2025年11月5日、川崎市が発表したニュースに、多くの人が驚きました。
韓国から帰国した20代女性がはしかに感染し、東急東横線やスーパーを利用していたというのです。
ニュースのコメント欄には「麻疹はすれ違っただけでも感染する」「死病だということが解っていない人が沢山居る」「命定め」という、恐ろしい言葉が並んでいます。
「え?はしかって、そんなに怖い病気だったの?」
そう思った方も多いはずです。
実は、はしかは今でも世界中で年間13万人以上が命を落としている、非常に危険な感染症なのです。
この記事では、なぜはしかが「死病」と恐れられるのか、あなたは大丈夫なのか、そして万が一接触した場合はどうすればいいのか、すべて解説します。
📋 この記事でわかること

🦠 はしか(麻疹)とは?川崎で20代女性の感染が確認
はしかは、麻疹ウイルスというウイルスが原因で起こる感染症です。
正式名称は「麻疹(ましん)」ですが、一般的には「はしか」と呼ばれています。
感染すると、発熱や全身に赤い発疹が出るのが特徴です。
📍 今回の川崎での事例
2025年11月5日、川崎市が20代女性のはしか感染を発表しました。
女性は10月22日に韓国から帰国。10月28日に発熱の症状が出て、2カ所の医療機関を受診しましたが、症状が悪化し、11月3日に別の医療機関へ緊急搬送されました。
そして11月4日、はしかの陽性が判明したのです。
問題なのは、症状が出る前日の10月27日に、すでに多くの場所を訪れていたことです。
この日、女性は東急東横線やスーパーを利用しており、多くの人が接触した可能性があります。
はしかは、空気感染・飛沫感染・接触感染と、あらゆる方法で人から人へうつります。特に「空気感染」というのが厄介で、同じ空間にいるだけで感染する可能性があるのです。
世界では、はしかで年間13万人以上が命を落としています。決して「昔の病気」ではありません。
では、なぜこれほど危険なのでしょうか?
⚠️ はしかはなぜ「死病」「命定め」と恐れられてきたのか
コメント欄にあった「死病」「命定め」という言葉。大げさに聞こえるかもしれませんが、これは事実なのです。
💀 現代でも1000人に1-3人が死亡している
はしかの致死率は0.1~0.2%とされています。
「0.1%って低いじゃん」と思うかもしれません。でも、これは「1000人に1-3人が死亡する」という意味です。
学校の全校生徒が1000人なら、毎年誰かが命を落とす計算になります。決して低い数字ではないのです。
🏥 3人に1人が何らかの合併症を発症
さらに恐ろしいのが、合併症の多さです。はしかに感染した人の約30%、つまり3人に1人が何らかの合併症を起こします。
主な合併症は以下の通りです:
🫁 肺炎(最も多い)
はしかで亡くなる人の多くは、この肺炎が原因です。特に小さな子供では、死亡例の60%が肺炎によるものとされています。
🧠 脳炎(最も恐ろしい)
発症率は低いですが、約0.1%の人が脳炎を起こします。脳炎を発症すると15%が死亡し、20-40%に重い後遺症が残ります。後遺症には、精神発達の遅れ、てんかん、麻痺などが含まれます。
治療法は基本的にありません。症状を和らげる対症療法しかできないのです。
📜 江戸時代から「命定め」として恐れられていた
実は、はしかは江戸時代から「命定め」の病として恐れられていました。「命定め」とは「生きるか死ぬかは運次第」という意味です。
それほど、はしかは昔から危険な病気だったのです。
戦前の日本では、年間1万人もの人がはしかで亡くなっていました。現代でも、日本国内で年間10-30人程度の死亡例があります。
医療技術が進歩した今でも、完全には防げていないのです。
そして世界に目を向けると、さらに深刻です。2022年には世界で900万人が感染し、13万6,000人が死亡しました。そのほとんどは子供です。
「はしかは怖い病気」この認識を、まず持つことが大切です。
では、なぜこれほど多くの人が感染してしまうのでしょうか?
⚡ はしかの感染力は驚異的!「すれ違っただけ」でうつる理由
コメントにあった「すれ違っただけでも感染する」という言葉。これも、決して大げさではありません。
🔥 インフルエンザの10倍以上の感染力
はしかの感染力を示す数字に「基本再生産数」というものがあります。これは「1人の感染者が、免疫のない集団の中で何人にうつすか」を表す数字です。
📊 感染力の比較
• インフルエンザ:1~2人
• 新型コロナ:2~3人
• はしか:12~18人
はしかの基本再生産数は12~18。インフルエンザの10倍以上、新型コロナの5倍以上の感染力なのです。
満員電車に感染者が1人いたら、その車両全体が危険だと考えてください。
☁️ なぜ「すれ違っただけ」で感染するのか
はしかの恐ろしさは「空気感染」にあります。
普通の風邪やインフルエンザは「飛沫感染」です。咳やくしゃみで飛んだ唾液の飛沫を直接吸い込むことで感染します。だから、マスクをしたり距離を取れば防げます。
でも、はしかは違います。
はしかウイルスは、咳やくしゃみで空気中に飛び出すと、飛沫の水分が蒸発して、ウイルスだけが空気中を漂います。
この状態で、なんと最大2時間も感染力を保ち続けるのです。映画1本分の時間、ウイルスが空気中に漂い続けるということです。
だから、感染者と同じ部屋にいるだけで、すれ違っただけで、感染してしまうのです。
マスクの網目はウイルスより大きいため、マスクでも防げません。手洗いも、もちろん意味がありません。空気中を漂っているウイルスを、呼吸とともに吸い込んでしまうからです。
💯 免疫がなければほぼ100%感染
はしかウイルスに免疫がない人が感染すると、ほぼ100%が発症します。感染しても症状が出ない「不顕性感染」は、ほとんどありません。
つまり、免疫がない人がウイルスに触れたら、ほぼ確実に発症するということです。
「じゃあ、自分に免疫があるかどうかが重要だ」
そう思いますよね。では、どうすれば免疫を持てるのでしょうか?
