2025年11月、インフルエンザの感染者数が12週連続で増加し続けています。
「なぜ自分だけ何度もかかるんだろう?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
実は、インフルエンザにかかりやすい人には科学的に証明された特徴があるのです。
大正製薬・弘前大学・京都大学の共同研究チームが約1,000人の健康データを分析した結果、5つのタイプが明らかになりました。
複数当てはまる人は、なんと発症リスクが約3.6倍に跳ね上がります。
この記事では、最新の研究結果を基に、インフルエンザにかかりやすい人の特徴と、それぞれに適した対策を詳しく解説します。

📋 この記事でわかること
🔬 インフルエンザにかかりやすい5つの特徴とは?【2025年最新研究】
大正製薬の公式発表によると、2025年8月に国際科学論文誌「Scientific Reports」に掲載された研究で、インフルエンザにかかりやすい人には5つの共通点があることが判明しました。
この研究は、大正製薬・弘前大学・京都大学の共同研究チームが、青森県弘前市で実施している大規模健康調査「岩木健康増進プロジェクト健診」のデータを活用。
20歳以上の約1,000人(1,062名、うち1年以内のインフルエンザ罹患者121名)の健康データを詳細に分析しました。
その結果、インフルエンザにかかりやすい人には次の5つの特徴があることが明らかになったのです。
✅ インフルエンザにかかりやすい5つの特徴
- 血糖が高い
- 肺炎を経験したことがある
- 多忙・睡眠不足
- 栄養不足
- アレルギーがある
これまで「血糖が高いと感染症にかかりやすい」「睡眠不足は免疫に悪い」といった単独の要因は知られていました。
しかし、この研究では複数の要因がどのように影響し合って発症につながるのかを、ネットワーク構造として可視化できた点が大きな成果です。
特に注目すべきは、これらの特徴のうち複数が当てはまる人の発症リスク。
肺炎の既往がある、血糖が高め、睡眠の質が良くないといった複数の特徴を持つグループでは、それ以外のグループと比べてインフルエンザの発症リスクが約3.6倍にもなることが分かりました。
では、なぜこれらの特徴を持つ人がインフルエンザにかかりやすいのでしょうか?
それぞれの理由と対策を、詳しく見ていきましょう。
🍬 ①血糖が高い人がインフルエンザにかかりやすい理由と対策
実は、「甘いものが好き」という習慣が、免疫力を直撃しているかもしれません。
血糖値が高い状態が続くと、私たちの体を守る免疫システムが正常に働かなくなるのです。
❓ なぜ血糖が高いとインフルエンザにかかりやすいのか
国立国際医療研究センター糖尿病情報センターによると、血糖値が高い状態では免疫の機能が低下し、感染症に対する抵抗力が弱まることが分かっています。
具体的には、次のような仕組みで免疫力が低下します。
🔴 白血球の働きが鈍くなる
血糖値が高いと、ウイルスや細菌と戦う白血球の働きが鈍くなります。
白血球は体内に侵入した異物を攻撃する免疫細胞ですが、高血糖状態ではその防御機能が低下してしまうのです。
🔴 免疫の司令塔がダウンする
さらに重要なのが、樹状細胞という「免疫の司令塔」への影響です。
樹状細胞は体内に侵入したウイルスの情報を他の免疫細胞に伝える重要な役割を持っています。
ワイツマン科学研究所の研究では、血糖値が高いと肺の樹状細胞の正常な機能が阻害され、重度の肺炎を発症しやすくなることが明らかになりました。
つまり、甘いものを食べ過ぎて血糖値が上がると、体を守る「司令塔」が機能不全に陥ってしまうのです。
📊 実際のリスクはどれくらい?
