💡 この記事の核心
実は、阪神は過去7年間、年平均1.6億円で日本一の立役者を使っていた。
その"借金返済"が、5年25億円の真相だった。
11月11日、阪神タイガースの近本光司外野手（31）のFA権行使の申請締め切り日を迎えました。
前日の10日には西宮市内の球団施設を訪れたものの、無言を貫いて帰路についた近本選手。
申請書類は提出されておらず、11日に再度球団側と話し合い、結論を出す見込みです。
球団は史上最大となる5年25億円規模の大型契約を提示して全力慰留中。
しかし、この破格の契約額の背景には、実は驚くべき理由がありました。
デイリースポーツの報道によると、その真相が明らかになっています。
📋 この記事でわかること
⚾ 近本光司のFA判断はいつ発表される？現在の状況
2025年11月11日、今年8月に取得した国内FA権を行使するかの判断に注目が集まる阪神・近本光司外野手が、いよいよ決断の時を迎えました。
前日の10日、近本選手は西宮市内の球団施設をジャケット姿で訪れました。
報道陣から声をかけられるも無言を貫き、笑顔で会釈して車に乗り込み、帰路についています。
滞在時間は約30分程度だったとのこと。
ただし、FA権行使の申請書類は提出していない模様で、11日に再度球団側と話し合い、結論を出す見込みです。
近本選手は、今年最終戦となった10月30日の日本シリーズ・ソフトバンク戦の試合後、FAについてこう語っていました。
「本当に終わったばっかりなので、まだちゃんと考えていないし、考える時間もなかったし。でも、しっかり自分の意思で、自分の残りの野球人生、しっかり自分で主体的に決めていきたいなと思っています」
FA権行使の申請締め切りは11日となっており、最終日まで熟考する形となりました。
近本がFA権を行使すれば、12日にFA宣言選手として公示され、13日から全ての球団と交渉が可能となります。
いよいよ、その時が来ました。
👤 近本光司とは？阪神を支えた不動のリードオフマン
では、この近本光司選手とはどんな選手なのでしょうか。
近本光司選手は、1994年11月9日生まれの31歳。
兵庫県津名郡東浦町（現：淡路市）出身の、地元を愛するプロ野球選手です。
身長171センチ、体重70キロと決して大柄ではありませんが、左投げ左打ちの俊足巧打が持ち味。
近本光司選手のプロフィールによると、50メートル走5.8秒という球界屈指のスピードを武器に、阪神タイガースの1番打者として不動の地位を築いています。
📚 近本光司の経歴
- 社高等学校で野球を開始（甲子園出場なし）
- 関西学院大学では投手から外野手に転向
- 大阪ガスで社会人野球選手として活躍
- 2018年ドラフト1位で阪神タイガース入団
💡 実は、近本選手の指名は「外れ外れ1位」という運命的なものでした。
当初、阪神は藤原恭大選手（ロッテ）を1位指名していましたが抽選で外れ、次に辰己涼介選手（楽天）を指名するも再び外れ。3番目に指名したのが近本選手だったのです。
しかし、この「外れ外れ1位」が、阪神にとって最高の"当たりくじ"となりました。
リードオフマンとして、走力と打力を併せ持つ近本選手。
高い出塁率で出塁し、そのスピードで相手投手とバッテリーを揺さぶる。
センターの守備範囲も広く、阪神タイガースにとって欠かせない存在となっています。
🏆 近本光司の7年連続タイトルと阪神への貢献度
先ほど「不動のリードオフマン」と紹介した近本選手ですが、その実績は想像以上に凄いものでした。
近本光司選手の最大の特徴は、その圧倒的な「安定感」です。
🎯 7年連続タイトル獲得の衝撃
実は、近本選手は2019年の入団以来、2025年まで7年連続でタイトルを獲得し続けています。
これは阪神球団史上初の快挙です。
- 2019年: 盗塁王（新人での盗塁王は史上2人目）
- 2020年: 盗塁王
- 2021年: 最多安打・ベストナイン・ゴールデングラブ賞
- 2022年: 盗塁王・ベストナイン・ゴールデングラブ賞
- 2023年: 盗塁王・ベストナイン・ゴールデングラブ賞
