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田久保市長が高校卒業証明書を提出—偽造卒業証書で学歴詐称、10月31日失職へ

⚠️ 前代未聞の学歴詐称騒動

2025年10月22日、静岡県伊東市の田久保真紀市長が市に提出した書類は、なんと「高校の卒業証明書」でした。市長なのに、なぜ高校の証明書?

実はこの裏には、偽造卒業証書を使った前代未聞の学歴詐称騒動と、10月31日に迫る失職へのカウントダウンという衝撃の展開が隠されています。

 

東洋大学を「卒業」と偽り続け、議会から全会一致で不信任決議を受けても辞職せず、議会を解散して市議選に打って出た田久保市長。しかし結果は惨敗で、不信任賛成派が20人中19人も当選

10月31日の臨時議会で再び不信任決議が可決され、失職することがほぼ確実になりました。

 

この記事では、匿名告発文から始まった騒動の全容、偽造卒業証書の真相、そして失職までのカウントダウンをすべて解説します。

 

 

市役所で公文書を提出する日本人女性市長(55歳)と、その背後に「学歴証明書提出義務」と日本語で書かれた書類を持つ職員。真剣な表情でカメラ目線。市役所の執務室、木製デスク、公式書類が並ぶ。リアルな日本の行政現場の雰囲気。

市役所で公文書を提出する日本人女性市長(55歳)と、その背後に「学歴証明書提出義務」と日本語で書かれた書類を持つ職員。真剣な表情でカメラ目線。市役所の執務室、木製デスク、公式書類が並ぶ。リアルな日本の行政現場の雰囲気。



 

📄 田久保市長が高校卒業証明書を提出—新ルールで義務化

2025年10月22日、田久保真紀市長は伊東市に「高校の卒業証明書」を提出しました。

これは10月1日に施行された「伊東市長就任時提出書類等に関する要領」に基づくものです。

 

この新ルールでは、市長就任時に最終学歴の学歴証明書などの提出が義務づけられ、在任中の市長も施行日から21日以内に提出する必要があります。

 

 

 

伊東市の公式ページによると、要領の目的は「個人情報および経歴情報を正確に取得し、市長の公務執行及び対外公表の基礎資料を適正に整備すること」とされています。

 

💡 注目ポイント

この要領には「卒業証明書又は修了証明書等、学歴を証明する公的文書(卒業証書は除く)」と明記されています。

つまり、卒業証書そのものは証明書として認めないということです。

 

なぜこんなルールができたのか?実はこの新ルール、田久保市長自身が発案したものなんです。

 

市のホームページには、田久保市長の経歴が以下のように公開されました。

 

  • 1988年3月:高校卒業
  • 2019年9月:伊東市議就任
  • 2025年5月:伊東市長就任

 

「あれ?大学は?」と思った方、その疑問こそがこの騒動の核心です。次のセクションで、この疑問の答えを詳しく見ていきましょう。

 

🎓 学歴詐称問題の全容—東洋大「除籍」を「卒業」と偽る

田久保市長の学歴詐称問題は、2025年6月上旬に始まりました。

伊東市議会の全議員宛てに、匿名の告発文が届いたのです。

 

そこには「東洋大学卒ってなんだ。中退どころか除籍だったと記憶している」と書かれていました。

 

 

 

実は市の広報誌「広報いとう」7月号には、田久保市長のプロフィールとして「平成4年東洋大学法学部卒業」と記載されていたのです。市長選の際に報道機関に提出した経歴票にも「東洋大学法学部経営法学科卒」と書かれていました。

 

❓ 「除籍」って何?中退とどう違うの?

ここで重要なのが「除籍」という言葉の意味です。

 

📚 除籍と中退の違い

中退は「自分の意思で大学を辞めること」ですが、除籍は「大学から完全に籍を消されること」。

つまり、中退よりもずっと重い状態なんです。

 

具体的には、学費未納や長期間の休学期限切れなどで、大学側が学生の籍を削除することを指します。

 

😢 7月2日の会見で「除籍だった」と認める

告発文を受けて、田久保市長は6月28日に東洋大学の窓口へ行き、卒業証明書を取ろうとしました。

しかし、卒業は確認できず、「除籍」であることが判明。

 

7月2日の記者会見で、田久保市長は涙ぐみながらこう説明しました。「卒業していたという認識だったが、除籍であることが判明した。勘違いだった」と。

 

でも、本当に「勘違い」だったのでしょうか?

