ただし29日と31日だけは絶対NG——その理由、知っていますか?
クリスマスが終わって「そろそろ正月飾りを出そうかな」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は正月飾りには「飾ってはいけない日」があります。
29日に飾る「苦立て(くだて)」、31日に飾る「一夜飾り(いちやかざり)」は縁起が悪いとされ、避けるのがマナーなんです。
この記事では、正月飾りを飾るベストタイミングから、うっかり29日に飾ってしまった場合の対処法、処分方法まで、まるっと解説します。

正月飾りはいつから飾る?2025年のベストタイミング
正月飾りを飾り始めていいのは、12月13日の「正月事始め」以降。
これはお正月の準備を始める日とされていて、昔はこの日に大掃除(すす払い)をしていました。
とはいえ、最近はクリスマスが終わってから飾り始める家庭がほとんど。
ウェザーニュースによると、正月飾りメーカーの神明堂は「12月26、27、28日、あるいは30日に飾るのが一般的」と解説しています。
「8」は末広がりで縁起が良いとされているからです。
もし28日までに間に合わなくても、30日ならキリが良い数字としてOK。
焦る必要はありません。
ただし、29日に飾るのは「苦立て」と呼ばれ、縁起が悪いとされています。
「苦立て」とは?29日に飾ってはいけない理由
「にじゅうく」という読み方が「二重の苦しみ」につながる、というのが主な理由です。
地域によっては以下の語呂合わせもあるんです。
・苦松(くまつ)=「苦を待つ」
・苦餅(くもち)=「苦を持つ」
つまり、29日に正月飾りを飾ると「苦しみを待つ」「苦しみを持つ」という意味になってしまう。
だから避けた方がいい、というわけですね。
29日と同様に、31日に飾る「一夜飾り」も避けるべきとされています。
「一夜飾り」とは?31日に飾るのがNGな理由
「一夜飾り」とは、大晦日に飾って元日を迎えること。
なぜダメかというと、お葬式の「一夜飾り」と同じになってしまうからです。
葬儀では、亡くなった翌日にお通夜を行うため、飾り付けが「一夜」になります。
正月飾りで同じことをすると、この葬儀を連想させてしまうんです。
また、正月飾りはお正月に家にやってくる「年神様」をお迎えするためのもの。
大晦日にバタバタと飾るのは、神様に対して「準備不足で失礼」という意味もあります。
31日しか時間がなかった…という場合は、遅くとも30日までには飾っておきたいところです。
では、うっかり29日に飾ってしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
うっかり29日に飾ってしまったら?対処法を解説
「29日に飾っちゃった…どうしよう」と焦る方もいるかもしれませんが、安心してください。
神道には「絶対にこうしなければならない」という厳格なルールがあるわけではありません。
大切なのは、年神様をお迎えする気持ちです。
もしどうしても気になる場合は、一度外して28日以前に飾ったつもりで過ごす、という考え方もあります。
気にしすぎず、新年を迎える準備を楽しむ気持ちでいれば大丈夫。
ここで、正月飾りの縁起物それぞれの意味を確認しておきましょう。
しめ飾りの縁起物それぞれの意味
玄関に飾る「しめ飾り」には、さまざまな縁起物がついていますよね。
ウェザーニュースの取材によると、正月飾りメーカーの神明堂は以下のように解説しています。
🪭 扇(おうぎ)
末広がりの形から、家の繁栄を意味します。
実は「だいだい」という読み方が「代々」に通じるんです。
木から落ちずに実が大きくなることから、「家が代々繁栄する」という願いが込められています。
🎋 松・竹・梅・鶴・亀
おめでたいお正月を歓迎する意味があります。
特に松は「祀る(まつる)」に通じる常緑樹として、めでたい木とされています。
🎀 水引(みずひき)
吉事があるようにと、願いを込めて結ばれます。
🌿 裏白(うらじろ)
葉の裏が白いシダの一種。
「裏まで白い気持ちで新年を迎える」という意味と、長寿の願いが込められています。
📜 御幣・四手(ごへい・しで)
神社でも見かける白い紙飾り。清浄な場所であることの印です。
🪢 しめ縄
周囲の穢れを清め、災いの侵入を防ぐ結界の役割があります。
ほかにも「ゆずり葉」は子孫繁栄、「昆布」は家の発展、「伊勢海老」は不老長寿、「南天」は「難を転じる」という意味があるそうです。
では、飾った正月飾りはいつまで飾っておけばいいのでしょうか?
正月飾りはいつまで飾る?松の内の地域差
「松の内」とは、年神様が家にいらっしゃる期間のこと。
この期間中は正月飾りを飾っておくのがマナーとされています。
お仏壇のはせがわやじゃらんによると、松の内の終わりは地域によって異なります。
関東・東北・九州など→ 1月7日まで(七草がゆの日)
関西地方→ 1月15日まで(小正月)
関東と関西で約1週間も違うんですね。
自分の地域がどちらに当たるか、確認しておくと安心です。
ちなみに鏡餅は「鏡開き」まで飾ります。
関東では1月11日、関西では1月15日〜20日が一般的です。
松の内が終わったら、正月飾りはどう処分すればいいのでしょうか?
正月飾りの正しい処分方法3選
1. どんど焼きでお焚き上げ
最も伝統的な方法です。
1月15日頃に神社や地域で行われる火祭りで、正月飾りを燃やして年神様をお見送りします。
お住まいの地域で「どんど焼き」「とんど焼き」「どんと焼き」などの名前で開催されていないか、調べてみてください。
2. 神社の古札納所に持ち込む
どんど焼きに参加できない場合は、神社の「古札納所(こさつおさめしょ)」に持ち込む方法もあります。
お守りやお札と一緒に納めることができます。
近くに神社がない、どんど焼きに行けないという場合は、自宅で処分しても大丈夫です。
方法は簡単。大きめの紙に正月飾りを置き、塩を「右・左・中」の順にふりかけて清めます。
その紙で正月飾りを包み、他のゴミとは別の袋に入れて燃えるゴミとして出しましょう。
100均で買った正月飾りでも、この方法で問題ありません。
自治体のルールに従って分別してくださいね。
最後に、正月飾りの使い回しについて解説します。
正月飾りの使い回しはNG?毎年買い替えるべき?
正月飾りは、その年の年神様をお迎えするための「依り代(よりしろ)」。
神様が宿る場所として、清浄な新しいものを用意するのが本来の考え方です。
とはいえ「毎年買い替えるのはもったいない」「お気に入りの飾りを長く使いたい」という気持ちもわかります。
どうしても難しい場合は、翌年に新調することを心がければOKです。
大事なのは形式よりも、新年を迎えることへの感謝の気持ち。
無理のない範囲で、お正月の準備を楽しんでくださいね。
まとめ
・正月飾りは12月26日〜28日に飾るのがベスト。28日が「末広がり」で最も縁起が良い
・29日は苦立て(二重苦)、31日は一夜飾り(葬儀を連想)で避けるべき
・うっかり29日に飾っても、気にしすぎなくて大丈夫。神様への気持ちが大切
・外すタイミングは関東1月7日、関西1月15日(松の内)
・処分は「どんど焼き」「神社持込」「塩で清めて燃えるゴミ」の3択
正月飾りは、年神様をお迎えして新年の幸せを願うためのもの。
今日(12月26日)から飾り始めて問題ありませんので、ぜひ28日までに準備を済ませて、気持ちよく新年を迎えてくださいね。
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