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「大好きなお兄ちゃんでした」山上被告の妹が語った1億円献金と家庭崩壊の真実

2025年11月19日、奈良地裁の法廷で、山上徹也被告(45)の妹が証人として出廷しました。

声を震わせながら語った彼女の言葉は、多くの人の心を揺さぶりました。

 

💬「わたしにとって兄は、大好きなお兄ちゃんでした」

 

2022年7月、安倍晋三元首相を銃撃し殺害した罪に問われている山上被告。その妹が法廷で明かしたのは、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)への献金によって崩壊した家庭と、兄弟を守ろうとした兄の姿でした。

この記事では、妹の証言から見えてきた山上家の実態と、防げなかった悲劇の背景を詳しく見ていきます。

「大好きなお兄ちゃんでした」山上被告の妹が語った1億円献金と家庭崩壊の真実

「大好きなお兄ちゃんでした」山上被告の妹が語った1億円献金と家庭崩壊の真実



 

💭「大好きなお兄ちゃんでした」妹が公判で語った言葉の重み

11月18日と19日の2日間、山上被告の妹が証人として法廷に立ちました

事件後、唯一接見を許された親族である妹。彼女が証言台に立つまで、自分の生い立ちを話したことはほとんどなかったといいます。

 

「今まで生い立ちをほとんど話したことはありません。なぜなら、話すと涙が出てきて口に出すのがつらく、つらい思いをなるべく忘れようと生きてきました」

 

時折涙声になりながら語る妹を、山上被告は少し見つめた後、目をそらし下を向いたまま聞いていました。

そして、検察官の「山上被告とはどういう仲でしたか?」という質問に、妹はこう答えました。

 

「わたしにとって兄は、大好きなお兄ちゃんでした」

 

この言葉の背景には、何があったのでしょうか。

実は、山上被告は妹に対して「お兄ちゃんが守ってやる」というメールを送っていたことが、法廷で明らかになっています。統一教会に翻弄される母親と、困窮する家庭の中で、兄妹は互いを支え合っていました。

 

 

 

😢 妹が明かした壮絶な家庭環境

妹の証言から、母親が旧統一教会に入信した後の家庭環境が明らかになりました。

 

🕯️ 母親の信仰生活

母親は1991年8月に旧統一教会に入信。それ以降、毎朝毎晩、土下座をして祈りを捧げるようになりました。

妹が法廷で語った光景は、衝撃的なものでした。

 

「母は毎朝、毎晩お祈りをしていた。夜中に縦長の半紙に作った見本みたいなのを見ながら、『日本が韓国に戦争で申し訳ないことをしてすみません』と何度も書いていた」

 

その時の様子を聞かれた妹は、こう答えています。

「部屋は電気を消していて、ろうそくの明かりだけ。とても不気味だと思った」

 

母親の生活は完全に統一教会中心になっていました。

妹が高熱を出した時も、母親は看病することなく統一教会の活動へ出かけました。学校から帰っても母親はいない。常に統一教会のことで頭がいっぱいで、子どもたちへの関わりはどんどん少なくなっていったのです。

 

🍰 パフェ誘いの裏切り

実は、母親が妹を統一教会に連れて行こうとした時のエピソードが、妹の心に深い傷を残しています。

小学生の頃、母親が「パフェを食べに行こう」と妹を誘いました。

 

普段は決して妹を誘うことのない母親からの誘い。妹はうれしくてついていきました。

しかし、着いた先は統一教会のイベント会場でした。

 

「だまされて連れて行かれました」

妹はそう証言しています。会場では統一教会の偉い人が話をしたり、お互いの体をたたき合ったりする光景が広がっていました。妹は会場に入りたくなかったので、ロビーで待っていたといいます。

 

👴 祖父との対立

母親の信仰に反対していたのが、一緒に暮らしていた祖父でした。

祖父と母親の間では衝突が続き、ついに祖父は「面倒を見きれない」と山上被告と妹を家から追い出すこともありました。

 

