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JRAアプリ障害、実はブラウザは正常だった|有馬記念2025当日の真相

 

JRAアプリ障害、実はブラウザは正常だった|有馬記念2025当日の真相

JRAアプリ障害、実はブラウザは正常だった|有馬記念2025当日の真相

 

 

2025年12月28日、年末の風物詩である有馬記念の当日、多くの競馬ファンが「馬券が買えない」という事態に直面しました。

JRAアプリに接続しづらい状況が続き、SNS上では「重すぎ」「キレ散らかしてる」といった悲痛な声が相次ぎました。

実は今回の障害、日本ダービーでも起きなかった異例の重さだったのです。その背景には、TBSドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」の影響がありました。

この記事では、障害の詳細から原因、回避策、そしてJRAシステムの知られざる処理能力まで、徹底的に解説します。

JRAアプリで何が起きた?有馬記念当日の障害内容

2025年12月28日午前10時過ぎから、JRAアプリに接続しづらい状況が発生しました。ただし、ブラウザ版のJRAホームページは正常に動作していました。

JRA公式は同日13時57分、X(旧Twitter)で障害を報告。「現在、JRAアプリに接続しづらい状況が続いています」と説明し、ブラウザでのログインを推奨しました。

今回の障害で特筆すべきは「アプリのみ」という点です。過去のJRA関連障害は決済システムやサーバー全体に及ぶものが多かったのに対し、今回はアプリ側の処理だけが追いつかなくなりました。

ユーザーからの報告によれば「Wi-Fiを変えても4Gでもダメ」「2時間くらい投票できてない」という状況で、通信環境を変えても解消しなかったことから、アプリ自体の問題であったことがわかります。

では、なぜアプリだけが重くなったのでしょうか。

(参照:JRA、有馬記念でアプリ不具合...アクセス集中で「重すぎ」「キレ散らかしてる」公式が回避策を案内

公式が案内した回避策とユーザーの反応

JRA公式が案内した回避策は「JRAアプリ経由ではなくJRAホームページ等からブラウザでログイン」することでした。実際、ブラウザ版は正常に動作していたため、パソコンからアクセスしたユーザーは問題なく馬券を購入できました。

しかし、この案内がすべてのユーザーに届いたわけではありません。SNS上では以下のような反応が相次ぎました。

「JRAアプリ購入障害とか、いくらの損失になるんだこれ。レース当日の、1番大事な日なのに」「この大一番でアプリが死亡しているJRAの罪は重いぞ!」「ここまで重いの初めてじゃない?」

一方で「昨日買っておいてよかった」「パソコンのブラウザからなら問題なく買えたけれど」という声もあり、前日購入やブラウザ利用という選択肢を取っていたユーザーは影響を免れました。

有馬記念は「年に一度の大勝負」と位置づけるファンも多く、単なるシステム障害ではなく「夢を買う機会を奪われた」という感情的な側面が、怒りの大きさにつながったと考えられます。

なぜ今年は特に重かったのでしょうか。

なぜ今年は特に重かった?ダービーでも起きなかった異例の事態

今回の障害が異例だったのは、日本ダービーでも起きなかったレベルの重さだったという点です。SNS上でも「JRAアプリが重いなんてダービーでも無かったのにロイヤルファミリー効果すごい」という声がありました。

背景にあるのは、TBS系日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の影響です。12月14日に最終回を迎えた同ドラマでは、2025年有馬記念のシーンが登場し、1着が1番ビッグホープ、2着が14番ロイヤルファミリー、3着が2番ソーパーフェクトという結果が描かれました。

実際の2025年有馬記念で同じ馬番に入ったのは、1番エキサイトバイオ、14番アラタ、2番シンエンペラー。この「1→14→2」の3連単オッズは前日最終で1075倍となり、他の1・14着固定の組み合わせが2万倍超だったことを考えると、突出した人気を集めていたことがわかります。

ドラマの視聴者層が「記念に買ってみよう」と殺到したことで、普段は競馬に触れない層からのアクセスが急増。これが通常のG1レースとは異なるアクセスパターンを生み、アプリの処理能力を超える事態となったと推測されます。

