⚡ 衝撃の事実
登録者1200万人を超えていたのに、わずか1年9ヶ月で終了
2024年3月にフリマアプリ大手のメルカリが満を持してスタートさせた「メルカリ ハロ」。履歴書・面接不要、最短1時間から働ける手軽さで話題になりました。
サービス開始からわずか1ヶ月で登録者数は250万人を突破。最終的には1,200万人を超える利用者を集め、順調に見えたサービスでした。
ところが2025年10月14日、メルカリの公式発表によると、突然の終了を発表。サービス期間はわずか1年9ヶ月という短さです。
「登録者数は競合のタイミーを超えていたのに、なぜ?」多くの人がそう疑問に思ったはず。実はこの裏には、スキマバイト市場の厳しい現実が隠されていたのです。

📋 この記事でわかること
📱 メルカリ ハロとは?2024年3月スタートのスキマバイトサービス
メルカリ ハロは、フリマアプリで有名なメルカリが2024年3月6日に提供を開始したスキマバイトサービスです。
「だれでも、すぐに、かんたんに」をコンセプトに、空き時間を使って気軽に働けることを売りにしていました。
✨ 主な特徴
最大の特徴は、履歴書や面接が一切不要という点。普通のアルバイトなら必須のこの2つが、メルカリ ハロでは必要ありませんでした。
最短1時間から働けるため、「ちょっと空いた時間に稼ぎたい」という人にはぴったりのサービスです。
給料も即日払い。働いた後にアプリでチェックアウトすれば、すぐに登録した銀行口座に振り込まれる仕組みでした。
🔗 メルカリアカウントがあればすぐ始められた
もともとメルカリを使っている人なら、本人確認が済んでいればすぐに応募できるという手軽さも魅力でした。
メルカリの全国展開発表によると、サービス開始から1ヶ月で登録者数は250万人を突破。2025年6月時点では1,200万人を超えていました。
コンビニや飲食店、倉庫作業など、身近な場所で働ける求人が多く掲載されていたことも人気の理由です。
💡 驚異的なスタートダッシュ
特に注目すべきは、サービス開始1ヶ月で250万人という驚異的な初動です。タイミーやシェアフルといった先行サービスが何年もかけて積み上げた登録者数を、メルカリ ハロは1ヶ月で達成してしまいました。
「メルカリ」という誰もが知っているブランド力と、既存のメルカリユーザーがそのまま使えるという利便性が、この急成長を支えていたのです。
しかし、この華やかな数字の裏には、サービス終了につながる大きな問題が隠れていました。では、なぜ短期間で終了することになったのでしょうか?
❌ メルカリ ハロ終了の理由:わずか1年9ヶ月での撤退
2025年10月14日、メルカリは突然「メルカリ ハロ」のサービス終了を発表しました。
公式発表では、「市場環境の変化やサービスの利用状況などから総合的に判断」と説明されています。
しかし、この短い文章の裏には、スキマバイト市場の厳しい現実がありました。
😱 衝撃の事実:登録者は多いのに実際に働いた人は少なかった
最も衝撃的なのは、登録者数と実際に働いた人の数の大きな差です。
Business Insider Japanの詳細報道によると、2024年の実績で比較すると、メルカリ ハロで実際に働いた人は約94万7,000人でした。
一方、競合のタイミーでは約1,805万3,000人が実際に働いています。
約19倍の差
実際に働いた人の数でタイミーに大きく差をつけられていた
登録者数では1,200万人を超えていたメルカリ ハロですが、実際にサービスを使って働いた人の割合は、全体のわずか8%程度だったことになります。
📍 働ける場所の数でも大きな差
実働者数だけではありません。働ける場所の数でも、大きな差がありました。
メルカリ ハロの提携拠点数は15万(2025年1月末時点)。一見、多いように見えますが、タイミーは39万2,000拠点(2025年7月末時点)でした。
約2.6倍の差です。
働きたい人がいても、住んでいる地域に求人がなければ使えません。この「働ける場所の少なさ」が、実働者数の少なさにつながっていたと考えられます。
💰 手数料徴収開始が追い打ちに
さらに、2025年3月末から手数料徴収を開始したことも影響したとみられます。
