2026年秋、その悩みを解決する新決済が誕生する。
2024年11月25日、JR東日本が発表した新サービス「teppay(テッペイ)」。
PayPayやd払いなど、すでに山ほどあるQRコード決済に、なぜまた新しいサービスが加わるのか?
実は、キャッシュレス決済の「多すぎ問題」を解決するための、Suica・PASMO史上最大の進化だったのです。

この記事でわかること
teppay(テッペイ)とは?SuicaとPASMOの新QRコード決済を60秒で理解
実は、teppayは「新しいアプリ」ではないんです。
今あなたが使っているモバイルSuica、またはモバイルPASMOのアプリに、新しいボタンが追加されるだけ。
そのボタンを押すと、QRコード決済の画面に切り替わる仕組みです。
teppayという名前の由来
teppayという名前は、3つの英単語の頭文字から来ています。
- Travel(移動)
- Easy(簡単)
- Partnership(連携)
「移動も買い物も簡単に、Suicaと連携して使える」という意味が込められているんですね。
teppayで何ができる?3つの主要機能
JR東日本の公式発表によると、teppayには3つの主要機能があります。
1. コード決済
QRコードやバーコードを使った支払いができます。
2. 残高の送付
家族や友達に、teppay残高を送ることができます。
3. オンライン決済
ネット通販でも使える「teppay JCBプリカ」をアプリ内で発行できます。
つまり、「タッチで支払う」従来のSuicaに加えて、「コードで支払う」「送金する」「ネットで使う」という3つの新しい使い道が増えるということです。
では、具体的にいつから使えるようになるのでしょうか?
いつから使える?2026年秋スタート、PASMOは2027年春
現在は準備期間中で、発表から実際に使えるまで約2年かかる計算です。
なぜ段階的に始まるのか?
モバイルSuicaが先で、モバイルPASMOが半年遅れる理由は、全国規模のシステム準備が必要だからです。
実は、発表から開始まで約2年かかる理由は、全国160万か所の加盟店システム準備が必要だから。
店舗側も新しい決済システムに対応する準備が必要なので、段階的にスタートする形になっています。
加盟店募集はいつから?
東京メトロの公式発表によると、加盟店の募集は2026年夏頃から開始予定です。
つまり、店舗側の準備が整い次第、順次使える場所が増えていくイメージですね。
開始時期は分かりましたが、実際にどこで使えるのでしょうか?
どこで使える?Smart Code加盟店160万か所+独自加盟店
これはPayPayの加盟店数とほぼ同規模の数字です。
Smart Codeって何?
teppayが使える店舗の多さの秘密は、「Smart Code」という仕組みにあります。
Smart Codeとは、JCBが提供する統一QRコード規格のこと。
簡単に言うと、「1つのQRコード読み取り機で、いろんな種類の決済に対応できる」という仕組みです。
店舗側からすると、1つの端末で複数の決済に対応できるので、導入しやすいんですね。
Smart Code加盟店の実態
2025年10月時点で、Smart Code加盟店は全国160万か所以上。
これには、大手コンビニ、スーパー、ドラッグストア、飲食店など、日常的に使う店舗が含まれています。
従来のSuica加盟店とは別
注意点が1つあります。
Suica(交通系IC)が使える店舗と、teppayが使える店舗は別です。
今までSuicaをタッチで使えていた店でも、teppayが使えるとは限りません。
店頭に「teppayマーク」または「Smart Codeマーク」がある店舗で使えると覚えておきましょう。
160万か所というと、PayPayとほぼ同規模。では、PayPayと何が違うのでしょうか?
PayPayと何が違う?teppayの3つの独自機能
現在、QRコード決済市場で圧倒的なシェアを持つのはPayPayです。
MMD研究所の2025年1月調査によると、QRコード決済利用者の約50%がPayPayを使っています。
では、PayPayがこれだけ普及している中で、teppayにしかできないことは何でしょうか?
独自機能①:SuicaとPASMOの間で残高を送り合える
これまで、SuicaとPASMOは完全に別のシステムでした。
例えば、こんな使い方ができるようになります:
- 親がモバイルSuicaのteppay残高を、子どものモバイルPASMOに送金
- 友達同士で食事代を割り勘するとき、Suica・PASMO関係なく送金
- SuicaからPASMOへ、またはPASMOからSuicaへ、アプリを超えて残高移動
独自機能②:teppay残高から交通系ICへチャージできる
これも画期的な機能です。
teppayで貯まった残高を、そのまま交通系IC(Suica・PASMO)の残高に移せます。
つまり、「買い物で貯まったteppay残高を、電車・バスに乗るためのSuica残高に変換」できるということ。
PayPayでは、PayPay残高を交通系ICにチャージすることはできません。
独自機能③:2万円を超える高額決済ができる
交通系ICカード(Suica・PASMO)の残高上限は2万円です。
これは、交通系ICカードの規格上の制約によるもの。
しかし、teppayはコード決済なので、2万円を超える買い物にも対応できます。
例えば、家電や高級品を買うとき、これまでSuicaでは支払えなかった金額でも、teppayなら支払えるようになります。
でも、PayPayがこれだけ普及しているのに、なぜ今さら新しいサービスを作る必要があったのでしょうか?
