2025年11月27日、大阪で「おしっこがかかった」「おじさんの気持ちを見せて」という信じられないセリフを使って現金を騙し取ろうとした男が逮捕されました。
さらに驚くのは、この男が2日前にも「宅配ピザのバイクに当たった」と嘘をついて1万円を要求していたこと。
取り調べでは「相手を見てやっている」と、弱い立場の人を狙っていたことをうかがわせる発言もしています。
この記事では、事件の詳細から容疑者の手口、そして同じような被害に遭わないための対策まで詳しく解説します。

この記事でわかること
「おしっこかかった」35歳男が逮捕された事件の全容
結論から言うと、大阪府藤井寺市に住む無職の大和直輝容疑者(35歳)が、詐欺未遂と虚偽申告の疑いで逮捕されました。
カンテレNEWSの報道によると、容疑者は2025年6月、大阪市都島区で2件の詐欺未遂事件を起こしたとされています。
注目すべきは、この2件がわずか2日間で連続して起きていたということ。
【2件の事件概要】
- 1件目:宅配ピザ店での「バイク接触」を装った事件
- 2件目:70代男性に対する「おしっこがかかった」と主張した事件
どちらも現金の詐取には至りませんでしたが、容疑者は警察官に対しても嘘の説明をしており、虚偽申告の疑いも持たれています。
では、それぞれの事件で容疑者は具体的にどんな手口を使っていたのでしょうか。
2つの詐欺未遂事件の驚きの手口
容疑者は「弁償しろ」という言葉を武器に、現金を要求する典型的な当たり屋の手口を使っていました。
1件目:宅配ピザ店への詐欺未遂(6月)
最初の事件は、都島区内にある宅配ピザ店で起きました。
容疑者は店長に対してこう言いました。
「配達の子が店前を歩道通行していて、当たって右ひじが痛い。病院代と交通費はどうすんねん」
要求した金額は1万円。
実際にはバイクとの接触事実はなく、完全な作り話でした。
店長が警察に通報したため、容疑者は金を受け取ることができませんでした。
しかし容疑者は、駆けつけた警察官に対しても「バイクが接触した」と嘘の説明をしています。
2件目:70代男性への詐欺未遂(2日後)
1件目からわずか2日後、容疑者は同じ都島区内で再び犯行に及びました。
今度のターゲットは70代の男性。
容疑者が発した言葉がこちらです。
「おしっこがかかった。警察に電話するで」
「クリーニング代とおじさんの気持ちを見せてよ」
「おじさんの気持ちを見せて」という独特すぎる脅し文句には、思わず二度見してしまいます。
この事件でも容疑者は自ら110番通報し、駆けつけた警察官に「男性の小便が私の左足と左の靴にかかった、弁償して欲しい」と虚偽の申告をしました。
しかし、結局この事件でも金銭は支払われませんでした。
2日連続で同じ区内で犯行を重ねていた容疑者。なぜこんなことを繰り返していたのでしょうか。
「相手を見てやっている」供述が示す常習性
警察の調べに対し、容疑者は「相手を見てやっている」と話していることがわかりました。
この発言は何を意味しているのでしょうか。
結論:容疑者は「反論しにくい相手」を意図的に選んでいた可能性が高い
1件目の被害者は宅配ピザ店の店長。
お客様トラブルに対応しなければならない立場の人です。
2件目の被害者は70代の高齢男性。
いきなり「警察に電話するぞ」と言われれば、動揺してしまうのは当然でしょう。
どちらも「その場で穏便に済ませたい」と思いやすい相手です。
容疑者はそうした心理を突いて、強気に金銭を要求していたと推測されます。
「相手を見てやっている」という発言は、こうした計算が背景にあったことを示唆しています。
ただし、容疑者は2件の事件について異なる態度を見せています。
なぜ片方だけ容疑を否認しているのか
容疑者は、宅配ピザ店での事件については「実際事故は当たっていません、嘘の申告をしました」と容疑を認めています。
しかし、70代男性に対する事件については「確かにかかった。虚偽というのは納得できない」と否認しているのです。
つまり「おしっこは本当にかかった」と主張しているわけです。
この矛盾した態度の理由
宅配ピザ店の事件は、接触の有無が客観的に確認できます。
防犯カメラの映像や目撃証言があれば、嘘は簡単にバレてしまいます。
一方、「おしっこがかかったかどうか」は、証拠を残しにくい主張です。
