2025年10月12日、自民党のベテラン議員が驚きの提案をSNSで発表して大炎上しました。
その内容は「総裁選をやり直そう」というもの。わずか8日前に正式な選挙で決まったばかりのリーダーを、「やっぱりやり直し!」と言い出したのです。
この常識外れの提案に、SNSでは「民主主義の否定だ」「自分の都合でルールを変えるのか」と批判が殺到。でも、なぜこんな提案をしたのでしょうか?
実は、その背景には「選挙で協力してくれる仲間を失いたくない」という切実な事情がありました。
📋 この記事でわかること

🔥 船田元氏が提案した「総裁選やり直し」とは?
2025年10月12日、自民党の船田元(ふなだ・はじめ)議員が、自身のFacebookで驚きの提案を発表しました。
提案の内容は2つ:
1️⃣ 石破茂首相が「やっぱり辞めません」と撤回して、当面は政権を続ける
2️⃣ 高市早苗総裁が辞任して、総裁選を最初からやり直す
「総裁選」というのは、自民党のトップ(リーダー)を決める選挙のこと。会社で言えば社長を決める選挙のようなものです。
でも、ここに大きな問題があります。
高市早苗氏が総裁に選ばれたのは、わずか8日前の10月4日。正式な手続きを経て、国会議員と党員による投票で決まったばかりです。
決選投票では高市氏が185票、小泉進次郎氏が156票。ちゃんとしたルールに従って、みんなで投票して決めたリーダーです。
つまり、船田氏の提案は「正式に選ばれたリーダーを、自分が気に入らないから最初からやり直そう」と言っているのと同じ。
これは民主主義の基本ルールを無視した、前代未聞の提案なのです。
たとえるなら、クラスで学級委員を選ぶ選挙をして、多数決でAさんに決まったのに、「やっぱりAさんじゃなくてBさんがいい!もう一回選挙やり直そう!」と言い出すようなもの。
そんなことしたら、投票した人たちはどう思うでしょうか?
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では、なぜこんな提案をしたのでしょうか?
💰 なぜこんな提案を?船田氏の背景と選挙への依存
なぜ船田氏はこのような常識外れの提案をしたのでしょうか?
実は、その背景には「選挙で協力してくれる仲間を失いたくない」という、切実な事情がありました。
👤 船田元氏ってどんな人?
船田元氏は1953年生まれで、現在14期目のベテラン国会議員。栃木県の宇都宮市を中心とする「栃木1区」という地域から選ばれています。
過去には「経済企画庁長官」という大臣も務めた、自民党の中でも経験豊富な政治家です。
でも、船田氏には選挙で大きな弱点がありました。
🗳️ 選挙で頼りにしている「公明党の2万票」
船田氏は選挙のとき、「公明党」という別の政党から推薦を受けて戦っています。
公明党は「創価学会」という宗教団体を支持基盤とする政党で、選挙区ごとに約2万票の組織票を持っていると言われています。
2万票というのは、小さな町の人口くらい。選挙では非常に大きな力です。
実際、2009年の選挙では、船田氏は公明党の推薦を受けても落選しています。つまり、公明党の協力があっても当選が危うい、ギリギリの選挙区なのです。
その公明党が、2025年10月10日に「自民党との協力関係をやめる」と発表しました。
船田氏は公明党の離脱について「青天の霹靂(突然の衝撃)だ」と投稿。
そして、「自民党内には公明党が候補を出す選挙区に自民党候補をぶつける案もあるが、これは正気の沙汰ではない」と強く反対しています。
なぜなら、「地方の自民党と公明党の組織は今も協力関係を大切にしたいと思っている。これが壊れると、多くの自民党議員は困難に直面する」からです。
💡 つまり、船田氏の本音は
「公明党がいなくなると、次の選挙で自分が落選するかもしれない」
だから、「高市総裁を変えて、公明党との関係を修復しよう」という提案をしたのです。
ちなみに、船田氏は今回の総裁選で高市氏ではなく、茂木敏充氏を推薦し、決選投票では小泉進次郎氏に投票していました。自分が支持していなかった人がトップになったことも、今回の提案の背景にあると見られています。
では、公明党はなぜ離脱したのでしょうか?
