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菅直人元首相が認知症「震災は覚えていない」

 

東日本大震災のことは覚えていない。
でも、50年前に市川房枝を国会に送り出したことは、今でも鮮明に語れる。

菅直人元首相(79)が認知症を発症し、要介護3の認定を受けていることを、妻・伸子さんが明らかにした。2026年は震災から15年。その節目に、当時の首相は震災の記憶を失っていた。

「震災は覚えていない」菅直人元首相の現在

菅直人元首相は認知症を発症し、2011年の東日本大震災について「覚えていない」状態にある。妻の伸子さんが取材に対して明かした。

14年前の出来事は覚えていないのに、50年前のことは鮮明に語れる。
これが認知症の不思議なところだ。

取材時、菅氏は自ら口を開いた。「市川房枝を1974年に擁立し、81歳から87歳まで任期をまっとうしました」。半世紀前の記憶を、しっかりとした口調で語ったという。

なぜこんなことが起きるのか。認知症では、新しい記憶を司る脳の海馬が衰えていく一方、長期記憶として定着した古い記憶は比較的残りやすいとされている。つまり、「昨日のこと」より「若い頃のこと」のほうが覚えている、という現象が起きる。

震災対応は菅氏の政治人生で最大の出来事だった。賛否はあれど、その記憶を本人が失っているという事実は重い。

では、要介護3とは具体的にどのような状態なのだろうか。


 

要介護3とはどんな状態?特養入居も可能なレベル

要介護3は、食事・入浴・トイレなど日常生活のほぼすべてに介助が必要な状態を指す。

具体的には、1日あたり70〜90分程度の介護を要するレベルだ。朝起きてから夜寝るまで、家族や介護士の手を借りなければ生活が難しい。

📌 要介護度は1から5までの5段階

要介護3は、特別養護老人ホーム(特養)に入居できるようになる重要なラインでもある。

要介護1・2では特養への入居は原則できないが、3以上になると入居申請が可能になる。言い換えれば、要介護3とは「24時間体制の介護が必要なレベル」ということになる。

介護を受ける本人にとっても、支える家族にとっても、大きな転換点だ。菅氏の家庭では、伸子夫人がその役割を担っている。

しかし菅氏は、そんな状態でも穏やかな日々を送っているという。

抹茶と羊かん、穏やかな日々「涅槃に入っている」

現在の菅氏は、家族に囲まれて穏やかな日々を過ごしている。

取材に訪れた記者によると、菅氏は杖をついているが足取りは確か。表情は穏やかで、抹茶を2杯飲み、羊かんを2つ食べたという。

震災を覚えていなくても、甘いものを楽しみ、家族と過ごす日常がある。

記者は菅氏と20年近く交流があるという。その目から見ても、菅氏の現在は「穏やかそのもの」だったようだ。

2026年は震災から15年。伸子夫人のもとには取材依頼が複数届いているという。「いずれ公表しようと思っていた。好きに書いてください」。夫人はそう語り、取材を許可した。

そして伸子夫人は、夫の状態をこう表現した。

「涅槃に入っている」

涅槃とは、仏教で煩悩がなくなり、穏やかな悟りの境地に達した状態を指す。政治の最前線で戦い続けた人が、今は静かに日々を過ごしている。その姿を、夫人は「涅槃」という言葉で受け止めていた。

世界を見渡せば、認知症を患った元首脳は菅氏だけではない。


 

レーガン、サッチャー、シラク…世界のリーダーたちの晩年

世界を動かした指導者たちも、晩年は認知症と向き合った。

アメリカのレーガン元大統領は、1994年に自らアルツハイマー病であることを公表した。

「人生の旅路の終わりに向かう」と国民に手紙を書き、2004年に93歳で亡くなった。

イギリスのサッチャー元首相も晩年は認知症を患った。夫デニスが亡くなったことを忘れ、何度も死を告げられるたびに悲しんだという。それでも外出時には市民に手を振り続け、2013年に87歳で世を去った。

フランスのシラク元大統領は2011年に認知症と報じられ、2019年に86歳で亡くなった。

🌍 認知症を公表した世界のリーダー

  • レーガン(米):93歳で死去
  • サッチャー(英):87歳で死去
  • シラク(仏):86歳で死去

国を率いた人々も、最期は記憶を手放し、一人の人間として人生を閉じていく。

菅直人元首相も今、その道を歩んでいる。

まとめ

震災から15年を迎える2026年。当時の首相が震災を覚えていないという事実は、私たちに何を問いかけているのだろうか。

菅氏の政治家としての評価は、今なお分かれる。震災対応を「最悪だった」と批判する声もあれば、「あの状況で誰ができたか」と擁護する声もある。

しかし、夫人が「涅槃に入った」と語るその姿には、政治とは別の、一人の人間の晩年がある。

大切な人が記憶を失ったとき、あなたならどう受け止めますか?

震災15年。菅氏の代わりに、私たちが何を語り継ぐべきか。その問いは、私たち一人ひとりに向けられている。

❓ よくある質問

Q. 菅直人元首相の認知症の症状はどの程度ですか?

要介護3の認定を受けており、東日本大震災のことは覚えていない状態です。一方で、50年前の市川房枝擁立の話は鮮明に語ることができます。

Q. 要介護3とはどのような状態ですか?

食事・入浴・トイレなど日常生活のほぼすべてに介助が必要な状態です。1日70〜90分程度の介護を要し、特別養護老人ホームへの入居申請が可能になるラインです。

Q. 菅直人元首相は現在どのような生活を送っていますか?

家族に囲まれて穏やかな日々を過ごしています。杖をついていますが足取りは確かで、表情も穏やか。妻の伸子さんは「涅槃に入っている」と表現しています。

Q. なぜ今このタイミングで認知症を公表したのですか?

2026年は震災から15年の節目で、取材依頼が複数届いていました。伸子夫人は「いずれ公表しようと思っていた」と語り、取材を許可しました。

Q. 世界の元首相・大統領で認知症になった人はいますか?

レーガン元米大統領(93歳で死去)、サッチャー元英首相(87歳で死去)、シラク元仏大統領(86歳で死去)など、世界のリーダーたちも晩年に認知症を患いました。

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リアルタイムニュース.com 編集部

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