では、JRAのシステムはどれくらいの処理能力を持っているのでしょうか。

(参照:有馬記念、前日オッズで超異変「しこたま売れてる」

JRAシステムの処理能力はどれくらい?毎時660万件の設計

JRAのネット投票システムは、毎時660万件のリクエストを処理できる設計となっています。2023年9月時点でJRAインターネット会員数は約600万人であり、会員数の1.1倍を処理できる計算です。

システムは4つのクラスター構成で分散処理を行い、大規模なアクセスに対応しています。2022年の有馬記念では、投票締め切り直前の10分間だけで80億円もの馬券が購入されました。

2025年有馬記念の売上は550億8305万7100円(前年比100.9%)でした。1996年に記録した875億円(ギネス世界記録)には及ばないものの、近年では高水準の売上となりました。

システム全体は十分な処理能力を持っていたにもかかわらず、アプリだけが重くなったという事実は、アプリ側の設計に課題があったことを示唆しています。ブラウザ版は正常だったことから、アプリ特有の処理(初回ロード、キャッシュ管理、通信の最適化など)がボトルネックになった可能性があります。

では、過去にも同様の障害はあったのでしょうか。

(参照:日経クロステック:JRA、毎時660万件処理のネット投票

過去の類似事例は?2023年CARDNET障害との違い

JRAの主な過去障害としては、2023年11月11日のCARDNET障害があります。これは決済ネットワーク障害により、即PATの入出金に影響が出た事例で、影響件数は数十万件に及びました。

また、2020年の有馬記念直前にはディスク容量不足により入金しづらい状況が発生したこともあります。

過去の障害と今回の違いは、その範囲です。2023年のCARDNET障害は決済システム全体、2020年の事例はサーバーのディスク容量という「システム全体」に関わる問題でした。一方、今回は「アプリのみ」が重く、ブラウザ版は正常という、限定的な障害でした。

この違いは、今回の問題がサーバー側ではなくアプリ側にあったことを示しています。アプリの設計やキャッシュ処理、通信の最適化などに改善の余地があると考えられます。

では、今後はどのような対策が求められるのでしょうか。

(参照:日経クロステック:JRA即PAT、CARDNETに起因する入出金不可は復旧

今後の対策は?JRAに求められる改善点

今回の障害を踏まえ、JRAに求められる改善点は主に3つあります。

第一に、アプリ側の処理能力向上です。ブラウザ版が正常だったことから、アプリ特有の処理(初回ロード時のデータ取得、キャッシュ管理、画像圧縮など)を見直すことで、同様の事態を防げる可能性があります。

第二に、予測困難なアクセス増への対応です。今回はドラマの影響という外部要因がありました。JRAは「毎年有馬記念終了後にシステム負荷を検証し、翌年に向けて増強計画を考えている」と報じられていますが、こうした予測困難な急激なアクセス増にも対応できる余裕を持たせることが重要です。

第三に、ユーザーへの事前案内です。「前日購入」という選択肢があったにもかかわらず、多くのユーザーが当日に購入しようとして障害に遭遇しました。大きなレースの前には「アクセス集中が予想されるため、前日までの購入をおすすめします」といった案内を行うことも有効でしょう。

なお、今回の障害に対するJRAからの公式な原因説明や補償に関する発表は、本記事執筆時点では確認されていません。

まとめ

2025年有馬記念当日に発生したJRAアプリの接続障害について、原因と背景、そして今後の展望をまとめました。

今回の障害のポイントは以下の通りです。

・2025年12月28日午前10時過ぎからJRAアプリに接続障害が発生(ブラウザ版は正常)
・TBSドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」の影響で、通常とは異なる層からのアクセスが急増
・日本ダービーでも起きなかった異例の重さで、「1→14→2」の3連単は突出した人気に
・JRAシステムは毎時660万件の処理能力を持つが、アプリ側の処理が追いつかなかった
・過去のCARDNET障害などとは異なり、今回は「アプリのみ」の限定的な問題

有馬記念は年末の風物詩であり、多くのファンにとって特別なレースです。今後、同様の事態が起きないよう、JRAにはアプリの改善と適切な事前案内を期待したいところです。

馬券購入を予定している方は、大きなレースの前日までに購入を済ませておくことも、万が一に備えた有効な対策といえるでしょう。

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