2025年10月1日朝、小泉進次郎氏のX(旧Twitter)アカウントから、ある投稿が発信されました。
この投稿は、わずか数時間で560万回以上も表示されることになります。東京ドーム満員の約70倍の人が見た計算です。
前日の9月30日夜、週刊文春オンラインが報じた「826人強制離党問題」について、小泉氏が完全否定する長文の声明でした。
「そもそも私は、自民党神奈川県第9選挙区支部において起こった出来事については、今回初めて知ったところであり、全く関知しておりません」
こう断言した小泉氏。でも、この説明には見過ごせない矛盾点がいくつもありました。
📖 826人除籍問題の詳しい経緯はこちら
📋 この記事でわかること
📢 【10月1日朝】小泉進次郎氏がXで「完全否定」声明を発表
10月1日の朝10時3分。小泉進次郎氏のXアカウントに、いつもより長い文章が投稿されました。
投稿のタイトルは「報道各位」。記者たちに向けた正式な声明でした。

💢 「事実に反する」という強い言葉
声明の書き出しから、小泉氏の怒りが伝わってきます。
「2025年9月30日夜に配信された週刊文春オンラインの記事は、事実に反する内容を印象付けるもので、自民党総裁選に不当な影響を与えかねない記事であり極めて遺憾です」
「事実に反する」「不当な影響」「極めて遺憾」——かなり強い表現です。
普段の小泉氏の語り口とは違う、硬い文章でした。おそらく弁護士と相談しながら書かれたものだと思われます。
🚫 「今回初めて知った」「全く関知していない」
声明の核心部分はここです。
小泉氏は826人除籍問題について、こう主張しました。
「そもそも私は、自民党神奈川県第9選挙区支部において起こった出来事については、今回初めて知ったところであり、全く関知しておりません」
つまり、「知らなかった」ということです。
でも、これって本当なのでしょうか?
📅 「6月の出来事だから総裁選と無関係」という主張
小泉氏の声明には、もう一つの重要な主張がありました。
「本件は、衆議院総選挙後の本年6月に自民党神奈川県第9選挙区支部において、支部長の衆院選落選に関連して起こったものです。これ自体参議院選挙以前の話であり、参院選の敗北等に伴う総裁選挙の開催に関連しようがない出来事です」
要約すると、「6月の出来事だから、総裁選(9月告示)とは無関係だ」ということです。
さらに、参議院議員との懇親会についても否定しました。
「当該記事の前段に言及されている参議院議員との懇親会についても、参議院選挙の慰労が目的であり、あたかも石破総理の退陣を前提として、次を意識して総裁選挙の準備を行っていたかのような内容は全くの事実誤認です」
⚖️ 弁護士を出してきた本気の反論
声明の最後で、小泉氏は弁護士の存在を明らかにしました。
「このような事実に反する報道に対し、私の代理人である弁護士とも相談の上、強く抗議するとともに記事の訂正を求めて参ります」
弁護士を使って記事の訂正を要求する——これは、かなり本気の反論姿勢です。
でも、この「完全否定」声明には、いくつかの矛盾点がありました。
❓「今回初めて知った」って本当?県連会長なのに知らないはずがない理由
小泉氏は「今回初めて知った」「全く関知していない」と断言しました。
でも、ちょっと待ってください。小泉氏の立場を考えると、この説明には無理がありそうです。
👔 小泉進次郎氏は神奈川県の自民党トップ
小泉進次郎氏は、ただの国会議員ではありません。
自民党の公式サイトにも明記されていますが、小泉氏は「神奈川県連会長」という役職に就いています。
2022年から会長を務め、2024年にも続投が決まっていました。
🏢 「県連会長」って何をする人?
「県連会長」と言われても、ピンとこない人が多いかもしれません。
簡単に言うと、その県の自民党メンバー全体を統括する責任者です。
会社で言えば「支社長」のような立場。その県の党員の入退党を管理する最終責任者でもあります。
つまり、神奈川県で826人もの党員が離党処理されたのに、そのトップが「知らなかった」というのは、かなり不自然なのです。
🔗 中山氏も神奈川県連の要職
実は、826人除籍問題を告発した中山展宏氏も、神奈川県連の中では重要な立場にいました。
🔍 中山氏の詳しい立場についてはこちら
中山氏は神奈川県連の「常任顧問」という役職です。
つまり、県連会長の小泉氏と、常任顧問の中山氏——同じ組織のトップ層にいる二人の間で起きた出来事なのです。
それなのに小泉氏が「知らなかった」というのは、組織としてどうなのでしょうか?