 

 

 

📊 実は取得単位は卒業要件の半分以下だった

NEWSポストセブンの報道によると、田久保市長の大学時代の取得単位は「卒業要件の半分以下」だったことが明らかになっています。

 

一般的に大学卒業には124単位が必要ですから、田久保氏は62単位未満しか取得していなかったことになります。これでは「勘違い」とは言えない状況です。

 

実際、田久保市長自身も「最後のほうはバイクでフラフラして、ほとんど大学に行っていないような状態だった」と語っています。大学時代は年次が進むにつれてバイクやバンド活動にはまり、勉強はおろそかになっていったそうです。

 

市議会の百条委員会(強い調査権限を持つ特別委員会)も、「勘違いが起こりうる状況ではなかった」と判断し、田久保市長を地方自治法違反の疑いで刑事告発しました。

 

💬 市長選出馬時の「もう中卒でいいです」発言

さらに驚くべきエピソードがあります。

 

集英社オンラインの報道によると、2025年5月の市長選出馬時、読売新聞と伊豆新聞から経歴確認として卒業証書の提出を求められた田久保氏は、「夜中まで探したけど、両方とも見つからなかった」とイライラし、「もう中卒でいいです」と投げやりになっていたといいます。

 

この時点で、卒業証書が手元にないことを自覚していたわけです。

では、市長当選後に市の広報誌に「東洋大学卒業」と記載された根拠は何だったのでしょうか?

 

 

 

📜 偽造卒業証書の衝撃—「お遊びで作った」告発文の真相

ここからが、この騒動の最も衝撃的な部分です。

市長当選後、田久保市長は市の秘書広報課長らに「卒業証書」とされる書類を提示しました。

 

それを根拠に、市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記載されたのです。

 

📄 「黄ばんだ紙に3つの朱肉」の卒業証書

実際にこの書類を見た市職員は、複数のメディアでこう証言しています。

 

「黄ばんだ卒業証書を持ってきました。私も含めて4人がその卒業証書を確認しましたが、まさか偽造だという発想もなくスルーしてしまった」

「あまりに精巧だったので、業者が作ったのではないかと思った」

 

つまり、一見すると本物のように見える、かなり精巧な「卒業証書」だったわけです。

 

 

 

👀 議長への「チラ見せ」作戦

さらに、田久保市長は市議会の議長と副議長にもこの「卒業証書」を見せています。

ただし、見せ方が特殊でした。

 

🔍 「チラ見せ」とは?

書類をチラッと見せるだけで、複写(コピー)は断固拒否するという手口。

「怪文書には対応しない」と主張しながら、「証拠はある」とアピールするための行動だったと見られています。

 

⚖️ 百条委員会からの提出要請を2回拒否

学歴詐称疑惑が深まる中、市議会は百条委員会を設置し、この「卒業証書」の提出を求めました。

しかし田久保市長は、2回にわたって提出を拒否

 

その理由として「自己負罪拒否権」を主張しました。これは簡単に言えば、「卒業証書を出すと、私が有罪になる証拠になってしまうかもしれない。だから憲法で保障された黙秘権のような権利を使って提出を拒否します」ということです。

 

しかし、これは矛盾しています。本物の卒業証書なら、提出すれば疑惑は晴れるはずですから。

 

 

 

🎭 「同級生がお遊びで作った」という告発文

そんな中、さらに衝撃的な告発文が市議会議長宛てに届きました。

 

差出人は「田久保市長と同じ経歴(平成4年東洋大学法学部卒業)を名乗る人物」。内容は「田久保だけ卒業できないのはかわいそうなので、卒業証書をお遊びで作ってあげた」というものでした。

 

この告発文が本当なのかどうかは不明です。ただ、東洋大学は百条委員会の照会に対し、「卒業証書は偽造だったと裏付けられる」と回答しています。

 

