📢 2025年10月10日、フィリピン付近でM7.4の地震が発生。日本への津波被害の心配はないものの、実は9月30日にも大地震が起きたばかり。なぜフィリピンはこれほど地震が多いのか?
2025年10月10日(金)午前10時44分頃、フィリピン南部ミンダナオ島沖を震源とする大きな地震が発生しました。
地震の規模はマグニチュード7.4。これは阪神淡路大震災と同じクラスの大地震です。日本でも気象庁が津波予報を発表し、ニュース速報が流れたため「大丈夫なの?」と不安に感じた方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、日本への津波被害の心配はありません。
ただし、驚くことに、フィリピンでは9月30日にもマグニチュード6.9の地震が発生し、74人が犠牲になったばかり。わずか10日間で2度の大地震という異常事態になっています。
この記事では、今回の地震の詳細情報と、なぜフィリピンでこれほど地震が多いのかについて、わかりやすく解説します。
📋 この記事でわかること

🌏 フィリピンでM7.4の地震が発生—いつ、どこで起きた?
今回の地震は、ウェザーニュースの報道によると、日本時間の2025年10月10日(金)10時44分頃に発生しました。
震源地はフィリピン南部ミンダナオ島の東部沖、マネイという町から約20km離れた海域です。震源の深さは58kmと、比較的深い場所で起きた地震でした。
📊 地震の規模はどのくらい?
AFP通信の速報によると、マグニチュード7.4という規模は、1995年の阪神淡路大震災(M7.3)とほぼ同じ。非常に大きな地震と言えます。
地震のメカニズムは、西北西-南南東方向に圧力軸を持つ「逆断層型」。簡単に言うと、地面のプレート(岩盤)が押し合って、一方が上にずり上がるように動いた地震です。
⚠️ 実は10日前にも大地震が起きていた
実は、フィリピンでは9月30日にもセブ島沖でマグニチュード6.9の地震が発生し、74人が死亡、家屋7万2000棟が損傷という大きな被害が出たばかり。
わずか10日間で2度の大規模地震。これは異常な状況と言えます。
「え、10日前にも?なんでそんなに続けて起きるの?」と思いますよね。この理由は後ほど詳しく説明します。
🇯🇵 日本への影響は?津波の心配はないの?
地震のニュースを見て、真っ先に気になるのは「日本は大丈夫なの?」ということですよね。
✅ 津波被害の心配はなし
気象庁の発表によると、日本への津波被害の心配はありません。
ただし、「津波予報(若干の海面変動)」が発表されました。これは、0.2m未満という非常に小さな海面の変動が観測される可能性があるという意味です。
MBSニュースの報道によると、対象となる沿岸は北海道太平洋側から沖縄まで広範囲にわたりますが、あくまで「若干の海面変動」であって、津波被害の心配はありません。
💡 実は「海面変動」という言葉に理由がある
📌 気象庁の配慮
実は、気象庁が「津波」ではなく「海面変動」という言葉を使うのには理由があります。「津波」という言葉は災害を連想させ、不安を与えてしまいます。
そのため、被害を及ぼさない小さな変動の場合は、あえて「海面変動」という表現を使って安心情報を伝えているのです。
📍 どの地域で海面変動の可能性があるの?
若干の海面変動が予想される時刻は、早い沿岸で10日12時00分頃。対象地域は以下の通りです:
- 🔸 北海道・東北・関東の太平洋側
- 🔸 伊豆諸島、小笠原諸島
- 🔸 東海・近畿・四国の太平洋側
- 🔸 九州・沖縄の太平洋側
これらの沿岸では半日程度、若干の海面変動が継続する可能性があります。
ただし繰り返しになりますが、津波被害の心配はありません。
🏘️ フィリピン現地の被害状況—どのくらいの揺れだった?
日本は安全とわかって安心しましたが、フィリピン現地の状況はどうなのでしょうか?
📈 震度5強〜6弱に相当する強い揺れ
ウェザーニュースによると、震源付近の陸地では「改正メルカリ震度階級のVIII程度」の強さの揺れが観測されました。
「改正メルカリ震度階級って何?」と思いますよね。これは主に海外で使われる震度の基準で、日本の気象庁震度階級とは別のものです。
厳密な比較はできませんが、日本の震度に換算すると震度5強〜6弱程度に相当する揺れと考えられます。
⚡ 震度5強〜6弱ってどのくらい?