💬 SNSでは「監督不行き届き」の声
Xを始めとするSNSでは、小泉氏の説明に疑問の声が相次ぎました。
「県連会長なのに知らないわけがない」
「仮に知らなかったとしても、監督不行き届きの責任がある」
「トップの責任を放棄している」
こうした批判的な意見が多く見られます。
仮に小泉氏が本当に知らなかったとしても、「知らなかった」では済まない——それが組織のトップとしての責任ということなのかもしれません。
⏰「6月だから総裁選と無関係」は通用しない?タイミングの不自然さ
小泉氏は声明の中で、こう主張しました。
「本件は6月に起こったもので、参院選以前の話。総裁選と無関係」
確かに、826人が離党処理されたのは6月でした。総裁選の告示(9月22日)よりもずっと前です。
でも、この主張には大きな問題があります。
📆 6月は参院選(7月)の直前だった
まず、時系列を整理してみましょう。
- 📍 2025年6月:826人が離党処理される
- 📍 2025年7月20日:参議院選挙の投開票
- 📍 2025年9月7日:石破首相が退陣表明
- 📍 2025年9月22日:総裁選告示
- 📍 2025年10月4日:総裁選投開票
小泉氏は「6月は参院選以前」と言いますが、参院選の投開票は7月20日です。
つまり、6月は参院選のわずか1ヶ月前——まさに選挙直前だったのです。
📰 当時すでに「石破退陣」の可能性が取り沙汰されていた
もっと重要なのは、6月の時点で既に石破政権の行方が注目されていたことです。
時事通信の報道によると、石破首相は2024年10月の衆院選に続いて、2025年7月の参院選でも敗北が予想されていました。
「衆参両方で敗北したら、首相は退陣せざるを得ない」
こうした見方が、6月の時点で既に広がっていたのです。
そして、首相が退陣すれば当然、総裁選が前倒しで行われます。
🤔 つまり「総裁選と無関係」とは言い切れない
小泉氏は「6月だから総裁選と無関係」と主張しています。
でも、6月の時点で:
- 参院選での石破政権の敗北が予想されていた
- 敗北すれば首相退陣→総裁選前倒しの可能性があった
- 総裁選では党員投票が行われる可能性があった
こうした状況を考えると、「6月に高市派の党員826人を減らす」という行為は、十分に「総裁選を見越した動き」と見ることができるのです。
小泉氏の「総裁選と無関係」という主張は、かなり無理があるように思えます。
❗小泉氏の反論で説明されていない5つの疑問点
小泉氏の声明は長文でしたが、肝心なことがいくつも説明されていません。
読者が本当に知りたいのは、以下の5つの疑問です。
❓ 疑問①:誰が826人の離党処理を指示したのか?
これが最も重要な疑問です。
826人もの党員を離党処理するには、誰かが指示を出したはずです。
それは誰なのか?
小泉氏の声明では、この点に一切触れられていません。
「私は知らなかった」と言うだけで、「では誰が知っていたのか」「誰が指示したのか」については何も説明していないのです。
❓ 疑問②:なぜ高市派が9割超という偏りが生じたのか?
📊 前回の記事で詳しく解説していますが、離党させられた826人のうち、9割超が前回の総裁選で高市早苗氏に投票していた党員でした。
10人中9人以上が高市派——これは明らかに異常な偏りです。
もし本当に「事務的ミス」なら、なぜこんな偏りが生じたのでしょうか?
この点についても、小泉氏の声明は何も説明していません。
❓ 疑問③:県連会長としていつこの問題を知ったのか?
小泉氏は「今回初めて知った」と言いますが、「今回」とはいつのことでしょうか?
• 文春から取材を受けた時?
• 記事が公開された9月30日夜?
• それとも別のタイミング?
また、神奈川県連は9月30日に「事務的ミスがあった」と説明していますが、小泉氏がこの説明にいつ関与したのかも不明です。
❓ 疑問④:なぜ9月26日まで発覚しなかったのか?
826人が6月に離党処理されてから、発覚した9月26日まで約3ヶ月もかかっています。
この間、県連会長の小泉氏も含めて、誰も気づかなかったのでしょうか?