カナダの大規模調査では、糖尿病の方はインフルエンザがきっかけで入院するリスクが6%高かったことが報告されています。
また、血糖コントロールが悪いほど、免疫力の低下は顕著になることも分かっています。
💊 血糖が高い人のインフルエンザ対策
✅ 血糖コントロールを最優先に
糖尿病や血糖値が高めの方は、まず血糖コントロールを最優先にしましょう。
適切な血糖管理を行うことで、免疫応答を生成する能力が回復し、感染症のリスクを減少できます。
✅ インフルエンザワクチンの接種
糖尿病の方は、インフルエンザワクチンの優先接種対象者です。
流行前に必ずワクチン接種を受けましょう。
✅ シックデイ対応の準備
インフルエンザにかかった場合、血糖値がいつもより上昇することがあります。
食事がとれなくても自己判断で薬やインスリンをやめず、必ず主治医の指示に従いましょう。
🫁 ②肺炎を経験したことがある人がインフルエンザにかかりやすい理由と対策
過去に肺炎にかかったことがある人は、呼吸器が弱体化している可能性があります。
⚠️ 一度ダメージを受けた呼吸器は、ウイルスの侵入口になりやすいのです。
❓ なぜ肺炎経験者はインフルエンザにかかりやすいのか
🔴 気道の防御機能が弱まる
肺炎予防.jpによると、インフルエンザウイルスに感染すると、気道の表面の細胞が壊されます。
これにより、肺炎球菌などの細菌が肺に侵入しやすくなるのです。
過去に肺炎を経験した人は、すでに呼吸器にダメージが残っている可能性があり、さらにウイルスが侵入しやすい状態になっています。
🔴 炎症物質の増加
インフルエンザウイルスに感染すると、体内で炎症を起こす物質が増加し、全身の炎症が活発になります。
すると細菌に感染しやすくなり、肺炎を引き起こすリスクが高まるのです。
📊 インフルエンザ流行時の肺炎リスク
実は、インフルエンザ流行時に肺炎で入院した患者の原因菌として、肺炎球菌が一番多いことが報告されています。
つまり、インフルエンザと肺炎は密接に関係しているのです。
💊 肺炎経験者のインフルエンザ対策
✅ インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの併用
日本呼吸器学会では、高齢者の肺炎予防に対して、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの2つのワクチンの併用が強く推奨されています。
特に65歳以上の方や、過去に肺炎を経験したことがある方は、両方のワクチン接種を検討しましょう。
✅ 呼吸器の健康管理
呼吸器疾患(喘息、COPD等)がある方は、その治療をしっかり継続することが重要です。
気道の炎症が続いている状態では、インフルエンザにかかりやすく、重症化しやすくなります。
✅ 早期受診の重要性
咳や発熱などの症状が出たら、早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ後の二次性細菌性肺炎を予防するためにも、早期診断・早期治療が重要です。
😴 ③多忙・睡眠不足の人がインフルエンザにかかりやすい理由と対策
💡 実は、「休日の寝だめ」では免疫力は回復しません。
睡眠不足が続くと、免疫システムに深刻なダメージが蓄積していくのです。
❓ なぜ睡眠不足だとインフルエンザにかかりやすいのか
🔴 免疫細胞の活動が低下する
西川の睡眠研究によると、健康な男性42名を対象に実施された研究で、睡眠を制限し意図的に寝不足にした状態では次のような変化が起きることが分かりました。
- NK細胞(自然免疫細胞)の活動が低下
- IL-2(免疫細胞を活性化させる物質)の生産量が低下
- ワクチンの効果が低下
特に注目すべきは、睡眠時間を十分に戻した後でもIL-2の生産量回復には時間を要したという点です。
つまり、休日の寝だめ程度では免疫力は回復しないのです。
📊 睡眠不足の具体的なリスク
研究データでは、睡眠時間と感染症リスクの関係が明確に示されています。
- 睡眠時間5時間未満の人は、7時間以上の人より2.5倍風邪をひきやすい
- 青森県弘前市の約1,000人調査では、睡眠の質が低い集団では約1.6倍インフルエンザの発症リスクが増加
これらの数字は、睡眠不足がいかに免疫力に影響するかを物語っています。
💊 睡眠不足の人のインフルエンザ対策
✅ 7時間以上の睡眠を確保する
自然免疫を高めるためには、7時間以上の睡眠を確保することが大切です。
平均的な睡眠時間が7時間未満の場合、風邪の発症率が約3倍に上がるというデータもあります。
✅ 睡眠の質を高める工夫