実は、震度5強〜6弱というのは「立っていることが困難」なレベルの揺れです。
- 🔹 家具が倒れる
- 🔹 壁にひびが入る
- 🔹 耐震性の低い建物は倒壊の危険
このくらいの強い揺れが現地で観測されたということです。フィリピンの建物の耐震性を考えると、被害が心配されます。
🌊 フィリピン沿岸では「破壊的な津波」の警告
AFP通信によると、フィリピン火山地震研究所は津波警報を発令し、「生命を脅かすほどの高さの波を伴う破壊的な津波が予想される」と警告しました。
太平洋津波警報センター(PTWC)の予測では:
- 🔸 フィリピン沿岸:1〜3mの津波
- 🔸 インドネシアやパラオ:0.3〜1mの津波
現地では沿岸部の住民に対し、高台への避難が呼びかけられています。
🔍 被害状況は調査中
地震発生から数時間後の時点では、具体的な被害状況の詳細は明らかになっていません。情報収集が継続中です。
現地メディアの報道によると、地震発生後30分以内にマグニチュード5.9と5.6の余震が発生。その後も余震が断続的に続いているとのことです。
🔥 なぜフィリピンは地震が多いの?—環太平洋火山帯との関係
「10日間で2度の大地震って、さすがに多すぎない?」と思いますよね。
実は、フィリピンは世界でも有数の地震大国。月平均100回も体感地震が記録されているんです。3日に1回は揺れているということ。
なぜフィリピンはこれほど地震が多いのでしょうか?
🌐 地球の地震の90%が集中する「火の環」
🔥 驚きの事実
実は地球上で発生する地震の約90%、活火山の75%が「環太平洋火山帯(Ring of Fire)」という地域に集中しています。
環太平洋火山帯の解説によると、環太平洋火山帯とは、太平洋を約4万kmにわたってぐるっと囲む巨大な地震・火山活動の帯のこと。地球一周分の長さです。
この帯は、南米の南端から中米・北米を経てアラスカ、日本列島、フィリピン諸島、インドネシア、ニュージーランドへと続いています。
まさに太平洋を囲む「火の環」なんです。
📍 フィリピンは「火の環」の真っただ中
フィリピンは、この環太平洋火山帯の真っただ中に位置しています。
さらに、フィリピン周辺では複数のプレート(地球の表面を覆う巨大な岩盤)が複雑に衝突しているんです:
- 🔸 フィリピン海プレート
- 🔸 太平洋プレート
- 🔸 ユーラシアプレート
これらのプレートが押し合い、ぶつかり合うことで、地震が頻発するのです。
🧩 プレートってどう動くの?
「プレートが動くって、どういうこと?」と思いますよね。
地球の表面は、十数枚の巨大な岩盤(プレート)で覆われています。このプレートは、年間数cmという超スローペースで動いています。
プレート同士がぶつかる場所では:
- 海のプレートが陸のプレートの下に潜り込む
- 陸のプレートが引きずり込まれて歪みが蓄積される
- 歪みが限界に達すると、陸のプレートが跳ね上がる
- この瞬間が地震
つまり、プレートが動き続ける限り、地震は避けられないということです。
📜 過去にも大地震が何度も起きている
トキワシステムの解説によると、フィリピンでは過去にも大規模な地震が何度も発生しています:
- 🔹 1976年 ミンダナオ島地震(M7.8):死者・行方不明者約8,000人
- 🔹 1990年 バギオ大地震(M7.8):死者約2,000人
どちらも今回と同じくらいの規模の地震で、甚大な被害をもたらしました。
今回の地震も同じミンダナオ島で起きており、被害が心配されます。
⚠️ 今後の注意点—余震と渡航予定者への情報
「これから」が気になりますよね。フィリピンへの旅行や出張を予定している人は特に心配だと思います。
📊 余震が継続する可能性
現地の報道によると、本震の後にマグニチュード5.9と5.6の余震が発生。その後も余震が断続的に続いています。
今後も余震が継続する可能性が高いため、注意が必要です。
🔢 フィリピンは月100回も地震が起きる