党員の入退党を管理するシステムがあるはずなのに、なぜ3ヶ月も放置されたのか。
この疑問にも、声明は答えていません。
❓ 疑問⑤:「事務的ミス」で826人も消えるものなのか?
神奈川県連は「事務的ミス」と説明しています。
でも、826人——これは小学校約3校分の人数です。
これほど大量の党員が「ミス」で消えるものなのでしょうか?
しかも、その9割超が特定の候補(高市氏)の支持者だったという「偶然」。普通に考えて、不自然すぎます。
小泉氏の声明は「事実に反する」「全く関知していない」と繰り返すばかりで、これらの具体的な疑問には何一つ答えていないのです。
⚖️ 文春vs小泉、どっちが正しい?事実関係を整理してみた
ここまで小泉氏の声明を検証してきましたが、結局のところ「文春と小泉、どっちが正しいの?」という疑問が残ります。
事実と主張を区別して、整理してみましょう。
✅ 確実な事実(両者とも認めている)
まず、以下のことは確実な事実です。
- ✅ 神奈川県の自民党員826人が、2025年6月に離党処理された
- ✅ 9月26日に「投票用紙が届かない」という連絡があって発覚した
- ✅ 9月27日、党本部が党員数を訂正(57,344人→58,170人)
- ✅ 離党処理された党員の9割超が、前回総裁選で高市早苗氏に投票していた
- ✅ 小泉進次郎氏は神奈川県連会長である
- ✅ 中山展宏氏(前衆院議員)が実名で証言している
これらは、文春も小泉氏も否定していない客観的事実です。
📰 文春の主張(小泉氏は否定)
文春オンラインは、こう報じています。
📰 高市派を狙った組織的な除籍の可能性がある
📰 総裁選を見越した動きだった可能性がある
📰 小泉陣営の関与が疑われる
ただし、文春も「誰が指示したか」については明言していません。週刊文春の電子版(有料記事)には詳細が書かれているようですが、無料公開部分ではここまでです。
💬 小泉氏の主張(文春を否定)
一方、小泉氏はこう主張しています。
💬 自分は今回初めて知った、全く関知していない
💬 6月の出来事で総裁選とは無関係
💬 参院議員との懇親会も選挙の慰労が目的
💬 文春の記事は事実に反する
❓ 未確定の部分(まだわからないこと)
重要なのは、以下のことがまだ確定していないという点です。
❓ 誰が826人の離党処理を指示したのか
❓ 小泉氏は本当に関与していないのか
❓ これが「事務的ミス」なのか、意図的な行為なのか
❓ 総裁選を見越した動きだったのかどうか
🔍 つまり、どっちが正しいの?
正直に言うと、現時点では「どちらが100%正しい」とは判断できません。
確実に言えるのは:
✓ 826人が実際に離党処理された(事実)
✓ その9割超が高市派だった(事実)
✓ 小泉氏は県連会長である(事実)
✓ 小泉氏は関与を否定している(主張)
「誰が」「なぜ」については、まだ明らかになっていないのが現状です。
ただし、小泉氏の説明には先ほど指摘した通り、いくつもの矛盾点や不自然な点があることも事実です。
🗳️ この「完全否定」で総裁選は乗り切れるのか?世論の厳しい目
小泉氏は弁護士まで出してきて「完全否定」の姿勢を貫きました。
でも、この声明で疑惑は晴れたのでしょうか?
