千葉県松戸市常盤平1-20-1
🚉 最寄り駅:新京成線「常盤平駅」から徒歩すぐ
📅 オープン日:2024年2月29日
ここが、アカチャンホンポコーナーを本格的に導入した記念すべき第1号店です。
セブン&アイグループの公式発表によると、この店舗は「SIPストア」という新しいコンセプトのセブンイレブン。通常の店舗より広い売場(約88坪)で、約5,300アイテムを取り扱っています。
②セブンイレブン南7条店(北海道)
📍 住所:北海道札幌市中央区南7条西11-2-7
🚉 最寄り駅:札幌市電「西線6条駅」から徒歩約8分
📅 オープン日:2025年7月11日
この店舗は「北海道プロジェクト」の一環として展開されました。
流通ニュースの報道によると、北海道は車社会で、一度にまとめ買いする習慣があることに着目。「セブンイレブンに行けば何でも揃う」をコンセプトに、ベビーグッズに加えて野菜・果物・BBQグッズなども充実させています。
③セブンイレブン川崎登戸駅前店(神奈川県)
📍 住所:神奈川県川崎市多摩区登戸3375-1
🚉 最寄り駅:小田急線・JR南武線「登戸駅」から徒歩約3分
📅 導入時期:2025年9月
駅前という好立地で、通勤・通学の人も多く利用する店舗です。
④セブンイレブン横浜田奈駅東店(神奈川県)
📍 住所:神奈川県横浜市青葉区田奈町5-13
🚉 最寄り駅:東急田園都市線「田奈駅」から徒歩約2分
📅 導入時期:2025年9月
住宅街に近い立地で、子育て世帯の利用が見込める場所です。
⏰ 実は、この取り組みは2022年から始まっていました。
一部店舗で試験的にスタートし、約2年間かけて慎重に検証。2024年2月に松戸常盤平駅前店で本格運用が始まり、その後少しずつ北海道や神奈川へと広がっているんです。
つまり、いきなり4店舗になったわけではなく、2年以上かけて慎重に進めてきた取り組みなんですね。
では次に、このアカチャンホンポコーナーで実際に何が買えるのか見ていきましょう。
🛒 アカチャンホンポコーナーで買える商品は?約200アイテムの中身
「じゃあ、実際に何が買えるの?」と気になりますよね。
セブンイレブンのアカチャンホンポコーナーでは、約200アイテムのベビー用品が揃っています。これ、実は小さなベビー用品店と同じくらいの品揃えなんです。
通常のコンビニでオムツを扱っている店舗でも、せいぜい数種類の少量パックのみ。それに対して200アイテムというのは、かなり充実していますよね。
全店舗共通で買える商品
どの店舗に行っても確実に買えるのが、この2つです。
- おしりふき
- 赤ちゃんの麦茶
主な商品カテゴリー
🍼 ①おむつ関連
各サイズの紙おむつと、おしりふきが揃っています。
🍼 ②授乳関連
液体ミルク(お湯での調乳が不要!)、哺乳瓶洗剤
🍽️ ③食品
月齢別のベビーフード(離乳食)、赤ちゃん用の飲料
🧴 ④衛生・ケア用品
ベビーソープ・ボディソープ、熱さまシート、スキンケア用品
🧺 ⑤洗濯・日用品
ベビー用洗濯洗剤
👶 ⑥産前産後ニーズ商品
妊娠中や産後のママ向けの商品も揃っています。
💡 特に注目すべきは液体ミルク
液体ミルクは、お湯で調乳する必要がなく、常温でそのまま赤ちゃんに飲ませられる優れもの。外出時や災害時の強い味方なんです。
これが24時間いつでもコンビニで買えるって、ミルク育児のパパママにとってはかなり革命的ですよね。
詳しい商品情報はアカチャンホンポの公式プレスリリースでも確認できます。
それでは、なぜこのコーナーがここまで絶賛されているのか、その理由を見ていきましょう。
✨ なぜ「神コーナー」と絶賛?SNSで話題になった3つの理由
X(旧Twitter)で投稿された「セブンイレブンにアカチャンホンポのコーナーできてて神。このコーナーを後世に残すため売上に貢献しなければ…」という投稿は、瞬く間に拡散され大きな反響を呼びました。
なぜここまで絶賛されているのか?育児中のパパママたちの声から、3つの理由が見えてきます。
【理由①】24時間365日いつでも買える安心感
「旅行先でオムツ緊急で買い足したいときにコンビニで買えるの本当に助かるから続いてほしい」
赤ちゃんとの外出では、予期せぬ事態が起こります。
オムツが残り1枚になったとき。深夜にミルクが切れたとき。そんな「いざというとき」に、24時間営業のコンビニでベビー用品が買えることは、まさに命綱です。
ドラッグストアやベビー用品店は夜には閉まってしまいますが、コンビニなら深夜でも早朝でも開いています。この「いつでも頼れる」という安心感が、何よりも大きいんです。
【理由②】荷物が劇的に軽くなる
「ほほえみ(※ミルク)液体缶がコンビニにあれば、持っていかなくて済む!!!!荷物が軽くなる!!!」
赤ちゃんとの外出は、オムツ・着替え・ミルク・離乳食・タオルと、とにかく荷物が多くなります。
でも、「コンビニで買える」という安心感があれば、最小限の荷物で出かけられますよね。この心理的・物理的な負担軽減は、想像以上に大きいんです。
特に電車やバスでの移動が多い都市部では、荷物が軽くなることの価値は計り知れません。
【理由③】緊急時の救世主
「これはマジで拡がってほしい!24時間買いに行けるのがどれだけありがたいことか」
夜中に突然オムツが足りなくなった。旅行先でミルクを忘れた。急な体調不良でベビー用品が必要になった。
そんな緊急事態に、ドラッグストアやベビー用品店は閉まっています。でもコンビニなら開いている。
この「いつでも頼れる」存在であることが、最大の価値なんです。
💛 子育てを終えた人からも温かい声が
興味深いのは、すでに子育てを終えた世代からも共感の声が上がっていることです。
「最高じゃん。我が家はもう利用する機会はほぼないけどこれからの人のために残して欲しい」
「子供が赤ちゃんの時にこれあったら安心感全然違ったかも」
かつて同じ苦労を経験した人たちだからこそ、その価値を深く理解しているんですね。
しかし、これほど便利なサービスがなぜ4店舗だけなのか?その背景には厳しい現実があります。
📊 なぜ全国4店舗だけ?少子化とベビー用品市場の現実
ここまで便利で絶賛されているのに、なぜ全国4店舗に留まっているのでしょうか?
