2025年のワールドシリーズが始まった。
ドジャース対ブルージェイズ、連覇を狙う青い軍団にとって、このシリーズは特別な意味を持つ。
なぜなら、チームの魂とも呼べる左腕・クレイトン・カーショーが、このシリーズを最後に現役を引退するからだ。
⚡ 第2戦に先発予定の山本由伸投手が試合前会見で語った言葉が、多くの野球ファンの心を揺さぶっている。
「輝かしいキャリアを締めくくるにはワールドシリーズ優勝というのが一番似合う」
この言葉の背景には、2人の深い絆があった。
📋 この記事でわかること
⚾ カーショーが今シリーズで引退を決断した「本当の理由」
クレイトン・カーショー、37歳。
日本経済新聞の報道によると、今季限りで現役を引退することが明らかになった。
📊 輝かしい実績
ドジャース一筋18年。通算223勝、3039奪三振。
サイ・ヤング賞を3回、MVP1回。2020年と2024年にワールドシリーズを制覇した、球界を代表する左腕だ。
「やり切った気持ち。今が潮時だと思った」
大谷翔平らチームメイトが見守る中、感極まりながら語った引退会見の言葉が印象的だった。
💡 実は、今季も11勝を挙げていた
驚くべきことに、カーショーは今季も23試合に登板して11勝2敗、防御率3.36という好成績を残している。
37歳とは思えない、エースとしての活躍だった。
それなのに、なぜ引退を選んだのか。
Full-Countの詳細記事でカーショー本人が明かした理由は、彼らしい謙虚なものだった。
💬 カーショーの言葉
「僕は先発ローテーションの4人に入っていない」
ドジャースの先発陣は、山本由伸、ブレイク・スネル、大谷翔平、タイラー・グラスナーという強力な4人。
11勝を挙げても「自分は4番手にも入れない」と判断する——これが、レジェンドの引き際だった。
🎯 ケガではなく、自分の意思で終わりたかった
カーショーにはもう一つ、強い思いがあった。
「怪我で引退したくなかった」
2024年シーズンは故障で大半を棒に振った。あのまま引退していたら、悔いが残っただろう。
だからこそ2025年、自分の意思でマウンドに立ち続け、そして自分の意思で引退を決めた。
昨年のワールドシリーズ優勝後、ファンの前で「生涯ドジャーだ！」と宣言したカーショー。
その言葉通り、ドジャース一筋で輝かしいキャリアを締めくくろうとしている。
シーズン最後に頂点に立つ究極の目標を成し遂げ、有終の美を飾りたい——これが、カーショーの最後の願いだ。
💙 山本由伸が語った「世界一が一番似合う」に込めた思い
「輝かしいキャリアを締めくくるにはワールドシリーズ優勝というのが一番似合うなと思うので、とにかく春からやってきたので、思いを一つにやっていきたい」
デイリースポーツの報道によると、山本由伸はこう語った。
ただの社交辞令ではない。この言葉には、カーショーへの深い尊敬と感謝が込められている。
🌟 チームの雰囲気は「落ち着いている」
ワールドシリーズという大舞台。
しかしチームの雰囲気について山本は「落ち着いてしっかり準備している印象」と語る。
これこそが、連覇を狙うドジャースの強さの秘密かもしれない。
山本自身も今季は先発ローテの柱として活躍。
メジャー2年目で11勝2敗、防御率3.36。ポストシーズンでも完投勝利を収めるなど、エースの称号に相応しい活躍を見せている。
🎯 「一番似合う」という言葉の重み
なぜ山本は「世界一が一番似合う」という表現を使ったのか。
それは、カーショーという選手を誰よりも近くで見てきたからだ。
誰よりも早くトレーニングルームに来て、ひたすら体を鍛える姿。
試合にかける思い、チームメイトへの気遣い、若手への優しさ。
そのすべてを見てきた山本だからこそ、「この人には世界一が似合う」と心から思えたのだろう。
では、2人の間にはどんな絆があったのか？
↓ 次のセクションで明らかに
🤝 カーショーと山本由伸の「師弟を超えた絆」の物語
2人の関係は、単なる先輩後輩ではない。
互いを認め合い、高め合う——そんな特別な絆で結ばれている。
👨👦 カーショーが息子に「山本を手本にしろ」と教えていた
実は、驚くべきエピソードがある。
THE ANSWERの報道によると、カーショーは8歳の息子チャーリーにこう教えているという。
🎓 カーショーから息子への言葉
「彼（山本）を手本にするんだ。これが模範的な投球、模範的な動きだよ」
