📢 実は紙ストローより環境に良かった!
マック、3年開発の新フタで年間6600トン削減へ
11月19日、マクドナルドの冷たい飲み物が大きく変わります。
2022年から使われていた紙ストローが終了し、「ストローレスリッド」という新しいフタに変更されることが発表されました。
「紙ストローがふやける」「飲みにくい」という声が多かった中での変更。
でも実は、この新しいフタ、紙ストローより環境に良いって知っていましたか?

📑 この記事でわかること
🍔 マクドナルド紙ストロー廃止!11月19日から「ストローレスリッド」へ
2025年11月19日から、全国のマクドナルドで紙ストローの提供が順次終了します。
代わりに導入されるのが「ストローレスリッド」という、ストローなしで飲める新しいフタです。
この新フタは、リサイクルPET(ペットボトルを再利用した素材)を100%使用しています。
コールドドリンク(紙カップ用)が対象で、普通のコーラやアイスコーヒーなどが該当します。
ただし、マックシェイクやハッピーセット、フラッペ、スムージーなど一部商品は引き続きストロー付きで提供されます。
実はこの変更、ただのフタ交換ではありません。
💡 開発期間3年以上の本格プロジェクト
マクドナルドの公式サイトによると、3年以上の期間をかけてこのフタを開発したそうです。店内利用はもちろん、デリバリー、テイクアウト、ドライブスルーなど、あらゆる利用シーンに対応できるよう、細部まで設計されています。
「環境のために紙ストローにしたのに、なぜまた変えるの?」
そう思った人も多いはず。でも、その理由を知ったら納得するかもしれません。
❓ 紙ストロー廃止の本当の理由:不評と環境効果のジレンマ
マクドナルドの紙ストロー、導入当初から賛否両論でした。
特に多かったのが次のような声です。
😰 紙ストローへの不満の声
- 「時間が経つとふやけて飲みにくい」
- 「紙の味がして、ドリンクの味が変わる気がする」
- 「子どもがかむとすぐボロボロになる」
料理研究家のリュウジさんも、YouTubeで「この紙ストローうまくない」と率直に発言し、大きな話題になりました。
希望すればプラスチックストローに変更できることも知られていましたが、毎回お願いするのは手間です。
でも問題は使い心地だけではありません。
実は紙ストローには、環境面でも意外な落とし穴がありました。
イギリスのマクドナルドでは、導入した紙ストローが「厚すぎてリサイクルできない」という問題が発覚しました。
環境に良いはずの紙ストローが、結局ゴミになってしまっていたのです。
さらに、紙ストローの製造には化学処理が必要で、プラスチックストローより製造時の環境負荷が高いケースもあるとされています。
🎯 マクドナルドの本当の目的
マクドナルドが本当に目指していたのは、「バージンプラスチック」(新しく作るプラスチック)の削減でした。そして、その目標を達成するには、リサイクルPETを使った新フタの方が効果的だと判断したのです。
「紙=環境に良い」という単純な図式ではなく、本当の環境効果を追求した結果の変更だったんですね。
では、ストローなしでどうやって飲むのでしょうか?
🥤 新フタ「ストローレスリッド」の使い方と驚きの機能
「ストローなしでどうやって飲むの?」
そんな疑問に答えましょう。
新しいストローレスリッドは、コンビニコーヒーのフタに似た構造です。
フタの一部を引き上げると飲み口が開き、ストローなしで直接飲めます。
飲み口は十分な大きさがあり、氷も引っかからずゴクゴク飲める設計です。
そして驚くべきは、細部へのこだわり。
このフタには次のような工夫が詰まっています。
🔒 簡単に開くけど、勝手には開かない
持ち運び中やデリバリーの揺れで不用意に開いて漏れることがないよう、適度な固さに調整されています。
実際にテイクアウトで持ち帰る時、バッグの中でこぼれたら最悪ですよね。
🫧 炭酸飲料専用の噴き出し防止設計
コーラなどの炭酸飲料をデリバリーすると、振動で炭酸ガスの内圧が高まります。
このフタは、その内圧で飲み物が噴き出しにくいよう設計されています。
デリバリーで届いた瞬間に開けたら、コーラが噴き出した...なんてことを防ぐための工夫です。
🚗 あらゆる利用シーンに対応
店内で食べるとき、テイクアウト、デリバリー、ドライブスルー。
どんな使い方でも快適に飲めるよう、3年以上かけて開発されたそうです。
✨ ただのフタじゃない!細かすぎる設計の真実
「ただのフタにここまで?」と思うかもしれません。でもこれが、マクドナルドの本気です。
でも、プラスチックのフタって環境に悪いんじゃ?と思った人もいるはず。
♻️ 年間6600トン削減の真実:実は紙ストローより環境に良い理由
「でも、プラスチックのフタって環境に悪いんじゃ?」
そう思った人へ。ここが最も重要なポイントです。
マクドナルドは、2022年から2025年までの容器包装の変更により、年間約6600トンのバージンプラスチックを削減すると発表しています。
📊 6600トンって、どのくらい?
