2025年10月24日、日本テレビが大きな謝罪をしました。
高市内閣の支持率を伝えるグラフに誤りがあり、「支持しない」と答えた人の数字が実際より高い位置に表示されていたというのです。
📊 実際の数字は18%なのに、グラフ上では36%付近を指していました。
報道機関として致命的とも言えるこのミス、いったい何が起きていたのでしょうか。
📑 この記事でわかること
📺 日テレのグラフミスとは？何が起きたのか
日本テレビは10月24日、高市内閣の支持率を伝えるグラフに誤りがあったとして謝罪しました。
問題となったのは、「支持しない」と答えた人の割合を示す折れ線グラフです。
正しい数字は18%だったのに、グラフ上では36%付近を指していました。
つまり、実際の2倍近い高さに表示されていたことになります。
現在は正しいグラフに差し替えられています。
公式サイトには訂正とお詫びの文章が掲載されています。
💭 でも、なぜこんな基本的なミスが起きてしまったのでしょうか？
⏰ いつ・どこで発覚したのか【時系列】
誤ったグラフが公開されていた時間は、わずか4時間半ほどでした。
📅 10月22日午後10時
NNNと読売新聞が行った高市内閣の緊急世論調査の結果が発表されました。
この調査結果は、CS放送「日テレNEWS24」、ニュースサイト「日テレNEWS NNN」、そして公式YouTubeで公開されていました。
🔥 10月23日未明
X（旧Twitter）で「グラフがおかしい」という指摘が拡散され始めます。
「支持しない18％なのにグラフでは30％と40％の間を指している」という批判の声が相次ぎました。
✅ 10月23日午前2時半
日本テレビは誤りに気づき、グラフを正しいものに差し替えました。
この素早い対応の裏には、SNSでの指摘があったと考えられます。
🔍 どんな間違いだったのか【具体的な誤り】
では、具体的にどこがどう間違っていたのでしょうか。
正しい調査結果は以下の通りでした：
- 高市内閣を「支持する」：71%
- 高市内閣を「支持しない」：18%
前回の石破内閣の調査では：
- 石破内閣を「支持する」：34%
- 石破内閣を「支持しない」：54%
つまり、石破内閣から高市内閣になって、「支持しない」は54%から18%へと36ポイントも下がったわけです。
ところが、グラフ上では「支持しない」の折れ線が30%と40%の間、つまり36%付近を指していました。
💡 ここで驚くべき事実があります。
実は、誤表示された「36%」という位置は、偶然にも「36ポイント減少」という下げ幅の数字と同じだったのです。
これは単なる偶然なのか、それともデータの取り違えなのか。
次のセクションで詳しく見ていきましょう。
🤔 なぜこのようなミスが起きたのか【原因】
日本テレビは公式に次のように説明しています：
「データをグラフ化する際の作業上のミスと、その後の確認が不十分であったことが原因です」
では、技術的にどのようなミスが考えられるのでしょうか。
📊 可能性1：データ範囲の選択ミス
Excelなどでグラフを作成する際、データの範囲を間違えて選択すると、数字とグラフの位置がズレることがあります。
例えば、18%という数字は正しく入力されていても、グラフが参照するセル（データの場所）を間違えると、別の数字を指してしまうのです。
📐 可能性2：軸の設定ミス
折れ線グラフの縦軸（Y軸）の設定を間違えると、正しい数字でもグラフ上の位置がズレます。
特に、前回データ（36ポイント減）と今回データ（18%）が混在している状況では、こうした取り違えが起こりやすいと考えられます。
🖱️ 可能性3：手動調整のミス
一部のグラフ作成ソフトでは、データポイント（グラフの点）を手動で動かすことができます。
もし誰かが意図せず点を動かしてしまい、それに気づかなかった可能性もあります。
⚠️ 問題は、こうしたミスをチェックする体制が機能していなかったことです。
通常、報道機関では複数の担当者がデータを確認するはずです。
しかし今回は、その確認プロセスが不十分だったと日テレ自身が認めています。
🔎 「作業ミス」は本当？故意ではないのか【真相】
「本当に単純なミスなのか？」「意図的に操作したのでは？」
そんな疑問を持つ人も多いでしょう。
特に、2週間前には別の騒動があったばかりでした。
10月7日、高市氏の総裁就任会見の際、日テレの生中継で「支持率下げてやる」という発言が拾われる騒動がありました。
日テレは「弊社の関係者ではない」と説明していますが、このタイミングでのグラフミス。
疑いの目が向けられるのも無理はありません。
しかし、客観的に見ると「作業ミス」という説明は技術的に妥当です。
✅ なぜなら：
- 数字自体は正しく「18%」と表示されていた
- グラフの位置だけがズレていた
- もし意図的に操作するなら、数字とグラフの両方を変えるはず
実は、テレビ業界でのグラフ誤表示は過去にも数多く発生しています。
2020年には某番組で円グラフの面積が数字と合わない事例、2021年には折れ線グラフの軸が不自然に調整された事例など、グラフ作成ミスは業界全体の課題となっています。
つまり、今回のミスは「日テレ特有の問題」というより「報道制作現場全体の構造的問題」と見るべきでしょう。
とはいえ、タイミングの悪さは否めません。
「支持率下げてやる」騒動の記憶が新しい中でのミスは、視聴者の不信感を増幅させる結果となりました。