「毎日家が荒れ、不安の中で生きていた。兄と2人の方が楽に生きていけるんじゃないかと思っていた」

 

妹は声を震わせながら、こう証言しています。

後に妹は「2人で児童養護施設にでも行けばよかった。後悔している」と泣きながら語りました。

 

そして、1998年に祖父が亡くなった後、母親はこう言ったのです。

「おじいちゃんが天国に行けるように献金をしないとダメだ」

 

妹はこの言葉を聞いて、こう思いました。

「何を言っているんだ、この人は」

 

 

 

👩 「母の形をしているから突き放せなかった」

妹が家を出てから、母親が連絡してくるのは金を無心する時だけでした。

ある時、母親は妹の腕にしがみついてきました。必死の形相で、金を払えと言ってくる母親。妹は母親を道路でひきずったこともあったといいます。

 

「恥ずかしく、惨めで、つらかった。本当は私に関心なんかないくせに親として偉そうに言ってきました。この人はもう母じゃない、母のふりをした旧統一教会の信者だと思いました」

 

それでも、妹は母親を完全には突き放せませんでした。

「でも、母の形をしているから私は突き放せなかった」

 

この言葉に、宗教2世の苦しみが凝縮されています。

 

💰 1億円の献金が奪った兄弟の未来

妹の証言と母親の証言から、旧統一教会への献金の実態が明らかになりました。

 

📊 献金の具体的な内訳

時事通信の報道によると、母親は1991年から1998年までの間に、約1億円を献金していたことが分かっています。

その内訳は以下の通りです。

 

💵 1991年8月末:2000万円

父親が1984年に自殺した時に下りた生命保険金6000万円から献金。統一教会の施設で「長男の命がどうなるか分からず、5000万円払えば助かると思った」と説明を受けたといいます。

💵 1992年3月:3000万円

同じく父親の生命保険金から追加で献金。

💵 その後:1000万円

「自殺しているのであの世は苦しい」と聞き、夫の供養として献金。

💵 1998年:4000万円

同居していた祖父が亡くなると、住んでいた家などを売却し、全額を献金に充てました。

 

⚠️ 実は、父親の生命保険金のほぼ全額である6000万円のうち、5000万円が統一教会に献金されていたのです。

 

🎓 奪われた大学進学の夢

献金によって家庭は経済的に困窮しました。

山上被告は県内有数の進学校に通っていましたが、1999年に高校を卒業する時、大学進学を断念せざるを得ませんでした。

 

母親は当時、山上被告が18歳で大学進学の時期だったにもかかわらず、こう考えていたといいます。

「兄が自殺をほのめかしており、大学に行くことに意味がない。それよりも長男のために献金することが大事だと思った」

 

妹も同じく、大学進学の希望を絶たれました。

母親に「私も大学に行きたい」と伝えた時、母親はこう言い放ったのです。

「金なんかない。自分でどうにかしろ」

 

 

 

🏠 冷蔵庫が空だった家

集英社オンラインの報道によると、山上被告の伯父が家を訪れた時のエピソードが明かされています。

2004年のことでした。山上被告から「家に食べ物がない」と電話がかかってきたのです。

 

伯父は急いで、にぎり寿司と未払いの電気代等の10万円を持って駆けつけました。伯父の妻が冷蔵庫を開けると、何も入っていませんでした。

母親が韓国に行って帰ってこなかったのです。

 

それから、伯父は仕送りと一緒に缶詰を送るようになりました。

実は、妹のお年玉を貯めた銀行口座の残高も、母親の自己破産でゼロになっていたことが証言で明らかになっています。

 

統一教会への献金が、3人の兄弟から「普通の生活」と「未来の選択肢」を奪っていったのです。

 

😭 兄の自殺が山上被告を変えた

2015年、山上被告の人生を決定的に変える出来事が起こりました。兄の自殺です。

 

🏥 兄の死

山上被告には一つ上の兄がいました。その兄は幼少期から大病を患っており、生後間もなく頭を開く手術を受け、10歳ごろには手術で片目を失明していました。

母親の統一教会への献金が始まったきっかけの一つも、この兄の病気でした。統一教会は「5000万円払えば長男の命が助かる」と母親に説明したのです。

 

