⚠️ 2025年12月9日、タクシーアプリ「S.RIDE」が広告表現で謝罪
駅に掲出された「忘年会、幹事だけポイント貯まるのずるくない!?」という広告に、幹事経験者から批判が殺到。掲出終了に追い込まれました。

📖 この記事でわかること
S.RIDE「幹事ずるい」広告で何があった?炎上の経緯
タクシー配車アプリ「S.RIDE」が駅のホームドアに掲出した広告が、SNSで大炎上しました。
問題となった広告のキャッチコピーは「忘年会、幹事だけポイント貯まるのずるくない!?」というもの。
続けて「誰でもポイント貯まるタクシーアプリ!」とアプリのメリットをアピールする内容でした。
つまり「忘年会で幹事だけがカード払いのポイントをもらえるのはズルい」という前提で、「S.RIDEなら誰でもポイントが貯まりますよ」と訴求する広告だったのです。
この広告は12月上旬から鉄道駅のホームドアなどに掲出されていましたが、SNS上で批判的な意見が相次ぎました。
特に飲み会の幹事を経験したことがある人たちから「幹事の大変さを分かっていない」という声が殺到。
12月5日頃からX(旧Twitter)やTogetterまとめで話題となり、12月6日にはTogetterのまとめ記事が約10万PVを記録する事態に発展しました。
では、なぜこの広告はここまで批判を浴びたのでしょうか。
なぜ炎上した?「幹事の苦労」への配慮不足が原因
批判が集中した最大の理由は、幹事が抱える膨大な負担への想像力が欠けていたことです。
忘年会の幹事は、想像以上に大変な仕事です。
具体的には以下のような業務を一人でこなさなければなりません。
📋 幹事が担う主な業務
- 参加人数の調整と出欠確認
- 予算に合った店探しと予約
- 料理コースやメニューの選定
- 直前のキャンセル対応と店への謝罪
- 当日の席順決めと進行
- 会計と集金
実は、これらを時給換算すると「数千円分のサービス残業」に相当するという声もあります。
それだけの労力をかけているにもかかわらず、ポイント還元はクレジットカードの場合でも0.5〜1%程度。
20万円の支払いでも1,000〜2,000円分にしかなりません。
ねとらぼの報道によると、ヤフコメでは「ポイント分以上の仕事をやってる」「ポイントもらえたとしても全然足りない」という意見が多数を占めました。
さらに厄介なのが、当日のドタキャン問題です。
キャンセルした人が「参加してないから払わない」と主張し、幹事が自腹を切るケースも珍しくありません。
こうした幹事の苦労を知る人たちにとって、「ずるい」という表現は配慮に欠けていると映ったのです。
SNSでは具体的にどんな声が上がっていたのでしょうか。
SNSの反応は?「もう二度と幹事やらない」体験談に共感殺到
幹事経験者の体験談に、多くの共感が集まりました。
特に話題となったのは、ある投稿者が語った「もう二度と幹事やらない」というエピソードです。
同期が忘年会の幹事を務め、仕事の合間に出欠を集め、店を探し、人数変更に追われながらすべてを一人で整えた。
当日、みんなが「ありがとう」と声をかける中で、一人だけこう言った人がいた。
「もっと広い店が良かったかも。料理も微妙だったし」
帰り道、その同期はぽつんとつぶやいた。
「もう二度と幹事やらない」
この投稿には「自分も経験ある」「上司にイチャモンつけられた」など、共感の声が殺到しました。
実は、この投稿で最も反響を呼んだのは次の一文です。
「いちばん何もしない人ほど、いちばん文句を言う」
幹事だけでなく、資料づくりや雑務、調整役など、職場で「やるよ」と手を挙げてくれる人への感謝が薄い風潮への問題提起として受け止められました。
一方で、広告の意図自体は理解できるという声もありました。
- 「広告を見てもズルいと思う感覚がなさすぎて、世間的にはそうなのかと思った」
- 「幹事にポイントが貯まることは暗黙の了解。それを表に出すのは面白い試みだと思った」
ただし「ズルいというところだけ出してしまっては、世の中の理解とは合わない」という冷静な分析も見られました。
こうした批判を受けて、S.RIDEはどのような対応を取ったのでしょうか。
S.RIDEの対応は?公式サイトで謝罪し広告掲出を終了
S.RIDEは2025年12月9日、公式サイトで謝罪文を発表し、広告の掲出終了を発表しました。
謝罪文では「お客様ならびに多くの皆様より『幹事への配慮に欠ける表現である』とのご指摘をいただいた」と説明。
社内で協議した結果、「忘年会などの幹事様が担う責任やご負担に対する想像力、および配慮に欠ける不適切な表現であった」と判断したとしています。
📢 S.RIDEの今後の対応
「広告表現の確認体制を抜本的に見直し、再発防止に努める」
謝罪文が出されたのは批判が広がってから数日後。
比較的迅速な対応だったと言えますが、「出稿前に検討すべきだった」という声も上がっています。
では、そもそもS.RIDEとはどのような会社なのでしょうか。
S.RIDEとは?ソニー系のタクシー配車アプリ
S.RIDEは、ソニーグループとタクシー会社5社が共同出資して2018年に設立した会社です。
タクシー配車アプリ「S.RIDE」を運営しており、スマホ画面をスライドするだけでタクシーを呼べる手軽さが特徴。
実は、2025年5月には累計ダウンロード数が400万を突破しており、タクシー配車アプリの有力事業者の一つに成長しています。
ただし、ヤフコメでは今回の炎上とは別に、S.RIDEのサービスに対する不満の声も見られました。
- 「予約時間より早く来て、予約時間に行ったらいなかった」
- 「GOに大きく差をつけられている」
今回の広告炎上が、ブランドイメージにどの程度影響するかは今後の推移を見る必要があります。
まとめ
今回のS.RIDE広告炎上問題のポイントをまとめます。
✅ 何があった
「忘年会、幹事だけポイント貯まるのずるくない!?」という広告がSNSで炎上
✅ なぜ炎上
幹事の膨大な苦労(人数調整、ドタキャン対応、会計など)への配慮が欠けていた
✅ SNSの反応
「いちばん何もしない人ほど文句を言う」という指摘に共感が殺到
✅ S.RIDEの対応
12月9日に公式謝罪、広告掲出を終了。確認体制の見直しを約束
✅ S.RIDEとは
ソニー系のタクシー配車アプリで、累計400万ダウンロードの有力事業者
忘年会シーズン真っ只中のタイミングでの炎上。
幹事を引き受けてくれる人がいたら、ポイントどうこうではなく、まずは「ありがとう」の一言を伝えたいものです。
よくある質問
Q. S.RIDE広告「幹事ずるい」で何があった?
「忘年会、幹事だけポイント貯まるのずるくない!?」という駅広告に対し、幹事経験者から「苦労を分かっていない」と批判が殺到。12月9日に掲出終了となりました。
Q. なぜS.RIDEの広告は炎上したのか?
幹事の業務は人数調整・店探し・ドタキャン対応など膨大で、時給換算で数千円相当とも言われます。ポイント程度では見合わないという声が多数を占めました。
Q. S.RIDEはどのような対応を取ったのか?
2025年12月9日に公式サイトで謝罪文を発表し、広告の掲出を終了。「広告表現の確認体制を抜本的に見直す」とコメントしています。
Q. S.RIDEとはどのような会社か?
ソニーグループとタクシー会社5社が2018年に共同出資して設立。2025年5月に累計400万ダウンロードを突破した有力タクシー配車アプリです。