2025年11月20日、和歌山電鐵の2代目猫駅長・二タマが15歳で永眠しました。最期に一言「ニャー」と鳴いて、静かに息を引き取ったといいます。
生後2ヶ月で車に轢かれそうになったところを救われ、初代たま駅長の後を継いで10年間駅長を務めた二タマ。社長代理や神社の宮司まで任された、まさに猫界のレジェンドでした。
📑 この記事でわかること
- 🐱 二タマ駅長は何歳だった？
- 💔 二タマ駅長の死因と経過
- 🌟 車に轢かれそうだった感動の生い立ち
- 👑 初代たま駅長との関係
- 🏆 華々しい経歴と役職
- 🔄 後継のよんたまとごたま
- ⛩️ 社葬の日時と場所
🐱 二タマ駅長は何歳だった？2010年生まれで15歳で永眠
和歌山電鐵の公式発表によると、二タマ駅長は2025年11月20日の午前11時30分頃に永眠しました。
2010年3月に岡山市で生まれた二タマは、亡くなったときちょうど15歳でした。
🤔 猫の15歳って、長生きなの？それとも早すぎる？
実は、猫にとって15歳は決して短い一生ではありません。
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、室内飼いの猫の平均寿命は約16歳。二タマは平均寿命に近い年齢まで生きたことになります。
💡 人間の年齢に換算すると...
猫の15歳は約76歳に相当します。猫は1歳で人間の20歳相当になり、その後は1年ごとに4歳ずつ年を重ねていくんです。
二タマは、猫として十分に長い人生を全うしたといえるでしょう。
💔 二タマ駅長の死因は？10月から食欲低下、最期は昏睡状態に
MBSニュースの報道によると、二タマは10月下旬から食欲が低下し始めました。
最期の数日間は昏睡状態に。そして11月20日、息を引き取る直前に一言だけ「ニャー」と鳴いたそうです。
具体的な病名は公表されていません。
ただ、高齢であったことと、食欲低下から昏睡状態という経過を考えると、自然な老衰だったと考えられます。
最期まで和歌山電鐵の職員に大切に見守られながら、静かに旅立っていきました。
ちなみに、二タマは2025年11月4日から無期限休養に入っていました。高齢になったことで、駅長業務から離れて療養していたんです。
その約2週間後の永眠でした。
🌟 車に轢かれそうになったところを救出！二タマ駅長の感動的な生い立ち
では、二タマはどのようにして駅長になったのでしょうか。実は、二タマは死の淵から救われた猫でした。
⚠️ 2010年3月、岡山市で生まれた二タマ。生後2ヶ月のある日、道路で車に轢かれそうになっているところを、岡山市の主婦が発見しました。
「このままでは危ない」
主婦は子猫を保護し、和歌山電鐵の親会社である岡山電気軌道に連れていきました。
岡山電気軌道の事務所で、二タマは「アイドル猫」として大切に育てられます。職員たちに可愛がられ、明るく愛らしい性格に成長していきました。
もしあの日、主婦が救出していなければ――。
二タマが日本中に愛される駅長になることはなかったでしょう。まさに運命的な出会いだったんです。
その後、二タマは和歌山電鐵の貴志駅にいた初代たま駅長のもとで研修を受けることになります。そして2012年、伊太祈曽駅の駅長に就任しました。
死にかけた子猫が、猫駅長への道を歩み始めた瞬間でした。
👑 初代たま駅長との関係は？二タマは2代目として何を成し遂げた？
二タマを語る上で、初代たま駅長の存在は欠かせません。
初代たま駅長は、2007年1月に和歌山電鐵から正式に駅長に任命された三毛猫です。
廃線の危機にあった貴志川線を救った、まさに伝説の駅長。2007年の経済効果は11億円にも上りました。
2015年6月22日、初代たまは16歳で急性心不全により永眠します。
その社葬には、なんと3000人もの人々が参列しました。一匹の猫のために3000人――。どれだけ多くの人に愛されていたかが分かります。
そして2015年8月11日、二タマが貴志駅の駅長に就任し、「たまII世」を襲名しました。
伊太祈曽駅の駅長だった二タマが、レジェンドの後を継いだんです。
プレッシャーは相当なものだったでしょう。でも二タマは、その期待に見事に応えました。
明るく愛らしい姿で来訪者を迎え、寂しがり屋で抱っこが大好きな性格で多くの人々に愛されました。
初代たまが築いた「猫駅長文化」を、しっかりと次の世代につなげたんです。
🏆 二タマ駅長の華々しい経歴！社長代理や神社宮司にも就任
2代目駅長として活躍した二タマですが、その経歴は驚くべきものでした。
📅 2015年8月：貴志駅駅長就任、たまII世襲名
初代たまの後を継ぎ、2代目駅長に。
📅 2021年1月：執行役員ウルトラ駅長就任
貴志川線全14駅の総駅長に昇進しました。全ての駅を統括する、いわば猫駅長のトップです。
📅 2021年8月：和歌山県勲功爵（わかやまでナイト）授与
和歌山県知事から「和歌山県勲功爵」の称号を授与されました。県への貢献が認められたんです。
📅 2022年1月：社長代理・たま神社宮司就任