その背景には、少子化という厳しい現実があります。
慎重にならざるを得ない理由
セブンイレブン・ジャパンは、この取り組みについて「販売状況を確認の上、検討して参ります」とコメントしています。
つまり、売上次第で今後の展開が決まるということです。
実は、2022年から試験運用を始めて、本格運用まで2年以上かかっています。これは、慎重に売上や顧客ニーズを検証していた証拠。ベビー用品事業の難しさを物語っていますね。
少子化の深刻な影響
日本経済新聞のベビーフード・用品業界レポートによると、2024年の出生数は68万人で、前年比5.7%減。統計開始以降初めて70万人を割り込みました。
68万人って、鳥取県の人口(約55万人)より少し多いくらいの人数です。日本全体で見ると、かなり少ないですよね。
出生率も1.15と過去最少を更新。つまり、顧客となる赤ちゃんの数が年々減少しているんです。
これは、ベビー用品を扱うすべての企業にとって厳しい現実です。
キユーピーのベビーフード撤退が示すもの
2025年6月、食品大手のキユーピーが衝撃的な発表をしました。
2026年8月末をもって育児食(ベビーフード・幼児食)の生産・販売を終了するというのです。
🚨 キユーピー撤退の理由
キユーピーは1960年からベビーフードを販売してきた老舗。65年の歴史に幕を下ろす決断をした理由は、「販売数量の低迷」と「原材料価格やエネルギー費の高騰によるコスト増」。
設備投資や販売促進など、あらゆる努力を重ねてきたものの、「品質を維持しつつ生産を継続することが困難」と判断したんです。
キユーピーの育児食事業の市場シェアは10%以上。決して小さくない規模の事業を撤退せざるを得なかった——これが、ベビー用品市場の厳しさを如実に示しています。
実は、市場全体は堅調という矛盾
ここで興味深いのは、少子化が進む中でも、ベビー用品市場全体は堅調に推移しているという事実です。
矢野経済研究所の調査によると、2024年のベビー・子供服市場規模は前年比100.2%の8,405億円とほぼ横ばい。
「少子化なのに市場が縮小しない?」って不思議ですよね。
その理由は:
💰 ①両親と祖父母、合わせて6人のお財布効果
両親と両祖父母の6つのお財布から、1人の子どもにより多くのお金が使われるようになっています。子どもの数は減っても、1人あたりにかけるお金は増えているんです。
👔 ②共働き世帯の増加
共働きの家庭が増えて、利便性の高い商品への需要が増えています。
⭐ ③高品質・高付加価値志向
安全性や機能性を重視し、より良いものを求める傾向が強まっています。
つまり、顧客数は減っているけど、1人あたりの購買額は増えているんですね。
コンビニでのベビー用品販売の難しさ
では、なぜセブンとアカチャンホンポのこの取り組みは慎重に進められているのでしょうか?
理由は以下の通りです:
- 商品回転率の問題:ベビー用品は購買層が限定的で、通常のコンビニ商品より売れにくい
- 売場面積の確保:約200アイテムを置くには、通常より広い売場が必要
- 在庫管理の複雑さ:月齢別・サイズ別の商品管理が求められる
- 採算性の見極め:少子化の中で、長期的に利益を出せるかの検証が必要
コンビニは基本的に「回転率の高い商品」で利益を出すビジネスモデルです。ベビー用品のような特定の顧客層向けの商品は、そのモデルに合わないんですね。
それでは、今後このコーナーは全国に広がる可能性はあるのでしょうか?
🔮 今後全国に広がる?拡大の可能性と条件
では、このアカチャンホンポコーナーは今後全国に広がるのでしょうか?
