「竹内さんが黒幕だったのか」と言おうとして「斎藤さんが黒幕だったのか」―たった数文字の言い間違いが、大きな波紋を呼んでいます。
2025年11月27日、フジテレビの情報番組「サン!シャイン」で、MCの谷原章介さん(53)が斎藤元彦兵庫県知事に対する誤った発言を謝罪しました。
問題の発言があったのは、実は17日前の11月10日の放送。立花孝志容疑者の逮捕を報じた際の出来事でした。
「なぜ謝罪がこんなに遅れたのか」「本当に言い間違いなのか」。ネット上では批判の声が噴出しています。
この記事では、発言の全容から竹内英明元県議をめぐる複雑な経緯、そしてメディア報道への不信感まで、徹底的に解説します。

この記事でわかること
谷原章介が斎藤知事を「黒幕」と言い間違えた発言の全容
結論から言うと、谷原章介さんは「竹内さん」と言うべきところを「斎藤さん」と言い間違え、斎藤知事を「黒幕」と表現してしまいました。
問題の発言があったのは11月10日の放送です。
この日、番組では立花孝志容疑者の逮捕を報じていました。立花容疑者は、竹内英明元兵庫県議に対する名誉毀損の疑いで、前日の11月9日に兵庫県警に逮捕されたばかりでした。
【谷原さんの実際の発言】
「斎藤さんが立花さんが言うように黒幕だったのか警察が判断することだと思う」
【本来言おうとしていた発言】
「竹内さんが立花さんが言うように黒幕だったのか警察が判断することだと思う」
つまり、「竹内さん」を「斎藤さん」と言い間違えてしまったわけです。
ここで重要なのは、竹内英明元県議と斎藤元彦知事は、まったく正反対の立場にある人物だということです。
竹内氏は、斎藤知事のパワハラ疑惑などを追及する側でした。一方、斎藤知事は追及される側。この2人を取り違えてしまったのですから、意味がまるで逆になってしまいます。
斎藤知事を「黒幕」と表現することは、あたかも知事が何らかの陰謀の中心人物であるかのような印象を与えかねません。これは事実とは異なる表現であり、謝罪が必要な失言となりました。
では、そもそも「黒幕」と呼ばれていた竹内英明元県議とは、どのような人物だったのでしょうか。
竹内英明元県議とは?なぜ「黒幕」と呼ばれていたのか
竹内英明元県議は、斎藤知事のパワハラ疑惑などを追及する県議会「百条委員会」の委員でした。追及する側だった竹内氏が、なぜ「黒幕」と呼ばれるようになったのでしょうか。
時事通信の報道によると、竹内氏は兵庫県議を5期務めたベテラン議員でした。
2024年に斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発する文書が問題になると、県議会は調査のための「百条委員会」を設置。竹内氏はその委員として、斎藤知事に対する厳しい証人尋問を行っていました。
ところが、2024年11月の知事選で斎藤氏が再選すると、状況は一変します。
神戸新聞の報道によると、知事選に立候補した立花孝志氏(当時)は、自身の当選を目指さず斎藤知事を応援する「2馬力選挙」を展開。その中で、竹内氏を「黒幕」と名指しし、SNSや街頭演説で繰り返し攻撃しました。
【立花氏が発信した虚偽情報】
- 「竹内議員は警察の取り調べを受けている」
- 「明日逮捕される予定だった」
※兵庫県警はこれらを「事実無根」と否定
竹内氏は激しい攻撃にさらされ、2024年11月に県議を辞職。そして2025年1月18日、50歳で亡くなりました。
竹内氏の妻は2025年6月、立花氏を名誉毀損で刑事告訴。その結果、立花氏は11月9日に逮捕されました。亡くなった人物に対する名誉毀損での立件は、異例のことだといいます。
つまり、「黒幕」という呼び方自体が、立花氏による根拠のない誹謗中傷だったのです。その誤った表現を、谷原さんは斎藤知事に対して使ってしまったことになります。
立花氏逮捕の報道で起きたこの言い間違い。しかし、謝罪まで17日もかかりました。なぜでしょうか。
謝罪まで17日かかった理由と番組の対応
番組は謝罪が遅れた理由を説明しておらず、謝罪の形式にも疑問の声が上がっています。
スポニチの報道によると、11月27日の番組冒頭、佐々木恭子アナウンサー(52)が「まずは訂正です」と切り出しました。
佐々木アナは「今月10日の放送で立花孝志容疑者の逮捕を扱った際、谷原キャスターが、竹内さんが立花さんが言うように黒幕だったのか警察が判断することだと思うと言おうとした際に、誤って斎藤さんが立花さんが言うように黒幕だったのか警察が判断することだと思うと発言をしてしまいました」と説明しました。
続けて「斎藤知事や関係者の方、そして番組をご覧の皆さまにお詫びして訂正をいたします」と謝罪。谷原さんは「申し訳ありませんでした」と頭を下げました。
⚠️ 疑問点
- なぜ発言から17日も経ってからの謝罪だったのか?
- 視聴者からの指摘はなかったのか?
- 番組内でのチェック体制はどうなっていた?
