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餅が詰まったらどうする?2026年正月の窒息事故と命を守る対処法

 

「大福を食べた80代女性が死亡」──2026年元日、東京都内で餅による窒息事故が相次いでいます。

午後3時までに4人が救急搬送され、うち1人が死亡、3人が重篤な状態です。



東京消防庁の発表によると、過去5年間で餅による窒息で338人が搬送されました。



そのうち約9割以上が65歳以上の高齢者です。



なぜ毎年、正月になると餅の事故が起きてしまうのか。

詰まったときにどう対処すればいいのか。



この記事では、東京消防庁や日本赤十字社などの公式情報をもとに、命を守るために知っておくべき情報をまとめました。

 

 

 




2026年正月、餅の事故が相次ぐ ─ 80代女性が死亡

2026年元日、東京都内で餅をのどに詰まらせる事故が相次ぎ、80代女性1人が死亡しました。



80代〜90代の男性3人も重篤な状態で病院に運ばれています。



最初の事故は午前1時すぎでした。

港区に住む80代の女性が、自宅で大福を食べた際にのどに詰まらせ、その後死亡が確認されました。

ここで注目すべきは、亡くなった女性が食べていたのが「餅」ではなく「大福」だったという点です。



大福は餅でできており、雑煮の餅と同じように窒息の危険があります。



午前8時前には、品川区で80代の男性が餅を詰まらせて搬送されました。

さらに都内の90代男性2人も、餅による事故で重篤な状態になっています。



東京消防庁は「餅を小さく切り、まずお茶や汁物を飲んで喉を潤してからゆっくりかんで食べるように」と注意を呼びかけています。



過去5年間(2020年〜2024年)で、東京都内だけで338人が餅を詰まらせて救急搬送されました。

これは「5日に1人」のペースで搬送されている計算になります。

しかも、搬送された人の約7割が「中等症以上」、つまり入院が必要な深刻な状態でした。



なぜ毎年、正月に餅の事故が多発するのでしょうか?

 

 

 




なぜ高齢者ばかり?餅による窒息が危険な理由

餅による窒息事故の約9割以上が65歳以上の高齢者です。



搬送者が最も多いのは80代で、消費者庁の分析では「男性の死亡者数は女性の2.6倍」というデータも出ています。



⚠ お父さん・おじいちゃんは特に注意が必要です

なぜ高齢者が危険なのか。



国立長寿医療研究センターによると、加齢によって「噛む力」「飲み込む力」「唾液の分泌量」がすべて低下します。



若い頃は無意識にできていた「噛んで、まとめて、飲み込む」という一連の動作が、年齢とともに難しくなるのです。



ここに餅の物理的な特性が加わります。



餅は温度が下がると急激に硬くなり、同時に粘着性も増していきます。

口の中で冷えた餅は、噛んでもうまく小さくならず、粘膜に張り付きやすくなります。

つまり「飲み込む力が弱い」×「冷えて粘りが増した餅」という最悪の組み合わせが、高齢者の窒息事故を引き起こしているのです。



さらに深刻なのは時間の問題です。



窒息が5分以上続くと、脳に酸素が届かなくなり、死亡リスクが急激に高まります。

救急車が到着するまでの平均時間は約8分。

つまり、救急車を呼んで待っているだけでは間に合わない可能性が高いのです。

では、実際に餅が詰まってしまったら、どう対処すればいいのでしょうか?

