2025年11月2日、第57回全日本大学駅伝の3区で劇的な展開が起きました。
駒澤大学の帰山侑大選手が残り300mで驚異のスパートを見せ、トップで4区へタスキをつなぎました。しかし、前回優勝の國學院大学がわずか1秒差、中央大学も同タイムで猛追しています。
8km地点までは3人が横並びの大接戦。誰が抜け出すのか分からない状況から、帰山選手が最後の最後で勝負を決めました。

📋 この記事でわかること
🏃 3区の結果は?駒大帰山がトップ通過!
月陸Onlineの速報によると、全日本大学駅伝の3区(11.9km)は、中央大学の藤田大智選手と帝京大学の原悠太選手が先頭を争う展開でスタート。
そこに駒澤大学の帰山侑大選手が追いつき、早稲田大学の堀野正太選手が遅れる形となりました。
5位集団では創価大学のスティーブン・ムチーニ選手や國學院大学の野中恒亨選手が、先頭との差を縮めようと追走。7.7km付近で4位の早稲田大学を吸収し、上位争いに加わります。
⚡ 8km手前で状況が一変しました。
帰山選手が前に飛び出し、藤田選手と原選手を突き放します。その後も帰山選手は差を広げていきましたが、野中選手が猛追。11km手前で原選手を捕らえて3位に浮上しました。
11.2kmで藤田選手が逆転するも、残り300mで帰山選手が再びスパート。
最後の直線で差をつけ、駒澤大学がトップで4区へタスキをつなぎました。
📊 3区通過順位
1位 駒澤大学
2位 國學院大学(1秒差)
3位 中央大学(同タイム)
4位 帝京大学
5位 日本体育大学
6位 創価大学
7位 早稲田大学(1分01秒差)
8位 青山学院大学(1分06秒差)
👤 帰山侑大とは誰?駒大の4年生エース
駒澤大学の帰山侑大選手は4年生。群馬県の樹徳高校出身で、大学では主力選手として活躍してきました。
実は、帰山選手には忘れられない思い出があります。2024年1月の第100回箱根駅伝では6区を走りましたが、思うような結果を残せず悔し涙を流したのです。
それから約10ヶ月。2024年11月の上尾シティハーフマラソンでは2位でフィニッシュ。藤田監督から「箱根駅伝の選考レース」と言われていた大会で結果を残し、今大会の3区に起用されました。
リベンジに燃える4年生が、残り300mのスパートで駒澤大学をトップに押し上げたのです。
駅伝歴ドットコムの選手情報によると、帰山選手の主な実績は以下の通り:
- 2024年 上尾ハーフマラソン 2位
- 2025年 日本学生ハーフマラソン選手権 4位(チーム最高)
- 10000m記録:28分17秒98
ちなみに、帰山選手が陸上を始めたのは3歳の頃。地元のマラソン大会に出場したことがきっかけで、その後はお父さんと一緒に練習を続けてきたそうです。
🔥 なぜ接戦に?國學院大・中大が1秒差で追う
駒澤大学がトップ通過したものの、わずか1秒差で國學院大学が追っています。中央大学も同タイムで3位。
なぜこんな接戦になったのでしょうか?
