📺 2025年11月14日、大みそかの第76回NHK紅白歌合戦の出場歌手が発表されました。
その中で大きな注目を集めたのが、初出場となる夫婦デュオ「ハンバート ハンバート」です。
現在放送中の朝ドラ「ばけばけ」の主題歌「笑ったり転んだり」が「朝ドラ史上最高に癒やされる」と視聴者から絶賛され、27年の活動歴を経てついに紅白の舞台に立つことが決定しました。
3人の子どもを育てながら音楽活動を続けてきた夫婦の物語が、いま多くの人の心を掴んでいます。

📋 この記事でわかること
🎵 ハンバート ハンバートとは?夫婦デュオで紅白初出場決定!
ハンバート ハンバートは、佐藤良成さんと佐野遊穂さんによる夫婦2人で活動する音楽グループです。
👫 基本プロフィール
- 佐藤良成(さとう りょうせい):1978年生まれ、神奈川県出身。ボーカル、ギター、フィドル(バイオリン)を担当
- 佐野遊穂(さのゆうほ):1976年生まれ、東京都出身。ボーカル、ハーモニカを担当
2人の最大の特徴は、「夫婦で音楽活動をしている」という点です。しかも、3人の男の子のお父さん・お母さんでもあります。
子育てと音楽活動の両立は決して簡単ではありません。実際、ハンバート ハンバートの公式サイトによると、2019年には子どもたちとの時間を作るため、1年間ライブを平日限定にし、土日は家族で過ごす時間にすると発表しました。
今回、第76回NHK紅白歌合戦に初出場することが決定。紅組からの出演となります。
💡 実は、このバンド名には意外な由来があります。
ナボコフという作家が書いた小説『ロリータ』に出てくる「ハンバート ハンバート教授」という登場人物から名付けられたそうです。佐藤さんによると、「当時は思いついた中で一番おしゃれな名前だった」とのこと。
つまり、ハンバート ハンバートは夫婦2人で27年間音楽を続け、3人の子育てをしながら、ついに紅白という大舞台にたどり着いたデュオなのです。
では、なぜ今回このタイミングで紅白に選ばれたのでしょうか?その理由を詳しく見ていきましょう。
🌟 なぜ紅白に?朝ドラ『ばけばけ』主題歌が大好評の理由
では、なぜ今回ハンバート ハンバートが紅白に選ばれたのでしょうか?
最大の理由は、朝ドラ「ばけばけ」の主題歌を担当していることです。
「ばけばけ」は2025年9月29日から放送が始まったNHK連続テレビ小説で、明治時代の文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻・小泉セツをモデルにした物語です。
ハンバート ハンバートはこのドラマのために「笑ったり転んだり」という曲を書き下ろしました。
🎭 松江との深い縁
実は、2人とこのドラマには深い縁がありました。
公式サイトの発表で佐野遊穂さんは「舞台が松江と聞いて、またびっくり。昔から何度もライブに訪れて、たくさん思い出のある場所です」とコメントしています。
制作統括の橋爪國臣さんによると、楽曲制作にあたっては以下のようなプロセスを経たそうです:
- セツさんが記した「思い出の記」を何度も読んでもらった
- 実際に松江のゆかりの場所を訪ねてもらった
- スタジオの撮影にも足を運んでもらった
つまり、単なる「仕事」として曲を作ったのではなく、ドラマの世界にたっぷりと浸して作り上げたのです。
制作統括はこの曲について「何度聞いても飽きがこない。聞くときの気分で、よりそってくれる時もあれば、はげましてくれる時もある」と評価しています。
この朝ドラ主題歌の大ヒットが、紅白出場への大きな後押しになったと考えられます。
次は、2人がこれまでどんな活動をしてきたのか、その27年の歴史を振り返ります。
📅 2人の経歴と音楽活動:27年の歴史と代表曲
先ほど「27年の活動歴」と触れましたが、具体的にどんな活動をしてきたのでしょうか?
🎸 結成の経緯
ハンバート ハンバートは1998年に結成されました。当時は大学生で、最初は6人ほどのメンバーがいたそうです。
佐藤良成さんが早稲田大学在学中に始めたバンドに、友達の友達だった佐野遊穂さんが参加したのがきっかけでした。遊穂さんは当時和光大学に通っていました。
🎤 実は、佐野遊穂さんがメンバーに加わった理由が面白いんです。
カラオケで「歌がめっちゃ上手かった」ことで勧誘されたそうです。
その後、他のメンバーが就職活動などで抜けていき、気づいたら2人だけが残っていました。そこから夫婦デュオとしての活動が本格的に始まります。
🎵 デビューから現在まで
2001年にCDデビュー。その後、着実にキャリアを積み重ねていきます。
大きな転機となったのが2005年のシングル「おなじ話」です。この曲が各地のFM局でパワープレイ(頻繁に放送されること)となり、東京を拠点としていた活動を全国に広げるきっかけになりました。
それ以降、テレビ・映画・CMなどへの楽曲提供を多数行っています:
- アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』シリーズのエンディング主題歌
- 映画『プール』主題歌「タイヨウ」
- NHK Eテレ『シャキーン!』の楽曲提供
- ニチレイアセロラシリーズCMソング「アセロラ体操のうた」
これまでに12枚のオリジナルアルバムを発表。約2年に1枚のペースで新作を出し続けています。
Wikipediaの記録によると、2016年には中国で初の海外ツアーも実施。日本国内だけでなく、海外でも活動の幅を広げています。
つまり、ハンバート ハンバートは27年かけて地道にキャリアを積み重ね、着実にファンを増やしてきたデュオなのです。
さて、そんな2人が手がけた朝ドラ主題歌は、なぜこれほど高く評価されているのでしょうか?