💬 SNSの反応と炎上状況【世論】
X（旧Twitter）では、このグラフミスに対して激しい反応が巻き起こりました。
😡 批判的な意見
- 「印象操作している」
- 「これがオールドメディアの実態」
- 「報道機関として失格」
- 「支持率下げてやる発言の後にこれか」
特に目立ったのは、メディアの信頼性を問う声でした。
「グラフを正しく作れないのに、報道機関を名乗っていいのか」という厳しい指摘も相次ぎました。
🤷 擁護的な意見
一方で、次のような声もありました：
- 「ミスは誰にでもある」
- 「すぐに訂正したのは評価できる」
- 「過剰反応では」
ただし、擁護的な意見は少数派で、批判的な意見が圧倒的に多かったのが実情です。
💭 議論のポイント
この騒動で浮き彫りになったのは、メディアに対する視聴者の目が極めて厳しくなっているという事実です。
SNS時代、小さなミスでも瞬時に拡散され、批判の対象となります。
「見る側が厳しすぎる」という意見もありますが、報道機関には情報を正確に伝える責任があるのも事実です。
💭 あなたはこの問題、どう考えますか？
📍 現在の状況と今後の影響【現状】
現在、問題のグラフは正しいものに差し替えられています。
日テレNEWSの記事には「【訂正・お詫び】初出時から23日午前2時半頃まで、内閣支持率を示す折れ線グラフに一部誤りがありました。訂正してお詫びします」という注記が追加されました。
🔮 今後への影響
この騒動が残したものは何でしょうか。
第一に、報道機関のチェック体制の甘さが露呈しました。
データをグラフ化する作業は基本中の基本。
それを複数人でチェックする体制があれば、防げたミスです。
第二に、「支持率下げてやる」発言騒動との時期的な重なりが、視聴者の不信感を強めました。
偶然だったとしても、タイミングが悪すぎました。
第三に、SNSの監視機能が改めて証明されました。
約4時間半でミスが発見され、訂正に至ったのはSNSユーザーの指摘があったからです。
📝 私たちにできること
この騒動から学べることは何でしょうか。
報道機関には、情報を正確に伝える責任があります。
そして私たち視聴者には、情報を鵜呑みにせず、複数のソースで確認する姿勢が求められています。
グラフや数字を見たとき、「本当にこれは正しいのか？」と疑問を持つこと。
それがメディアリテラシーの第一歩です。
⚡ 今回の日テレのミスは、「完璧な報道機関など存在しない」という現実を突きつけました。
だからこそ、報道する側も見る側も、常に慎重であり続ける必要があるのです。
📌 この記事のまとめ
- 日テレが高市内閣の支持率グラフで重大ミス、18%を36%付近に誤表示
- 10月22日夜から23日午前2時半まで約4時間半、誤ったグラフが公開されていた
- 日テレは「作業上のミス」「確認不十分」と説明、技術的には妥当な説明
- 2週間前の「支持率下げてやる」発言騒動とのタイミングの悪さが批判を増幅
- SNSでの指摘により素早く訂正されたが、メディアへの不信感は残った
💭 この騒動について、あなたはどう思いますか？「単純なミスだから許される」と考えますか、それとも「報道機関なら絶対に防ぐべきだった」と考えますか？
❓ よくある質問（FAQ）
Q1: 日テレのグラフミスとは何ですか？
日本テレビが10月22日に放送した高市内閣の支持率グラフで、「支持しない」と答えた人の割合が実際は18%なのに、グラフ上では36%付近を指していた誤表示です。日テレは「作業上のミス」として謝罪し、現在は正しいグラフに訂正されています。
Q2: なぜこのようなミスが起きたのですか？
日テレは「データをグラフ化する際の作業上のミスと確認不十分」と説明しています。技術的には、Excelなどでのデータ範囲選択ミス、軸の設定ミス、手動調整のミスなどが考えられます。複数人でのチェック体制が機能していなかったことが問題とされています。
Q3: 故意の印象操作ではないのですか？
客観的に見ると「作業ミス」という説明は技術的に妥当です。数字自体は正しく「18%」と表示されており、グラフの位置だけがズレていました。意図的に操作するなら数字とグラフの両方を変えるはずです。ただし、2週間前の「支持率下げてやる」発言騒動とのタイミングが疑念を強めました。
Q4: SNSではどのような反応がありましたか？
X（旧Twitter）では批判的な意見が圧倒的に多く、「印象操作」「報道機関として失格」といった厳しい声が相次ぎました。一方で「ミスは誰にでもある」という擁護的な意見も一部ありましたが少数派でした。メディアへの不信感の高まりが浮き彫りになりました。
Q5: 現在はどうなっていますか？
問題のグラフは正しいものに差し替えられ、日テレNEWSの記事には訂正とお詫びの注記が追加されています。高市内閣の正しい支持率は71%（歴代5位の高さ）、不支持率は18%です。約4時間半でSNSの指摘により訂正されましたが、報道機関のチェック体制への疑問は残りました。
📚 参考文献
- J-CASTニュース - 日テレ、高市内閣支持率示すグラフに誤りで謝罪
- 日テレNEWS - 高市内閣「支持率71％」を読み解く
- 読売新聞 - 高市内閣の支持率７１％、歴代５位の高さ
- 弁護士ドットコム - 高市氏取材の生中継に「支持率下げてやる」