- 起きてすぐに太陽の光を浴びる(体内時計が整う)
- 就寝前のスマホ・ブルーライトを避ける
- 寝室の温度・湿度を適切に保つ(室温15~20度、湿度50~60%)
✅ 多忙な時こそ睡眠を優先
仕事が忙しい時期ほど、意識的に睡眠時間を確保することが重要です。
睡眠不足による免疫力低下は、仕事のパフォーマンス低下にもつながります。
🍊 ④栄養不足の人がインフルエンザにかかりやすい理由と対策
⚠️ 実は、日本人の9割がある栄養素の不足状態にあると言われています。
それが「ビタミンD」です。
❓ なぜ栄養不足だとインフルエンザにかかりやすいのか
🔴 ビタミンDの不足が最大の問題
ミッドタウンクリニックの解説によると、ビタミンDには免疫機能を調節する働きがあり、風邪やインフルエンザなどのウイルスによる呼吸器感染症に抵抗する力をつけることができます。
驚くべきことに、日本の慈恵医大による研究では、ビタミンDのサプリメントを飲むことで、子供たちのインフルエンザ発症率が4割以上も減少したという結果が出ています。
🔴 なぜビタミンDが不足するのか
ビタミンDは日光を浴びることで体内でも作られますが、冬は日射量が少なく肌の露出も減るため、不足しがちです。
食材としては、イワシ、サバ、ニシン、サケなどの魚に多く含まれますが、現代の食生活では十分な量を摂取するのが難しいのが現状です。
🔴 その他の重要な栄養素
ビタミンD以外にも、免疫力を高めるために重要な栄養素があります。
- ビタミンC:免疫細胞を活性化させ、炎症を抑える
- ビタミンA:のどや鼻の粘膜を丈夫にする
- たんぱく質:免疫細胞の主要な材料
- 亜鉛:抗ウイルス活性、免疫細胞の活性化
💊 栄養不足の人のインフルエンザ対策
✅ ビタミンDを積極的に摂取
- 魚(サバ、イワシ、サケなど)を週に3回以上食べる
- 天気の良い日は15~30分程度、屋外で過ごす
- 必要に応じてサプリメントを活用(2000IU以上が目安)
✅ バランスの良い食事を心がける
偏った食生活では栄養が不足し、体調を崩しやすい状態になります。
- 緑黄色野菜(ビタミンA・C)
- 果物(ビタミンC)
- 肉・魚・卵・大豆製品(たんぱく質)
- 発酵食品(腸内環境を整える)
いろいろな食材をバランスよく食べることが大切です。
✅ サプリメントの活用
食事だけで十分な栄養を摂取するのが難しい場合は、質の良いサプリメントを活用するのも一つの方法です。
ただし、サプリメントはあくまで補助的なものと考え、基本はバランスの良い食事を心がけましょう。
🤧 ⑤アレルギーがある人がインフルエンザにかかりやすい理由と対策
アレルギー体質の人がインフルエンザにかかりやすい理由は、免疫システムの「空振り」にあります。
❓ なぜアレルギー体質だとインフルエンザにかかりやすいのか
🔴 免疫システムの過剰反応
アレルギーとは、本来無害なものに対して免疫システムが過剰に反応してしまう状態です。
免疫システムが本来の敵ではないもの(花粉、ハウスダスト等)と戦うことに力を使いすぎると、本当の敵であるインフルエンザウイルスに対する防御が手薄になる可能性があります。
🔴 気道の炎症が悪化しやすい
日本呼吸器学会によると、インフルエンザウイルスは気道の上皮細胞に感染し、免疫反応を誘発して気道に炎症を起こします。
アレルギー体質の人、特に喘息を持っている人がインフルエンザにかかると、気道の炎症がさらに悪化し、喘息の発作を起こしやすくなるのです。
💊 アレルギー体質の人のインフルエンザ対策
✅ アレルギー治療を継続する
アレルギー症状がある人は、普段からの治療を継続することが重要です。
特に喘息の治療が不十分な場合、インフルエンザワクチンで喘息発作が誘発されることも指摘されています。
まずは、アレルギー症状を全くない状態にしておくことが理想です。
✅ インフルエンザワクチンは接種可能
「卵アレルギーがあるとインフルエンザワクチンが打てない」という話を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、実際には卵アレルギーとインフルエンザワクチンによるアレルギー反応は別物です。
米国の予防接種諮問委員会(ACIP)でも、卵アレルギーを有する生後6か月以上の人はすべてインフルエンザワクチン接種を受けるべきであると勧告されています。
ただし、重度の卵アレルギーがある場合や心配な場合は、医師に相談して接種を検討しましょう。
✅ 規則正しい生活で免疫力を維持
アレルギー体質の人こそ、規則正しい生活を心がけ、免疫力を維持することが大切です。
