実は、御嶽海の母・マルガリータさんが亡くなったのは、息子が十両から幕内に復帰を果たした直後のことでした。
2025年9月12日未明、大相撲の御嶽海関の母親であるマルガリータさんが55歳の若さで突然この世を去りました。消化器系の病気が原因でしたが、前日まで元気な姿を見せていたため、関係者も驚きを隠せません。
御嶽海は2023年7月に父親の春男さんを急性心不全で失ったばかり。わずか2年の間に両親を相次いで失うという、想像を絶する悲しみを背負うことになったのです。
この記事でわかること
⚠️ 実は十両復帰直後の悲劇だった-マルガリータさん突然の死去
マルガリータさんの死去のタイミングには、運命の皮肉としか言えない側面があります。
なぜなら、御嶽海は2025年5月場所で十両に落ちてしまったものの、7月場所で見事に幕内復帰を果たしたばかりだったからです。実は、大関経験者が十両に落ちるのは朝乃山以来の出来事で、非常に珍しいことでした。
💡 重要ポイント
NBS長野放送の報道によると、マルガリータさんは9月11日夕方に体に異変を感じ、上松町の自宅から木曽郡内の病院に搬送されました。しかし、翌12日未明に息を引き取ったのです。
息子の復活劇を見届けることができた母親でしたが、まさかこれが最後の活躍を見守る機会になるとは、誰も想像していませんでした。
御嶽海は11日夜に急きょ地元に戻り、師匠の出羽海親方は「あさってから始まる秋場所の初日には出場する。頑張るしかないよな」とコメントしています。
次に、そんなマルガリータさんがどれほど愛されていたかを見ていきましょう。
⭐ 「母ちゃん金星」と呼ばれた美人母の素顔
マルガリータさんといえば、相撲ファンの間では御嶽海以上に有名な存在でした。
2018年の御嶽海初優勝の際、テレビ中継に映し出されたマルガリータさんの美しさが話題となりました。解説の北の富士さんも「きれいな人だね」とコメントしたほどです。
その後の巡業で御嶽海が北の富士さんに挨拶をしたところ、「おー、母ちゃんきれいだな」「母ちゃん金星だな」と言われたそうです。相撲界では美人のことを「金星」と呼ぶ習慣があり、これが最高の褒め言葉でした。
✨ 人気の秘密はここにあった!
マルガリータさんは明るい人柄で、応援に来てくれる人々一人ひとりに挨拶をして回るほど社交的でした。普通なら「○○関のお母さん」と呼ばれるところを、「マルガリータさん」と名前で親しまれていたのも、その人柄の表れです。
優勝が決まった時には、観客席から息子に向かって投げキスを送る姿も話題になりました。愛情表現がとてもストレートで、見ている人たちも温かい気持ちになったものです。

💕 フィリピンから愛を込めて-ガールズバンドが運んだ運命
マルガリータさんと御嶽海の父・春男さんの出会いは、まるで映画のようなロマンストーリーでした。
マルガリータさんはフィリピンのガールズバンドのメンバーとして来日し、ドラムを担当していました。1980年代後半、名古屋で3ヶ月間活動していた時期があったのです。
一方、春男さんは長野で建設会社「木曽協和産業株式会社」を経営していました。仕事の関係で名古屋に行った際、たまたまマルガリータさんがいたお店を訪れたのが運命の出会いでした。
春男さんの猛アプローチが実り、マルガリータさんが20歳の時に結婚。その2年後、1992年にフィリピンで御嶽海を出産しました。
💫 運命を感じる言葉
マルガリータさんは後に「パパ(春男さん)と出会ったのが28年前の名古屋ですから、この優勝は家族の運命を感じます」と語っていました。まさに、音楽が結んだ国際結婚が、日本相撲界にスターを誕生させたのです。
そして、その愛の結晶である御嶽海には、生まれた瞬間から驚きのエピソードがあったのです。
🎄 「クリスマスジャスト」の親孝行ベイビー誕生秘話
御嶽海の誕生には、驚くべき親孝行エピソードが隠されています。
1992年12月25日の深夜、出産を10日後に控えたマルガリータさんは、カトリック教会のクリスマスパーティーに参加していました。ところが、豚の丸焼きを食べた後に腹痛が始まったのです。
「豚の丸焼きの食べすぎかな?」と思っていたマルガリータさんでしたが、実は陣痛だったのです。そして朝5時46分、まさにクリスマス当日に御嶽海が誕生しました。
🎁 生まれながらの親孝行!
実は、フィリピンでは医療費が非常に高額なのですが、クリスマスの日だけは慶事として出産費用が無料になる制度があります。御嶽海は生まれた瞬間から、両親の経済的負担を軽くする親孝行をしていたのです。
マルガリータさんは「クリスマスジャストに生まれたから」という理由で、息子にミドルネーム「ジャスティン」を付けました。生まれた時から愛に包まれ、家族に幸せをもたらす存在だったのです。
🍸 スナック「ナイト・イン・マルガリータ」が御嶽海より有名だった理由
マルガリータさんの人気ぶりを示す驚きのエピソードがあります。
2017年から長野県木曽町で「ナイト・イン・マルガリータ」というスナックを経営していたマルガリータさん。35人ほどが入れるお店で、フィリピン人女性4人が従業員として働いていました。
ガールズバンド出身だけあって歌も上手で、社交的な性格のマルガリータさんのお店は大盛況でした。御嶽海も時々訪れて、カラオケを熱唱していたそうです。
📊 驚きの検索数データ!
