⚡ 2025年10月27日速報
東京・高輪ゲートウェイ駅近くで不発弾発見→約2時間半で安全に撤去完了。けが人なし、爆発の危険もなし。
でも実は、東京では年間100件以上の不発弾が今も見つかっています。
2025年10月27日の朝、東京の主要駅近くで突然不発弾が見つかり、一時騒然となりました。
でも、自衛隊の迅速な対応で約2時間半後には無事撤去完了。けが人もなく、新幹線への影響もほとんどありませんでした。
「なんで今、不発弾?」と思いますよね。実は、東京では今でも年間100件以上の不発弾が見つかっているんです。
その理由は、80年前の戦争にあります。詳しく見ていきましょう。

📋 この記事でわかること
🚨 高輪ゲートウェイ駅近くで不発弾発見、すぐに撤去完了
2025年10月27日の午前10時頃、東京・港区の高輪ゲートウェイ駅から北東に約400メートル離れた工事現場で、不発弾のようなものが発見されました。
ABEMAニュースの報道によると、作業員からの110番通報を受けて警視庁と自衛隊が現場に駆けつけ、約2時間半後に無事撤去が完了しています。
✅ 結果としては:
爆発の危険なし
けが人なし
東海道新幹線は一時徐行運転したものの、ダイヤの乱れなし
多くの人が利用する山手線の駅近くでの発見だったため一時騒然としましたが、自衛隊の迅速な対応により大きな混乱もなく解決しました。
実は、東京では今でも年間100件以上の不発弾が発見されています。なぜ今も見つかり続けるのか、その理由を知るには、まず今回の発見状況を詳しく見ていく必要があります。
🔧 工事現場のトンネル掘削中に地中から発見
では、どんな状況で不発弾が見つかったのでしょうか。
警視庁の発表によると、作業員が重機を使ってトンネルを掘る作業をしていたところ、地中から長さ約50センチ、幅30センチの円柱形の物体が出てきたそうです。
サイズ感としては、小さめのスーツケースくらいの大きさです。
📍 発見場所の特徴として:
東海道新幹線の高架のすぐ近く
高輪ゲートウェイ駅から徒歩5分程度の距離
現在、大規模な再開発工事が進行中のエリア
実は、この高輪ゲートウェイ駅周辺は、JR東日本が総額6,000億円を投じる都心最大級の再開発プロジェクトが進行中。オフィスビル、商業施設、ホテルなどが建設されています。
「トンネル掘削」という深い地中を掘る工事だからこそ、80年前に埋まっていた不発弾が見つかったわけです。
でも、なぜ高輪に不発弾が?その答えは、80年前の戦争にあります。
📚 なぜ高輪で不発弾?東京大空襲の歴史が関係
「なんで80年も前の爆弾が今も埋まってるの?」
これ、多くの人が疑問に思いますよね。答えは東京大空襲という歴史的な出来事にあります。
🔥 東京大空襲とは
東京大空襲・戦災資料センターによると、第二次世界大戦末期の1945年、東京は60回以上の空襲を受けました。
特に激しかったのが:
- 1945年3月10日の下町大空襲
- 4月13日、4月15日の空襲
- 5月24日から26日の空襲
💔 これらの空襲で、東京全体では:
死者:約10万5,400人(東京ドーム約2個分の人数)
負傷者:約15万人
焼失面積:区部の市街地の約50%
今回不発弾が見つかった港区(当時は芝区など)も、空襲の被害を受けた地域です。
💣 なぜ不発弾が残ったのか
Wikipedia「不発弾」によると、投下された爆弾の約10~20%が不発弾として地中に残ったと推定されています。
🔍 不発弾が生まれる理由:
柔らかい土壌に落ちて、爆発させるスイッチ(信管)に十分な衝撃が加わらなかった
信管の動作不良
起爆に必要な条件が満たされなかった
実は、これらの不発弾は爆発しなかったからこそ、そのまま地中深くに埋まってしまいました。
そして、柔らかい土や地中深くに埋まっていたものは、戦後の復興時には見つからず、現代の大規模工事でようやく発見されるケースが多いんです。