國學院大学の野中恒亨選手(3年)は、5位集団から猛烈な追い上げを見せました。先頭集団を吸収すると、11km手前で帝京大学の原選手を捕らえて3位に浮上。
野中選手は昨年の全日本大学駅伝5区で区間賞を獲得。今年の出雲駅伝でも4区で区間賞を取った、國學院大学の主力選手です。
前回王者の執念が、1秒差に詰め寄る走りとなって表れました。
一方、中央大学の藤田大智選手(3年)は、序盤から先頭を引っ張る積極的な走り。最後まで粘って同タイムの3位でフィニッシュしました。
興味深いのは順位の接近具合です。1位から3位までがわずか1秒差。4区以降、この接戦がどう動くのか。
國學院大學の公式発表によると、昨年の全日本大学駅伝も終盤まで接戦が続き、國學院大学が初優勝を飾りました。今年も同じような展開になるかもしれません。
😰 青学大はなぜ8位?1分06秒差の苦戦
一方、青山学院大学は1分06秒差の8位と苦しい展開です。
早稲田大学も1分01秒差の7位。前半戦で上位との差が開いてしまいました。
青山学院大学は昨年の全日本大学駅伝で3位。今年の出雲駅伝では6位でしたが、後半に黒田朝日選手のスパートで盛り返した実績があります。
まだ8区間のうち3区が終わったばかり。エース区間と言われる7区(17.6km)と8区(19.7km)が残っています。
青山学院大学には、昨年の全日本大学駅伝4区で区間新記録を出した黒田朝日選手がいます。今年の出雲駅伝でも6区で区間賞を獲得した、チームのエースです。
1分06秒差は大きいように見えますが、長距離区間での逆転劇も十分あり得ます。
実際、昨年の全日本大学駅伝でも終盤に大きく順位が動きました。青山学院大学が巻き返すとすれば、これからのエース区間が勝負どころです。
🔮 この後の展開は?4区以降の見どころ
3区を終えて、駒澤大学が1秒差でリード。しかし、まだレースは折り返し地点にも達していません。
🏁 残りの区間
- 4区(11.8km):鈴鹿へ向かう平坦路
- 5区(12.4km):津市へ向かう中盤の重要区間
- 6区(12.8km):津市内の平坦路
- 7区(17.6km):松阪へ向かうエース区間
- 8区(19.7km):伊勢神宮へ向かう最長区間
7区と8区がポイントです。7区は17.6km、8区は19.7kmと長距離。各大学のエース級選手が配置される区間で、ここで大きく順位が動く可能性があります。
昨年の全日本大学駅伝では、駒澤大学の篠原倖太朗選手が7区で区間賞、山川拓馬選手が8区で区間賞(日本人歴代2位)を獲得。しかし、國學院大学が最終的に逆転して初優勝を飾りました。
今年も同じような接戦が続くのでしょうか?
1秒差という僅差から始まる4区以降。前回王者の國學院大学が追いつくのか、駒澤大学が逃げ切るのか、それとも青山学院大学が大逆転を見せるのか。
目が離せない展開が続きます。
📝 この記事のまとめ
- 駒澤大学の帰山侑大選手が残り300mでスパート、3区トップ通過
- 國學院大学がわずか1秒差の2位、中央大学も同タイムで3位と大接戦
- 帰山選手は昨年の箱根6区で悔し涙、リベンジに燃える4年生
- 青山学院大学は1分06秒差の8位だが、エース区間での巻き返しに期待
- 7区・8区の長距離エース区間で順位が大きく動く可能性あり
全日本大学駅伝2025、この後の展開から目が離せません!
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 全日本大学駅伝3区の結果は?
駒澤大学の帰山侑大選手が残り300mでスパートしてトップ通過しました。國學院大学が1秒差の2位、中央大学が同タイムで3位と大接戦です。
Q2. 帰山侑大選手とはどんな選手?
駒澤大学4年生で群馬県の樹徳高校出身。昨年の箱根駅伝6区で悔し涙を流した経験があり、リベンジに燃えています。10000m記録は28分17秒98です。
Q3. なぜ1秒差の接戦になったのか?
國學院大学の野中恒亨選手が5位集団から猛追し、11km手前で3位に浮上。前回王者の執念が1秒差まで詰め寄る走りとなりました。
Q4. 青山学院大学が8位の理由は?
3区を終えて1分06秒差の8位と苦戦していますが、エース区間の7区・8区が残っており、黒田朝日選手などのエースによる巻き返しが期待されます。
Q5. この後の展開の見どころは?
7区(17.6km)と8区(19.7km)のエース区間がポイント。1秒差という僅差から、前回王者の國學院大学が追いつくのか、駒澤大学が逃げ切るのかが注目です。
📚 参考文献リスト
- 月陸Online - 第57回全日本大学駅伝大会結果
- 月陸Online - 全日本大学駅伝1区速報
- 駅伝歴ドットコム - 帰山侑大選手プロフィール
- 國學院大學 - 全日本大学駅伝初優勝の快挙
- りみとBlog - 全日本大学駅伝2025優勝予想