2025年10月4日、自民党総裁選で歴史的な瞬間が訪れました。
高市早苗前経済安全保障担当相（64）が1回目の投票で1位を獲得し、小泉進次郎農相（44）との決選投票へ進出。実は、女性候補が自民党総裁選の決選投票に進んだのは、党の歴史上初めてのことなんです。
🏛️ 歴史的快挙
女性として党史上初の決選投票進出！
決選投票を前に、高市氏は自民党本部で演説に立ちました。
「まずは物価高対策をしっかりやりましょう」
力強く訴えたこの演説で、高市氏は何を語ったのでしょうか。そして、なぜ1回目で1位を獲得できたのか。決選投票の行方はどうなったのか。
詳しく見ていきます。
📋 この記事でわかること
🗳️ 高市早苗氏、決選投票へ進出 - 1回目投票で1位獲得の歴史的瞬間
2025年10月4日午後、自民党総裁選の1回目投票が開票されました。
結果は驚くべきものでした。
📊 1回目投票の結果
• 1位：高市早苗氏
- 2位：小泉進次郎氏
- 3位：林芳正氏
- 4位：茂木敏充氏（49票）
- 5位：小林鷹之氏（59票）
東京新聞の報道によると、1位の高市氏も過半数には届かなかったため、上位2人による決選投票にもつれ込みました。
👩 女性初の決選投票進出
この結果が「歴史的」と言われる理由があります。
自民党総裁選で女性候補が決選投票に進んだのは、これが初めてなんです。
2021年と2024年の総裁選にも出馬していた高市氏。三度目の挑戦で、ついにこの快挙を成し遂げました。
📝 高市早苗氏ってどんな人？
「高市早苗って名前は聞いたことあるけど、どんな人なの？」
そう思った人も多いはず。簡単にプロフィールを紹介します。
👤 高市早苗氏のプロフィール
• 生年月日：1961年3月7日（64歳）
- 出身：奈良県
- 学歴：神戸大学経営学部卒業
- 経歴：松下政経塾卒塾後、1993年に初当選（現在10期目）
自民党公式サイトによると、高市氏の最大の特徴は「総務大臣を歴代最長で務めた実力者」だということ。
実は、高市氏は総務大臣として1066日（約3年）在職し、これは歴代1位の記録なんです。
その他にも、経済安全保障担当大臣や党政調会長など、数々の要職を歴任してきました。
🤔 なぜ1位を獲得できたのか
「でも、なんで高市氏が1位だったの？」
その理由は、党員票の強さにありました。
総裁選の1回目投票は、国会議員295票と党員票295票の合計590票で争われます。
事前の予測では、小泉氏が議員票で優勢、高市氏が党員票で優勢と見られていました。
時事通信の調査によると、党員票の開票結果では、高市氏が20都道府県でトップを獲得。全国47都道府県の約半分を制したことになります。
全国の自民党員から強い支持を得た結果、1位通過となったわけです。
💡 では、決選投票を前に高市氏は何を訴えたのでしょうか。
🎤 決選投票前の演説全文 - 高市氏が訴えた3つの柱
決選投票を前に、高市氏は約3分間の演説を行いました。
演説の冒頭で高市氏はこう語りました。
「高市早苗でございます。再びこの場に立たせていただけるということはここにおいでになる国会議員や地方議員の皆様そして全国の党員の皆様多くの国民の皆様のおかげでございます」
感謝の言葉から始まった演説。そこで高市氏が訴えたのは、大きく3つの柱でした。
💰 1. 物価高対策を最優先
「まずは物価高対策をしっかりやりましょう」
高市氏が演説で最初に掲げたのが、物価高対策でした。
「中小事業者、また病院、介護施設、生活者の皆様のご苦労に寄り添う対策をしっかりと講じます」
具体的には、中小企業や医療・介護現場、そして生活者への支援を約束しました。
📈 2. 強い日本経済の実現
次に掲げたのが、経済政策です。
「強い日本経済を取り戻すために、日本が優位性を持つ技術この社会実装と市場展開いたします」
日本の強みである技術力を活かし、経済成長につなげるという方針。
さらに「地域を守る、稼げる農林水産業の育成に力を注ぎます」と、地方経済の活性化も訴えました。
🌏 3. 外交・安全保障の強化
そして最後に、外交・安全保障について語りました。
「日本の平和を守るために、日米同盟を基軸に、同志国連携を強化し、自由で開かれたインド太平洋を主導します」
アメリカとの同盟を軸にしながら、他の国々とも連携していく方針。
「課題や懸案を持つ国だからこそ対話を重視する、そうした姿勢で外交に臨みます」とも述べ、対話を重視する姿勢を示しました。
🎯 演説の締めくくり
演説の最後、高市氏はこう訴えました。
「日本列島を強く豊かに、そして次の世代に引き継いでまいりましょう」
「日本列島を強く豊かに」というスローガンで、次世代への責任を強調した形です。
🙏 謙虚さと覚悟を示した演説
注目すべきは、演説の中で見せた謙虚な姿勢です。
「私にも至らぬ点、多々ございます。常に自らを省み、内外の諸課題に対峙するときにも、謙虚な姿勢で政権運営に臨みます」