なぜ今teppay?キャッシュレス疲れとSuica進化戦略
JR東日本は、Suica利用者が使いやすい決済を目指して、teppayを開発しました。
衝撃のデータ:9割がキャッシュレス疲れ
JR東日本が実施した調査で、驚くべき事実が明らかになりました。
PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、メルペイ……。
「お店によって使える決済が違う」「どれを使うのが一番お得か分からない」と感じている人が、実は大多数だったんです。
PayPayの一極集中状態
現在のQRコード決済市場は、PayPayが約50%のシェアを占める一極集中状態。
しかし、調査では「馴染みのサービスにまとめたい」というニーズも明らかになりました。
毎日電車に乗る人にとって、Suicaは最も「馴染みのサービス」です。
Suica Renaissance:今後10年の進化計画
JR東日本は「Suica Renaissance」という、今後10年のSuica進化計画を発表しています。
teppayは、その第一弾。
「交通系ICカード」という枠を超えて、「生活全般で使えるデジタルプラットフォーム」を目指す戦略です。
モバイルSuicaは、非接触決済(スマホ式)で国内シェア1位。
この利用者基盤を活かして、決済の選択肢を統合していく狙いがあります。
このSuica大進化に伴い、実は25年間活躍してきたあのキャラクターが引退します。
Suicaペンギン卒業の真相|teppay開始で何が変わる?
2001年のSuica誕生から、25年間にわたって愛されてきたSuicaペンギン。
ITmedia Businessの報道によると、JR東日本は「サービス拡張に向けてイメージを刷新する」としています。
Suicaペンギンの25年の歴史
Suicaペンギンは、絵本作家の坂崎千春さんがデザインを手掛けたキャラクター。
広告会社の担当者がこの絵本を見て、「Suicaのキャラクターにしたい」と依頼したことから始まったんです。
坂崎さんは、千葉県の「チーバくん」も手がけている有名なイラストレーターです。
なぜ今、卒業なのか?
JR東日本の公式発表では「サービス刷新に伴うイメージ変更」とされていますが、背景にはいくつかの要因があると考えられます。
- teppayなど新サービス開始に合わせた全面的なブランド刷新
- ライセンス契約やコストの問題(複数メディアの推測)
- 25周年の節目での世代交代
発表後、SNSでは「変えないで」という声が殺到し、わずか数日で2万件を超える署名が集まりました。
それだけ、Suicaペンギンは多くの人に愛されてきたということですね。
後任キャラクターは?
現時点では、後任キャラクターは未定です。
JR東日本は「原案づくりへの利用者の参加も含め今後検討する」としており、もしかすると私たちの意見が反映される可能性もあります。
Suicaペンギンの卒業理由や後任キャラクター、グッズ購入情報については、こちらの記事で詳しく解説しています。
グッズは今が買い時
Suicaペンギンのグッズは、現在4店舗の「Pensta」(ペンスタ)で購入できます。
卒業発表後、メルカリなどで定価の倍以上で取引されているものもあるため、欲しい方は早めの購入をおすすめします。
まとめ:teppayで変わるSuicaの未来
2026年秋、Suicaは大きく進化します。
- teppayは新アプリではなく、モバイルSuica・PASMOの機能追加
- 2026年秋(Suica)、2027年春(PASMO)から使える
- 全国160万か所で利用可能(Smart Code加盟店)
- SuicaPASMO間送金、交通系ICチャージ、2万円超え決済が可能
- 9割の人が感じていた『キャッシュレス疲れ』を解決する狙い
- Suicaペンギンは25年の歴史に幕、2026年度末で卒業
PayPay、d払い、楽天ペイ……。
増え続けるQRコード決済に疲れていた人にとって、teppayは「馴染みのSuicaで全部できる」という安心感を提供してくれるかもしれません。
あなたは、teppayが始まったら使ってみたいですか?
それとも、今のキャッシュレス決済で十分でしょうか?
2026年秋、Suicaの新時代が始まります。
よくある質問(FAQ)
Q1. teppayは新しいアプリをダウンロードする必要がありますか?
A. いいえ、必要ありません。今使っているモバイルSuica・PASMOアプリに機能が追加されるだけです。アプリのアップデート後、teppayボタンが表示されるようになります。
Q2. teppayはいつから使えますか?
A. モバイルSuicaでは2026年秋から、モバイルPASMOでは2027年春から使えるようになります。段階的に開始される予定です。
Q3. PayPayとteppayの一番大きな違いは何ですか?
A. SuicaとPASMOの間で残高を送り合えること、そしてteppay残高を交通系IC(Suica・PASMO)にチャージできることです。この2つはPayPayにはできない機能です。
Q4. teppayはどこで使えますか?
A. Smart Code加盟店の全国160万か所以上で使えます。これはPayPayの加盟店数とほぼ同規模です。店頭に「teppayマーク」または「Smart Codeマーク」がある店舗で利用できます。
Q5. 従来のSuicaタッチ決済が使える店でteppayも使えますか?
A. いいえ、別です。Suica(交通系IC)が使える店舗と、teppayが使える店舗は異なります。teppayを使いたい場合は、店頭のマークを確認してください。
Q6. Suicaペンギンはなぜ卒業するのですか?
A. JR東日本は、teppayなどの新サービス開始に合わせたブランド刷新のためとしています。25周年の節目での世代交代です。2026年度末に卒業し、新しいイメージキャラクターにバトンタッチする予定です。
参考文献リスト
- JR東日本公式プレスリリース「Suica・PASMOのコード決済サービス『teppay』を2026年秋より提供開始」
- 東京メトロ公式発表「Suica・PASMOのコード決済サービス『teppay』を2026年秋より提供開始」
- JCBのQR・バーコード決済スキームSmart Code公式サイト
- MMD研究所「2025年1月決済・金融サービスの利用動向調査」
- ITmedia Business「『Suicaのペンギン』2026年度末で終了 親しまれたキャラ、なぜ引退?」
- Suicaペンギンなぜ卒業?2026年度末までの理由・後任・グッズはいつまで買える?