🚨 公明党が離脱した本当の理由
では、なぜ公明党は26年間も続いた自民党との協力関係を解消したのでしょうか?
📊 表向きの理由と本当の理由
2025年10月10日、公明党の斉藤鉄夫代表は、自民党の高市早苗総裁との会談で「連立政権から離脱する」と伝えました。
表向きの理由は「政治とカネの問題」。
自民党では政治資金の裏金問題が発覚していて、公明党はこの問題への対応が不十分だと批判していました。
でも、実は本当の理由は別にありました。
それは、高市氏の保守的な政治姿勢への強い警戒感です。
⚔️ 「保守派」と「中道派」の対立
高市早苗氏は、自民党の中でも「保守派」と呼ばれるグループに属しています。
保守派というのは、簡単に言えば「伝統的な価値観を大切にする」「国防を重視する」「憲法改正に積極的」といった考え方を持つ人たちです。
一方、公明党は「平和の党」を掲げ、「中道」(保守と革新の中間)の立場をとっています。支持基盤の創価学会も平和主義を重視しています。
この2つの考え方は、根本的に合わないことが多いのです。
公明党内では「右派色の強い高市氏には総裁になってほしくない」という本音がありました。
具体的には:
- 靖国神社参拝:高市氏は積極的に参拝する立場。公明党は慎重な立場
- 原発政策:高市氏は原発再稼働に前向き。公明党は慎重
- 歴史認識:過去にも高市氏の発言を公明党が批判したことがある
😰 麻生太郎氏への警戒感
さらに大きな問題がありました。
高市総裁の後ろ盾になったのが、「公明党嫌い」で知られる麻生太郎副総裁だったのです。
麻生氏は過去に、公明党の幹部を名指しで「動かなかったがん」と批判したことがあります。さらに、国民民主党を連立に組み入れて、公明党の影響力を弱めようとしたこともありました。
その麻生氏が実権を握る体制に、公明党は強い警戒感を持ったのです。
26年間続いた自民党と公明党の協力関係は、こうして終わりを迎えました。
😡 SNSで大炎上!批判殺到の理由
船田氏の提案は、SNS(特にX、旧Twitter)で激しい批判を浴びました。
投稿されたコメントのほぼ全てが批判的な内容で、賛同する声はほとんど見られません。
💬 主な批判の声
民主主義の否定だという批判:
「厳正なる手続きによって執り行われた総裁選を、自分に都合が悪いからと無かった事にしようとする奴に、民主主義国家の代表たる資格は無い」
党員を馬鹿にしているという批判:
「党員の皆様になんと説明されるんでしょうか?お前らの判断が間違ってたんだよって?」
わがままだという批判:
「ご自分の納得いく結果が出るまでやり直せってこと??」
自己保身だという批判:
「公明党の組織票がないと当選できないからだろ?自分可愛さで必死だわ」
📰 過去のスキャンダルも蒸し返される
実は、船田氏には過去に大きなスキャンダルがありました。
1996年7月、妻子がある船田氏が、元NHKアナウンサーの畑恵氏(当時参議院議員)とデートする姿が写真週刊誌に撮られ、「政界失楽園」と呼ばれる一大スキャンダルになりました。
当時39歳で経済企画庁長官という大臣を務めていた船田氏は、「政界のプリンス」と呼ばれていましたが、このスキャンダルで前妻と子供と離婚。その後、畑氏と再婚しました。
SNS上では、この過去にも言及する声が多く見られます:
- 「過去に不倫して生徒に恥ずかしい思いをさせた船田氏、四半世紀の時を超えてまた恥ずかしいことを言い出したぞ」
- 「誰かと思えば政界失楽園か」
過去に常識外れの行動をとった人物が、再び常識外れの提案をしたことで、批判が一層強まったと言えるでしょう。
❌ 総裁選やり直しは実現するのか?
では、船田氏の提案は実現する可能性があるのでしょうか?
