2025年11月4日、サッカー界に激震が走りました。2026年のワールドカップの日本での放映権について、NTTドコモとDAZNが共同で獲得する見通しだとスポーツ紙が報じたのです。
ところが同日、DAZNもNTTドコモも相次いで「決定している事実はございません」と公式に否定。一体何が起きているのでしょうか?
この記事では、報道の詳細から両社が否定した理由、そして「結局どこで見られるのか」まで、分かりやすく解説します。

📌 この記事でわかること
⚽ 2026年W杯の放映権報道とは?DAZNとドコモが否定コメント
2025年11月4日の朝、複数のスポーツメディアが一斉に報じました。来年6月に開幕する2026年FIFAワールドカップの日本での放映権を、NTTドコモとDAZNが共同で取得する見通しだというのです。
「ついにDAZNで全試合見られる!」と期待したサッカーファンも多かったはず。しかし、その数時間後に事態は急展開を見せます。
報道から数時間で両社が公式否定という、極めて異例の事態に発展しました。
💬 DAZNの公式コメント
DAZNは同日13時30分、公式X(旧Twitter)で声明を発表しました。
「本日の一部報道で取り上げられておりますFIFAワールドカップ26の放映権につきまして、現時点では決定している事実はございません。DAZNは今後とも、ファンのみなさまに最高のスポーツ体験をお届けできるよう全力で取り組んでまいります」
明確な否定です。「決定している事実はない」という強い表現が使われています。
📱 NTTドコモも同様に否定
NTTドコモも同日、公式サイトで同様のコメントを発表しました。
「当社が発表したものではなく、決まっているものはありません」
こちらも明確な否定。両社がほぼ同時に、報道内容を否定する異例の事態となったのです。
サッカーファンの間では「え、じゃあどこで見られるの?」という不安の声が広がりました。では、そもそも報道された内容とは何だったのでしょうか?
💰 報道された内容の詳細|300億円規模でLeminoとDAZNが配信?
スポニチなどの報道によると、内容はかなり具体的でした。
放映権料: 約300億円規模
配信形態: NTTドコモとDAZNが折半(各150億円)
配信試合数: LeminoとDAZNがそれぞれ52試合ずつ
地上波: NHKがサブライセンスを取得し、日本代表戦や開幕戦、決勝などを中継
かなり詳細な情報です。「見通し」という言葉が使われていましたが、具体的な数字まで報じられていました。
📈 前回大会から1.5倍の高騰
2022年のカタール大会では、ABEMAが約200億円で放映権を獲得しました。それが2026年大会では約300億円規模に。
なぜこんなに高くなったのか?理由は試合数の増加です。
2022年カタール大会: 32チーム・64試合
2026年北中米大会: 48チーム・104試合
試合数が1.6倍に増加!
試合数が1.6倍に増えたことで、放映権料も跳ね上がったというわけです。しかも2026年大会は史上初の3カ国共同開催(アメリカ・カナダ・メキシコ)という特別な大会なのです。
でも、こんなに詳しく報道されたのに、なぜ両社は否定したのでしょうか?
🤔 なぜ両社は否定したのか|「決まっているものはない」の真意
両社の否定コメントを改めて見てみましょう。
DAZNは「現時点では決定している事実はございません」
ドコモは「決まっているものはありません」
よく見ると、どちらも「交渉していない」とは言っていません。「決まっていない」と言っているのです。
これは企業の世界では重要な表現です。上場企業であるNTTドコモは、重要な契約について正式に決定するまでは公表できないというルールがあります。
つまり、交渉中ではあるが、まだ契約書にサインしていない段階だから「決まっていない」と言わざるを得ない可能性があります。
実際、放映権交渉の背景を分析した記事によると、2026年大会の放映権をめぐっては複数の企業が交渉を続けている段階とされています。
📰 「見通し」報道の意味
報道では「取得する見通し」という表現が使われていました。これは「ほぼ決まりそう」という意味。完全に決定したわけではないのです。
メディアが関係者から情報を得て「このまま行けば決まりそうだ」と判断して報道したのでしょう。でも企業側は、正式決定していない以上「決まっていない」と言わざるを得ないわけです。
ちなみに、FIFAの決定については、過去にもこんな謎の事例がありました。国際的なスポーツ組織の契約は、本当に複雑なんです。
では、過去のワールドカップの放映権はどうだったのでしょうか?