- 2024年: 盗塁王・ベストナイン・ゴールデングラブ賞
- 2025年: 盗塁王・ベストナイン・ゴールデングラブ賞
盗塁王の獲得回数は6回。
これは福本豊さんの13回に次ぐ、歴代2位タイの記録です。
つまり、近本選手は入団してから毎年、必ず何かしらの個人タイトルや表彰を獲得し続けているのです。
これは並大抵のことではありません。
⚡ 2023年日本シリーズMVPの衝撃
近本選手の真価が最も発揮されたのが、2023年の日本シリーズでした。
オリックス・バファローズとの「関西ダービー」となった日本シリーズで、近本選手は驚異的な成績を残します。
- 29打数14安打
- 打率.483
- 出塁率.545
- 3試合で猛打賞
⚠️ 実は、打率.483というのは「ほぼ2打席に1本」のペースで打っていた計算になります。
これは日本シリーズ史上でも屈指の数字です。
この活躍により、近本選手は日本シリーズMVPを受賞。
阪神の選手としては1985年のランディ・バース以来で、日本人選手としては球団史上初の快挙でした。
2023年、阪神タイガースは38年ぶりの日本一を達成。
その中心にいたのが、近本光司選手だったのです。
🛡️ 穴だったセンター守備の安定化
近本選手の貢献は打撃だけではありません。
守備範囲の広さも球界屈指です。
データ分析による守備指標UZRにおいて、2020年と2021年は2年連続で中堅手リーグ1位を記録。
阪神タイガースの長年の課題だった「センターの守備」を、近本選手が完全に解決したのです。
また、近本選手は「休まない選手」としても知られています。
2019年4月11日から2021年10月21日まで、392試合連続出場を記録。
チームが苦しい時も、必ずグラウンドに立ち続けてきました。
💰 5年25億円の契約内容とその背景
では、先ほど触れた5年25億円という契約について、詳しく見ていきましょう。
阪神タイガースが近本光司選手に提示した契約は、5年総額25億円規模。
これは阪神球団史上最大の契約額です。
💵 年平均5億円の意味
5年25億円を単純計算すると、年平均5億円。
月に換算すると、約4200万円という金額になります。
プロ野球選手としては破格の待遇です。
しかし、この金額には明確な理由がありました。
😱 これまでの年俸は「激安」だった
📊 衝撃の事実
実は、近本選手の過去7年間の平均年俸は、わずか約1.6億円でした。
近本選手の年俸推移データを見てみましょう。
- 2019年: 1,500万円
- 2020年: 4,500万円
- 2021年: 7,500万円
- 2022年: 1億5,000万円
- 2023年: 1億7,000万円
- 2024年: 3億2,000万円
- 2025年: 3億7,000万円
- 7年間の平均: 約1.6億円
月に換算すると、約1,300万円。
確かに一般的には高額ですが、7年連続タイトル獲得、日本シリーズMVP、日本一の立役者という実績を考えると、明らかに安すぎます。
年平均5億円への大幅アップは、決して高すぎる金額ではなく、「遅すぎた正当な評価」と言えるでしょう。
🎁 「功労金」を含む契約
球団関係者は、この5年25億円について「これまでの功労金も含めた契約」だと明かしています。
つまり、過去7年間の"借金"を、これから5年間で返済するという意味合いが強いのです。
また、31歳で5年契約ということは、36歳までの保証。
引退まで阪神一筋でプレーできる可能性が高く、引退後のコーチや監督への道も見えてくる契約と言えます。
球団幹部はこう語っています。
「誰もが分かっている通り、このチームは近本と大山が支えてきたのは間違いない。最大限の評価はしている」
🤔 他球団は近本を獲得に動くのか？移籍の可能性
では、他球団は近本選手の獲得に動くのでしょうか。
結論から言うと、他球団が5年25億円を上回る条件を提示する可能性は低いと見られています。
⚠️ 31歳で5年契約はリスク
近本選手は現在31歳。
5年契約ということは、36歳までの保証となります。
