📱 2025年10月5日未明、ある投稿が162.3万回も表示されました
2025年10月5日の未明、お笑い芸人でゴミ清掃員としても知られるマシンガンズ滝沢秀一さんが、X（旧Twitter）で「冷静になって、考え直したい」と投稿しました。
このポストは162.3万回も表示され、多くの人から「素晴らしい対応」「初めて見た」と評価されています。
一体何があったのでしょうか？
実は滝沢さん、数日前に大阪で行われた移民政策反対デモをリポストし、その理由を説明した長文のnote記事が批判を浴びていたんです。
しかし、著名人が自分の政治的な発言を「考え直す」と公に認めることは、めちゃくちゃ珍しいこと。多くの人は一度発信した情報を撤回できません。
この対応が評価される一方で、環境問題に真剣に取り組む誠実な人として知られる滝沢さんが、なぜデマ情報に惑わされてしまったのか。
⚠️ ここに隠されていたのは、私たちがSNSを使う時に誰もが陥りうる「情報の罠」でした
📑 この記事でわかること
📢 マシンガンズ滝沢、異例の「考え直す」発言で162万表示
10月5日の午前0時すぎ、滝沢さんはこんな投稿をしました。
「色んなご意見いただき、全てに目を通しました。一旦、冷静になって、考え直したいと思います。皆さんのご意見ありがとうございました！」
このポストには、数え切れないほどのリプライが寄せられています。
「普通はこれ系は大炎上するんだけど、みんな燃やそうとは思ってないのは滝沢さんの活動と人柄ですよ」
「今まで極端な発想に流されていった著名人で滝沢さんの様に一度自分の意見を下げられた方は初めて見ました」
「政治に関するポストで冷静になって考え直したいって言ってる人初めて見たかも」
多くの人が、この対応を評価しています。
なぜか？
💡 実は、著名人が自分の政治的な発言を撤回することが、めちゃくちゃ珍しいんです
ネット上では、一度発信した情報を「間違いだった」と認める人は、ほとんどいません。むしろ、批判されればされるほど、自分の主張を強めていく人が大半です。
でも滝沢さんは違った。「考え直す」と素直に言えた。
この対応の珍しさが、162.3万回という表示数につながったんです。
しかし、ここで疑問が湧いてきます。
❓ そもそも滝沢さん、何を発言して批判されたのでしょうか？
📝 大阪のデモをリポストし、noteで長文投稿 - 何を書いたのか
時系列を整理すると、こうなります。
📅 2025年9月下旬：大阪で移民政策に反対するデモが開催（参加者500人以上）
📅 10月3日：滝沢さんがnoteで「大阪のデモをリポストした理由」という長文記事を投稿
noteには、こんなことが書かれていました。
📌 滝沢さんが主張した内容
- 外国人犯罪の不起訴が多すぎる
- 総裁選の演説で「警察での通訳の手配が間に合わず、不起訴にせざるを得ないとよく聞く」と述べた議員がいた
- ゴミ清掃員として働く中で、外国人が多く住む地域のゴミ出しマナーの問題を見てきた
- 今のシステムで移民を受け入れることに反対
noteは二日間かけて全力で書いたそうで、滝沢さんの真剣さが伝わる内容でした。
ここで重要なのは、滝沢さんがどんな人なのか、という点です。
👤 マシンガンズ滝沢秀一さんとは？
2012年から、お笑い芸人をしながらゴミ清掃員として働いています。ゴミ問題について発信するXの投稿が話題になり、環境省からサステナビリティ広報大使にも任命されました。2023年には漫才のお笑い賞レース「THE SECOND」で準優勝。真面目で誠実な人物として、多くの人から信頼されていました。
だからこそ、多くの人が驚いたんです。
「あの滝沢さんが、なぜこんな発言を？」
しかし、noteの内容には、大きな問題がありました。
⚠️ 「排外デマ」と批判殺到 - 高市発言は事実と異なることが判明
滝沢さんのnote投稿後、多くの専門家やメディアが、内容の検証を始めました。
そして分かったのは、滝沢さんが根拠としていた情報の多くが、事実と異なるということでした。
🔍 「外国人は不起訴ばかり」はデマ
滝沢さんのnoteには「外国人犯罪の不起訴という情報」への怒りが書かれていました。
しかし、法務省の統計を見ると、事実は真逆だったんです。
日本ファクトチェックセンターの検証によると：
📊 2023年の起訴率（法務省犯罪白書）
外国人：41.1％
日本人全体：36.9％
つまり、外国人の方が、むしろ裁判にかけられる割合が高いんです。