十分な睡眠、バランスの良い食事、ストレス管理を意識しましょう。
⚠️ 複数当てはまる人は要注意!リスクが3.6倍になる理由
ここまで5つのタイプを見てきましたが、最も注意が必要なのは複数のタイプに該当する人です。
❓ なぜ複数該当すると3.6倍になるのか
弘前大学の公式プレスリリースによると、今回の研究では、肺炎の既往がある、血糖が高め、睡眠の質が良くないといった複数の特徴を持つグループでは、それ以外のグループと比べてインフルエンザの発症リスクが約3.6倍であることが明らかになりました。
これは単なる「足し算」ではなく、複数の要因が相互に影響し合って「掛け算」のようにリスクが増えることを意味しています。
🔄 複合的リスクのメカニズム
例えば、次のような悪循環が起こります。
⚡ 血糖が高い + 睡眠不足の場合
- 睡眠不足でストレスホルモンが増加
- ストレスホルモンが血糖値をさらに上昇させる
- 高血糖で免疫細胞(樹状細胞・白血球)の機能が低下
- 睡眠不足でNK細胞・IL-2の生産も低下
- → 免疫システムが複数のルートで機能不全に
⚡ 肺炎経験あり + 栄養不足の場合
- 栄養不足で粘膜の防御機能が低下
- 肺炎の既往で呼吸器が弱体化している
- ビタミンD不足で免疫調節機能が低下
- → ウイルスの侵入→増殖→重症化のリスクが高まる
このように、複数の要因が重なると、それぞれが互いに悪影響を及ぼし合い、リスクが指数関数的に増加するのです。
💡 複数該当する人の優先対策
もし複数のタイプに該当する場合、全てを一度に改善するのは難しいかもしれません。
そんな時は、次の優先順位で対策を進めることをおすすめします。
🥇 優先度1:インフルエンザワクチンの接種
どのタイプに該当する場合でも、ワクチン接種は最も重要な予防策です。
特に複数該当する方は、流行前に必ず接種を受けましょう。
🥈 優先度2:睡眠時間の確保
睡眠は他の要因とも密接に関係しています。
睡眠不足は血糖値を上昇させ、栄養の吸収も阻害します。
まずは7時間以上の睡眠を確保することから始めましょう。
🥉 優先度3:血糖コントロール・栄養改善
食生活の改善は、血糖値とビタミン摂取の両方に効果があります。
バランスの良い食事を心がけ、必要に応じてサプリメントも活用しましょう。
📊 インフルエンザの最新流行状況と今すぐできる予防法
最後に、2025年11月現在のインフルエンザ流行状況と、今すぐできる予防法をまとめます。
📈 2025年11月現在の流行状況
東京都感染症情報センターのデータによると、第45週(11月3~9日)の定点当たり報告数が21.82人と急増しており、12週連続で増加しています。
今シーズンは例年より1ヶ月以上早い9月下旬から流行が始まり、現在も加速中です。
主な流行株はA型(H1N1やH3N2)で、特にH3N2(A香港型)は重症化しやすく、ワクチンの効果が得にくい傾向があるとされています。
🛡️ 今すぐできる基本的な予防法
✅ 1. インフルエンザワクチンの接種
ワクチン接種は、発症を予防するだけでなく、発症した場合の重症化を防ぐ効果があります。
効果が出るまでに約2週間かかるため、流行前の早めの接種が重要です。
✅ 2. 手洗い・手指消毒
外出後、食事前には必ず石鹸で手を洗いましょう。
アルコール消毒も効果的です。
✅ 3. マスクの着用
人混みではマスクを着用し、飛沫感染を防ぎましょう。
マスクと顔の間に隙間を作らないことがポイントです。
✅ 4. 適度な湿度の維持
室内の湿度を50~60%に保つことで、のどや鼻の粘膜を保護し、ウイルスの活動を抑えることができます。
加湿器を活用しましょう。
✅ 5. 十分な換気
室内では定期的に換気を行い、ウイルスの濃度を下げましょう。
🎯 タイプ別の追加対策まとめ
あなたが該当するタイプに応じて、次の追加対策を実践しましょう。
🍬 血糖が高い人
- 血糖コントロールを最優先に
- 主治医との連携を強化
- シックデイ対応を準備
🫁 肺炎経験者
- 肺炎球菌ワクチンの併用を検討
- 呼吸器疾患の治療継続
- 咳・発熱時は早期受診
😴 睡眠不足の人
- 7時間以上の睡眠確保
- 睡眠の質向上(日光浴・ブルーライト対策)
- 休日の寝だめに頼らない
🍊 栄養不足の人
- ビタミンDを積極的に摂取(魚・日光浴・サプリ)
- バランスの良い食事
- 発酵食品で腸内環境を整える
🤧 アレルギー体質の人
- アレルギー治療を継続
- 症状を完全にコントロール
- 規則正しい生活で免疫力維持
📝 まとめ:あなたはどのタイプ?