ここが一番驚きですよね。猫が会社の社長代理！？
さらに、貴志駅構内にある「たま神社」の宮司にも就任しました。
神社の宮司を務める猫――。おそらく日本で、いや世界で唯一でしょう。
💰 報酬は初代たまと同じく、年俸キャットフード1年分。金額じゃなくて、愛情で働いていたんですね。
🔄 二タマ駅長の後継は誰？よんたまとごたまが引き継ぐ
「二タマがいなくなったら、猫駅長はどうなるの？」
ご安心ください。二タマはしっかりと後輩を育てていました。
現在、和歌山電鐵には2匹の猫駅長がいます。
🐱 よんたま（マネージャー駅長）
伊太祈曽駅の駅長を務めています。2017年から駅長見習いとして働き始め、今では立派なマネージャー駅長です。
🐱 ごたま（ふく駅長）
2025年1月7日に就任したばかりの新人駅長。「かぎしっぽ猫」で三毛猫という、中国やヨーロッパで幸せを呼ぶとされる猫です。
ごたまの就任について詳しく知りたい方は、和歌山電鐵の社長メッセージもご覧ください。
だから「福（ふく）」を呼ぶ「副（ふく）」駅長として、両方の意味を込めて「ふく駅長」と名付けられました。
二タマの休養中も、よんたまとごたまが貴志駅と伊太祈曽駅を守っていました。
✅ 先輩の意志は、確実に後輩たちに受け継がれています。
⛩️ 二タマ駅長の社葬はいつ？12月13日に貴志駅で開催
和歌山電鐵は、二タマの功績を讃えて社葬を執り行うと発表しました。
📅 日時：2025年12月13日（土）
📍 場所：貴志駅
社葬とは、会社に大きく貢献した人（この場合は猫）を、会社が主体となって見送る葬儀のことです。
初代たま駅長も2015年6月28日に社葬が執り行われ、3000人が参列しました。
二タマの社葬にも、多くの人が別れを告げに訪れるでしょう。
参列についての詳細は、和歌山電鐵の公式サイトで今後発表される予定です。
貴志駅は和歌山県紀の川市にあり、JR和歌山駅から和歌山電鐵貴志川線で約30分。終点の駅です。
駅舎は猫の顔をモチーフにした世界で唯一の檜皮葺（ひわだぶき）の建物。駅構内には「たまカフェ」と「たまショップ」があり、猫をテーマにしたスイーツやグッズが楽しめます。
⚠️ 注意
もし社葬に参列する場合は、車での来場は控え、電車を利用するのがマナーです。駐車場がないため、周辺道路の混雑を避ける必要があります。
📝 まとめ：二タマ駅長が遺したもの
二タマ駅長の訃報から、私たちが知っておくべきポイントをまとめます。
- ✓ 二タマは2010年3月生まれの15歳で永眠。猫の平均寿命に近い、決して短くない一生でした
- ✓ 10月下旬から食欲が低下し、最期は昏睡状態から「ニャー」と一言鳴いて逝去。高齢による自然な死だったと考えられます
- ✓ 生後2ヶ月で車に轢かれそうになったところを救出された、奇跡の猫でした
- ✓ 初代たま駅長の後を継ぎ、2015年から10年間駅長を務めたレジェンドの後継者
- ✓ 社長代理や神社の宮司など、数々の要職に就任。猫が会社の経営に関わる異例の存在でした
- ✓ 後輩のよんたまとごたまが後を継ぎ、猫駅長文化は次の世代へ
- ✓ 社葬は2025年12月13日に貴志駅で開催予定
死の淵から救われ、日本中に愛される駅長になった二タマ。
その一生は、多くの人に希望と笑顔を与えてくれました。
初代たまから始まった猫駅長の伝統は、二タマを経て、よんたまとごたまへ。これからも和歌山電鐵貴志川線を見守り続けることでしょう。
二タマ駅長、お疲れ様でした。
そしてありがとう。🌈
❓ よくある質問（FAQ）
Q1: 二タマ駅長は何歳で亡くなったのですか？
二タマ駅長は2010年3月生まれで、2025年11月20日に15歳で永眠しました。猫の平均寿命が約16歳であることを考えると、十分に長い一生を全うしたといえます。
Q2: 二タマ駅長の死因は何ですか？
具体的な病名は公表されていませんが、10月下旬から食欲が低下し、最期の数日は昏睡状態でした。高齢であったことと経過から、自然な老衰だったと考えられます。
Q3: 二タマ駅長の後継は誰ですか？
現在、よんたま（マネージャー駅長）とごたま（ふく駅長）の2匹が和歌山電鐵の猫駅長を務めています。よんたまは伊太祈曽駅、ごたまは2025年1月に就任した新人駅長です。
Q4: 初代たま駅長と二タマ駅長の関係は？
初代たま駅長は2015年6月に16歳で永眠し、その後を二タマが2015年8月に「たまII世」として継ぎました。初代の社葬には3000人が参列し、二タマはその大きな足跡を見事に引き継ぎました。
Q5: 二タマ駅長はどんな役職に就いていましたか？
二タマは執行役員ウルトラ駅長（全14駅の総駅長）、和歌山県勲功爵、社長代理、たま神社の宮司など、猫としては異例の数々の要職に就任していました。
Q6: 二タマ駅長の社葬はいつどこで行われますか？
社葬は2025年12月13日（土）に貴志駅で執り行われる予定です。参列の詳細は和歌山電鐵の公式サイトで発表されます。車での来場は避け、電車の利用が推奨されています。
📚 参考文献
