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歩りえこ大腸がん公表で話題 父・兄も同じ病気って遺伝するの?40代からのリスクと症状を解説

 

 

旅作家として世界94ヶ国を巡った歩りえこさん(44)が、大腸がんを公表しました。

驚くことに、お父さんもお兄さんも同じ大腸がんを経験していて、現在は元気に過ごしているそうです。

「大腸がんツアー」という独特の表現で前向きに病気と向き合う姿が話題になっていますが、実は40代から急激にリスクが高まる大腸がん。

家族に同じ病気の人がいる場合、自分にはどんなリスクがあるのでしょうか?

 

 

 

🎭 歩りえこが大腸がん公表 2センチのポリープが悪性と判明

歩りえこさん

歩りえこさん


歩りえこさんは27日のInstagramで、大腸がんと診断されたことを「新しい旅の報告です」として公表しました。

🌍 歩りえこってどんな人?

歩りえこさんは1981年生まれの44歳。短大時代のチアリーディング部でアメリカの全米選手権に参加したことをきっかけに旅に目覚めました。

その後世界5大陸94ヶ国を巡った経験から「旅ドル」と呼ばれるようになっています。

2012年に出版した『ブラを捨て旅に出よう〜貧乏乙女の世界一周旅行記〜』は4万部を超えるベストセラーになっています。

2014年に台湾人男性と結婚し、2015年に長女、2016年に長男を出産しましたが、2017年に離婚。

現在はシングルマザーとして2人の子育てをしながら、旅作家として活動を続けています。

🔍 検査で見つかった2センチのポリープが悪性

歩りえこさんによると、大腸検査で6つのポリープが見つかり、そのうち2センチ大のものが悪性(がん)と判明したそうです。

ポリープというのは、腸の内側にできるイボのようなもの。

多くは良性ですが、大きくなったり時間が経つと、がんに変わることがあります。

2センチというのは、だいたい1円玉くらいの大きさです。

歩りえこさんは「腐った男梅みたいな顔をしていて(笑)」と表現していましたが、見た目でも「これは怪しい」と感じるような状態だったようです。

👨‍👩‍👦 父・兄も大腸がんを経験 家族で同じルートを辿る

特に注目すべきは、歩りえこさんの家族歴です。

お父さんもお兄さんも、同じ大腸がんを経験していて、現在は治療を終えて元気に過ごしています。

「父も兄も大腸がんという同じルートを旅して、今は元気に帰還済み。私もきっと同じように帰ってきます」

この前向きなコメントからも、家族の経験が大きな支えになっていることがわかります。

実は、大腸がんには家族に多く発生するケースがあり、遺伝的な要因が関係していることがあるのです。

では、大腸がんにはどんな症状があるのでしょうか?

 

 

 

⚠️ 大腸がんの初期症状とは?見逃しやすいサインを解説

大腸がんで最も怖いのは、初期の段階では症状がほとんどないということです。

「なんとなく調子が悪い」程度では、多くの人が「疲れているだけ」と見過ごしてしまいます。

😵 初期は無症状 だから見つけにくい

📊 国立がん研究センターの公式情報によると、早期の大腸がんは自覚症状がほとんどありません。

がんが大きくなってから、ようやく症状が現れ始めます。

つまり、「症状がないから大丈夫」ではなく、「症状がなくても検査が必要」なのが大腸がんの特徴です。

🚨 進行すると現れる症状

大腸がんが進行すると、以下のような症状が現れることがあります:

よくある症状

  • 便に血が混じる(血便)
  • 便が細くなる
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • 便が残っている感じがする
  • お腹の痛みや張り
  • 原因不明の体重減少
  • 貧血(立ちくらみ、息切れ)

ただし、これらの症状は痔や他の病気でも起こるため、症状だけで大腸がんと判断することはできません。

🧠 実は大腸の右側と左側で症状が違う

意外に知られていないのが、大腸がんができる場所によって症状が大きく異なることです。

右側(盲腸・上行結腸・横行結腸)のがん

  • 症状が出にくい
  • 腹痛や血便は少ない
  • 貧血で発見されることが多い
  • 気づいた時にはある程度進行していることも

左側(下行結腸・S状結腸・直腸)のがん

  • 血便が起こりやすい
  • 腹痛を感じやすい
  • 便が細くなる
  • 腸が詰まりやすい

右側は腸の管が太く、便もまだ液体に近い状態なので、がんがあってもなかなか症状に現れません。

一方、左側は便が固くなった状態で通るため、がんがあると便に血が付いたり、通りにくくなったりして症状が出やすいのです。

🔎 見逃しやすいサインの具体例

多くの人が見過ごしてしまいがちなサインには、以下のようなものがあります:

「いつもと違う」便の変化

  • いつもより細い便が続く
  • 便の表面に血が付いている
  • 黒っぽい便が出る
  • 下痢と便秘が交互に起こる

体調の微妙な変化

  • なんとなく疲れやすい
  • 食欲がないわけではないのに体重が減る
  • 立ちくらみが増えた
  • 顔色が悪いと言われる

これらは日常的によくある症状ですが、数週間続くようなら一度医療機関で相談することをおすすめします。

では、家族歴がある場合のリスクはどの程度なのでしょうか?

 

 

 

🧬 大腸がんは遺伝する?家族歴がある場合のリスクと対策

歩りえこさんのように、家族に大腸がんの人がいる場合、自分のリスクはどの程度高くなるのでしょうか。

📊 遺伝性の大腸がんは意外に少ない5%

実は、📚 日本大腸肛門病学会の情報によると、明確に遺伝性とわかる大腸がんは全体のわずか5%程度です。

100人の大腸がん患者さんがいたら、そのうち5人だけが遺伝性ということになります。

思っていたより少ないと感じるかもしれませんね。

😮 でも家族歴の影響は25%もある

ところが、遺伝子との関連ははっきりしないものの、家族や親戚に大腸がんが多く発生するパターンが25%もあります。

つまり、4人に1人は何らかの家族的な要因が関係しているということです。

これを「家族集積性大腸がん」と呼びます。

🔬 主な遺伝性大腸がんの種類

明確に遺伝性とわかる大腸がんには、主に2つのタイプがあります:

1. 家族性大腸腺腫症(FAP)

  • 大腸に100個以上のポリープができる
  • 放置すると60歳頃には90%以上の人ががんを発症
  • 親から子へ50%の確率で遺伝
  • 全大腸がんの1%未満と頻度は低い

2. リンチ症候群

  • 大腸がんの2〜4%を占める
  • 平均発症年齢は45歳と若い
  • 大腸がん以外にも子宮がん、胃がんなどを発症しやすい
  • 右側の大腸にがんができることが多い

🛡️ 家族歴がある場合のリスクと対策

家族に大腸がんの人がいる場合、以下のような対策が重要です:

若い年齢からの検査開始

一般的には40歳からの検査が推奨されますが、家族歴がある場合はもっと早めに。家族の発症年齢より10歳早い年齢から検査を始めることが多い

検査間隔を短くする

  • 一般的には3〜5年に1回ですが、家族歴がある場合は1〜2年に1回
  • ポリープが見つかった場合は毎年の検査も検討

遺伝カウンセリングの活用

  • 家族に若くして大腸がんになった人が複数いる場合
  • 遺伝子検査を受けるかどうかの相談ができます

💪 「遺伝だから仕方ない」ではない

大切なのは、家族歴があっても「遺伝だから仕方ない」と諦める必要はないということです。

むしろ、リスクがわかっているからこそ、早めの対策で予防できる可能性が高くなります。

定期的な検査でポリープの段階で発見・切除すれば、がんになる前に防ぐことができるのです。

では、具体的にはいつから検査を始めればよいのでしょうか?