⏰ なぜ今も出てくるのか
80年も経っているのに今も見つかる理由は:
- 戦後の復興では浅い場所しか掘らなかった
- 現代の再開発で、より深く地中を掘るようになった
- 地下トンネルや高層ビルの建設で、深い基礎工事が必要になった
高輪ゲートウェイ周辺の6,000億円規模の再開発では、地下深くまで掘る必要があります。だからこそ、今まで眠っていた不発弾が発見されたわけです。
でも安心してください。発見された不発弾は、プロの手で安全に処理されます。
🛡️ 自衛隊が約2時間半で安全に撤去、爆発の危険なし
発見された不発弾は、どうやって処理されたのでしょうか。
⏱️ 発見から撤去までの流れ
FNNの報道によると:
午前10時頃:作業員が110番通報
↓
警視庁が現場確認
↓
自衛隊が出動
↓
爆発の危険がないことを確認
↓
約2時間半後(午後12時半頃):撤去完了
今回のケースでは、自衛隊が現場で確認した結果、爆発の危険がないことがわかったため、比較的スムーズに撤去できました。
🎖️ 自衛隊の不発弾処理とは
Wikipedia「不発弾処理(自衛隊)」によると、自衛隊は1958年から不発弾処理を担当しています。
一般的な処理手順:
- 警察から自衛隊に処理要請
- 不発弾処理隊が現場に出動
- 爆発の危険性を判断
- 信管(爆発させるスイッチ)を取り外し
- 演習場や安全な海域に運んで爆破処理
⚠️ 危険な場合の対応:
周辺住民に避難命令
防護壁を設置
場合によっては現地で爆破処理
実は、自衛隊の不発弾処理は「当分の間」行うこととされていますが、67年経った今も続いている業務なんです。
🚄 新幹線への影響は?
東海道新幹線の高架近くでの発見だったため、安全を考慮して東京駅と品川駅の間で一時徐行運転が行われました。
でも、ダイヤの乱れは出ていません。迅速な対応のおかげですね。
「東京で不発弾って珍しいの?」と思った人もいるかもしれません。実は、全然珍しくないんです。
📊 東京で不発弾発見が多い理由と現状
東京で不発弾が見つかるのは、今回が初めてではありません。全国的に見ても、かなりの数が毎年発見されています。
🗾 全国の不発弾処理件数
Yahoo!ニュース特集によると、全国で年間約1,400~1,600件の不発弾が処理されています。
1日に約4件、つまりほぼ毎日どこかで不発弾が見つかっているわけです。
🏙️ なぜ東京で多いのか
東京で不発弾発見が多い理由:
1️⃣ 空襲被害の大きさ
東京大空襲では約325機ものB-29爆撃機が参加し、大量の爆弾が投下されました。その10~20%が不発弾として残ったと推定されています。
2️⃣ 工事の多さ
人口密集地である東京では、再開発や地下鉄工事など、地中を掘る工事が頻繁に行われています。工事が多いほど、発見の確率も上がります。
3️⃣ 深い基礎工事の増加
現代の高層ビルやトンネル建設では、戦後の復興時よりもはるかに深く地中を掘ります。だからこそ、今まで見つからなかった不発弾が出てくるんです。
🌴 沖縄との比較
全国の処理件数のうち、約半分を沖縄県が占めています。
Wikipedia「不発弾」によると、沖縄戦ではアメリカ軍によって約20万トンもの弾薬が使われ、そのうち約1万トンが不発弾として残ったと推定されています。
⚠️ さらに衝撃的なのが、沖縄では戦後だけで700人以上が不発弾の爆発事故で亡くなっているという事実です。
🔮 今後の見通し
東京では現在、各所で大規模な再開発が進行中です。
- 品川駅周辺の再開発
- 渋谷の再開発
- 虎ノ門・麻布台の再開発
- リニア新幹線の工事
これらの工事で地中を深く掘るほど、不発弾発見の可能性は高まります。
実は、不発弾処理費用の負担については法律が曖昧で、過去には土地所有者に576万円が請求されたケースもあります。
「もし自分が不発弾を見つけたらどうすればいいの?」そんな疑問に答えます。