それまでは「サービス利用料無料」をアピールしていましたが、無料期間が終了。これにより、求人を出す企業側の負担が増えました。
もともと求人数が少ないという課題を抱えていた中で、手数料徴収開始により企業が離れていった可能性があります。
🏢 リクルートも同時期に撤退していた
実は、人材業界の最大手・リクルートも、スキマバイト市場から撤退していました。リクルートの発表によると、2024年秋にサービス開始を予定していた「タウンワークスキマ(仮称)」の開発を2025年3月に中止しています。
メルカリとリクルート、2つの大手企業がほぼ同じ時期にスキマバイト市場から撤退。これは偶然ではありません。
タイミーやシェアフルといった先行サービスが既に圧倒的な地位を築いており、後から参入しても勝てない市場になっていたのです。
日本経済新聞の報道によれば、競争が激しく収益が伸び悩んでいたことが撤退の理由とされています。
「登録者数は多い」という表面的な成功の裏で、「実際に働く人が少ない」「働ける場所が少ない」という本質的な問題を抱えていた。これが、メルカリ ハロが短期間で終了した理由です。次は、具体的な終了日について見ていきましょう。
📅 メルカリ ハロはいつまで使える?2025年12月18日終了
メルカリ ハロは、2025年12月18日をもってサービス終了となります。
それまでは通常通り利用できますが、新規の求人掲載は徐々に減少していく見込みです。
📂 終了後も履歴の確認は可能
サービス終了後も、2026年4月末まではアプリにログインできます。
勤務履歴や源泉徴収票のダウンロードが必要な場合は、この期間中に必ず保存しておきましょう。
確定申告などで必要になる可能性があるため、早めのダウンロードをおすすめします。
⚠️ 注意すべきポイント
給与の確定が済んでいない仕事がある場合は、12月18日までに必ず確定作業を完了させてください。
応募中の求人がある場合も、終了日までに対応する必要があります。
メルカリ ハロを退会してもメルカリ本体のアカウントは残りますが、一度退会すると労働条件通知書や源泉徴収票の閲覧ができなくなるため、必要な書類は事前にダウンロードしておきましょう。
では、メルカリ ハロの代わりにどのサービスを使えばいいのでしょうか?
🔄 メルカリ ハロの代わりは?おすすめ代替サービス
メルカリ ハロが終了しても、スキマバイトができるサービスは他にもあります。
メルカリが公式に案内している代替サービスと、人気の高い主要サービスを紹介します。
🏥 キャリオス1DAY(メルカリ公式推奨)
キャリオス1DAY公式サイトは、メルカリが公式に案内している代替サービスです。
ただし、介護・医療関連の有資格者向けのサービスのため、介護福祉士や看護師などの資格を持っている人が対象となります。
介護士、看護師、准看護師、理学療法士などの資格があれば、専門性を活かして高時給で働けるのが特徴です。
メルカリ ハロとは2025年2月から求人連携していたため、介護・医療関連で働いていた人には特におすすめのサービスです。
⚡ タイミー(業界最大手)
タイミー公式サイトは、スキマバイト市場の最大手サービスです。
登録ワーカー数は1,190万人(2025年7月末時点)、提携拠点数は39万2,000を超えています。
メルカリ ハロよりも求人数が圧倒的に多く、地方でも求人が見つかりやすいのが強みです。
履歴書・面接不要、即日払い対応など、メルカリ ハロと同じような使い勝手で利用できます。
働いた回数に応じて「バッジ」がもらえる仕組みがあり、評価が上がると高時給の求人が届きやすくなる特徴があります。
💰 シェアフル(高時給案件が多い)
シェアフルは、パーソルホールディングスが運営するスキマバイトサービスです。
アプリダウンロード数は950万以上(2025年4月時点)で、高時給の案件が多いことで知られています。
1日で1万円以上稼げる求人も豊富で、しっかり稼ぎたい人におすすめです。
また、ポイ活機能があり、歩くだけでポイントが貯まる「シェアフルmembers」というサービスも人気です。
💬 LINEスキマニ
LINEヤフーとマイナビが提携して提供しているサービスです。
普段使っているLINEから求人を探せる手軽さが特徴で、新たにアプリをダウンロードする必要がありません。
🎯 どのサービスを選ぶべき?
