⚠️ 大炎上した番組クイズ問題
2025年10月、TBSの深夜番組「オールスター後夜祭」で放送されたクイズ問題が、大炎上しています。
女優・広末涼子さんの交通事故をクイズのネタにしたことに対し、所属事務所が正式に抗議。TBSも謝罪に追い込まれました。
「面白かった」という声と「全く笑えない」という声が真っ二つに分かれるこの問題。一体何が起きたのでしょうか?

📋 この記事でわかること
📺 TBS「オールスター後夜祭」で何が起きたのか
2025年10月4日の深夜、TBSで放送された「オールスター後夜祭'25秋」。
この番組は、毎年春と秋に放送される「オールスター感謝祭」の後、深夜0時58分から放送される姉妹番組です。
MCは有吉弘行さんと高山一実さん。番組のプロデューサーは、「水曜日のダウンタウン」で知られる藤井健太郎氏です。
💡 番組の特徴
深夜ならではの「尖った内容」。お昼の感謝祭では扱えないような、攻めたクイズ問題が出題されることで人気を集めてきました。
しかし、今回のある1問が、大きな波紋を呼ぶことになります。
❓「時速165キロ」クイズの内容と経緯
問題となったのは、番組内で出題されたこのクイズです。
🎯 問題のクイズ
「次のうち、時速165キロを出したことがないのは誰でしょう」
選択肢として表示されたのは:
- 1. 大谷翔平(メジャーリーグの投手)
- 2. 佐々木朗希(プロ野球の投手)
- 3. 伊良部秀輝(元プロ野球投手)
- 4. 広末涼子(女優)
正解は「3. 伊良部秀輝」。
MCの高山一実さんは、こう説明しました。
「広末さんは事故を起こした際、ジープ・グランドチェロキーで時速165キロを出していたと報じられています」
スタジオからは笑い声とともに、大きな拍手が送られたといいます。
野球選手の球速と、広末さんの交通事故での速度を並べたクイズ。これが、問題の始まりでした。
🚗 広末涼子の交通事故と双極性障害の背景
ここで、広末涼子さんに何があったのかを整理しておきましょう。
⚡ 事故の詳細
2025年4月7日の午後6時50分頃。
広末さんが運転する車が、新東名高速道路の掛川PA付近のトンネル内で大型トレーラーに追突する事故を起こしました。
⚠️ 事故の規模
車には男性マネージャーが同乗しており、この方は骨折するほどの大きな事故でした。
事故前、広末さんは浜松サービスエリアで「広末でーす」と他人に声をかけるなど、不審な行動をしていたことも報じられています。
👮 逮捕から釈放まで
事故後、病院に搬送された広末さん。
しかし、病院内で看護師の足を蹴ったり、腕を引っかいたりする暴行を加えてしまい、4月8日未明に傷害容疑で現行犯逮捕されました。
その後、静岡県警は危険運転致傷の疑いで捜査を開始。
被害者との示談が成立したことなどから、4月16日に処分保留で釈放されました。
🏥 病名の公表
釈放後、広末さんは医療機関で診断を受けます。
そして5月2日、所属事務所が公式サイトで「双極性感情障害および甲状腺機能亢進症」と診断されたことを公表しました。
📖 双極性障害とは
気分が高揚する「躁状態」と、気分が落ち込む「うつ状態」を繰り返す精神の病気です。
躁状態では、過度な自信や衝動的な行動が見られることがあります。
広末さんは現在、すべての芸能活動を休止し、治療に専念しています。
なお、事故についての警察の捜査は、今も継続中です。
📢 所属事務所が抗議した理由
番組放送から2日後の10月6日。
広末涼子さんの所属事務所が、TBSテレビに対して内容証明郵便(正式な抗議文書)を送付したことを公式サイトで発表しました。
抗議の理由は、大きく分けて3つです。
❶ 公式発表ではない情報
事務所は、「時速165キロという情報は、公的機関からの発表によるものではありません」と指摘。
あくまで報道ベースの情報であり、公式に確認された事実ではないということです。
❷ 捜査が継続中
「当該事故については、現在も警察による捜査が継続中です」
まだ捜査中の事件を、確定した事実のように扱ったことが問題だと主張しています。
❸ 笑いの題材として不適切
「本人が関わる事件を笑いの題材として扱うことは、報道・放送に携わる者として極めて不適切であり、本人および関係者の名誉を著しく毀損する行為」
特に、広末さんが精神疾患の治療中であることを考えると、配慮が欠けていたという指摘です。
事務所は、正式に抗議するとともに、名誉回復措置と今後同様の行為を繰り返さないことを求めました。
🙇 TBSの謝罪対応
抗議から3日後の10月9日。
TBSは番組の公式サイトで謝罪文を掲載しました。
「今月4日放送の『オールスター後夜祭』において、俳優・広末涼子さんに関する現在捜査中の交通事故をバラエティ番組のクイズの題材として扱ったことは不適切でした」
そして、こう続けます。
「この度の放送内容について、広末涼子さんならびに関係者の皆様方にご迷惑をお掛けしましたことをお詫びいたします」
抗議から謝罪までのスピードは比較的早かったと言えます。
ただし、謝罪文は簡潔で、具体的な再発防止策などには触れられていませんでした。
💬 視聴者の賛否両論の反応
この問題について、視聴者の反応は完全に二つに割れています。