インフルエンザにかかりやすい人の5つの特徴をまとめます。
- 血糖が高い:高血糖で免疫の司令塔(樹状細胞)と白血球の機能が低下
- 肺炎経験あり:気道の防御機能が弱まり、ウイルスが侵入しやすい
- 睡眠不足:NK細胞とIL-2の生産が低下、休日の寝だめでは回復しない
- 栄養不足:特にビタミンD(日本人の9割が不足)が免疫機能に重要
- アレルギー体質:免疫システムの過剰反応で本来の防御が手薄に
⚠️ 複数該当する人は発症リスクが約3.6倍に跳ね上がります。
現在、インフルエンザは12週連続で増加中。
自分がどのタイプに該当するかを確認し、それぞれに適した対策を今すぐ始めることが重要です。
「運」や「体質」だけの問題ではなく、科学的根拠に基づいた対策で、インフルエンザから身を守りましょう。
あなたはこの5つのうち、いくつ当てはまりましたか?
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. インフルエンザにかかりやすい人にはどんな特徴がありますか?
大正製薬・弘前大学・京都大学の共同研究により、①血糖が高い、②肺炎を経験したことがある、③多忙・睡眠不足、④栄養不足、⑤アレルギーがある、という5つの特徴が判明しました。複数該当すると発症リスクが約3.6倍になります。
Q2. なぜ血糖が高いとインフルエンザにかかりやすいのですか?
血糖値が高いと白血球の働きが鈍くなり、免疫の司令塔である樹状細胞の機能も阻害されます。カナダの調査では、糖尿病の方はインフルエンザで入院するリスクが6%高いことが報告されています。
Q3. 睡眠不足がインフルエンザリスクを高める理由は?
睡眠不足ではNK細胞の活動とIL-2の生産量が低下します。睡眠時間5時間未満の人は7時間以上の人より2.5倍風邪をひきやすく、また休日の寝だめでは免疫力は回復しないことが研究で明らかになっています。
Q4. 栄養不足で特に注意すべきビタミンは何ですか?
ビタミンDが最も重要です。日本人の9割がビタミンD不足とされており、日本の慈恵医大の研究ではビタミンDサプリメントでインフルエンザ発症率が4割以上減少しました。魚や日光浴、必要に応じてサプリメントでの摂取が推奨されます。
Q5. 複数のタイプに該当する場合、どう対策すべきですか?
優先度1はインフルエンザワクチン接種、優先度2は7時間以上の睡眠確保、優先度3は血糖コントロールと栄養改善です。複数の要因が相互に影響し合うため、まずはワクチンと睡眠から始めることをおすすめします。
Q6. 2025年のインフルエンザ流行状況はどうなっていますか?
第45週(11月3~9日)の定点当たり報告数が21.82人と急増し、12週連続で増加中です。今シーズンは例年より1ヶ月以上早く9月下旬から流行が始まり、特にA香港型(H3N2)が流行しており重症化しやすい傾向があります。
【参考文献】
大正製薬公式ニュースリリース | 国立国際医療研究センター糖尿病情報センター | 肺炎予防.jp | 西川公式睡眠研究 | ミッドタウンクリニック | 弘前大学公式プレスリリース | 東京都感染症情報センター
※本記事の情報は2025年11月時点のものです。最新の流行状況や対策については、各公式サイトをご確認ください。