求人の多さ重視ならタイミー、高時給重視ならシェアフル、介護・医療の資格があるならキャリオス1DAYがおすすめです。複数のサービスに登録しておくと、より多くの求人から選べるため、併用するのも良い方法です。
では最後に、メルカリ ハロの評判と失敗の背景を見ていきましょう。
💭 メルカリ ハロの評判と失敗の背景
実際にメルカリ ハロを使っていた人たちは、どう感じていたのでしょうか。
良い評判と悪い評判、両方を見ていきましょう。
👍 良い評判:手軽さと即日払いが好評
メルカリ ハロの良い評判として多かったのは、やはり「手軽さ」です。
メルカリアカウントがあればすぐに始められる点、面接がない点、給料がすぐにもらえる点が評価されていました。
特に即日払いについては、「働いた1時間後には入金されていた」という声もあり、急な出費があるときには便利だったようです。
👎 悪い評判:求人数の少なさが致命的
一方で、利用者の口コミとして圧倒的に多かったのが「求人数の少なさ」です。
特に地方では「県内全体で数件しかない」「駅から遠い場所ばかり」という声が目立ちました。
また、「口コミが見られない」「詳しいレビューがない」という点も、タイミーやシェアフルと比較して不便だったようです。
企業の評価は星マークで見られるものの、具体的な働きやすさや職場の雰囲気が分からないため、応募しづらかったという意見も多くありました。
📊 競合との決定的な差
マナミナの調査によると、メルカリ ハロの利用者は40〜50代の割合が高く、タイミーの主力層(20〜40代)とは異なる特徴がありました。
しかし、この年代の違いは逆に言えば、若い世代にはタイミーやシェアフルの方が浸透していたということです。
年間のユーザー数(起動者数)で見ると、シェアフルが3,170万人、タイミーがそれに次ぐ規模で、メルカリ ハロは大きく差をつけられていました。
🔍 失敗の本質:「先行者利益」の壁
メルカリ ハロが失敗した本質的な理由は、スキマバイト市場での「先行者利益」の大きさにあります。
タイミーは2018年からサービスを開始しており、6年かけて企業との信頼関係を築き、求人数を増やしてきました。
働き手にとっては「求人が多いアプリ」が便利で、企業にとっては「働き手が多いアプリ」が便利。この相乗効果により、先行サービスは圧倒的に有利な立場にいたのです。
メルカリという大手企業のブランド力があっても、この「ネットワーク効果」を覆すことはできませんでした。
登録者数は多くても、実際に使う人が少なければ、企業も求人を出さなくなります。求人が少なければ、さらに利用者は減る。この悪循環から抜け出せなかったのです。
📈 それでもスキマバイト市場は成長中
皮肉なことに、メルカリとリクルートが撤退する一方で、スキマバイト市場全体は急成長を続けています。スポットワーク協会の調査によると、2025年2月時点でスキマバイトサービスの累計登録者数は3,000万人を超え、市場規模も拡大し続けています。つまり、市場自体に問題があったわけではなく、「後から参入するのが極めて困難な市場」だったということです。
📝 まとめ:メルカリ ハロ終了から学ぶスキマバイト市場の現実
メルカリ ハロの終了から見えてきたポイントをまとめます。
- サービス期間:2024年3月〜2025年12月(1年9ヶ月)
- 登録者数:1,200万人超(表面的には大成功)
- 実働者数:94万7,000人(タイミーの19分の1)
- 致命的な問題:求人数の少なさと実際に使う人の少なさ
- 撤退の理由:先行者利益の壁を越えられなかった
大手企業のメルカリとリクルートが相次いで撤退したことは、この市場がいかに競争の激しい領域かを物語っています。
タイミーやシェアフルといった先行サービスが、既に多くの企業や働き手との関係を築いており、今から参入して覆すのは極めて困難でした。
メルカリ ハロを使っていた方は、キャリオス1DAYやタイミー、シェアフルなどの代替サービスで引き続きスキマバイトができます。
サービスは終了しますが、空き時間を活用して働くという選択肢は、これからも広がり続けるはずです。
💬 あなたの意見を聞かせてください
メルカリ ハロの終了について、あなたはどう思いますか?
今後どのサービスを使いたいと考えていますか?
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. メルカリ ハロとは何ですか?
メルカリが2024年3月に開始したスキマバイトサービスです。履歴書・面接不要で最短1時間から働け、即日払いが特徴でした。メルカリアカウントがあればすぐに始められる手軽さが人気でしたが、2025年12月18日にサービス終了となります。
Q2. メルカリ ハロはなぜ終了するのですか?
登録者数は1,200万人を超えていましたが、実際に働いた人は94万7,000人とタイミーの19分の1でした。求人数の少なさと実働者数の少なさが課題で、競争の激しいスキマバイト市場で先行者利益の壁を越えられなかったことが理由です。
Q3. メルカリ ハロはいつまで使えますか?
2025年12月18日までサービスを利用できます。終了後も2026年4月末まではアプリにログインでき、勤務履歴や源泉徴収票のダウンロードが可能です。必要な書類は早めに保存しておくことをおすすめします。
Q4. メルカリ ハロの代わりにおすすめのサービスは?
メルカリ公式推奨はキャリオス1DAY(介護・医療資格者向け)です。その他、業界最大手のタイミー(1,190万人登録)、高時給案件が多いシェアフル、LINEから使えるLINEスキマニなどがおすすめです。
Q5. メルカリ ハロの評判はどうでしたか?
手軽さと即日払いは好評でしたが、「求人数が少ない」「地方では使えない」「口コミが見られない」という悪い評判が多くありました。特に地方では求人が極端に少なく、タイミーやシェアフルに比べて使いづらかったという声が目立ちました。
📚 参考文献・関連リンク