🚫 不発弾を見つけたらどうする?絶対にやってはいけないこと
最後に、万が一不発弾を見つけた時の対処法を知っておきましょう。
❌ 絶対にやってはいけないこと
🚨 触らない・動かさない・持ち帰らない
これが最も重要です。
理由:
- 不発弾は経年劣化により内部の火薬が不安定になっている
- わずかな衝撃で爆発する可能性がある
- 80年前の爆弾でも、爆発力は変わっていない
⚠️ 過去には:
好奇心で叩いてみた→爆発
記念に持ち帰ろうとした→爆発
工事で動かそうとした→爆発
こんな事故が実際に起きています。
✅ 正しい対処法
1️⃣ すぐにその場を離れる
不発弾らしきものを見つけたら、まず距離を取ってください。
2️⃣ 110番通報する
警察に連絡すれば、警察から自衛隊に連絡が行きます。
3️⃣ 周囲の人に知らせる
可能であれば、近くにいる人にも危険を知らせましょう。
4️⃣ 専門家に任せる
自衛隊の不発弾処理隊が来るまで、絶対に近づかないでください。
通報時に伝えること:
- 場所(できるだけ詳しく)
- 物体の大きさや形状
- 発見した状況
🔍 不発弾の見分け方
「これって不発弾?」と迷ったら:
- 円柱形や球形の金属製の物体
- 錆びていても形がしっかりしている
- 爆弾や砲弾のような形
- 戦時中の金属製品のような古びた外観
少しでも疑わしいと思ったら、触らずに通報してください。
「ただの古い金属製品だった」という場合もありますが、それで構いません。専門家が判断してくれます。
📝 まとめ:戦争の爪痕は今も残っている
今回の高輪ゲートウェイ駅近くでの不発弾発見は、私たちに大切なことを教えてくれます。
✨ この記事のポイント:
- 2025年10月27日、高輪ゲートウェイ駅近くで不発弾が発見され、約2時間半で無事撤去された
- 発見場所は総額6,000億円の大規模再開発工事中のエリアで、トンネル掘削中に地中から出てきた
- 80年前の東京大空襲で投下された爆弾の10~20%が不発弾として地中に残り、現代の深い工事で発見される
- 東京では今でも年間100件以上、全国では約1,400件の不発弾が処理されている
- 不発弾を見つけたら、絶対に触らず、すぐに110番通報することが大切
戦後80年が経っても、戦争の爪痕は今も私たちの足元に眠っています。
東京では今後も再開発が続きます。工事が進むほど、不発弾が見つかる可能性も高まるでしょう。
でも、自衛隊の迅速な対応と、私たち一人ひとりの正しい知識があれば、安全に対処できます。
もし不発弾のようなものを見つけたら:
触らない、近づかない、すぐに110番
この3つを覚えておいてください。
戦争を知らない世代が増える中で、こうした出来事は「歴史は決して遠い過去ではない」ことを、改めて思い出させてくれます。
❓ よくある質問
Q1. 高輪ゲートウェイ駅近くで不発弾が見つかったのはいつですか?
2025年10月27日の午前10時頃、工事現場で作業員が発見し、110番通報しました。約2時間半後に自衛隊によって安全に撤去されています。
Q2. なぜ80年も経って今も不発弾が見つかるのですか?
東京大空襲で投下された爆弾の約10~20%が不発弾として地中深くに残りました。戦後の復興時には浅い場所しか掘らなかったため、現代の深い基礎工事で発見されるケースが多いです。
Q3. 東京では年間どれくらいの不発弾が見つかるのですか?
東京では年間100件以上、全国では約1,400~1,600件の不発弾が処理されています。つまり、ほぼ毎日どこかで不発弾が発見されている計算です。
Q4. 不発弾を見つけたらどうすればいいですか?
絶対に触らず、すぐにその場を離れて110番通報してください。警察から自衛隊に連絡が行き、専門の不発弾処理隊が対応します。好奇心で叩いたり動かしたりすると爆発の危険があります。