2025年10月2日、SNS上で「え、これガチ?」と多くの人が驚く投稿が流れてきました。
元文部科学事務次官(つまり昔、日本の教育行政のトップにいた人)の前川喜平さんが、奈良市議のへずまりゅうさんを「完全に人間のクズ」とボロクソに批判したんです。
しかも、へずまりゅうさんに投票した奈良市民まで「クズ」呼ばわり。
それに対するへずまりゅうさんの反論が、これまた予想外の方向に...。
実はこの2人、7月からずっと言い合いを続けていて、今回が3回目の激突。一体何があったのか、時系列で整理してみました。

📋 この記事でわかること
💥 前川喜平さんの「クズ」発言 - 一体何を言ったの?
まず、何があったのかを見ていきましょう。
10月2日、前川喜平さんは自分のXアカウントでこう投稿しました。
「へずまりゅうなんてヤツは、完全に人間のクズだ」
ここまでならまだ「厳しい批判だな」で済むんですが、問題はこの後です。
「こんなヤツに投票した奈良市民もクズだ。それを反省もしないのなら、もっとクズだ」
さらに続けて「クズには『クズ』と言ってやらねば、いつまでもクズでいるだろう。だから、クズには『クズ』と僕は言う」と、なんと1つの投稿の中で「クズ」という言葉を5回も使ったんです。
この発言の詳細はJ-CASTニュースの報道で確認できます。
🤔 前川喜平さんって誰?
「そもそも前川喜平って誰?」と思った人も多いはず。
簡単に説明すると、前川さんは元文部科学事務次官。つまり、日本の教育や文化を管理する文部科学省という役所で、一番偉い人だった人です(大臣の次に偉い役人)。
奈良県出身で、教育行政に長年携わってきた経歴があります。2016年に事務次官に就任しましたが、2017年に辞任しています。
😠 なぜこんなに怒っているの?
前川さんがここまで強い言葉を使う理由は何なのか。
へずまりゅうさんは7月20日の奈良市議選で8320票を獲得して当選しています。定数39人のところに55人が立候補する激戦区で、3位という上位当選を果たしました。
前川さんは、元「迷惑系YouTuber」だったへずまりゅうさんが議員になったことを、民主主義の結果とはいえ認められないようです。
この当選の詳細についてはへずまりゅう氏の当選報道で確認できます。
では、へずまりゅうさんはどう反論したのでしょうか?次のセクションで詳しく見ていきます。
🔥 へずまりゅうさんの反論 - 前川さんの過去を持ち出す
へずまりゅうさんは同じ日に、前川さんの投稿を引用する形で反論しました。
「前川さんは大勢の方々から応援してもらったことがないですもんね。そりゃ文科省時代に出会い系バーに行って女の子遊びに走る訳だ」
ここで持ち出されたのが、前川さんの「出会い系バー」問題です。
🏢 出会い系バー問題って何?
2017年、前川さんが文部科学省の幹部だった頃、東京・歌舞伎町の「出会い系バー」に頻繁に通っていたことが読売新聞などで報道されました。
出会い系バーというのは、男性客と女性が出会うための場所で、援助交際や売春の交渉に使われることもある店です。
💡 当時の前川さんの説明
「女性の貧困について実地の視察調査をするために行った」と説明しましたが、多くの人から「さすがにそれは苦しい言い訳では...」と批判されていました。
週刊文春の取材では、バーで知り合った女性が「3年間で30回以上会って、毎回5000円もらっていた」と証言しています(ただし性的な関係は否定)。
この問題の詳細は前川喜平氏のWikipediaで確認できます。
😤 なぜへずまりゅうさんは反論したの?
実は、へずまりゅうさんは以前「もう二度と前川さんに絡まれても相手をしない」と決めていたそうです。
それでも今回反論したのは、前川さんが「投票した奈良市民もクズ」と言ったから。
「奈良市民の皆様の悪口を言われて黙っていられません」
へずまりゅうさんにとって、自分を批判されるのは我慢できても、投票してくれた8320人の奈良市民を侮辱されるのは許せなかったようです。
「前川喜平は謝罪し反省をして大人になれ」とまで言い切っています。
実は、この対立は今回が初めてではありません。2人の言い合いの経緯を見ていきましょう。
📅 実は3ヶ月前から続いていた対立
「今回が初めての言い合い?」と思った人も多いかもしれませんが、実は違います。
この2人、7月から3回も激しい言い合いをしているんです。
🥇 1回目:7月27日「教育の失敗」発言
へずまりゅうさんが奈良市議選で当選した直後、前川さんはこう投稿しました。
「へずまりゅうが奈良市議に当選した原因は、教育の失敗にある。奈良県と奈良市の教育委員会は、強烈な危機感を持たなければならない」
これに対してへずまりゅうさんは「貴方は誰ですか? 何の影響力もない人間が足を引っ張らないで下さい」と反論。
「自分を選んだ奈良市民の方々に失礼です」とも述べました。
🥈 2回目:8月19日「日本にいてほしくない」発言
へずまりゅうさんが「外国人の生活保護は、日本人を最優先すべき」という趣旨の投稿をしたとき、前川さんが「へズマ。こんなやつ日本にいてほしくない」と批判。
へずまりゅうさんは「どちらが日本にいて欲しいか国民に聞いてみましょう」と応戦していました。
🥉 そして3回目が今回
つまり今回の「クズ」発言は、3ヶ月間で3回目の激突ということになります。
お互いに引く気配はなく、むしろエスカレートしている印象です。
対立の経緯については産経新聞の詳細報道でも確認できます。
ところで、批判されているへずまりゅうさんは、実際にどんな議員活動をしているのでしょうか?