 

 

 




餅が詰まったらどうする?命を救う応急処置の手順

餅が詰まったときは「119番通報→咳をさせる→背中を叩く→お腹を突き上げる」の順で対処します。



⚠ 窒息は5分以内に対処しないと命に関わるため、救急車の到着を待たずにすぐ行動することが重要です。

ステップ1:まず119番に電話する

政府広報オンラインによると、119番に電話すると通信指令員が応急処置の方法を指導してくれます。



電話しながら対処できるので、迷わず先に119番をかけてください。



ステップ2:咳ができるなら咳を続けさせる

詰まった人がまだ声を出せたり、咳ができる状態なら、咳を続けさせます。



咳は異物を吐き出す力が最も強い方法です。



ステップ3:背中を叩く(背部叩打法)

咳ができない場合は、相手の頭を低くして前かがみにさせ、手のひらの付け根で肩甲骨の間を5回強く叩きます



叩く場所は背中の中央、肩甲骨と肩甲骨の間です。

日本赤十字社によると、頭を低くすることで重力を利用して異物を出しやすくなります。

ステップ4:お腹を突き上げる(ハイムリック法)

背中を叩いても出てこない場合は、腹部突き上げ法(ハイムリック法)を行います。



 

  • 相手の後ろに回り、両腕を腹部に回します
  • 片手で握りこぶしを作り、おへその少し上・みぞおちの下に当てます
  • もう片方の手でこぶしを握り、手前上方に向かって素早く突き上げます

 

これにより横隔膜が押し上げられ、肺から空気が勢いよく出て異物を吐き出させます。



注意:妊婦や1歳未満の乳児には腹部突き上げ法は使えません。
その場合は背部叩打法のみで対処します。

ステップ5:意識がなくなったら心肺蘇生

意識がなくなった場合は、すぐに心肺蘇生(胸骨圧迫)を開始します。



胸骨圧迫の際に異物が見えたら取り除き、見えなければ圧迫を続けてください。



一人でいるときの対処法

自分一人で詰まらせた場合は、椅子やテーブルの角にみぞおちを当て、自分の体重をかけて圧迫します

握りこぶしで自分のお腹を突き上げる方法もあります。

一人暮らしの高齢者が餅を食べるときは、万が一に備えてスマホを手元に置いておくことも大切です。



では逆に、やってはいけない対処法はあるのでしょうか?

 

 

 




掃除機はNG!やってはいけない対処法

「掃除機で吸い出す」「水を飲ませる」は、状態を悪化させる危険があるため絶対にやってはいけません。

掃除機がNGな理由

日本赤十字社「掃除機は非常に危険」と警告しています。



理由は3つあります。



❌ 理由1:異物を奥に押し込む危険
掃除機のノズルを口に入れると、吸引で餅が動いて気道の奥深くに入り込む可能性があります。

❌ 理由2:気道や肺を傷つける
家庭用掃除機は吸引力の調整ができないため、柔らかい気道の粘膜や肺を傷つける恐れがあります。

❌ 理由3:そもそも取れない
餅は粘着性が高く、気道に張り付いているため、掃除機の吸引力では取れないことが多いのです。

「昔は掃除機で吸うように言われていた」という記憶がある方もいるかもしれません。



しかし現在は、医療の専門家が明確に「やってはいけない」と指導しています。



医療機関には専用の吸引器がありますが、家庭の掃除機とはまったく別物です。



水を飲ませることがNGな理由

水を飲ませると、誤って気管に入る「誤嚥」を引き起こすリスクがあります。



また、水が餅と気道の隙間を埋めてしまい、さらに窒息がひどくなる可能性もあります。



口に指を入れることの危険性

見えない場所に指を入れて異物を取ろうとすると、逆に奥へ押し込んでしまうことがあります。



口の中を覗いて異物がはっきり見える場合にのみ、指で取り出してください。

事故を防ぐためには、そもそも詰まらせないことが最も重要です。

 

 

 