自分の弱点を認めつつ、謙虚に政権運営を行うと約束しました。
同時に、「私は常に国益を第一に、バランス感覚を持って国家経営にあたる。そういう覚悟でございます」と、強い決意も表明。
物価高対策・経済・外交の3本柱を掲げ、謙虚さと覚悟の両方を示した演説でした。
💡 でも、そもそもなぜ今、自民党総裁選が行われているのでしょうか。
📰 石破首相辞任から総裁選へ - 決選投票に至った経緯
「そういえば、石破さんってつい最近まで首相だったよね？」
その通りです。
実は、石破茂首相の在任期間は約1年未満。2024年10月1日に首相に就任してから、わずか11ヶ月あまりでの辞任となりました。
❓ なぜ石破首相は辞任したのか
日本経済新聞の報道によると、石破首相が辞任を決断した理由は大きく3つありました。
⚠️ 石破辞任の3つの理由
1. 2024年衆院選での敗北
昨年10月の衆院選で、自民・公明の連立与党が過半数割れ。「少数与党」という厳しい状況になりました。
2. 2025年参院選での敗北
今年7月の参院選でも敗北。物価高対策に給付金を掲げましたが、議席を大きく減らしました。
3. 党内からの強い圧力
2度の選挙敗北を受け、党内から「石破降ろし」の声が拡大。8日に予定されていた総裁選前倒しの意思確認では、120人以上の議員が前倒しを要求していました。
📉 「3連敗」の重み
実は、石破政権は都議選も含めると「3連敗」していました。
• 2024年衆院選：敗北
- 2025年都議選：自民党が過去最少の22議席
- 2025年参院選：敗北
この3連敗が、党内での求心力を失う決定的な要因になったんです。
⏰ 辞任のタイミング
石破首相が辞任を表明したのは、2025年9月7日。
表向きの理由として、石破首相はアメリカとの関税交渉に「一つの区切りがついた」ことを挙げました。
ただ、実際には総裁選前倒しの手続きが翌日に迫っており、「党内の分断を避けるため」に自ら身を引いた形です。
📅 総裁選の日程が決定
石破首相の辞任表明を受け、自民党公式サイトによると、総裁選の日程が決定しました。
• 9月22日：告示
- 10月4日：投開票
国会議員と党員・党友が投票する「フルスペック方式」での実施。
立候補したのは5人でした。
👥 総裁選の5候補
• 高市早苗（前経済安全保障担当相）
- 小泉進次郎（農相）
- 林芳正（官房長官）
- 茂木敏充（前幹事長）
- 小林鷹之（元経済安保相）
この5人全員が、実は前回2024年の総裁選にも立候補していた顔ぶれ。石破首相に敗れた候補たちの「リベンジマッチ」という側面もありました。
そして迎えた10月4日。1回目の投票で高市氏と小泉氏が決選投票に進出したわけです。
💡 では、この2人の対決はどうなったのでしょうか。
⚔️ 高市早苗 vs 小泉進次郎 - 決選投票の構図と注目ポイント
決選投票に進んだ高市氏と小泉氏。
この2人の対決には、いくつかの注目ポイントがありました。
📊 票の性質が真逆だった2人
事前の予測では、2人の支持基盤が対照的でした。
👩 高市氏の強み
• 党員票で優勢
- 保守層の厚い支持
- 党員票34.4%
👨 小泉氏の強み
• 議員票で優勢
- 若手議員の支持
- 議員票80人強
Bloombergの報道によると、「党員票トップの高市氏」と「議員票トップの小泉氏」という対決構図でした。
🔄 決選投票のルールが変わる
「え、決選投票ってどういう仕組みなの？」
実は、決選投票では票のカウント方法が大きく変わるんです。
📌 投票方式の変化
1回目の投票
- 国会議員票：295票
- 党員票：295票
- 合計：590票
決選投票
国会議員票：295票
都道府県連票：47票（各都道府県に1票ずつ）
合計：342票
党員票が295票から47票に圧縮されたんです。
各都道府県で1回目の投票で得票が多かった候補が、その都道府県の1票を獲得する仕組み。
つまり、決選投票では議員票の比重が大きくなるわけです。
🎯 麻生派の動向が鍵を握った
決選投票の行方を左右すると見られたのが、麻生派の動きでした。
麻生太郎最高顧問は、「党員票で1位だった候補を支持する」と周辺に伝えていました。
党員票で1位だったのは高市氏。つまり、麻生派は高市氏を支持する可能性が高いと見られていたんです。
一方、1回目で敗れた林氏（3位）、茂木氏（4位）、小林氏（5位）を支持していた議員たちの票がどちらに流れるかも焦点でした。
🔁 前回総裁選の再現か
実は、前回2024年の総裁選でも似た構図がありました。
1回目の投票で高市氏が党員票トップだったものの、決選投票で石破氏に敗れたんです。
理由は、議員票の比重が大きい決選投票で、石破氏が他候補の票を取り込んだから。
今回も同じパターンになるのか。それとも、高市氏が雪辱を果たすのか。
注目が集まりました。
💡 そして、決選投票の結果は...