「外国人は不起訴ばかり」というのは、完全なデマでした。
しかも、過去10年のデータを見ても、ずっと外国人の起訴率の方が高い状態が続いています。
❌ 高市発言「通訳不足で不起訴」も否定された
滝沢さんが引用した「総裁選での発言」は、自民党総裁選に出馬した高市早苗氏の言葉でした。
高市氏は「警察での通訳の手配が間に合わず、不起訴にせざるを得ない」と述べていました。
しかし、朝日新聞の取材によると：
- 警察幹部：「そんな事案は聞いたことがない」
- 検察幹部：「最後まで通訳が確保できなかったという話は聞いたことがない」
複数の専門家も「実態と異なる」と指摘しました。
つまり、高市氏の発言自体が、事実確認されていない情報だったんです。
📉 外国人犯罪は増えているのか？
もう一つ、重要なデータがあります。
法務省の犯罪白書によると：
✅ 外国人による刑法犯の検挙件数は、ピーク時の4割まで減少
✅ 在留外国人の数は増え続けているのに、犯罪は減っている
つまり、「外国人が増えて犯罪が増えた」というイメージも、統計とは違うんです。
滝沢さんのnote投稿を読んだ多くの人が、こう指摘しました。
「排外デマや陰謀論でいっぱい」
「善良な市民が差別主義に飲み込まれていく様子がよく分かる」
真面目で誠実な滝沢さんが、なぜこんなデマ情報を信じてしまったのか。
実は滝沢さん自身、noteの中でこう書いていました。
「SNSは見ている情報が利用者にとってこれ好みなんでしょ、とアルゴリズムで勝手に判断されてそんな動画ばかり流れてくるというのもわかっている」
滝沢さんは、SNSアルゴリズムの問題を理解していたんです。
それでも、デマに惑わされてしまった。
→ ここに、SNS時代の大きな問題があります
✨ 一転「考え直す」- この対応が評価される理由
批判を受けた滝沢さんは、10月5日未明、「考え直したい」と投稿しました。
この対応に、多くの人が好意的な反応を示しました。
なぜ、この対応が評価されたのでしょうか？
💫 理由1：著名人の撤回は超レア
ネット上では、一度発信した情報を撤回する著名人は、ほとんどいません。
むしろ、批判されればされるほど、「自分は正しい」と主張を強めていく人が大半です。
「さよなら、滝沢」とコメントした人に対し、滝沢さんは「さよなら」と返していました。
それでも、「考え直す」と言えた。
🌟 これは、本当に珍しいことなんです
🤝 理由2：普段の活動と人柄への信頼
リプライには、こんな声もありました。
「普段からの謙虚で堅実な姿勢そのもので安心致しました」
「滝沢さんは本来とても誠実な方だと思います」
滝沢さんは14年間、ゴミ清掃員として真面目に働き、環境問題について地道に発信してきました。
その積み重ねが、今回の「考え直す」という対応への信頼につながったんです。
💪 理由3：「間違いを認める勇気」の価値
「たくさん時間がかかってもいいと思います。考えてはっきり答えが出なくても、極端な考えから脱出できたらそれだけで素晴らしいです」
このリプライが示すように、多くの人は「完璧な答えを出すこと」よりも、「極端な考えから脱出すること」を評価していました。
間違いを認める勇気。
それが、162.3万回も表示される投稿になったんです。
しかし、ここで私たちが考えるべきは、「なぜ真面目な滝沢さんがデマに惑わされたのか」という点です。
❗ 実は、真面目な人ほど陥りやすい「SNSの罠」があるんです
🌐 SNS時代の「善良な市民」が陥る情報の罠
滝沢さんのnoteには、こんな一文がありました。
「SNSは見ている情報が利用者にとってこれ好みなんでしょ、とアルゴリズムで勝手に判断されてそんな動画ばかり流れてくるというのもわかっている」
滝沢さんは、SNSの問題を理解していました。
それでも、デマに惑わされてしまった。
なぜでしょうか？
🫧 SNSが見せているのは「あなただけの世界」
実は、SNSで見ている情報は、あなただけの世界なんです。
総務省の情報通信白書によると、これを「フィルターバブル」と呼びます。
🫧 フィルターバブルとは？
SNSのアルゴリズムが、あなたの過去の検索履歴やクリック履歴を分析して、「あなたが好きそうな情報」だけを優先的に表示する仕組みです。
まるで泡（バブル）の中に閉じ込められたように、似たような情報や同じような意見に囲まれてしまう。
滝沢さんのタイムラインには、「外国人犯罪が多い」「不起訴が多い」という情報ばかりが流れていたんでしょう。