餅を詰まらせない!5つの予防策

餅による窒息事故を防ぐには「小さく切る」「よく噛む」「喉を潤す」「見守る」「温かいうちに食べる」の5つが有効です。



予防策1:餅は小さく切る

東京消防庁は、餅を1.5cm程度のサイコロ状に小さく切ることを推奨しています。



大きな餅をそのまま食べるのは危険です。

硬くて切りにくい場合は、電子レンジで少し温めると切りやすくなります。



予防策2:ゆっくりよく噛んで食べる

食べ物をしっかり噛み砕くことで、喉に詰まりにくくなります。



高齢者は飲み込む力が弱いので、一口を小さくし、ゆっくり食べることが大切です。



予防策3:食べる前に喉を潤す

お茶や汁物を先に飲んで、喉を潤してから餅を食べましょう。



喉が乾いた状態で餅を食べると、粘膜に張り付きやすくなります。



予防策4:高齢者や子どもは見守りながら食べる

消費者庁は、高齢者や子どもが餅を食べるときは家族が見守るよう呼びかけています。



異変に気づいたらすぐに対処できる体制を整えておくことが重要です。



予防策5:温かいうちに食べきる

餅は冷えると硬くなり、粘着性が増します。

ウェザーニュースによると、餅の温度が40℃を下回ると急激に硬くなる性質があります。

小さく切っても、冷えた餅は危険度が上がります。

雑煮や焼き餅は、温かいうちに食べきるようにしましょう。



最後に、餅だけでなく注意すべき他の食品についても確認しておきましょう。

 

 

 




餅だけじゃない!正月に注意すべき危険な食品

窒息の危険があるのは餅だけではありません。



今回死亡した女性が食べていたのも、餅ではなく「大福」でした。

おせち料理の中にも、詰まらせやすい食品が多く含まれています。



粘り気系:大福・団子

大福や団子は餅と同じ原料でできており、同様の窒息リスクがあります。



柔らかそうに見えても、喉に張り付く危険は変わりません。



つるつる系:かまぼこ・こんにゃく・黒豆・栗

ウェザーニュースによると、表面がつるつるした食品は噛まずに飲み込んでしまいやすく、そのまま喉に詰まる危険があります。



かまぼこ、こんにゃく、黒豆、栗などは特に注意が必要です。



黒豆や栗は丸い形状なので、気道にすっぽりはまってしまうこともあります。



張り付き系:サトイモ・海苔

サトイモは粘度が高く、喉の粘膜に張り付きやすい食品です。



巻きずしの海苔も、噛み切りにくく喉に張り付くことがあります。



これらの食品は高齢者だけでなく、小さな子どもにも注意が必要です。

おせち料理を囲むときは、危険な食品があることを家族で共有しておきましょう。

 

 

 




まとめ

2026年元日、東京都内で餅による窒息事故が相次ぎ、80代女性1人が亡くなりました。



この記事の重要ポイントをまとめます。



 

  • 餅による窒息は正月に集中:過去5年で338人が搬送、約9割が65歳以上
  • 窒息から5分以内に対処が必要:救急車到着(平均8分)を待っていては間に合わない
  • 正しい対処法:119番通報→咳→背部叩打法→ハイムリック法→心肺蘇生
  • やってはいけない:掃除機で吸う、水を飲ませる
  • 予防が最も大切:小さく切る、よく噛む、喉を潤す、見守る、温かいうちに食べる
  • 大福やかまぼこなど餅以外の食品にも注意

 

正月は家族が集まる大切な時間です。



事故を防ぐ知識を持っておくことで、安心してお正月を過ごしましょう。




よくある質問(FAQ)

Q. 餅が喉に詰まったらまず何をすべき?

まず119番に電話してください。通信指令員が応急処置の方法を指導してくれます。電話しながら対処できます。


Q. 掃除機で吸い出すのはなぜダメ?

異物を奥に押し込んだり、気道や肺を傷つける危険があります。日本赤十字社は「非常に危険」と警告しています。


Q. 一人で餅が詰まった時はどうする?

椅子やテーブルの角にみぞおちを当て、自分の体重をかけて圧迫します。握りこぶしで自分のお腹を突き上げる方法も有効です。


Q. 餅の窒息事故を予防するには?

餅を1.5cm程度に小さく切り、よく噛んで、喉を潤してから食べましょう。温かいうちに食べきることも大切です。


Q. 大福も餅と同じように危険?

はい。今回の死亡事故も「大福」によるものでした。大福や団子も餅と同じ原料でできており、同様の窒息リスクがあります。




参考文献

 

 

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