「本当にかかった」と言い張れば、立証が難しくなる可能性があります。
【実は…】
当時駆けつけた警察官に対して容疑者はこう話していました。
「これをネタにして金を取ってやろうとした」
「おしっこがかかっていようがいまいが、この行動をしてしまった」
逮捕前の段階では犯行を認めるような発言をしていたにもかかわらず、逮捕後に否認に転じているのです。
このような手口の詐欺は、私たちの身の回りでも起こりうるものです。次は被害に遭わないための対策を見ていきましょう。
当たり屋・虚偽申告詐欺に遭わないための対策
もし同じような場面に遭遇したら、どうすればいいのでしょうか。
最も大切なのは「その場で現金を払わない」「すぐに110番通報する」ことです。
対処法その1:絶対にその場で払わない
「弁償しろ」「今すぐ払え」と言われても、絶対にその場で現金を渡してはいけません。
正当な被害であれば、後日きちんと手続きを踏んで解決できます。
その場で現金を要求する時点で、詐欺の可能性を疑うべきです。
対処法その2:すぐに警察を呼ぶ
今回の事件では、宅配ピザ店の店長が警察に通報したことで詐欺は未遂に終わりました。
相手が「警察を呼ぶぞ」と脅してきても、むしろこちらから呼んでしまえばいいのです。
警察が来れば、相手の主張が本当かどうか客観的に判断してもらえます。
対処法その3:証拠を確保する
スマートフォンで動画を撮影する、周囲に目撃者がいれば連絡先を聞くなど、できる限り証拠を残しておきましょう。
相手の言い分だけで話が進むのを防ぐことができます。
対処法その4:一人で対応しない
店舗であれば同僚や上司を呼ぶ、路上であれば周囲の人に助けを求めるなど、一人で対応しないことも重要です。
複数人で対応することで、相手の一方的な主張を防ぐことができます。
今後の捜査と量刑の見通し
容疑者は今後どのような処分を受けるのでしょうか。
【関連する法定刑】
- 詐欺罪:10年以下の懲役
- 虚偽申告(軽犯罪法違反):30日未満の拘留または1万円未満の科料
今回は「未遂」ですが、詐欺未遂罪も処罰の対象となり、既遂と同等の刑が科される可能性があります。
「相手を見てやっている」という発言から、警察が余罪を捜査する可能性も考えられます。
同様の手口で他にも被害者がいないか、今後の捜査で明らかになるでしょう。
まとめ
今回の事件のポイントを整理します。
- 大阪府藤井寺市の無職・大和直輝容疑者(35歳)が詐欺未遂と虚偽申告の疑いで逮捕された
- 容疑者は2日間で2件の詐欺未遂事件を起こしていた
- 「おしっこかかった」「おじさんの気持ちを見せて」という独特の脅し文句を使用
- 「相手を見てやっている」と供述し、弱い立場の人を狙っていた可能性
- 宅配ピザ店の事件は認めたが、おしっこの事件は「本当にかかった」と否認
当たり屋や虚偽申告による詐欺は、誰でも被害者になりうるトラブルです。
もし同様の場面に遭遇したら、「その場で払わない」「すぐに警察を呼ぶ」ことを思い出してください。
今回の事件をきっかけに、詐欺の手口と対策について考えてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q. 大和直輝容疑者とは誰ですか?
大阪府藤井寺市在住の35歳無職の男性です。2025年6月に都島区で2件の詐欺未遂事件を起こし、11月27日に逮捕されました。「おしっこがかかった」「おじさんの気持ちを見せて」などの独特な脅し文句で金銭を要求したとされています。
Q. どのような容疑で逮捕されましたか?
詐欺未遂と虚偽申告の容疑です。宅配ピザ店で「バイクに当たった」と嘘をついて1万円を要求した事件と、70代男性に「おしっこがかかった」と嘘をついてクリーニング代等を要求した事件の2件が対象となっています。
Q. 「相手を見てやっている」とはどういう意味ですか?
容疑者が警察の取り調べで述べた言葉です。反論しにくい立場の人(店員や高齢者など)を意図的に狙っていたことを示唆する発言と考えられています。
Q. 当たり屋詐欺に遭った場合どうすればいいですか?
その場で現金を払わないことが最も重要です。すぐに110番通報し、可能であればスマートフォンで状況を記録してください。一人で対応せず、周囲の人に助けを求めることも有効です。
参考文献