何度も同じような情報を見ると、「これが真実だ」と思い込んでしまう。
これが、フィルターバブルの怖さです。
😰 真面目な人ほど危ない理由
実は、真面目で誠実な人ほど、この罠に陥りやすいんです。
なぜか？
⚠️ 真面目な人は、「多くの人が言っていること」を信じやすい傾向があります
滝沢さんも、noteでこう書いていました。
「SNSで流れてくるタイムラインでどうしても許せない情報が目に入る」
これは、滝沢さんが真剣に社会問題を考えていた証拠です。
でも、その「真剣さ」が、逆にデマを信じやすくしてしまったんです。
🛡️ どうすれば防げるのか？
じゃあ、私たちはどうすればいいのでしょうか？
📱 SNSデマを見抜く4つの対策
①複数のソースで確認する
一つの情報源だけを信じない。特にSNSで見た情報は、必ず複数のソースで確認する。
②「怒り」を感じる情報ほど疑う
「許せない」「ひどい」と感じる情報ほど、一度立ち止まって確認する。感情を刺激する情報は、デマである可能性が高い。
③異なる意見も見る
自分と違う意見の人のアカウントもフォローする。SNSアルゴリズムから逃れるには、意識的に「違う視点」を取り入れる。
④一次情報を確認する
「〇〇議員が言った」という情報ではなく、実際の発言や公式データを確認する。今回も、法務省の犯罪白書という一次情報を見れば、真実が分かった。
滝沢さんの「考え直す」という対応は、私たちに大切なことを教えてくれました。
それは、「誰でも間違える」ということ。
そして、「間違いに気づいたら考え直すこと」の大切さです。
📌 まとめ：大切なのは「間違えないこと」ではなく「考え直せること」
マシンガンズ滝沢さんの一連の出来事から、私たちが学べることをまとめます。
✅ この記事のポイント
- マシンガンズ滝沢さんは、移民政策反対デモに関するnote投稿で批判を受けた後、「考え直す」と表明し、162.3万回表示される話題に
- noteで引用した「外国人は不起訴ばかり」という情報は、法務省の統計で否定されたデマだった（実際は外国人の起訴率41.1% vs 日本人全体36.9%）
- 著名人が政治的発言を撤回することは極めて珍しく、この対応が多くの人から評価された
- 真面目で誠実な人ほど、SNSのフィルターバブル（自分好みの情報だけが表示される仕組み）に陥りやすい
- 重要なのは「複数ソースで確認」「怒りを感じる情報ほど疑う」「異なる意見も見る」「一次情報を確認する」という情報確認の習慣
💭 あなたに問いかけたいこと
あなたがSNSで見ている情報、本当に正しいですか？
「許せない」「ひどい」と感じた時こそ、一度立ち止まって確認してみませんか？
滝沢さんが教えてくれたのは、「誰でも間違える」ということ。
大切なのは、「間違えないこと」ではなく、「間違いに気づいたら考え直せること」。
そして、SNSで見ている世界は「あなただけの世界」だということを、忘れないでください。
❓ よくある質問（FAQ）
Q1. マシンガンズ滝沢さんは何をして炎上したの？
大阪で開催された移民政策反対デモをリポストし、noteで「外国人犯罪の不起訴が多い」「通訳不足で不起訴になる」などの情報を根拠に移民受け入れ反対を主張しました。しかし、これらの情報が法務省の統計やメディアの検証でデマだと判明し、批判を受けました。
Q2. 「外国人は不起訴ばかり」というのは本当？
これは完全なデマです。法務省の2023年犯罪白書によると、外国人の起訴率は41.1%で、日本人全体の36.9%より高くなっています。つまり、外国人の方がむしろ裁判にかけられる割合が高いのが事実です。
Q3. なぜ滝沢さんの「考え直す」という対応が評価されたの？
著名人が自分の政治的発言を撤回することは極めて珍しいからです。多くの人は批判されても主張を貫きますが、滝沢さんは「冷静になって、考え直したい」と素直に認めました。この誠実な対応と、普段の真面目な活動への信頼が評価につながりました。
Q4. フィルターバブルって何？どう防げばいいの？
フィルターバブルとは、SNSのアルゴリズムが「あなたが好きそうな情報」だけを優先表示し、まるで泡の中に閉じ込められたように似た情報ばかり見る状態のことです。防ぐには、複数の情報源で確認する、感情を刺激する情報ほど疑う、異なる意見も積極的に見る、一次情報を確認する、などの習慣が大切です。