🏛️ へずまりゅうさんって実際どんな議員なの?
「そもそもへずまりゅうって、ちゃんと議員やってるの?」という疑問を持つ人も多いはず。
🎯 8320票で3位当選という実績
へずまりゅうさんは7月20日の奈良市議選で、定数39人・55人立候補という激戦区で8320票を獲得して3位当選しました。
📊 奈良市議選の得票数トップ3
- 1位:参政党候補(10985票)
- 2位:維新候補(8780票)
- 3位:へずまりゅうさん(8320票)
- 4位:約7000票
- 5位:5000票台
上位3人が明らかに突出していて、へずまりゅうさんはそのトップ3に入っているんです。
😮 実は過去2回は惨敗していた
意外かもしれませんが、へずまりゅうさんは今回が初めての選挙じゃありません。
2021年の衆院選(山口4区)と2023年の統一地方選(山口市議選)にも出馬していますが、どちらも「泡沫候補」扱いで惨敗していました。
それが今回、一転して上位当選。何が変わったのでしょうか?
🦌 鹿を守る活動が評価された
大きく変わったのは、奈良公園で鹿を守る活動を1年以上続けたことです。
2024年7月、中国人とみられる人物が奈良公園の鹿を蹴る動画がSNSで炎上。これを見たへずまりゅうさんは、東京から奈良に通うようになり、2025年1月には正式に移住しました。
それ以来、毎日朝8時から夕方5時まで奈良公園をパトロール。外国人観光客が鹿に暴力を振るうのを止めたり、その様子をSNSで発信したりしていました。
SNS総フォロワー数は80万人を超え、1日あたり1000万人が彼の投稿を見ていると言われています。
この「行動で示す」姿勢が、有権者の共感を呼んだようです。
⚖️ 議会での活動は賛否両論
9月の議会では、鹿への暴力の罰則強化を求める一般質問も行いました。
ただし、市長の答弁に納得できず「どのツラ下げて市長やってんですか!」と大声で叫んだことで、議会内では賛否が分かれています。
熱意があるのは確かですが、議会のルールに慣れていない部分もあるようです。
この騒動について、ネット上ではどんな反応があるのでしょうか?
💬 みんなはどう思ってる? - ネット上の反応
この騒動、ネット上ではどう受け止められているのでしょうか。
❌ 前川さんへの批判
- 「奈良市だけで34万人いる。その人全員をクズなんて言えるってことは神様か何かですか?」
- 「投票した市民まで『クズ』と断じるのは、民主主義そのものを否定していませんか?」
- 「元文科省の官僚がこんな発言するとは思えない」
- 「『クズ』を5回も繰り返すって、言葉が貧しすぎる」
特に「投票した奈良市民もクズ」という部分には、多くの人が反発しています。
❌ へずまりゅうさんへの批判
- 「へずまさんは人の過去をどうこう言える立場じゃない自覚はあるのかが気になる」
- 「過去の迷惑行為で逮捕されたことを忘れたのか」
- 「お互い様でしょ」
へずまりゅうさんも、過去に窃盗や威力業務妨害で逮捕・起訴され、有罪判決を受けた経歴があります。その立場で他人の過去を批判するのはどうなのか、という指摘です。
⚖️ 「どちらもどっち」という冷静な意見
一番多いのが、この冷静な視点です。
🤝 冷静な意見の代表例
- 「どっちも過去に問題があるんだから、お互い批判し合える立場じゃない」
- 「両者とも完璧な人間ではない者同士が言い合っている」
- 「奈良市民だけが可哀想」
前川さんには出会い系バー問題と天下りあっせん問題(これが原因で事務次官を辞任)があり、へずまりゅうさんには迷惑行為での逮捕歴がある。
「どちらも完璧とは言えない人が、相手の欠点を攻撃し合っている」というのが、多くの人の見方のようです。
🔍 結局、この対立の本質は何なのか
この騒動を整理すると、いくつかの重要なポイントが見えてきます。
📌 ポイント1:民主主義の結果をどう受け止めるか
一番議論を呼んでいるのがこの点です。
へずまりゅうさんに投票した8320人は、過去の迷惑行為を知った上で「それでも変わろうとしている姿勢を評価する」「鹿を守る活動を応援したい」と判断して投票したはずです。
それを「投票した奈良市民もクズ」と切り捨てることは、民主主義そのものを否定することにならないか - これが最大の論点になっています。
📌 ポイント2:過去がある者同士の批判
前川さんには出会い系バー問題、へずまりゅうさんには迷惑行為での逮捕歴。