🔒 弁護士の金庫に保管、警察の押収も拒否

現在、この「卒業証書」は田久保市長の顧問弁護士の事務所の金庫に保管されています。

弁護士は警察による押収も拒否する姿勢を示しており、真相は闇の中です。

 

田久保市長は公職選挙法違反の疑いで刑事告発されており、この「卒業証書」は重要な証拠となるはずなのですが。

 

さて、この学歴詐称問題を受けて、市議会はどのような対応を取ったのでしょうか?次のセクションで詳しく見ていきます。

 

 

 

⚡ 議会解散→市議選→不信任決議—10月31日に失職確実

学歴詐称問題に対する市議会の怒りは、頂点に達していました。

 

❌ 9月1日、全会一致で不信任決議

2025年9月1日、伊東市議会は本会議で田久保市長に対する不信任決議案を採決。

結果は、議員19人全員が賛成という全会一致での可決でした。

 

📢 不信任決議案の内容

田久保市長について「無責任かつ卑劣な人物が市長であり続けることを市議会としては到底容認できるものではない」と厳しく非難しています。

 

同じ日、百条委員会は田久保市長を地方自治法違反の疑いで刑事告発。警察はこの告発を即日受理しました。

 

🔄 辞職せず議会解散を選択

不信任決議を受けた市長には、3つの選択肢があります。

 

  1. 辞職する
  2. 失職する(10日以内に何もしなければ自動的に失職)
  3. 議会を解散する

 

 

 

田久保市長は、9月10日に「3. 議会を解散する」を選びました。

 

辞職・失職ではなく、議会解散という選択。これは「市民に信を問う」という名目ですが、実質的には不信任決議から逃れようとする動きでした。

議会を解散すれば市議選が行われ、新しい議会が発足します。

 

もし田久保市長を支持する議員が増えれば、不信任決議を阻止できる可能性があったからです。

 

📊 10月19日の市議選、圧倒的敗北

10月12日に告示された市議選(定数20)には、前職18人と新人12人の計30人が立候補しました。

この選挙の最大の争点は、「田久保市政を継続させるか否か」でした。

 

10月19日の投票では、投票率が59.22%に達しました。前回2023年の市議選が48.88%でしたから、10.34ポイントも上昇したことになります。学歴詐称問題に対する市民の関心の高さを示す数字です。

 

開票の結果は、田久保市長にとって厳しいものでした。

 

✅ 市議選の結果

当選した20人のうち、9月1日に不信任決議案に賛成した前職議員が18人全員再選

さらに新人2人のうち1人も「田久保市長を支持しない」と明言していました。

つまり、20人中19人が不信任賛成派という結果になったのです。

 

 

 

⏰ 10月31日、再び不信任決議→失職へ

地方自治法では、議会解散後に初めて招集される議会で、再び不信任決議案が出され、全議員の3分の2以上が出席した上で過半数が賛成すると、市長は失職すると規定されています。

 

伊東市では、台風15号に伴う復旧工事の補正予算案などを審議するため、10月31日に市議会臨時会が開かれる予定です。

 

この臨時会で不信任決議案が提出され、20人中19人が賛成する見通しです(3分の2以上の出席で過半数賛成という条件を満たします)。

 

⚡ つまり...

10月31日に田久保市長は失職することがほぼ確実な状況です。

失職後、50日以内に市長選が実施されることになり、伊東市政は新たなスタートを切ることになります。

 

 

 

🔐 新ルールの意義と課題—県内初「市長の学歴証明書提出義務」

さて、記事冒頭で紹介した新ルール「伊東市長就任時提出書類等に関する要領」に話を戻しましょう。

 

🆕 静岡県内で初めての制度

この要領は、静岡県内の自治体では初めての試みです。

市長就任時に、最終学歴の学歴証明書や職歴証明書、履歴書、住民票などの提出を義務づけるというもの。

 

再発防止の目的で作られました。要領では「卒業証書は除く」と明記されており、今回の騒動を踏まえた内容になっています。

 

😅 田久保市長自身が発案という皮肉

実はこの新ルール、田久保市長自身が発案したものなんです。

 