兄も母親の統一教会への信仰に反対していました。包丁を振り回しながら「お前が献金したせいでこんな事になったんや!」と母を罵ったこともあったといいます。

そして2015年、兄は自ら命を絶ちました。

 

弁護士ドットコムの報道によると、伯父は当時、自身も癌の手術で寝込んでおり、葬儀にも行くことができなかったといいます。しかし、親族から山上被告が棺にすがって泣いたと聞きました。

 

山上被告は号泣しながら、こう叫んでいたのです。

 

「なんで死んだんや!生きていたらなんとかなるやろ!」

「全部俺のせいや!」

 

そして、遺体のそばを離れませんでした。

 

 

 

💔 「兄が亡くなるまでは自分の人生を生きようと」

実は、山上被告は初公判直前の2025年10月上旬、弁護側の関係者に対して、こう語っていたことが関西テレビの取材で明らかになっています。

 

「旧統一教会は母の問題で、兄が亡くなるまでは、自分の人生を生きていこうと決意していた。教団に恨みを募らせたのは、兄の死に対する母の理解が原因だ」

 

山上被告は、兄が生きている間は「母の問題」と割り切って、自分の人生を歩もうとしていました。

しかし、兄の死後も母親は統一教会への信仰を続けました。

 

弁護側の関係者は、この母親の態度を目の当たりにしたことで「自ら復讐するしかないと思ったのではないか」と山上被告の心情を推測しています。

 

兄の自殺を機に、山上被告も妹も母親と距離を置くようになりました。

そして山上被告は、統一教会への復讐を決意したのです。

 

🔍 妹が語った安倍元首相との関連

多くの人が疑問に思うのは「なぜ統一教会を恨んでいたのに、安倍元首相を標的にしたのか」ということです。

妹の証言から、その理由が見えてきました。

 

📱 事件を知った瞬間

2022年7月8日、事件が起きた時のことを、妹はこう証言しています。

「おじから電話で『犯人は山上徹也』と聞かされた。間違いなく兄だろうと思いました」

 

そして、ニュースで「兄が特定の団体に恨みがあって」という内容を見た時、妹はすぐに確信したのです。

「特定の団体は統一教会だろうと確信しました」

 

弁護人から「被害者が安倍晋三氏だったことは不思議に思わなかったんですか?」と聞かれた妹は、こう答えました。

「不思議に思いませんでした」

 

📰 安倍元首相と統一教会の関連

なぜ妹は「不思議に思わなかった」のでしょうか。

関西テレビの報道によると、妹は法廷でこう証言しています。

 

「母の部屋に安倍元首相が表紙の旧統一教会の機関誌がありました」

 

実は、母親の部屋には、安倍元首相が表紙を飾る統一教会の機関誌が置かれていたのです。

さらに、信者である叔母(母親の妹)から、こんなことを言われていました。

 

「安倍元首相がメッセージを寄せた旧統一教会の関連団体の動画を『素晴らしいから見て』と勧められた」

そして、選挙の時には統一教会からこう要請されていたのです。

「選挙の時には自民党の特定の候補に入れてほしいと言われたこともあります」

 

 

 

妹にとって、安倍元首相と統一教会の関係は、日常生活の中で実感していたものでした。

だからこそ、兄が安倍元首相を標的にしたことを「不思議に思わなかった」のです。

 

💬「防げなかった」妹の後悔と現在の相談窓口

法廷で妹は、弁護側からこう質問されました。

「山上家の子供が事件を起こさない方法はあったと思いますか?」

 

🚫 当時は相談窓口がなかった

「わたしたちは、法的に言えば、何の被害者でもありませんでした。親が(統一教会に)入ってしまって、困っている人の窓口を見つけられなかった。母も財産を献金したので、子供たちである自分が口出しできなかった」

 