2022年の御嶽海3度目の優勝の際、なんとネット上での検索数で「ナイト・イン・マルガリータ」が「御嶽海」を上回ったのです。
御嶽海本人も「ジャンクSPORTS」で「僕は嫉妬してますよ。だって僕より検索数多いんですよ。優勝した"大関"御嶽海より『ナイト・イン・マルガリータ』が多かった」と苦笑いで語っていました。
息子より有名になってしまった母親の人気ぶりは、まさに異例の事態でした。それだけマルガリータさんの魅力が多くの人に愛されていた証拠です。
そんな愛されるマルガリータさんを失った御嶽海の心境を見ていきましょう。
😢 両親を2年で失った御嶽海-それでも土俵に立つ理由
御嶽海にとって、この2年間は試練の連続でした。
2023年7月5日、父親の春男さんが急性心不全のため74歳で亡くなりました。相撲を始めるきっかけを作ってくれた大切な人の死は、御嶽海にとって大きな衝撃でした。
春男さんは謙虚さや礼儀正しさを重んじる人で、2022年の大関昇進時には「出羽海部屋の皆さんに大きく育てていただき感謝しています」とコメントしていました。
そして今回、最愛の母親も失ってしまいました。しかし、師匠の出羽海親方は「それが供養になる」として、秋場所への出場を支持しています。
❤️ 無償の愛
マルガリータさんは息子について「いつも『愛しているよ』と言っているだけ」と語り、無償の愛を注ぎ続けていました。一度も怒ったことがないほど、温かく見守っていたのです。
御嶽海が土俵に立ち続ける理由は、両親から受けた愛情を力に変えて、多くの人に感動を届けたいという思いがあるからでしょう。
天国の両親が見守る中、御嶽海の新たな挑戦が始まります。彼の相撲人生は、愛する人たちへの感謝の気持ちと共に続いていくのです。
よくある質問
Q: なぜマルガリータさんは相撲ファンに愛されていたのですか?
A: 明るい人柄で一人ひとりに挨拶をして回り、投げキスなど愛情表現がストレートで温かく、北の富士に「母ちゃん金星」と呼ばれるほど美しかったからです。
Q: 御嶽海が両親を失った後、その後の相撲人生はどうなりますか?
A: 師匠の出羽海親方は「それが供養になる」として秋場所出場を支持しており、両親からの愛情を力に変えて土俵に立ち続ける意志を示しています。
Q: スナック「ナイト・イン・マルガリータ」が人気の理由は何ですか?
A: マルガリータさんのガールズバンド出身の歌唱力と社交性、そして御嶽海の母親という話題性で、検索数が御嶽海本人を上回るほどの人気を博していました。
Q: 御嶽海のクリスマス出産の親孝行エピソードとは?
A: フィリピンではクリスマスに生まれると医療費が無料になる制度があり、御嶽海は生まれた瞬間から両親の経済的負担を軽くする親孝行をしていました。
Q: 十両落ちから復帰直後に母親を失った場合、精神的影響はありますか?
A: 十両復帰を喜んでもらえた直後の突然の別れは運命の皮肉でしたが、マルガリータさんの「愛しているよ」という無償の愛が御嶽海の力になると考えられます。
Q: 現在の御嶽海の状況はどうなっていますか?
A: 9月14日から始まる秋場所に出場予定で、両親を失った悲しみを乗り越えて相撲を続ける決意を固めています。
読者の皆さんへ
両親から受けた無償の愛を胸に、御嶽海の新たな挑戦を温かく見守っていきたいですね。
あなたも大切な人への感謝の気持ちを、改めて伝えてみませんか?
📝 この記事のポイント
- マルガリータさんは十両復帰直後の御嶽海を見守りながら、突然55歳で死去
- 「母ちゃん金星」と呼ばれるほど美人で、相撲ファンからも愛されていた
- フィリピンのガールズバンド出身で、運命的な出会いから国際結婚
- クリスマス出産で医療費無料という生まれながらの親孝行エピソード
- 経営するスナックが御嶽海より検索数が多くなるほどの人気ぶり
- 2年間で両親を失った御嶽海が、愛情を力に変えて土俵に立ち続ける姿
参考情報
- NBS長野放送: 大相撲の御嶽海関の母親・大道マルガリータさん(55)死去 ()
- 中日スポーツ: 御嶽海の母、マルガリータさん死去、55歳 御嶽海は秋場所出場へ ()
- 信濃毎日新聞: 御嶽海関がデビューした時、初優勝した時、母のマルガリータさんは ()