📢 【速報】決選投票の結果と今後の展望
2025年10月4日午後3時20分頃、決選投票の結果が発表される予定です。
※この記事は決選投票前の情報をまとめたものです。最新の結果については、随時更新していきます。
🎯 新総裁が直面する課題
決選投票で選ばれる新総裁は、厳しい状況に直面します。
⚠️ 新総裁の3つの課題
1. 少数与党での政権運営
衆参両院で過半数割れという、前例のない厳しい状況。野党との連携が不可欠です。
2. 物価高対策の実行
国民生活に直結する物価高への対応が急務。具体的な成果が求められます。
3. 自民党への信頼回復
「政治とカネ」の問題で失った国民の信頼をどう取り戻すか。党改革の実行が必要です。
📅 今後の政治日程
日本経済新聞の報道によると、新総裁選出後の日程は以下の通り。
• 10月4日午後6時：新総裁の記者会見
- 10月15日：臨時国会召集、首相指名選挙
新総裁は、約2週間後には正式に内閣総理大臣に就任する見通しです。
📜 歴史的な総裁選の意義
今回の総裁選は、いくつかの点で歴史的でした。
• 女性候補が初めて決選投票に進出
- 石破政権が1年未満で終わる異例の事態
- 衆参両院で過半数割れという困難な状況での新総裁選出
自民党が「解党的出直し」を果たせるか。
新総裁のリーダーシップが問われています。
📝 まとめ：高市早苗氏の決選投票進出が示すもの
この記事のポイントを整理します。
✅ 記事の要点
- 高市早苗氏が女性として初めて自民党総裁選の決選投票に進出（歴史的快挙）
- 1回目投票では党員票の強さで1位を獲得、小泉進次郎氏との最終対決へ
- 決選投票前の演説で「物価高対策」「経済成長」「外交強化」の3本柱を訴えた
- 石破首相の辞任（在任1年未満）を受けた総裁選、背景には「3連敗」
- 決選投票では票のルールが変わり、議員票の比重が増加
🤔 あなたはどう思いますか？
高市氏と小泉氏、どちらが新総裁にふさわしいと思いますか？
物価高対策を最優先に掲げた高市氏の政策は、あなたの生活を変えるでしょうか？
自民党は国民の信頼を取り戻せるでしょうか？
決選投票の結果が、日本の政治の行方を大きく左右することになります。
❓ よくある質問（FAQ）
Q1: 高市早苗氏はなぜ1回目投票で1位を獲得できたのですか？
高市氏は全国の自民党員から強い支持を得て、党員票で優勢だったためです。20都道府県でトップを獲得し、全国約半分の地域で支持されました。
Q2: 決選投票前の演説で高市氏は何を訴えましたか？
高市氏は「物価高対策」「経済成長」「外交強化」の3本柱を訴えました。特に物価高対策を最優先課題として掲げ、中小企業や生活者への支援を約束しました。
Q3: なぜ今回自民党総裁選が行われたのですか？
石破茂首相が2024年衆院選、2025年都議選・参院選の「3連敗」を受け、党内から退陣圧力が高まり辞任を表明したためです。在任期間は約1年未満でした。
Q4: 決選投票のルールはどのように変わるのですか？
1回目投票では党員票295票でしたが、決選投票では都道府県連票47票に圧縮されます。議員票295票と合わせて計342票で争われ、議員票の比重が大きくなります。