🔍 40代から始める大腸がん検査 方法と重要性

歩りえこさんが44歳で大腸がんと診断されたように、40代は大腸がんのリスクが急激に高まる年代です。

なぜ40代から検査が重要なのか、どんな検査があるのかを見ていきましょう。

⚡ 40代は大腸がんの「分岐点」

📈 国立がん研究センターの統計によると、大腸がんの罹患率は40歳代から急激に増加します。

50〜60代で若くして大腸がんになる人の多くは、実は40代の時点ですでに大腸がんの芽であるポリープを持っていることが多いのです。

つまり、40代で検査を受けるかどうかが、将来の運命を分ける「分岐点」になるということです。

🏥 大腸がん検査の種類と特徴

大腸がんの検査には、大きく分けてスクリーニング検査(ふるい分け)と精密検査があります。

スクリーニング検査

便潜血検査

  • 便に血が混じっているかを調べる検査
  • 2日分の便を自宅で採取
  • 市町村の検診でも受けられる
  • 費用:無料〜数百円

腫瘍マーカー検査

  • 血液検査でがんの可能性を調べる
  • CEAやCA19-9という物質を測定
  • 人間ドックなどで実施

精密検査

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

  • 肛門から内視鏡を入れて大腸全体を観察
  • ポリープがあればその場で切除可能
  • 最も確実な検査方法
  • 費用:1〜3万円程度(保険適用の場合)

📅 検査の頻度はどのくらい?

検査の頻度は、これまでの結果や家族歴によって変わります:

初回検査で異常なしの場合

  • 3〜5年に1回の大腸内視鏡検査

ポリープが見つかった場合

  • 1〜2年に1回の大腸内視鏡検査

家族歴がある場合

  • 2〜3年に1回、場合によっては毎年

大腸がんの治療歴がある場合

  • 年1回の検査が基本

😰 「検査が怖い」への対処法

多くの人が大腸内視鏡検査を避ける理由は、事前の準備と検査への不安です。

事前準備について

検査前日に下剤を2リットル飲む必要がありますが、最近は味が改良されて「スポーツドリンクのような味」になっています。

実際に検査を受けた人からは「思っていたより楽だった」「爽快だった」という声も聞かれます。

検査中の痛みについて

現在は鎮静剤を使うことが多く、「うとうとしている間に終わった」という人がほとんどです。

また、内視鏡技術の向上により、以前より痛みや不快感は大幅に軽減されています。

💡 40代での検査が特に重要な理由

40代で検査を受けることには、以下のようなメリットがあります:

早期発見・早期治療

  • ポリープの段階で発見・切除すれば、がんを予防できる
  • 万が一がんが見つかっても、早期なら治る可能性が高い

将来のリスク管理

  • 40代の結果をベースに、今後の検査計画を立てられる
  • 家族歴などのリスク要因を踏まえた個別対応が可能

安心感の獲得

  • 「大丈夫」とわかれば、精神的な安心が得られる
  • 健康への意識も高まり、生活習慣の改善につながる

忙しい40代だからこそ、一度検査を受けて自分の状態を把握することが大切です。

もし大腸がんが見つかった場合、治療はどうなるのでしょうか?

 

 

 

✨ 大腸がんの治療法と予後 早期発見なら完治も可能

「がん」と聞くと怖いイメージがありますが、大腸がんは早期発見・早期治療により、高い確率で治すことができるがんです。

📈 大腸がんの生存率 希望を持てる数字

📊 国立がん研究センターの最新データによると、大腸がんの5年生存率(5年後も元気でいる人の割合)は以下の通りです:

ステージ別5年生存率

  • ステージ0期(超早期):ほぼ100%
  • ステージI期(早期):94.5%
  • ステージII期:88.4%
  • ステージIII期:77.3%
  • ステージIV期:18.7%
つまり、早期に発見できれば10人中9人以上が5年後も元気に過ごせるということです。

歩りえこさんのように2センチのポリープが悪性だった場合でも、適切な治療を受ければ予後は良好と考えられます。

🏥 大腸がんの治療法

大腸がんの治療法は、がんの進行度や場所によって選択されます。

内視鏡治療

  • 早期がんやポリープに対して行う
  • お腹を切らずに、内視鏡でがんを切除
  • 体への負担が少ない
  • 入院期間も短い(日帰り〜数日)

手術治療

  • 進行がんに対して行う
  • がんのある腸管とリンパ節を切除
  • 腹腔鏡手術やロボット支援手術も普及
  • 傷が小さく、回復が早い

薬物療法(抗がん剤治療)