📺 過去のW杯放映権はどうだった?2018・2022の放映権の歴史
実は、ワールドカップの放映権をめぐる状況は、ここ数年で大きく変わってきています。
🏛️ ジャパンコンソーシアムの時代
2002年の日韓大会から2018年のロシア大会まで、日本では「ジャパンコンソーシアム」という仕組みがありました。
これは、NHKと民放各社が協力してお金を出し合い、みんなで放映権を買うという方法。テレビ局同士で試合を分け合って放送していたのです。
東京新聞の記事によると、1998年のフランス大会では放映権料は約6億円でした。それが徐々に値上がりし、2018年のロシア大会では数百億円規模に。
🚀 2022年カタール大会で大転換
2022年のカタール大会で、状況が一変します。放映権料が約200億円まで高騰し、民放各社の足並みが揃わなくなったのです。
そこに登場したのがABEMA。サイバーエージェントが運営する動画配信サービスが、約200億円で放映権を獲得し、全64試合を無料で配信しました。
これは日本のワールドカップ視聴の歴史において、大きな転換点でした。テレビ中心の時代が終わり、ネット配信の時代が始まったのです。
1998年フランス大会: 約6億円
2018年ロシア大会: 数百億円
2022年カタール大会: 約200億円
2026年北中米大会: 約300億円(報道)
25年間で50倍以上に跳ね上がりました!
25年間で50倍以上に跳ね上がったことになります。これはワールドカップの商業価値が世界的に高まっていることの証です。
では、結局2026年大会はどこで見られるのでしょうか?
🔮 2026年W杯はどこで見られる?今後の見通しと可能性
現時点で確実なことは「まだ決まっていない」ということだけです。
🎯 可能性のあるパターン
今回の報道と否定を踏まえると、いくつかのシナリオが考えられます。
交渉が進み、最終的に報道通りの形で決定する可能性。LeminoとDAZNでそれぞれ52試合ずつ配信、NHKが日本代表戦などを地上波で放送。
🔹 パターン2: 他の企業が参入
ABEMAが再び名乗りを上げる可能性や、他の配信サービスが参入する可能性。
🔹 パターン3: 複数社の連合
放映権料の高さから、さらに多くの企業が協力する形になる可能性。
📡 地上波での視聴は?
多くの人が気になるのは「地上波で見られるのか」という点でしょう。
報道によれば、NHKがサブライセンス(またがしの権利)を取得し、日本代表戦や開幕戦、決勝などを地上波で放送する方向とされています。
ただし、104試合すべてを地上波で見るのは難しいでしょう。配信サービスへの加入が必要になる可能性が高いです。
⏰ いつ決まるのか
正式発表の時期は明らかにされていません。ただ、2026年6月11日の開幕まで残り7ヶ月。視聴者が準備する時間を考えると、遅くとも2026年の春頃までには発表があるはずです。
2026年大会は、出場国が48カ国、試合数が104試合という史上最大規模。日本代表も8大会連続の出場を決めています。
どこで見られるにせよ、日本中が盛り上がる大会になることは間違いありません。公式発表を楽しみに待ちましょう。
✅ まとめ:2026年W杯放映権報道と公式否定の真相
この記事の要点を整理します。
- 2025年11月4日、DAZNとドコモがW杯放映権を取得する見通しと報道された
- 両社は同日「決定している事実はない」と公式に否定
- 報道では約300億円規模、52試合ずつの配信と伝えられた
- 「決まっていない」=交渉中の可能性が高い
- 過去25年で放映権料は約50倍に高騰
- 正式発表は2026年春頃までと予想される
現時点では「まだ決まっていない」というのが正確な状況です。報道と否定の間で揺れる状況ですが、いずれ明らかになるでしょう。
あなたは2026年ワールドカップをどこで見たいですか?DAZNやLeminoでの配信、それともNHKの地上波放送?公式発表を待ちながら、どんな視聴環境になるか想像してみるのも楽しいかもしれません。
❓ よくある質問(FAQ)
2026年W杯の放映権は決まったの?
2025年11月4日時点で、DAZNとNTTドコモの両社が「決定している事実はない」と公式に否定しています。報道はありましたが、正式決定には至っていません。
報道された放映権料はいくら?
報道では約300億円規模とされています。2022年カタール大会の約200億円から1.5倍に高騰した形です。これは試合数が64から104に増加したことが主な要因です。
なぜ両社は報道を否定したの?
上場企業であるNTTドコモは、正式に契約が決定するまで公表できないというルールがあります。「決まっていない」という表現は、交渉中である可能性を示唆しています。
2026年W杯はどこで見られる?
現時点では未定です。報道通りならLeminoとDAZNで配信、NHKが日本代表戦などを地上波放送する可能性があります。正式発表は2026年春頃までと予想されます。
過去のW杯はどこで放送された?
2018年まではNHKと民放のジャパンコンソーシアムが放映権を取得していました。2022年カタール大会では、ABEMAが約200億円で全64試合を無料配信しました。
2026年W杯の規模は?
史上初の3カ国共同開催(アメリカ・カナダ・メキシコ)で、出場国が48カ国、試合数が104試合という史上最大規模の大会です。