💡 実は、36歳までの長期契約は、他球団にとって大きなリスクなのです。
プロ野球選手は30代後半になると、どうしても体力や能力が衰えてきます。近本選手の武器である「走力」も、年齢とともに低下する可能性があります。
阪神は「これまでの功労」があるため5年契約を提示できますが、他球団にとっては「これからの5年」にそれだけの価値があるかは未知数です。
🏠 地元兵庫・甲子園という環境
近本選手にとって、阪神タイガースは特別な存在です。
- 兵庫県淡路市出身の地元選手
- 天然芝の甲子園球場
- 2023年に日本一を経験
- ファンからの絶大な支持
これらの環境的メリットは、金額では測れない価値があります。
報道によると、資金力のあるソフトバンクホークスも近本獲得には動いていないとのこと。
その理由として、若手外野手の成長と、近本選手に阪神を出る理由が乏しいことが挙げられています。
📖 昨年の大山の例
実は、昨年も似たようなケースがありました。
阪神の大山悠輔選手がFA権を行使した際、巨人が6年総額24億円以上という破格の条件を提示。
しかし大山選手は、阪神の5年総額20億円規模の条件で残留を決めました。
大山選手は残留会見でこう語っています。
「スタンドで多くの僕の赤いタオルを広げてもらって、すごくうれしかった。名前を呼ばれた時の歓声がうれしかった。一番忘れられないのは去年の日本シリーズの地鳴りのような歓声。あの感動をもっと感じたい」
金額だけではない、阪神ならではの価値。
近本選手も、同じ思いを抱いている可能性が高いのです。
💭 近本光司の本音と残留の可能性
では、近本選手本人はどう考えているのでしょうか。
前述のとおり、10月30日の試合後、近本選手はこう語っていました。
「しっかり自分の意思で、自分の残りの野球人生、しっかり自分で主体的に決めていきたい」
この言葉からは、真剣に悩んでいる様子が伝わってきます。
🗣️ ファンの声
Yahoo!ニュースのコメント欄には、多くのファンの声が寄せられています。
「5年25億はこれまでの功労金も含めてってところでしょうね。入団以来打って走って7年連続タイトルホルダーで穴だったセンターをしっかり守って獅子奮迅の活躍です」
「近本は31歳で5年契約なら36歳まで。最近は少し体調も万全じゃないようだし、下り坂に見える部分もあって、それでいてあと5年で25億は破格かと思うが、これは近本の今までの貢献に対する敬意も含まれているのでしょうね」
「地元兵庫出身で関西での人気や球団内での待遇はもちろん、年俸も3億7000万円と高額。阪神も資金力があり、ソフトバンクがどれだけ高額提示をしようと、条件の吊り上げに利用されるだけに終わる可能性がある」
多くのファンが、近本選手の残留を信じています。
🧠 近本選手の独特な考え方
実は、近本選手は非常に哲学的な考え方を持つ選手としても知られています。
ヤフコメには、こんな声もありました。
💬 「チカちゃんは考え方が凄く独特で感覚的で哲学者みたいな選手なので、ファンとしては『きっと残ってくれるだろう！けど何言いだすか分からんとこはある！』って気持ちだと思う」
地元を愛し、ファンを愛してくれている選手。
去年の大山さんの時だって、大山さんの意思を尊重しつつも慰留を伝えていた近本選手が、阪神から出ていくとは思えない。
そう信じているファンが多いのです。
阪神の他の選手のFA判断については、岩貞祐太が海外FA権放棄で阪神残留を選んだ理由の記事で詳しく解説しています。
🔮 引退後のキャリアと将来展望
最後に、近本選手の引退後のキャリアについて考えてみましょう。
近本選手は現在31歳。
5年契約を結べば36歳まで現役でプレーすることになります。
👨🏫 引退後のコーチ・監督・解説者への道
プロ野球選手の引退後のキャリアとして、最も一般的なのがコーチや監督、解説者としての道です。
近本選手のような実績のある選手であれば、引退後も野球界に残る可能性は非常に高いでしょう。
特に、阪神タイガース一筋でプレーし、日本一も経験している近本選手。