→ 番組はこれらの疑問に対して説明していません。
また、謝罪の形式についても批判があります。
失言をしたのは谷原さん本人です。しかし、経緯の説明は佐々木アナが行い、谷原さんは最後に「申し訳ありませんでした」と一言述べただけでした。
自分の発言について、自分の言葉で詳しく説明する姿勢が見られなかったことに、視聴者から疑問の声が上がっています。
なお、斎藤知事側からの公式コメントは、現時点で発表されていません。
この対応に対し、ネット上では厳しい声が相次いでいます。
ネットの反応と世論 ― MC適格性への疑問も
ヤフーニュースのコメント欄では、9500を超える「共感」を集める批判コメントが投稿されています。Xでも4.6万回表示された厳しい指摘が話題になっています。
ヤフーニュースのAI要約機能は、コメントの主な論点を「メディア報道の信頼性と責任の追求」と分析しています。
報道姿勢への批判
最も共感を集めたコメントは、「そもそもの話だが、フラットにこの件を見ていないことが露呈した」「メディアで報じる側は印象操作やどちらかの肩を持つ誘導をしてはいけない」という趣旨のものでした。
「今月10日の発言がなぜすぐに謝罪に至らなかったのかについても公平さが欠いている」という指摘も、多くの共感を得ています。
謝罪の形式への不満
「本当にテレビ局として、番組として謝罪するならMCやらプロデューサーが現地に言って謝罪対象に会ってきちんと謝罪している場面をテレビで映して初めて謝罪じゃないか」という意見には、6800以上の共感が寄せられました。
MC適格性への疑問
「MCの立場で、自分で取材している訳でもなく、専門知識もない中で、事案について、あれこれ言える能力があるんだろうか?」というコメントには3800以上の共感がありました。
Xでの反応
X(旧Twitter)では、「これって、谷原章介の失言でしょ…なんで佐々木恭子さんが謝るの!?」という投稿が4.6万回以上表示され、話題を呼んでいます。
「自分のやったことを自分の言葉で説明しない」「どこか冷めた態度で、簡単に謝罪するだけ」と、謝罪の姿勢そのものへの批判が相次いでいます。
また、「言い間違いではなく本音が出たのでは」という疑念を呈する声も少なくありません。竹内氏と斎藤氏は正反対の立場の人物であり、単純な言い間違いとは考えにくいという見方です。
この批判の背景には、兵庫県問題を巡る報道姿勢全体への不信感があります。
兵庫県政問題を巡る報道姿勢への批判と今後
谷原さんは過去にも事実誤認発言で謝罪した経験があり、今回の問題は兵庫県報道を巡るメディア不信と結びついて批判が拡大しています。
過去の事実誤認発言
中日スポーツの過去の報道によると、谷原さんは2022年10月にも事実誤認発言で謝罪しています。
当時、前身番組「めざまし8」で、立憲民主党の泉健太代表について「給料の底上げであったりとか、生活に関わること一切質問されていなかった」と発言しましたが、これは事実と異なっていました。
この時、ネット上では「玉川徹氏は謹慎処分なのに、なぜ谷原は何もないのか」という声が上がりました。数日前にテレビ朝日の玉川徹氏が事実誤認発言で出勤停止10日間の懲戒処分を受けていたためです。
兵庫県報道への不信感
今回の問題が大きく批判されている背景には、兵庫県の告発問題を巡る一連の報道への不信感があります。
ヤフーニュースのコメント欄では、「怪文書から検証し直しなさい」「マスコミ報道が杜撰すぎる」という声も見られます。
2024年の兵庫県知事選では、多くのメディアが斎藤知事に批判的な報道を続ける中、SNSでは擁護する声が広がり、最終的に斎藤知事が再選しました。
この結果は「マスコミ vs SNS」という構図で語られることも多く、テレビ報道への不信感が高まっていた時期での今回の失言は、その不信感をさらに強める形になっています。
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今後、フジテレビや「サン!シャイン」がどのような対応を取るのか、そして谷原さんがMCとして信頼を回復できるのか、注目が集まります。
まとめ
今回の問題のポイントを整理すると、以下の通りです。
- 谷原章介さんは11月10日の放送で「竹内さん」を「斎藤さん」と言い間違え、斎藤知事を「黒幕」と表現してしまった
- 竹内英明元県議は斎藤知事を追及する側の人物で、立花孝志氏から「黒幕」と誹謗中傷されていた
- 謝罪は発言から17日後の11月27日に行われ、遅れた理由は説明されていない
- 謝罪は佐々木アナによる代読形式で、谷原さん本人の詳しい説明はなかった
- ネット上ではMCとしての適格性や、兵庫県報道の姿勢全体への批判が相次いでいる
「言い間違い」と説明された今回の発言。しかし、追及する側と追及される側という正反対の人物を取り違えてしまったことに、視聴者の疑念は収まっていません。
あなたは、今回の謝罪についてどう思いますか?
よくある質問(FAQ)
Q. 谷原章介は何を言い間違えた?
「竹内さんが立花さんが言うように黒幕だったのか」と言うべきところを、「斎藤さんが」と言い間違えました。これにより、斎藤元彦兵庫県知事を「黒幕」と表現してしまう結果になりました。
Q. なぜ謝罪が17日後になった?
番組は謝罪が遅れた理由を説明していません。11月10日の発言から11月27日の謝罪まで17日間かかった経緯は不明のままです。
Q. 竹内英明元県議とはどんな人?
斎藤知事のパワハラ疑惑などを追及する県議会「百条委員会」の委員でした。立花孝志氏から「黒幕」と誹謗中傷され、2025年1月に50歳で亡くなっています。
Q. ネットではどんな反応がある?
ヤフーニュースでは9500超の共感を集める批判コメントがあり、Xでは4.6万回表示の批判投稿が話題に。MCとしての適格性への疑問や「本音が出たのでは」という疑念の声も上がっています。