⚠️ ステマ問題に続く2つ目のスキャンダル
実は、小泉陣営にとって今回の問題は、2つ目のスキャンダルです。
1つ目は、9月25日に報道された「ステマ問題」でした。
小泉陣営の広報担当者が、ニコニコ動画に小泉氏を称賛するコメントを投稿するよう指示していた——という問題です。
小泉陣営はこの事実を認め、謝罪しました。
そして2つ目が、今回の「826人除籍問題」です。
2つのスキャンダルが1週間の間に相次いで報道されたことで、「小泉陣営は公正さに欠ける」というイメージが強まってしまいました。
💬 「説明責任を果たしていない」という批判
SNS上では、小泉氏の声明に対して厳しい意見が相次いでいます。
「『知らなかった』だけで済むのか」
「県連会長としての責任はどうなるのか」
「肝心なことに何も答えていない」
「弁護士を出してきたことで、逆に疑惑が深まった」
特に多いのが、「説明責任を果たしていない」という批判です。
声明は長文でしたが、読者が本当に知りたい「誰が」「なぜ」については何も説明されていないからです。
✈️ 投票3日前のフィリピン出張も話題に
さらに、小泉氏は10月1日から2日にかけて、フィリピンで開催される農林大臣会合に出席するため出張しました。
これは農林水産大臣としての公務で、以前から予定されていたものです。
でも、総裁選の投票(10月4日)のわずか3日前に日本を離れることになったため、SNSでは「タイミングが悪すぎる」「疑惑から逃げている」という声も上がりました。
📉 最有力候補から一転して危機的状況に
総裁選告示前、小泉氏は「最有力候補」と言われていました。
でも、ステマ問題と826人除籍問題が相次いで報道されたことで、状況は一変しました。
前回(2024年9月)の総裁選では、小泉氏は決選投票まで進んだものの、石破氏に敗れています。
今回こそは雪辱を果たしたい——そんな思いがあったはずですが、2つのスキャンダルが重くのしかかっています。
🔄 「完全否定」が逆効果になる可能性も
小泉氏は「事実に反する」と完全否定しましたが、疑問点が多すぎるため、かえって疑惑が深まってしまった感があります。
「説明すればするほど、おかしな点が浮かび上がってくる」
そんな状況になってしまっているのです。
📝 まとめ:小泉氏の「完全否定」声明の検証結果
ここまで、小泉進次郎氏の10月1日声明を検証してきました。
要点を整理すると:
✅ 確実な事実
- 826人が6月に離党処理された
- その9割超が高市派だった
- 9月26日に発覚し、翌日党本部が訂正
- 小泉氏は神奈川県連会長である
- 小泉氏が10月1日に「完全否定」声明を発表した
❌ 疑問が残る点
- 県連会長なのに「知らなかった」は本当か
- 「6月だから総裁選と無関係」は通用するのか
- 誰が826人の離党処理を指示したのか
- なぜ高市派が9割超という偏りが生じたのか
- 「事務的ミス」で826人も消えるのか
⚠️ 小泉氏の立場
- ステマ問題に続く2つ目のスキャンダル
- 「説明責任を果たしていない」という批判
- 最有力候補から一転して苦しい状況に
小泉氏は「事実に反する」と断言していますが、その説明には多くの矛盾点があります。
特に、県連会長という立場でありながら「知らなかった」という主張は、多くの人が納得していないようです。
総裁選の投開票は10月4日。残りわずかとなった今、この「完全否定」声明が有権者にどう受け止められるのか。
そして、826人除籍問題とステマ問題が選挙結果にどう影響するのか。注目が集まっています。
💭 あなたはこの問題、どう思いますか?
🔍 よくある質問(FAQ)
Q1. 小泉進次郎氏は826人除籍問題について何と言っているのか?
小泉氏は10月1日のX投稿で「今回初めて知った」「全く関知していない」と完全否定しています。また「6月の出来事で総裁選とは無関係」と主張し、弁護士と相談の上で記事の訂正を求めています。
Q2. 県連会長なのに「知らなかった」というのはおかしくないのか?
小泉氏は神奈川県連会長として、その県の党員の入退党を管理する最終責任者です。826人もの党員が離党処理されたのにトップが知らなかったというのは不自然で、仮に本当に知らなかったとしても監督不行き届きの責任があるという批判が出ています。
Q3. 「6月の出来事だから総裁選と無関係」という主張は正しいのか?
6月は参院選(7月20日投開票)の直前で、当時すでに石破政権の敗北と退陣の可能性が取り沙汰されていました。首相が退陣すれば総裁選が前倒しで行われるため、「総裁選と無関係」とは言い切れないという指摘があります。
Q4. 小泉氏の反論で説明されていない疑問点は何か?
①誰が離党処理を指示したのか ②なぜ高市派が9割超という偏りが生じたのか ③県連会長としていつこの問題を知ったのか ④なぜ9月26日まで発覚しなかったのか ⑤「事務的ミス」で826人も消えるのか——これら5つの疑問に声明は答えていません。
Q5. この問題は総裁選にどう影響するのか?
ステマ問題に続く2つ目のスキャンダルで、小泉氏のイメージは大きく傷つきました。最有力候補とされていましたが、「公正さに欠ける」「説明責任を果たしていない」という批判が強まっており、10月4日の投開票に向けて苦しい状況となっています。