  • 手術後の再発予防
  • 転移がある場合の治療
  • 最近は副作用の少ない薬も開発されている

放射線治療

  • 主に直腸がんで使用
  • 手術前後に併用することが多い

🚀 治療技術の進歩

大腸がんの治療は年々進歩しており、以前と比べて体への負担が大幅に軽減されています。

腹腔鏡手術の普及

  • 小さな穴を数か所開けて行う手術
  • 従来の開腹手術より傷が小さい
  • 術後の回復が早い
  • 入院期間の短縮

ロボット支援手術の導入

  • より精密な手術が可能
  • 特に直腸がんで効果的
  • 機能温存(排尿・性機能)に優れる

個別化医療の発展

  • がんの遺伝子検査に基づく治療選択
  • より効果的な薬の選択が可能
  • 副作用の軽減

🎯 早期発見の重要性

大腸がんで最も重要なのは、やはり早期発見です。

早期発見のメリット

• 内視鏡治療だけで治る可能性
• 入院期間が短い
• 費用負担が少ない
• 日常生活への影響が最小限
• 完治の可能性が高い

進行してしまった場合でも

  • 大腸がんは比較的おとなしいがん
  • 適切な治療により長期生存が可能
  • QOL(生活の質)を保ちながらの治療が可能

🌈 治療後の生活

大腸がんの治療を受けた後も、多くの人が通常の生活を送っています。

仕事への復帰

  • 内視鏡治療なら数日〜1週間程度で復帰可能
  • 手術でも1〜2か月程度で段階的に復帰

日常生活

  • 食事制限は基本的になし
  • 運動も段階的に再開可能
  • 旅行なども楽しめる

定期的なフォローアップ

  • 年1〜2回の検査でチェック
  • 再発の早期発見が可能
  • 不安があればいつでも相談可能

歩りえこさんも「次の景色を楽しみに進んでいきます」とコメントしているように、治療を乗り越えて新しい人生のステージを歩んでいけるのです。

 

🎯 まとめ:40代からの大腸がん対策で知っておきたいポイント

歩りえこさんの大腸がん公表をきっかけに、40代からの大腸がん対策について詳しく見てきました。

重要なポイントをまとめると:

  • 症状がなくても40代から検査が重要:初期の大腸がんは無症状のため、定期検査が唯一の発見方法
  • 家族歴がある場合はより注意が必要:遺伝性は5%だが、家族集積性は25%と高い割合
  • 右側と左側で症状が異なる:特に右側のがんは症状が出にくく、注意が必要
  • 早期発見なら90%以上が治る:検査を受ける心理的ハードルを下げて、積極的な受診を
  • 治療技術は大きく進歩:以前と比べて体への負担は大幅に軽減されている

40代は仕事も家庭も忙しい年代ですが、将来の健康のために一度は検査を受けることをおすすめします。

歩りえこさんの前向きな姿勢に学び、「知識があれば怖くない」「早めの行動で未来は変えられる」ということを心に留めておきましょう。

あなたも40代に入ったら、まずは一度大腸内視鏡検査を受けてみませんか?

 

❓ よくある質問(FAQ)

Q1: 大腸がんの初期症状はどんなものですか?

初期の大腸がんは無症状のことが多いです。進行すると血便、便が細くなる、下痢と便秘の繰り返し、腹痛などが現れることがあります。ただし、これらの症状は他の病気でも起こるため、気になる症状があれば医師に相談しましょう。

Q2: 家族に大腸がんの人がいると必ず遺伝しますか?

明確に遺伝性の大腸がんは全体の5%程度です。しかし、家族集積性(家族に多く発生する傾向)は25%あります。家族歴がある場合は、より早い年齢からの定期検査が推奨されます。

Q3: 40代から大腸がん検査を始める理由は何ですか?

大腸がんの罹患率は40代から急激に増加します。50-60代で大腸がんになる人の多くは、40代ですでにポリープを持っていることが多いため、40代での検査が将来のリスクを左右する分岐点となります。

Q4: 大腸がんの生存率はどのくらいですか?

早期発見の場合、5年生存率は90%以上と非常に高くなります。ステージI期で94.5%、ステージII期で88.4%となっており、早期発見・早期治療により完治が期待できます。

Q5: 大腸内視鏡検査は痛いですか?

現在は鎮静剤を使用することが多く、「うとうとしている間に終わった」という人がほとんどです。技術の向上により、以前より痛みや不快感は大幅に軽減されています。

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