セブン側の公式コメント
セブンイレブン・ジャパンは、SNSでの大きな反響について社内で認識しているとした上で、今後の展開については「販売状況を確認の上、検討して参ります」と回答しています。
つまり、拡大するかどうかは、現在の4店舗での売上次第ということです。
拡大の条件:「売上貢献」がカギ
最初のX投稿で「このコーナーを後世に残すため売上に貢献しなければ…」とあったのは、まさに核心を突いています。
どんなに便利で、どんなに必要とされていても、採算が合わなければ事業は続けられません。
少子化でキユーピーが撤退を決めたように、ベビー用品事業は決して楽観できる市場ではないんです。
だからこそ、「欲しい」という声だけでなく、実際に購入する行動が重要なんです。
私たちにできること
もし近くにアカチャンホンポコーナーがある店舗があるなら、こんなことができます:
🌟 応援する3つの方法
- ①実際に利用する
必要なときに積極的に購入する。これが最も確実な応援方法です。 - ②周りに教える
SNSやママ友に情報をシェアする。知らない人も多いので、情報を広めることが大切です。 - ③セブンイレブンに要望を伝える
「こういうコーナーが欲しい」という声を公式に届ける。企業は顧客の声を重視します。
セブン側は「販売状況を確認の上」と明言しています。つまり、売上という数字で示すことが、最も確実な応援方法なんです。
未来への希望
少子化という逆風の中でも、セブン&アイグループは新たな挑戦を続けています。アカチャンホンポコーナーは、そのグループシナジーを活かした取り組みの一つ。
もしこの取り組みが成功すれば、他のコンビニチェーンも追随するかもしれません。そうなれば、「24時間いつでもベビー用品が買える」という当たり前が、日本全国に広がる可能性があります。
その未来を実現できるかどうかは、今の4店舗での実績にかかっています。
📝 まとめ:全国4店舗の「神コーナー」、未来は売上次第
この記事の要点をまとめます:
- セブンイレブンのアカチャンホンポコーナーは全国で4店舗のみ(千葉1店舗、北海道1店舗、神奈川2店舗)
- 約200アイテムのベビー用品が24時間365日買える利便性が絶賛されている
- 2022年から試験運用し、2年以上かけて慎重に検証してきた取り組み
- 少子化の影響で、ベビー用品事業は厳しい状況(キユーピーは2026年に撤退)
- 今後の拡大は現在の4店舗での売上次第。実際に購入することが最大の応援
少子化という厳しい現実の中で、セブンとアカチャンホンポが挑戦するこの取り組み。「神コーナー」と絶賛される理由は、単に商品が買えるからではなく、深夜の緊急時や旅行先でのハプニングに対応できる「いつでも頼れる安心感」があるからです。
もし近くにアカチャンホンポコーナーがあるセブンイレブンがあるなら、ぜひ実際に利用してみてください。その一つひとつの購入が、この便利なサービスを「後世に残す」ための確実な一票になります。
「24時間いつでもベビー用品が買える」という当たり前が、いつか日本全国に広がる日を願って——。
📍 2025年10月現在のアカチャンホンポコーナー設置店舗
- セブンイレブン松戸常盤平駅前店(千葉県)
- セブンイレブン南7条店(北海道)
- セブンイレブン川崎登戸駅前店(神奈川県)
- セブンイレブン横浜田奈駅東店(神奈川県)
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. セブンイレブンのアカチャンホンポコーナーはどこにありますか?
2025年10月現在、全国で4店舗のみです。千葉県の松戸常盤平駅前店、北海道の南7条店、神奈川県の川崎登戸駅前店と横浜田奈駅東店で展開されています。
Q2. アカチャンホンポコーナーではどんな商品が買えますか?
約200アイテムのベビー用品が揃っています。紙おむつ、おしりふき、液体ミルク、ベビーフード、ベビーソープ、熱さまシート、ベビー用洗剤など、月齢別・用途別に幅広く対応しています。
Q3. なぜ全国4店舗だけなのですか?
2022年から試験的に運用を開始し、慎重に検証を続けているためです。少子化によりベビー用品市場は厳しい状況にあり、採算性を見極めながら段階的に展開しています。今後の拡大は現在の4店舗での売上状況次第です。
Q4. 今後全国に広がる可能性はありますか?
可能性はあります。セブンイレブン・ジャパンは「販売状況を確認の上、検討する」とコメントしており、現在の4店舗での売上が良好であれば拡大する可能性があります。実際に利用して売上に貢献することが、全国展開への第一歩となります。
Q5. いつから運用が始まったのですか?
2022年から一部店舗で試験運用が始まり、2024年2月29日に松戸常盤平駅前店で本格運用がスタートしました。その後、2025年7月に北海道、9月に神奈川県の2店舗へと拡大しています。
Q6. 少子化なのにベビー用品市場は大丈夫なのですか?
矛盾しているようですが、市場全体は堅調です。子どもの数は減っていますが、両親と祖父母の「6つのお財布」効果や、高品質志向により1人あたりの購買額が増加しています。ただし、キユーピーがベビーフードから撤退するなど、採算面では厳しい企業も存在します。