MLB通算212勝を誇るレジェンドが、息子に「この日本人投手を見習え」と教える。
これ以上の賛辞があるだろうか。
✨ 「世界一美しいフォーム」とカーショーは評する
Full-Countの記事によると、カーショーは山本の投球について、こう語っている。
「彼はこれまで見た中でも最も効率的で美しい投球の持ち主の1人だよ」
「キャッチボールも遠投も、登板時と全く同じフォームで投げるんだ」
プロの中のプロが認める、完璧なフォーム。
それが、山本由伸という投手の最大の武器だ。
📚 カーショーが直接教えた、唯一の技術指導
もう一つ、特別なエピソードがある。
中日スポーツの記事によると、2024年9月、山本がケガから復帰してブルペンで投球練習をしていた時のこと。
カーブがうまく決まらないのを見たカーショーが、自ら近づいてきた。
「もっとリリースを前ではなしてみたらどうか」
🔍 長年取材する記者が驚いた理由
この助言を見ていた記者は「カーショーが選手に教えるのは珍しい」と証言している。
通常は決して他の選手に技術指導をしないカーショーが、山本にだけは自ら教えた。
それほどまでに、山本という投手を認めていたのだ。
🎾 キャッチボールパートナーという特別な関係
時に、カーショーはキャッチボール相手に山本を指名した。
2人は東京ドームで、至高のキャッチボールを披露したこともある。
それは、長年エースとして泣き言を全く言わずに責任を負い続けた背番号22から、背番号18への無言のメッセージだったのかもしれない。
💬 山本が語る「最高の存在」
山本はカーショーについて、こう語っている。
「カーショーは全てがお手本というか。よくそういう言葉を使うことがありますけど、まさにそう」
「昨年、メジャー1年目の僕にまで気を遣ってくれて……。大ベテランで優しくて、選手としても素晴らしい、最高の存在だと思います。素敵な先輩です」
カーショーからは「アイ・ライク・ヨシ！彼はいい奴だよ！いい友達！」と、親しみを込めて接してもらっている。
国籍や年齢、投球スタイルが違っても、同じマウンドに向かって打者と対峙することは変わらない。
支えて、支えられて——マウンドは決して孤独じゃない。
🏋️ 山本由伸が貫く「何年も変わらないライフスタイル」の正体
では、カーショーが認めた山本由伸という投手は、どんな哲学を持っているのか。
そのヒントが、試合前会見での発言にあった。
⏰ 「生活自体は何年も変わってない」
「去年と比べれば多少の慣れはありますけど。生活自体は何年も変わってない。何年もずっとやっといい」
メジャー2年目を迎えても、山本の生活習慣は変わらない。
日本でプレーしていた時から一貫して守り続けているルーティンがあるのだ。
🌅 トレーニングルームには必ずカーショーが先にいる
実は、山本がトレーニングルームに行くと、必ずカーショーが先にいる。
💪 山本が見た光景
「僕がトレーニングルームに行ったらカーショーがすでに練習している」
「こういう選手が18年活躍するんだなと、すごく見て思った」
誰よりも早く来て、ひたすらトレーニングをする。
その姿勢こそが、一流であり続ける秘訣だと、山本は学んだ。
🎯 ウェイトトレーニングをしない独自の哲学
山本のトレーニング方法は、野球界では異例だ。
ウェイトトレーニングを一切しない代わりに、BCエクササイズという身体感覚を重視したトレーニングを行う。
やり投げのような独特な練習法で、体の使い方を研ぎ澄ませていく。
178センチという決して大きくない体格ながら、メジャーで通用するパフォーマンスを発揮できるのは、この独自の哲学があるからだ。
🔄 変わらないことの強さ
メジャーという新しい環境でも、山本は自分のスタイルを変えなかった。
「何年もずっとやっといい」
その一貫性こそが、山本由伸という投手の強さなのだろう。
カーショーもまた、18年間ドジャース一筋で変わらぬスタイルを貫いた。
2人に共通するのは、「自分を信じて、変わらない哲学を守り続ける」ということだ。
🎯 ワールドシリーズ第2戦、山本由伸が「背負うもの」
そして迎える、10月26日午前9時（日本時間）。
ワールドシリーズ第2戦。
山本由伸が先発マウンドに立つ。
⚾ 「ストライクゾーンでどんどん投げていく」
ブルージェイズ打線について、山本はこう語る。
「しっかりストライクゾーンでどんどん投げていくのを心がけているので、いつも通りのピッチングができればいいなと思います」
