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壷井達也が引退表明「ここで終わり」神戸大休学の覚悟も五輪届かず——今後は研究者へ

⚡ 23歳壷井達也、涙の引退表明——。

フィギュアスケートの壷井達也選手が2025年12月20日、全日本選手権での演技後に現役引退を表明した。

「ここで終わりでいいって本当に今、思っています」

目標のミラノ五輪に届かなかった悔しさを滲ませながら、涙ながらに語った言葉だ。

実は壷井選手、難関・神戸大学に一般入試で合格した「文武両道」の選手。今季は大学を休学し、1日5食で体を作りながら五輪だけを見つめてきた。

その覚悟の1年が終わった今、彼は何を思い、これからどんな道を歩むのか。

壷井達也が引退表明「ここで終わり」神戸大休学の覚悟も五輪届かず——今後は研究者へ

壷井達也が引退表明「ここで終わり」神戸大休学の覚悟も五輪届かず——今後は研究者へ

 

 

 

 

壷井達也が現役引退を表明「ここで終わり」

壷井達也選手が2025年12月20日、全日本選手権での演技後に今季限りでの現役引退を表明した。

会場は東京・代々木第一体育館。男子フリーの演技を終えた壷井選手は、取材エリアで涙を浮かべながらこう語った。

「ここで終わりでいいって本当に今、思っています。今シーズンで現役は引退させていただきます」

昨シーズンは全日本選手権3位、世界選手権代表と飛躍の1年だった。今季はその勢いのまま、2026年ミラノ・コルティナ五輪を目指していた。

23歳という年齢は、フィギュアスケート選手としてはまだまだ現役を続けられる。それでも彼は「ここで終わり」と決断した。

では、なぜこの若さで引退を決めたのか。その背景には、今季にすべてを懸けた覚悟があった。




神戸大休学で挑んだミラノ五輪への夢

壷井選手は今季、大学院進学を延期し、神戸大学を休学してミラノ五輪出場に全てを懸けていた。

「スケートに対して全てを懸けたいという思いがあって、今年は休学してスケートに専念するという形を取りました」

神戸大学の公式サイトでのインタビューでも、五輪への強い想いを語っていた壷井選手。その言葉通り、今季は競技一本に絞った勝負の年だった。

💡 実は、休学中の生活はかなりストイックなものだった。

練習量が増えたことで体力消費も激しくなり、1日5食で体を作っていたという。朝練前に食べ、帰ってきてからも軽く食べる。「動いていたら、ちょっとエネルギーが弱いなってわかるので」と話していた。

さらに今季は、4回転ジャンプを2種類に増やすことにも挑戦していた。「全日本で上にいくためには、4回転2種類が必須」と語り、自分を追い込んできた。

そうした覚悟の1年を経て臨んだ全日本選手権。その結果はどうだったのか。

 

 

 

全日本選手権2025での成績は?

壷井選手はショートプログラム10位発進から逆転を期したが、フリーでも本調子が出ず合計207.43点。ミラノ五輪代表争いに残ることはできなかった。

内訳を見ると、ショートプログラムは74.52点で10位。フリーでは冒頭の2つのジャンプで転倒するなど、本来の力を発揮できなかった。フリーの得点は132.91点だった。

⚠️ 実は、この207.43点という得点は、自己ベストから44点以上も低いスコアだ。

壷井選手の自己ベストは2024年NHK杯での251.52点。あのときは3位表彰台に立ち、「これなら五輪も狙える」と期待が高まっていた。

それだけに、今回の結果は本人にとっても想定外だったはずだ。

この結果を受け、壷井選手は何を語ったのか。




引退理由は「来季につながる結果を残せなかった」

引退の理由は「来季につながる結果を残せなかった」こと。今季にすべてを懸けると決めていた壷井選手にとって、この結果が答えだった。

「今季の結果次第でと思って進んできた。来季につながる結果を残せなかったので」

さらに「強化選手にも残れないと思う」とも語った。日本スケート連盟の強化選手に選ばれなければ、練習環境や遠征費用などの面で大きなハンデを負うことになる。

ただ、壷井選手の言葉には前向きなものもあった。

「この五輪に挑戦した1年は無駄にはならない。やりきったかなと思います」

休学してまで打ち込んだこの1年を、後悔はしていないということだろう。

そして最後の全日本について、こんな言葉も残している。

「人生で初めて、心からスケートの試合を楽しめた。決していい演技ではなかったけれど、温かい拍手が嬉しかった」

競技を離れた後、壷井選手はどんな道を歩むのか。

 

 

 

今後は大学院でスポーツ科学を研究へ

壷井選手は来年、神戸大学に復学し大学院に進学予定。スポーツ科学の道でスケートに貢献したいと語っている。

「スケートに限らず人の運動制御全般に結構興味があるので。それを修士2年間はしっかり勉強して。自分が得た知識だったりスポーツ科学の分野だったりで、何かスケートに活かせることがあれば携わりたいなと思ってます」

🔬 実は壷井選手、もともと「スケートを仕事にすることは考えていない」と話していた。

神戸大学のインタビューでは、「人がどうやって運動を学習するかみたいなことに興味があるので、上手い選手の筋肉の活動パターンを取り出して、そこにどうやったら近づけるかみたいな研究をしていきたい」と語っている。