500mlペットボトル
約2億6000万本分!
東京ドーム約5杯分の体積に相当する量です
「でも新しいフタもプラスチックでしょ?」
確かにその通り。でも、ここがポイントです。
新フタは「バージンプラスチック」ではなく、「リサイクルPET」100%で作られています。
バージンプラスチックは、新しく石油から作るプラスチックのこと。一方、リサイクルPETは、使用済みペットボトルを再利用した素材です。
リサイクルPETを使うと、新しくプラスチックを作るより製造時のCO2排出量が大幅に削減できます。
つまり、同じプラスチックでも、環境への負荷が全然違うのです。
🌱 さらなる環境配慮
マクドナルドは、同時にバイオマスプラスチック95%のレジ袋も全国展開します(従来は50%)。5月から長崎県で先行導入しており、耐久性も問題ないことが確認されています。
「紙=エコ、プラ=悪」という単純な考え方ではなく、「何から作られているか」が重要なんですね。
では、いつから使えるのでしょうか?全店舗で変わるのでしょうか?
📅 いつから?どこで?ストローがもらえる商品は?
🗓️ 開始日
2025年11月19日から、全国のマクドナルドで順次導入されます。
「順次」なので、店舗によって切り替わるタイミングが少し違うかもしれません。
🏪 対象店舗
全国のマクドナルド店舗が対象です。
🥤 例外商品(引き続きストロー付き)
以下の商品は、これまで通りストロー付きで提供されます:
- ハッピーセット(子ども用)
- マックシェイク
- マックフィズ
- マックフロート
- フラッペ
- スムージー
特に子どもの飲食時は、安全のためストロー付きで提供されます。
小さい子にストローなしのフタは使いにくいですからね。
🏢 他のチェーンの動き
そしてこの動き、マクドナルドだけではありません。
🔄 業界全体のトレンド転換
スターバックスは2025年1月から、紙ストローを廃止してバイオマスプラスチック製ストローに変更すると発表しました。ケンタッキーも2024年6月から「ドリンキングリッド」という同様のストローレスリッドを導入しています。
つまり、これは業界全体の大きな流れなんです。
「環境に良い」という理想と「使いやすい」という現実の両立を、各社が本気で追求しているんですね。
📝 まとめ:本当の環境配慮は「紙かプラか」じゃない
マクドナルドの紙ストロー廃止について、重要なポイントをまとめます:
- 11月19日から全国で新フタ導入:リサイクルPET 100%の「ストローレスリッド」に変更
- 紙ストローの問題:ふやける・味が変わる・実はリサイクル困難なケースも
- 環境効果:年間6600トン(ペットボトル約2.6億本分)のバージンプラスチック削減
- 使い方:引き上げ式の飲み口で、漏れ防止・炭酸噴き出し防止機能付き
- 例外商品:シェイク・ハッピーセット・フラッペ等は引き続きストロー付き
「紙=エコ、プラ=悪」という単純な図式ではなく、「何から作られているか」が重要だということがわかりましたね。
11月19日からの新しいマック体験、楽しみに待ちましょう!
💬 よくある質問(FAQ)
Q1: マクドナルドの紙ストローはいつ廃止されますか?
A: 2025年11月19日から全国のマクドナルドで順次、紙ストローの提供が終了します。代わりにリサイクルPET 100%の「ストローレスリッド」という新しいフタが導入されます。
Q2: なぜ環境に良いはずの紙ストローを廃止するのですか?
A: 紙ストローは「ふやけて飲みにくい」という使用感の問題に加え、実は厚すぎてリサイクルが困難なケースがありました。新しいリサイクルPET製のフタの方が、バージンプラスチック削減効果が高く、環境負荷を低減できると判断されたためです。
Q3: 新しいストローレスリッドはどうやって使うのですか?
A: フタの一部を引き上げると飲み口が開き、ストローなしで直接飲めます。コンビニコーヒーのフタに似た構造で、簡単に開けますが不用意には開かない設計です。炭酸飲料の噴き出し防止機能も備えています。
Q4: 新しいフタは本当に環境に良いのですか?
A: はい。マクドナルドは2022年から2025年の容器包装変更により、年間約6600トン(ペットボトル約2.6億本分)のバージンプラスチックを削減する見込みです。リサイクルPETを使用することで、新品プラスチックより製造時のCO2排出量が大幅に削減されます。
Q5: すべての商品がストローなしになるのですか?
A: いいえ。ハッピーセット(子ども用)、マックシェイク、マックフィズ、マックフロート、フラッペ、スムージーなどは引き続きストロー付きで提供されます。特に子どもの飲食時は安全のためストロー付きとなります。
Q6: 他のファストフードチェーンも同じような動きをしていますか?
A: はい。スターバックスは2025年1月から紙ストローを廃止してバイオマスプラスチック製ストローに変更、ケンタッキーも2024年6月からストローレスリッドを導入しており、業界全体のトレンド転換が進んでいます。
📚 参考情報