阪神のコーチや将来的には監督として、チームを導く姿も想像できます。
🌟 他球団経験のメリット
興味深いことに、ヤフコメにはこんな意見もありました。
💡 「引退後には監督・コーチ・解説者の道を歩まれるでしょうから、その時に他のチームや他のリーグを経験しておくのはプラスになるはず」
確かに、複数の球団を経験することで、異なる野球哲学やチーム運営を学べます。
これは将来、指導者になった時に大きな財産となります。
しかし、阪神一筋で日本一を経験し、地元兵庫で野球人生を全うすることにも、大きな価値があります。
どちらを選ぶかは、近本選手本人の価値観次第です。
🏡 地元での野球人生継続の価値
近本選手は兵庫県淡路市出身。
阪神でのキャリアを続けることは、地元での野球人生を全うすることを意味します。
地元のファンに愛され、地元の球団で引退し、そしてコーチや監督として地元の若手を育てる。
そんな野球人生も、素晴らしいものではないでしょうか。
📝 まとめ：近本光司の決断に注目
近本光司選手のFA判断は、単なる契約交渉を超えて、一人の野球選手のキャリアと人生を左右する重大な決断です。
✅ この記事のポイント
- 11月11日がFA申請締め切り日で、近本選手は最終日まで熟考
- 阪神は球団史上最大の5年25億円を提示
- 過去7年間の平均年俸は約1.6億円で、功労金を含む契約
- 7年連続タイトル獲得は阪神球団史上初の快挙
- 2023年日本シリーズMVP（打率.483）で日本一に貢献
- 他球団が5年25億円を上回る提示をする可能性は低い
- 地元兵庫、甲子園、ファンの支持という環境的メリット
- 昨年の大山も巨人の高額提示を断って残留
5年25億円という球団史上最大の契約は、これまでの7年間の活躍に対する「功労金」と、これからの5年間への期待が込められています。
過去の平均年俸1.6億円から年5億円への大幅アップは、決して高すぎる金額ではなく、むしろ「遅すぎた正当な評価」と言えるでしょう。
地元兵庫出身、甲子園という最高の舞台、そして2023年に達成した38年ぶりの日本一。
近本選手にとって阪神タイガースは、単なる職場ではなく、野球人生そのものです。
11月11日、近本光司はどんな決断を下すのでしょうか。
ファンは固唾を呑んで、その瞬間を待っています。
あなたは、近本選手はどうすべきだと思いますか？
❓ よくある質問（FAQ）
Q1: 近本光司のFA判断はいつ発表される？
11月11日がFA申請の締め切り日です。前日の10日に球団施設を訪れましたが申請書類は未提出で、11日に再度話し合いを行い結論を出す見込みです。
Q2: 近本光司の5年25億円契約はなぜそんなに高額なの？
過去7年間の平均年俸が約1.6億円と実績に対して低かったため、これまでの「功労金」を含む契約となっています。7年連続タイトル獲得、日本シリーズMVPという実績を考えると、むしろ「遅すぎた正当な評価」です。
Q3: 近本光司はどんなタイトルを獲得してきたの？
2019年から2025年まで7年連続でタイトルを獲得しており、これは阪神球団史上初の快挙です。盗塁王6回、最多安打1回、ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞4回を獲得しています。
Q4: 他球団は近本光司を獲得する可能性はある？
31歳で5年契約は他球団にとってリスクが大きく、5年25億円を上回る提示をする可能性は低いとみられています。地元兵庫、甲子園という環境的メリットもあり、残留の可能性が高いと考えられています。
Q5: 近本光司の引退後はどうなる？
実績のある選手のため、引退後はコーチや監督、解説者としての道が期待されます。阪神一筋でキャリアを全うする価値もあれば、他球団経験が将来の指導者としてプラスになるという意見もあります。
Q6: 2023年日本シリーズでの近本光司の成績は？
29打数14安打、打率.483という驚異的な成績で日本シリーズMVPを受賞しました。これは「ほぼ2打席に1本」のペースで、阪神の38年ぶりの日本一に大きく貢献しました。