答えは「ほぼゼロ」
高市早苗氏は10月4日、正式な手続きを経て第29代総裁に選出されました。自民党の規定では、正式な手続きで選ばれた総裁を、個人の意見だけで覆すことはできません。
そもそも、船田氏の提案を支持する声は、党内からもほとんど聞かれません。
むしろ、「産経新聞も船田元のノイズ発言とかフィルターかけて捨てろよ」というコメントが示すように、単なる「ノイズ(雑音)」として扱われています。
🔮 今後の見通し
20日以降に臨時国会が開かれ、そこで正式に次の総理大臣を決める選挙(首相指名選挙)が行われる予定です。
公明党が離脱した今、自民党は衆議院で37議席、参議院で25議席が不足しています。
このため、日本維新の会や国民民主党などの野党と協力して、過半数を確保する必要があります。
高市総裁の下、こうした多数派工作が進められることになりますが、簡単な道のりではありません。
船田氏の「総裁選やり直し」提案は、こうした難しい状況の中で出された、一議員の意見に過ぎませんでした。
📝 まとめ:常識外れの提案が浮き彫りにした政治の裏側
船田元議員の「総裁選やり直し」提案をまとめると:
- 提案の内容:わずか8日前に正式な選挙で決まった高市総裁を辞めさせ、総裁選をやり直そうという前代未聞の提案
- 提案の背景:公明党が自民党との協力関係を解消したことで、次の選挙で公明党の組織票(約2万票)を失う恐れがあり、自分の当選が危うくなる
- 公明党離脱の真相:「政治とカネ」だけでなく、保守色の強い高市氏への警戒感と、麻生太郎氏が実権を握る体制への不信感
- SNSの反応:「民主主義の否定」「党員を馬鹿にしている」「自己保身」と批判殺到。過去の「政界失楽園」スキャンダルも蒸し返される
- 実現の可能性:ほぼゼロ。党内からも支持する声はなく、単なるノイズとして扱われている
この騒動は、政治家の自己保身と、正式な民主的手続きの重要性を改めて浮き彫りにしました。
「結果が気に入らないからやり直す」という発想は、民主主義の根幹を揺るがすもの。多くの人が怒りを感じたのは、当然のことかもしれません。
あなたは、この船田氏の提案についてどう思いますか?
❓ よくある質問(FAQ)
Q1: 船田元氏が「総裁選やり直し」を提案した理由は?
公明党が自民党との協力関係を解消したことで、次の選挙で公明党の組織票(約2万票)を失う恐れがあり、自分の選挙での当選が危うくなることを懸念したためと見られています。
Q2: 公明党が自民党との連立を離脱した本当の理由は?
表向きは「政治とカネの問題」ですが、実際には保守色の強い高市早苗総裁の政治姿勢への警戒感と、「公明党嫌い」で知られる麻生太郎氏が実権を握る体制への不信感が大きな理由です。
Q3: 船田氏の「総裁選やり直し」提案は実現する可能性がある?
実現の可能性はほぼゼロです。正式な手続きで選ばれた総裁を個人の意見で覆すことはできず、党内からも支持する声はほとんどありません。単なるノイズとして扱われています。
Q4: 創価学会の選挙での集票力はどれくらい?
公明党の支持母体である創価学会は、選挙区ごとに約2万票の組織票を持つとされています。これは選挙で非常に大きな力となり、当落を左右することもあります。
Q5: 船田元氏の過去のスキャンダル「政界失楽園」とは?
1996年、妻子がある船田氏が元NHKアナウンサーの畑恵氏(当時参議院議員)とのデートを写真週刊誌に撮られた不倫スキャンダル。当時「政界のプリンス」と呼ばれていた船田氏は、その後前妻と離婚し、畑氏と再婚しました。
Q6: 高市早苗氏はいつ、どのように総裁に選出された?
2025年10月4日、決選投票で高市氏が185票を獲得し、156票の小泉進次郎氏を破って第29代総裁に選出されました。正式な手続きを経て、国会議員と党員による投票で決まりました。