⭐ 「笑ったり転んだり」が"朝ドラ史上最高"と絶賛される理由
朝ドラ「ばけばけ」の主題歌「笑ったり転んだり」は、放送開始直後から大きな話題になりました。
📸 オープニング映像の特徴
この曲の特徴は、映像とセットで評価されている点です。
オープニングでは、写真家・川島小鳥さんが撮影した主人公夫婦の写真が次々と映し出されます。動く映像ではなく、静止画だけで構成されているのです。
ゆったりとしたテンポの曲に合わせて、2人の仲むつまじい日常が伝わってくる温かみのある映像。これが視聴者の心を掴みました。
💬 視聴者の反応
Yahoo!ニュース(週刊女性PRIME)によると、SNSでは以下のような声が多く上がったそうです:
- 「朝ドラ史上最高に癒やされるOP」
- 「静止画なのも新鮮で素敵」
- 「写真だけで泣ける朝ドラは初めて」
主人公を演じる髙石あかりさんも、自身のX(旧Twitter)で「日々の恨めしさ、日々のおかしさ、日々の小さな幸せ、すべてが詰まった大好きな一曲です」とコメントしています。
🔄 前作との対比
⚠️ 実は、この高評価の背景には前作との対比があります。
前作の朝ドラ「あんぱん」では、RADWIMPSが主題歌「賜物」を担当しました。スピード感のあるメロディーに難解で早口な歌詞、CGを多用した賑やかな演出。
この曲自体は良い曲でしたが、「あんぱんの世界観には合わないのでは」という意見が多く、オープニングとしては不評でした。
その反動もあって、「ばけばけ」のゆったりとした優しい主題歌が「朝ドラらしい」「これぞ朝ドラ」と高く評価されているのです。
つまり、「笑ったり転んだり」は曲の良さだけでなく、ドラマの世界観とのマッチング、静止画という新しい試み、そして前作との対比という複数の要因で絶賛されているのです。
では、ハンバート ハンバートが出場する紅白歌合戦の詳細を見ていきましょう。
🎉 第76回紅白歌合戦の詳細:放送日時と初出場者一覧
ハンバート ハンバートが出場する第76回NHK紅白歌合戦の詳細を見ていきましょう。
📺 基本情報
- 放送日時:2025年12月31日(火)19:20~23:45
- 会場:NHKホール
- テーマ:「つなぐ、つながる、大みそか。」
- 放送:NHK総合・BSP4K・BS8K・ラジオ第1、NHK ONE(新NHKプラス)でも配信
🎊 実は、この紅白は特別な意味を持っています。
NHK放送100周年を締めくくる記念の回なのです。
🎤 司会者
今年の司会は以下の4名が務めます:
- 紅組司会:綾瀬はるか(6年ぶり4回目)、今田美桜(初)
- 白組司会:有吉弘行(3年連続3回目)
- 総合司会:鈴木奈穂子アナウンサー(2回目)
今田美桜さんは連続テレビ小説「あんぱん」のヒロインを演じていました。朝ドラヒロインが司会を務めるのは珍しいケースです。
🌟 初出場者一覧
ORICON NEWSによると、今回の初出場は計10組です。
紅組(8組):
- アイナ・ジ・エンド
- 幾田りら
- aespa
- CANDY TUNE
- ちゃんみな
- HANA
- ハンバート ハンバート
- FRUITS ZIPPER
白組(2組):
- &TEAM
- M!LK
紅組の初出場が多いのが今年の特徴です。特にガールズグループの存在感が増しています。
ハンバート ハンバートは、この中で唯一の夫婦デュオという点でも注目を集めています。
つまり、第76回紅白歌合戦は放送100周年の記念回として、伝統と新しさが混在する特別な回になりそうです。
最後に、朝ドラ主題歌と紅白出場にはどんな関係があるのか、過去の事例を見ていきます。
📊 朝ドラ主題歌と紅白の関係:過去の事例は?