どちらも「完璧な人間」とは言えない立場で、お互いの過去の問題を掘り起こして批判し合っています。
「過去に問題があった人は、他人を批判する資格がないのか」
「反省して変わろうとする姿勢は評価されないのか」
この問いに対する答えは、人によって違うでしょう。
📌 ポイント3:建設的な議論になっていない
3ヶ月で3回の言い合いを見ると、どちらも「相手を論破する」ことに集中していて、建設的な議論になっていません。
前川さんは教育の専門家として、もっと具体的な政策提言をすることもできたはず。へずまりゅうさんも、議員としての活動実績で応えることができたはず。
でも実際には、お互いの過去の問題を攻撃し合うだけの応酬になっています。
📝 まとめ:この騒動から見えてくるもの
最後に、今回の騒動のポイントを整理します。
✅ 対立の経緯
- 10月2日、前川喜平さんがへずまりゅうさんを「完全に人間のクズ」と批判
- 投票した奈良市民も「クズ」と表現し、大きな反発を招く
- へずまりゅうさんは前川さんの「出会い系バー」問題を持ち出して反論
- 実はこの対立、7月から3回目の激突
✅ 両者の過去
- 前川さん:出会い系バー通い問題、天下りあっせん問題で事務次官辞任
- へずまりゅうさん:迷惑系YouTuberとして逮捕歴あり
- どちらも「完璧な人間」とは言えない立場
✅ 民主主義への問い
- 8320人の奈良市民がへずまりゅうさんに投票した事実
- その投票者を「クズ」と呼ぶことの是非
- 過去に問題があった人の更生と再チャレンジをどう評価するか
✅ 今後の展開
- 両者とも引く気配はなく、対立は続きそう
- 建設的な議論よりも、過去の攻撃に終始している状況
- 奈良市民にとっては、へずまりゅうさんが議員として実際に成果を上げるかが重要
過去に問題があった人は、二度と社会で活躍する機会を与えられないのか。それとも、反省して変わろうとする姿勢を評価すべきなのか。
この騒動は、そんな重要な問いを私たちに投げかけているのかもしれません。
あなたはこの対立について、どう思いますか?
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 前川喜平さんはなぜへずまりゅうさんを「クズ」と批判したの?
前川さんは元迷惑系YouTuberだったへずまりゅうさんが奈良市議に当選したことを認められず、10月2日に「完全に人間のクズ」と批判しました。投票した奈良市民も「クズ」と表現し、1つの投稿で「クズ」という言葉を5回使用しています。
Q2. へずまりゅうさんの反論内容は?
へずまりゅうさんは前川さんの「出会い系バー通い」問題を持ち出して反論しました。2017年に報道された前川さんの出会い系バー問題に触れ、「奈良市民の悪口を言われて黙っていられない」として「前川喜平は謝罪し反省をして大人になれ」と怒りをあらわにしました。
Q3. 2人の対立はいつから始まったの?
対立は7月27日から始まり、今回が3回目です。1回目は7月27日に前川さんが「教育の失敗」と批判、2回目は8月19日に「日本にいてほしくない」と発言、そして10月2日の「クズ」発言が3回目の激突となりました。
Q4. へずまりゅうさんは実際にどんな議員活動をしているの?
へずまりゅうさんは7月20日の奈良市議選で8320票を獲得し3位当選しました。奈良公園で鹿を守るパトロール活動を1年以上続けており、9月の議会では鹿への暴力の罰則強化を求める一般質問も行っています。ただし議会でのやり方には賛否両論があります。
Q5. ネット上ではどんな反応があるの?
「投票した奈良市民をクズと呼ぶのは民主主義の否定」という前川さんへの批判と、「へずまさんも過去に問題がある」という指摘の両方があります。最も多いのは「どちらも過去に問題があるのでお互い様」という冷静な意見で、建設的な議論になっていない現状を懸念する声が多数です。
Q6. 前川喜平さんの「出会い系バー問題」とは何?
2017年、前川さんが文部科学省の幹部だった頃、東京・歌舞伎町の出会い系バーに頻繁に通っていたことが報道されました。前川さんは「女性の貧困の実地調査」と説明しましたが、多くの人から「苦しい言い訳」と批判されました。週刊文春の取材では女性が「3年間で30回以上会い、毎回5000円もらった」と証言しています。