妹は親が統一教会に入信した場合の相談窓口を探したといいます。しかし、そんな窓口はありませんでした。

母親は成人で、自らの意思で自らの財産を献金していました。法的には問題がないとされる状況で、子どもたちが口出しすることは到底できませんでした。

 

妹は最後にこう証言しています。

「徹也は絶望の果てにあり、事件を起こしました」

 

🆕 事件後に整備された支援体制

実は、妹が「相談窓口がなかった」と証言した当時(2015年頃)、宗教2世問題の相談窓口は本当に存在しませんでした。

しかし、安倍元首相銃撃事件をきっかけに、状況は変わり始めています。

 

📞 2022年11月14日

法テラスが「霊感商法等対応ダイヤル」を設置しました。

この窓口では、霊感商法を始めとする金銭トラブル、心の悩み、家族の悩み、児童虐待、修学、就労、生活困窮など、「旧統一教会」問題やこれと同種の問題で悩む人の相談を幅広く受け付けています。

⚠️ 重要なのは、未成年、宗教2世・3世の人も利用できることです。

 

⚖️ 2025年3月25日

東京地裁が旧統一教会に解散命令を出しました。民法の不法行為が根拠となった解散命令は初めてのことです。

献金被害は総額204億円に上ることが認定されました。

 

📋 2025年3月19日

特定不法行為等被害者特例法が施行され、法テラスで「特定被害者法律援助業務」が開始されました。

 

 

 

📞 現在の相談窓口情報

もし、あなたやあなたの周りに宗教2世問題で悩んでいる人がいたら、以下の窓口があることを伝えてください。

 

☎️ 霊感商法等対応ダイヤル(法テラス)

  • 📱 電話番号:0120-005931(フリーダイヤル)
  • 🕐 受付時間:平日午前9時30分から午後5時まで
  • 👥 対象:未成年、宗教2世・3世の方も利用可能
  • 📝 内容:金銭トラブル、心の悩み、家族の悩み、児童虐待、修学、就労、生活困窮など

 

この窓口は、旧統一教会問題だけでなく、同種の宗教トラブル全般に対応しています。

 

🌟 同じ悲劇を繰り返さないために

妹の証言は、宗教2世が直面する構造的な問題を浮き彫りにしました。

親が成人で、自らの意思で信仰している場合、法的に子どもが介入することは非常に難しい。相談する場所もない。そして、子どもたちは絶望の中で生きていくしかない。

 

山上被告の事件は、決して許されるものではありません。しかし、この事件がきっかけとなって、同じような状況で苦しむ人たちを支援する体制が少しずつ整備され始めています。

 

一人で抱え込まず、助けを求めることができる社会になること。それが、この悲劇から学ぶべきことではないでしょうか。

 

📝 まとめ

山上被告の妹の証言から、以下のことが明らかになりました。

 

  • 母親の旧統一教会への献金は1991年から1998年までに約1億円に上り、父親の生命保険金と祖父の遺産のほぼ全額が献金された
  • 献金により家庭は困窮し、山上被告と妹は大学進学の夢を奪われ、冷蔵庫が空の生活を強いられた
  • 母親の信仰に反対していた兄が2015年に自殺したことが、山上被告の人生の転機となった
  • 妹にとって、安倍元首相と統一教会の関係は日常生活の中で実感していたものだった
  • 当時は親が宗教に入信した場合の相談窓口が存在せず、子どもたちは法的に何もできない状況だった
  • 事件後、2022年11月に「霊感商法等対応ダイヤル」が設置され、宗教2世・3世も相談できる体制が整備された

 

「わたしにとって兄は、大好きなお兄ちゃんでした」

妹のこの言葉の背景には、統一教会に翻弄された一家の悲劇と、それでも互いを守ろうとした兄妹の絆がありました。

 

同じ悲劇を繰り返さないために、私たちにできることは何でしょうか。

もし周りに悩んでいる人がいたら、相談窓口があることを伝えてください。そして、一人で抱え込まず、助けを求めることが決して恥ずかしいことではないことを、社会全体で共有していく必要があるのではないでしょうか。

 

 

 

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