最後に、「朝ドラ主題歌を担当すると紅白に出やすいのか?」という疑問に答えます。
🔗 朝ドラと紅白の強い結びつき
結論から言うと、朝ドラ主題歌は紅白出場の大きな後押しになります。
NHK紅白歌合戦の選考基準は3つあります:
- 今年の活躍
- 世論の支持
- 番組の企画・演出
この3つ目の「番組の企画・演出」に、朝ドラ主題歌が大きく関係しているのです。
🎵 なぜ朝ドラ主題歌が有利なのか
朝ドラは月曜から土曜まで、毎朝15分間放送されます。半年間(26週)で約150回も放送されるため、主題歌は日本中の人が毎日耳にする曲になります。
つまり:
- 曲の認知度が圧倒的に高い
- NHKとの関係が強い
- 視聴者の「聴きたい」という要望が多い
これらの理由から、朝ドラ主題歌を担当したアーティストは紅白に呼ばれやすい傾向があります。
🎸 インディーズレーベルでも出場できる
ハンバート ハンバートが所属しているのは、SPACE SHOWER MUSICというインディーズレーベル(大手レコード会社ではない音楽会社)です。
近年のNHKは、大手メジャーレーベルだけでなく、多様な音楽シーンを積極的に取り上げる姿勢を見せています。
実際、朝ドラ主題歌という強力なNHKタイアップがあれば、インディーズレーベルのアーティストでも紅白出場のチャンスは十分にあるのです。
📌 紅白歌合戦に関する別の視点を解説した記事もあります。
紅白出場をめぐるファンの複雑な思いについて詳しく解説した記事では、出場することが必ずしも喜ばれるわけではない側面にも触れています。興味がある方はこちらもご覧ください。
つまり、朝ドラ主題歌は紅白出場への有力なルートであり、ハンバート ハンバートの初出場はその典型的な事例と言えるのです。
📝 まとめ:夫婦で27年、ついにたどり着いた紅白の舞台
ハンバート ハンバートの紅白初出場について、重要なポイントをまとめます:
📌 記事のポイント
- 佐藤良成・佐野遊穂による夫婦デュオで、3人の子どもを育てながら27年間音楽活動を継続
- 朝ドラ「ばけばけ」主題歌「笑ったり転んだり」が「朝ドラ史上最高に癒やされる」と絶賛され、紅白出場の大きな後押しに
- 1998年結成から2001年デビュー、12枚のオリジナルアルバムを発表し着実にキャリアを構築
- 第76回紅白歌合戦(12月31日19:20~)にて初出場、NHK放送100周年を締めくくる記念回に参加
- 朝ドラ主題歌は紅白出場の有力なルートであり、インディーズレーベルでもNHKタイアップがあれば出場可能
ハンバート ハンバートの物語は、継続することの大切さ、家族を大事にしながら夢を追うことの素晴らしさを教えてくれます。
12月31日の大みそか、多くの人が2人の温かい歌声に癒やされることでしょう。「笑ったり転んだり」しながらも前に進む——その歌詞のように、私たちも新しい年を迎える勇気をもらえるはずです。
あなたは今回の紅白歌合戦で、ハンバート ハンバートのパフォーマンスを見てみたいと思いますか?
📚 よくある質問(FAQ)
Q1. ハンバート ハンバートとはどんな音楽グループですか?
佐藤良成さんと佐野遊穂さんによる夫婦デュオで、1998年結成、2001年デビュー。3人の子どもを育てながら27年間音楽活動を続けています。フォーク・カントリーをルーツにした温かい楽曲が特徴です。
Q2. なぜ今回紅白に初出場できたのですか?
朝ドラ「ばけばけ」の主題歌「笑ったり転んだり」を担当し、「朝ドラ史上最高に癒やされる」と視聴者から絶賛されたことが大きな理由です。朝ドラ主題歌は紅白出場の有力なルートとなります。
Q3. 第76回紅白歌合戦はいつ放送されますか?
2025年12月31日(火)19:20~23:45に放送されます。NHK総合、BSP4K、BS8K、ラジオ第1で視聴可能で、NHK ONEでも配信されます。NHK放送100周年を締めくくる記念回です。
Q4. ハンバート ハンバートの代表曲は何ですか?
2005年のシングル「おなじ話」が全国的なブレイクのきっかけとなりました。現在は朝ドラ「ばけばけ」主題歌「笑ったり転んだり」が最も注目されています。その他、アニメやCM曲の提供も多数行っています。
Q5. 子育てと音楽活動をどう両立していますか?
2019年には子どもたちとの時間を作るため、1年間ライブを平日限定にし、土日は家族で過ごす時間にするという選択をしました。家族を大切にしながら着実に音楽活動を継続してきた夫婦デュオです。
Q6. 今回の紅白で初出場するアーティストは何組ですか?
計10組が初出場します。紅組8組(アイナ・ジ・エンド、幾田りら、aespa、CANDY TUNE、ちゃんみな、HANA、ハンバート ハンバート、FRUITS ZIPPER)、白組2組(&TEAM、M!LK)です。