7月28日の定例記者会見で、田久保市長は「卒業証明書を提示するなど行政手続きを改善することが大切」と発言。これを受けて、市が制定を準備していました。

9月29日の定例会見で田久保市長はこう説明しています。

 

「事務手続きに関して、もう少し整理した方がいいものについては整理を進めている。事務手続きをしっかり整えることによりスムーズに確認ができる」

 

 

 

しかし、この説明に対して批判の声も上がっています。

 

💭 「論点ずらし」「問題のすり替え」という批判

毎日新聞の報道によると、前市議からは「自身の問題を解決せずにルールを作るのは論点ずらし。何の冗談かと思った」という声が出ています。

 

🤔 確かに矛盾している?

偽造卒業証書の真相を明らかにせず、提出も拒否し続けている当事者が、再発防止のルールを作るというのは矛盾しています。

 

とはいえ、この制度自体は今後の伊東市政、ひいては他の自治体にとっても意味のあるものかもしれません。

公人の経歴は厳格に確認されるべきだという教訓を残したからです。

 

 

 

📝 まとめ:偽造卒業証書で揺れた伊東市政、10月31日に決着へ

田久保真紀市長の学歴詐称問題を振り返ってみましょう。

 

✅ この問題の要点

  • 田久保市長は東洋大学を「除籍」されていたが、「卒業」と偽っていた
  • 取得単位は卒業要件の半分以下で、「勘違い」とは考えにくい状況
  • 偽造された可能性のある「卒業証書」を市職員や議長に提示していた
  • 「同級生がお遊びで作った」という衝撃の告発文まで届いている
  • 9月1日に市議会から全会一致で不信任決議を受けた
  • 辞職せず議会を解散して市議選に打って出たが、不信任賛成派が20人中19人当選
  • 10月31日の臨時議会で再び不信任決議が可決され、失職する見通し

 

🔒 新ルールの意義

  • 10月1日に「市長の学歴証明書提出義務」制度が施行(静岡県内初)
  • 田久保市長は10月22日に高校卒業証明書を提出
  • 「卒業証書は除く」と明記され、公的証明書のみを認める
  • 再発防止の仕組みとして、今後の地方自治に影響を与える可能性

 

 

 

この騒動が教えてくれたのは、公人の経歴は厳格に確認されるべきだということ。そして、偽造卒業証書という前代未聞の手口は、地方自治のあり方に大きな問題を投げかけました。

 

10月31日、伊東市議会臨時会で田久保市長の運命が決まります。

失職後の市長選で、伊東市がどのような選択をするのか。静岡県内、そして全国が注目しています。

 

💬 あなたの意見を聞かせてください

あなたは、この学歴詐称問題についてどう思いますか?

公人の経歴確認は、今後どうあるべきだと考えますか?

 

 

 

❓ よくある質問(FAQ)

Q1. 田久保市長はなぜ学歴を偽ったのですか?

田久保市長は東洋大学を除籍されていましたが、「卒業」と偽って市の広報誌や経歴に記載していました。取得単位は卒業要件の半分以下で、本人は「勘違いだった」と主張していますが、市議会の百条委員会は「勘違いできる状況ではなかった」と判断し、刑事告発しています。

Q2. 偽造卒業証書は誰が作ったのですか?

「同級生がお遊びで作った」という告発文が届いていますが、真相は不明です。ただし、卒業証書を見た市職員は「精巧だったので業者が作ったのでは」と証言しています。現在この卒業証書は弁護士の金庫に保管され、警察の押収も拒否されています。

Q3. 田久保市長はいつ失職しますか?

10月31日に開かれる市議会臨時会で、再び不信任決議案が提出される予定です。10月19日の市議選で不信任賛成派が20人中19人当選しているため、不信任決議が可決され、田久保市長は失職する見通しです。失職後50日以内に市長選が実施されます。

Q4. 新しい学歴証明書提出ルールとは何ですか?

10月1日に施行された「伊東市長就任時提出書類等に関する要領」では、市長就任時に最終学歴の学歴証明書などの提出が義務づけられました。「卒業証書は除く」と明記され、公的な証明書のみを認めるという内容です。静岡県内では初めての制度で、再発防止を目的としています。

 

📚 参考文献リスト

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