💡 驚きの数字
実は、フィリピンでは月平均100回も体感地震が記録されています。「え、月100回?」と驚きますよね。
つまり、3日に1回は揺れているということ。日本人からすると驚異的な数字ですが、これだけ地震が多い地域だからこそ、今回のような大地震への備えが重要なのです。
✈️ フィリピンへの渡航予定者は最新情報を確認
フィリピンへの渡航を予定している方は、以下の情報源で最新情報を必ず確認してください:
- 🔸 外務省 海外安全ホームページ
- 🔸 在フィリピン日本大使館
- 🔸 在セブ日本総領事館(セブ方面の場合)
特に、震源に近いミンダナオ島(ダバオ等)や、9月30日に地震があったセブ島への渡航を予定している方は、慎重な判断が必要です。
🛡️ 現地滞在中の方へ
もし現地に滞在している方は:
- 🔹 避難場所を事前に確認
- 🔹 非常用品(水、食料、懐中電灯等)を準備
- 🔹 日本大使館・総領事館の連絡先を控える
- 🔹 余震に注意
地震大国フィリピンでは、こうした備えが命を守ることにつながります。
📝 まとめ:フィリピンM7.4地震のポイント
今回のフィリピン地震について、重要なポイントをまとめます:
- ✅ 日本への津波被害の心配はなし。若干の海面変動(0.2m未満)の可能性のみ
- ✅ 2025年10月10日10時44分頃、ミンダナオ島沖でM7.4の地震が発生
- ✅ 9月30日にもM6.9の地震があり74人死亡。わずか10日間で2度の大地震
- ✅ 現地では震度5強〜6弱相当の強い揺れを観測。1〜3mの津波の可能性
- ✅ フィリピンは環太平洋火山帯に位置し、地球の地震の90%がこの帯で発生
- ✅ 月平均100回の体感地震が記録される世界有数の地震大国
- ✅ 余震が継続中。渡航予定者は最新情報の確認が必須
フィリピンへの渡航を予定している方、現地に滞在している方は、最新情報を常にチェックし、安全を最優先に行動してください。
地震大国フィリピンの現実を知り、適切な備えと情報収集を心がけましょう。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 今回のフィリピン地震で日本への津波の影響はありますか?
日本への津波被害の心配はありません。気象庁は若干の海面変動(0.2m未満)の可能性を発表しましたが、これは津波被害を及ぼすレベルではありません。北海道から沖縄まで太平洋側の広範囲で海面変動の可能性がありますが、安全です。
Q2. フィリピンでM7.4の地震が発生したのはいつですか?
2025年10月10日(金)午前10時44分頃(日本時間)に発生しました。震源地はフィリピン南部ミンダナオ島のマネイ沖約20km、震源の深さは58kmです。マグニチュード7.4は阪神淡路大震災とほぼ同じ規模の大地震です。
Q3. なぜフィリピンは地震が多いのですか?
フィリピンは環太平洋火山帯(Ring of Fire)の真っただ中に位置し、複数のプレート(フィリピン海プレート、太平洋プレート、ユーラシアプレート)が複雑に衝突しています。地球上の地震の約90%がこの環太平洋火山帯で発生しており、フィリピンでは月平均100回も体感地震が記録されています。
Q4. フィリピン現地の被害状況はどうなっていますか?
震源付近では日本の震度5強〜6弱相当の強い揺れを観測しました。フィリピン沿岸では1〜3mの津波の可能性があり、住民に避難が呼びかけられています。地震発生後、M5.9とM5.6の余震が発生し、断続的に余震が継続中です。詳細な被害状況は情報収集中です。
Q5. フィリピンへの渡航を予定していますが注意点はありますか?
渡航前に外務省海外安全ホームページ、在フィリピン日本大使館の最新情報を必ず確認してください。特に震源に近いミンダナオ島や9月30日に地震があったセブ島への渡航は慎重な判断が必要です。現地では余震が継続しているため、避難場所の確認と非常用品の準備をお勧めします。