プロスケーターとしてアイスショーに出る道ではなく、研究者としてスケートに貢献する道を選んだ。これは現役引退を表明したフィギュア選手としては珍しい選択だ。

ここで改めて、壷井達也選手のこれまでの歩みを振り返ってみよう。




壷井達也のプロフィールと経歴まとめ

壷井達也選手は愛知県岡崎市出身の23歳。難関・神戸大学に一般入試で合格した「文武両道」の選手として知られる。

📋 基本プロフィール

  • 生年月日:2002年12月17日(23歳)
  • 出身地:愛知県岡崎市
  • 身長:165cm
  • 所属シスメックス

スケートを始めたのは3歳のとき。3歳年上の姉・麗美さんの影響だった。姉も県大会上位に入るほどの選手だったという。

🎓 学歴

  • 岡崎市立竜海中学校
  • 中京大中京高校
  • 神戸大学国際人間科学部発達コミュニティ学科

📚 実は、神戸大学には推薦ではなく一般入試で合格している。

共通テスト5教科7科目を受験し、国立大学の2次試験も突破した。フィギュア選手としては異例の「ガチ受験」だ。

なぜ神戸大学を選んだのか。それは「スポーツの動作分析」を学びたかったから。怪我をきっかけにスポーツ科学に興味を持ち、その専門分野がある神戸大学を志望したそうだ。

🏆 主な戦績

  • 2018年 全日本ジュニア選手権 優勝
  • 2022年 世界ジュニア選手権 銅メダル
  • 2024年 NHK杯 3位
  • 2024年 全日本選手権 3位
  • 2025年 世界選手権 21位
  • 2025年 四大陸選手権 5位

2022年6月にはシスメックスと所属契約を締結。神戸を拠点に、中野園子コーチ、グレアム充子コーチのもとで練習を重ねてきた。

このシスメックスというチームでは、壷井選手だけでなく他の選手たちも相次いで引退を表明している。

 

 

 

坂本花織・三原舞依に続くシスメックス勢の引退ラッシュ

壷井選手の引退で、シスメックス所属のトップ選手3人が今季限りで現役を退くことになった。

⛸️ 実は、坂本花織選手と三原舞依選手も今季での引退を表明している。

  • 坂本花織:女子シングル、北京五輪銅メダリスト、世界選手権2連覇
  • 三原舞依:女子シングル、四大陸選手権2度優勝

3人とも同じシスメックス所属で、同じコーチ陣(中野園子・グレアム充子)に師事していた。チームメイトが同時に3人引退するのは、かなり珍しい事態だ。

壷井選手にとって、坂本選手や三原選手は先輩であり、同じリンクで練習を重ねてきた仲間だった。

ちなみに、坂本選手は壷井選手がスランプだったとき「豚肉食べるといいよ」とアドバイスしたこともあるという。壷井選手は「すごい実践的な…」と笑っていたそうだ。

この引退発表に、ネット上ではどのような声が上がっているのか。




ネットの反応「うそでしょ」「お疲れさまでした」

ネット上では驚きと労いの声が相次いでいる。

「うそでしょ、、」「引退なんてそんな…」

速報が流れた直後、SNSにはこうした驚きの声があふれた。

「壷井達也選手、お疲れさまでした」
「長い間お疲れさまって気持ちになるわ」

労いの声も多い。

「まだ23歳だし次のオリンピックも目指すと思っていた」
「友野選手や山本選手はもしかしたらと思っているが壷井選手は意外です」

年齢的にはまだ現役を続けられるだけに、「意外」という反応も目立った。

一方で、こんな声も。

「休学までして打ち込んだ経験がこれからの人生の大きな糧になると思います」
「この人は頭がいいから、いくらでも道が開けると思います」

壷井選手の「文武両道」のキャリアを知るファンからは、今後の活躍を期待する声も上がっている。

 

 

 

まとめ

壷井達也選手の引退表明について、ポイントをまとめると以下の通り。

  • 2025年12月20日、全日本選手権後に今季限りでの現役引退を表明
  • 神戸大学を休学し、1日5食で体を作りながら五輪を目指していた
  • 全日本ではSP10位、合計207.43点と本来の力を発揮できず
  • 引退理由は「来季につながる結果を残せなかった」から
  • 今後は大学院に進学し、スポーツ科学の研究者を目指す

23歳という若さでの決断は、ファンにとって驚きだったはずだ。

ただ、壷井選手は「やりきった」と語っている。そして「スケートに活かせることがあれば携わりたい」という言葉からは、形を変えてスケート界に貢献したいという想いが伝わってくる。

研究者として、いつか日本のフィギュアスケートを支える存在になるかもしれない。壷井達也選手のセカンドキャリアにも注目したい。



よくある質問(FAQ)

Q. 壷井達也はなぜ引退したの?

「来季につながる結果を残せなかった」ことが理由です。今季にすべてを懸けると決めていた壷井選手にとって、全日本選手権での成績がその答えとなりました。強化選手にも残れないと判断し、決断しました。

Q. 壷井達也の今後の進路は?

来年、神戸大学に復学し大学院に進学予定です。「人の運動制御」に興味があり、上手い選手の筋肉活動パターン分析など、スポーツ科学の研究者を目指しています。

Q. 壷井達也の全日本選手権2025の成績は?

ショートプログラム74.52点(10位)、フリー132.91点、合計207.43点でした。自己ベスト251.52点から44点以上低いスコアとなり、ミラノ五輪代表争いに残れませんでした。

Q. 壷井達也は神戸大学に推薦入学?

いいえ、一般入試での合格です。共通テスト5教科7科目を受験し、国立大学の2次試験も突破しました。フィギュア選手としては異例の受験勉強との両立でした。

Q. シスメックスの他の選手も引退するの?

はい、坂本花織選手と三原舞依選手も今季での引退を表明しています。同じチームから3人が同時に引退するのは珍しい事態です。



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