😄「面白かった」派の意見
- 「番組の企画として成立していた。普通に笑った」
- 「深夜番組ならではの攻めた内容。これくらいはOK」
- 「抗議するほどのことか?テレビがつまらなくなる」
- 「水ダウのPらしい尖った企画だった」
😰「笑えない」派の意見
- 「全く笑えない。病気で闘病中の人をネタにするな」
- 「捜査中の事件を笑いにするのはいじめ」
- 「精神疾患への理解がなさすぎる。差別的」
- 「これは完全にコンプライアンス違反」
🤔 中立的な意見
- 「難しい問題。時代が変わったのかも」
- 「笑いの境界線はどこにあるのか考えさせられる」
- 「制作側の意図と受け取り側の感じ方のギャップ」
📊 世論の分断
Twitter上では、「これは酷い」という批判的な声が多く見られる一方で、「面白かった」という擁護の声も一定数ありました。
世論が真っ二つに分かれたことが、この問題の特徴です。
⚖️ 放送倫理とバラエティの境界線
この問題は、「笑い」と「配慮」のバランスという、現代のテレビ番組が抱える難しい課題を浮き彫りにしました。
🎬 攻めた番組作りで知られるプロデューサー
実は、「オールスター後夜祭」のプロデューサーを務める藤井健太郎氏は、「水曜日のダウンタウン」など攻めた番組作りで知られる人物です。
「笑いと毒を追求し続け、表現の幅が狭くなったと言われるテレビ業界の中で異端の存在」と評される藤井氏。
「オールスター後夜祭」も、深夜ならではの尖った内容が特徴でした。
📺 コンプライアンス時代の笑い
近年、テレビ番組は「コンプライアンス」(番組が守るべきルール)を強く意識するようになっています。
容姿へのいじり、下ネタ、過激な罰ゲームなど、かつては当たり前だった表現が、今では「不適切」とされることが増えました。
一方で、「コンプライアンスのせいでテレビがつまらなくなった」という声も根強くあります。
❓ 何が問題だったのか
今回の問題で、多くの人が指摘したのは以下の点です:
- 捜査中の事件:まだ確定していない事実を、確定したかのように扱った
- 精神疾患への配慮:双極性障害で治療中の人を、笑いのネタにした
- 本人の苦しみ:事故で同乗者も怪我をした重大な事故だった
🤷 境界線はどこに?
「攻めた笑い」と「配慮を欠いた笑い」の境界線は、どこにあるのでしょうか。
👥 視聴者が求めるもの
若い世代の中には、「過激な昭和のバラエティーは面白い」という声もあります。
実際、大学生を対象にした調査では、「水曜日のダウンタウン」が最も人気のある番組という結果も出ています。
しかし同時に、「容姿へのいじりはいじめにつながる」「家族で見られる番組が良い」という声も強まっています。
視聴者が求める「面白さ」は、一つではないのです。
📝 まとめ
TBS「オールスター後夜祭」の広末涼子クイズ問題について、経緯をまとめます。
- ✅ 何が起きた:捜査中の交通事故をクイズのネタにし、スタジオで笑いと拍手が起きた
- ✅ 165キロの真相:公的機関の発表ではなく、報道ベースの情報だった
- ✅ 広末さんの状況:双極性障害で治療中、事故の捜査も継続中
- ✅ 事務所の抗議:「極めて不適切」として正式に抗議文書を送付
- ✅ TBSの対応:3日後に公式サイトで謝罪
- ✅ 視聴者の反応:「面白かった」派と「笑えない」派で真っ二つ
- ✅ 本質的な問題:放送倫理とバラエティの境界線、コンプライアンス時代の笑いのあり方
この問題に「正解」はないのかもしれません。
ただ一つ確かなのは、広末さんが今も病気と向き合いながら治療を続けていること。そして、事故の捜査も続いているということです。
テレビの影響力は、今も大きいままです。
💭 あなたはこの問題、どう思いますか?
❓ よくある質問(FAQ)
Q1: TBS「オールスター後夜祭」で何が問題になったの?
2025年10月4日放送の番組内で、広末涼子さんの交通事故を「時速165キロを出したことがないのは?」というクイズのネタにしたことが問題になりました。所属事務所が正式に抗議し、TBSが謝罪する事態に発展しています。
Q2: 広末涼子さんの現在の状況は?
広末さんは2025年4月の交通事故後、双極性感情障害および甲状腺機能亢進症と診断されました。現在はすべての芸能活動を休止し、治療に専念しています。事故についての警察の捜査も継続中です。
Q3: 所属事務所が抗議した理由は?
主な理由は3つです。①「時速165キロ」が公的機関の発表ではなく報道ベースの情報であること、②事故が捜査中であること、③精神疾患で治療中の本人を笑いのネタにすることが極めて不適切であることです。
Q4: TBSはどう対応した?
TBSは抗議から3日後の10月9日に公式サイトで謝罪文を掲載しました。「現在捜査中の交通事故をバラエティ番組のクイズの題材として扱ったことは不適切でした」と認め、広末さんと関係者にお詫びしています。
Q5: 視聴者の反応は?
視聴者の反応は賛否両論で真っ二つに分かれています。「面白かった」「深夜番組ならOK」という擁護派と、「笑えない」「病気の人をネタにするな」という批判派が対立し、バラエティと放送倫理の境界線について議論が続いています。
📚 参考文献