「いつも通り」——この言葉の重みが、ここまでの話を読んだあなたにはわかるはずだ。
何年も変わらない生活習慣。何年も積み重ねてきたトレーニング。カーショーから学んだ、一流であり続けるための姿勢。
その全てが詰まった「いつも通り」だ。
🔄 相手を見て変えていく柔軟性
「ゲームプランは相手の反応見たりして変えていくのは基本なので。スネルからも学びますし、いろんな人から学んできました」
第1戦に先発するブレイク・スネルからも学ぶ。
カーショーから学び、チームメイト全員から学び続ける——それが山本のスタイルだ。
🏆 カーショーへの恩返し
2024年のワールドシリーズ第2戦。
山本は先発登板し、日本人投手として17年ぶりのワールドシリーズ勝利投手となった。
あの時も、山本は6回1/3を1安打1失点という好投でチームを勝利に導いた。
そして2025年、再び第2戦のマウンドに立つ。
今度はカーショーの最後を、世界一で飾るために。
💙 「思いを一つにやっていきたい」
この山本の言葉には、チーム全員の思いが込められている。
特に、カーショーへの感謝の思いが。
🌟 ドジャース連覇、そしてカーショーへの贈り物
Goal.comの試合展望によると、第1戦はスネル、第2戦は山本由伸と、ドジャースは万全の先発ローテーションで臨む。
カーショーの最後を世界一で飾りたい——その思いを、チーム全員が共有している。
山本由伸が第2戦のマウンドで見せるのは、ただの好投ではない。
カーショーから学んだ全てを、この試合で表現する。
師匠への恩返し。レジェンドへの最高の贈り物。
それが、山本由伸の投球に込められた思いだ。
📌 この記事のポイント
この記事では、山本由伸がワールドシリーズ第2戦登板前に語ったカーショーへの思いと、2人の深い絆について紹介しました。
重要なポイントをまとめると：
- ⚾ カーショーは37歳で引退決断 - 今季11勝の好成績でも「先発4人に入れない」という謙虚な判断で引退を選んだ
- 💙 山本の「世界一が一番似合う」発言 - 単なる社交辞令ではなく、カーショーへの深い尊敬と感謝が込められた言葉
- 👨👦 カーショーが息子に「山本を手本にしろ」と教えていた - レジェンドが認める「世界一美しいフォーム」の持ち主
- 🏋️ 山本は「何年も変わらない生活」を貫く - メジャーでも日本時代と同じ哲学を守り続けることが強さの秘訣
- 🎯 第2戦で山本がカーショーに恩返し - レジェンドの最後を世界一で飾るため、チーム全員が思いを一つにする
10月26日、山本由伸が第2戦のマウンドで見せるピッチングに、世界中の野球ファンが注目している。
カーショーの最後を、最高の形で飾ることができるのか——その答えは、もうすぐわかる。
❓ よくある質問（FAQ）
Q1. カーショーはなぜ引退を決めたのですか？
今季11勝2敗と好成績でしたが、山本由伸、スネル、大谷翔平、グラスナーという先発4人に入れないと判断したためです。「今が潮時」と語り、ケガではなく自分の意思で引退することを選びました。
Q2. カーショーと山本由伸の関係はどんなものですか？
単なる先輩後輩を超えた特別な絆で結ばれています。カーショーは8歳の息子に「山本を手本にしろ」と教え、山本の投球を「世界一美しいフォーム」と評価。カーブの投げ方を直接指導するなど、深い信頼関係があります。
Q3. 山本由伸のライフスタイルの特徴は何ですか？
「何年も変わらない生活」を貫くことが特徴です。メジャーでも日本時代と同じルーティンを守り、ウェイトトレーニングをせずBCエクササイズという独自のトレーニングを行っています。誰よりも早くトレーニングルームに来る習慣もあります。
Q4. ワールドシリーズ第2戦はいつ行われますか？
日本時間10月26日午前9時に行われます。山本由伸が先発予定で、ドジャースの連覇とカーショーの引退を世界一で飾るための重要な試合となります。
Q5. 山本由伸の今季の成績はどうでしたか？
メジャー2年目で11勝2敗、防御率3.36という好成績を残しました。先発ローテの柱として活躍し、ポストシーズンでも完投勝利を収めるなど、エースとしての実力を証明しました。
Q6. カーショーの通算成績はどれくらいですか？
ドジャース一筋18年で通算223勝、3039奪三振を記録。サイ・ヤング賞3回、MVP1回を獲得し、2020年と2024年にワールドシリーズ制覇に貢献した球界を代表する大投手です。