💉 予防接種を受けていない「空白世代」は特に注意が必要
はしかから身を守る唯一の方法は、予防接種です。
はしかは空気感染するため、マスクや手洗いでは予防できません。予防接種でしか防げないのです。
でも、ここで問題があります。実は、予防接種を受けていない世代が存在するのです。
👴 1972年10月1日生まれ以前の人は要注意
はしかの予防接種が日本で始まったのは、1978年10月です。
つまり、1972年10月1日より前に生まれた人(現在52歳以上の人)は、定期接種の対象ではありませんでした。
この世代の人は、予防接種を受けていない可能性が高いのです。
ただし、この世代の多くは、子供の頃に実際にはしかにかかっています。昔は「誰でも一度はかかる病気」だったからです。一度かかると、一生免疫が続きます。
でも、かかったことがない人は、今も免疫がありません。
👨 30-40代も1回しか接種していない可能性
1978年から2005年までは、予防接種は1回だけでした。つまり、現在20代後半~40代前半の人は、1回しか予防接種を受けていない可能性があります。
「1回でいいじゃん」と思うかもしれません。でも、1回の接種では2~5%の人が十分な免疫を獲得できません。そして、時間とともに免疫が弱くなっていきます。
✅ 2回接種が重要な理由
📅 予防接種のタイミング
1回目:1歳のとき
2回目:小学校入学前(年長さん)のとき
2回接種することで、97~99%以上の人が確実な免疫を獲得できます。現在の20代前半以下の人は、この制度で2回接種を受けているはずです。
🔍 あなたは大丈夫?確認方法
自分が予防接種を受けたかどうか、覚えていない人も多いはずです。確認する方法は2つあります:
1. 母子手帳を見る
予防接種の記録が残っているはずです。
2. 医療機関で抗体検査を受ける
血液検査で、はしかの抗体があるかどうか調べられます。費用は自費で5,000円前後です。
もし免疫がなければ、今からでも予防接種を受けることができます。
特に、これから海外に行く予定がある人、医療従事者、学校の先生など、人と接する機会が多い人は、接種を強くお勧めします。
でも、「子供の病気」というイメージが強いはしか。大人がかかったら、どうなるのでしょうか?
👨⚕️ 大人がはしかにかかると重症化しやすい理由
「はしかは子供の病気」そう思っている人は多いはずです。
でも実は、大人の方が危険なのです。
📈 年齢が上がるほど合併症のリスクが高い
はしかの合併症は、5歳未満と20歳以上で特に多く発生します。つまり、小さな子供と大人が、最も危ないのです。
なぜ大人が危ないのか。それは、免疫システムの過剰反応が原因です。
子供よりも発達した免疫システムが、ウイルスに対して激しく反応しすぎてしまい、自分の体まで傷つけてしまうのです。
🧠 脳炎の恐怖
大人がはしかにかかって最も恐れるべきは、脳炎です。
2007年の流行では、半年間で麻疹脳炎が9例報告され、そのうち10代が4人、20代が5人でした。全員、予防接種を受けていませんでした。
⚠️ 脳炎の重大なリスク
• 致死率:15%
• 後遺症:20~40%
脳炎を発症すると、致死率は15%、治っても20~40%に重い後遺症が残ります。
後遺症には、以下のようなものがあります:
- 精神発達遅滞
- けいれん(てんかん)
- 行動異常
- 麻痺
一生、普通の生活が送れなくなる可能性があるのです。
🤰 妊婦への影響も深刻
妊娠中の女性がはしかにかかると、さらに深刻です。流産や早産のリスクが高まります。
そして、妊婦ははしかワクチンを接種できません。
だからこそ、周りの人全員が予防接種を受けて、妊婦を守る必要があるのです。
🫁 肺炎も命に関わる
特に喫煙者や、呼吸器に持病がある人は、肺炎のリスクが高まります。新型コロナの肺炎と同じように、人工呼吸器が必要になることもあります。
大人だからこそ、はしかを甘く見てはいけないのです。
でも、はしかの恐ろしさは、これだけではありません。治った後も、恐ろしいことが待っているのです。
⏱️ はしかの恐ろしい後遺症「亜急性硬化性全脳炎(SSPE)」
「はしかが治って良かった」そう思っても、油断できません。
はしかには、治った後、数年経ってから発症する恐ろしい後遺症があるのです。
🔬 SSPEとは何か
難しい名前ですが、簡単に言うと「はしかが治った後、数年してから突然、脳が壊れていく病気」です。
はしかウイルスが脳の中に潜み続け、数年後に突然活動を始めます。そして、ゆっくりと脳を破壊していくのです。
📅 感染から5-10年後に突然発症
SSPEの恐ろしさは、時間差にあります。
⏰ 今はしかにかかったら
2032年頃に突然発症する可能性
はしかに感染してから、平均7年(5~10年)後に発症します。
つまり、今はしかにかかったら、2032年頃に突然、症状が出る可能性があるのです。「はしかは治った」と安心していた頃に、突然襲ってきます。
😱 どんな症状が出るのか
SSPEの症状は、段階的に悪化していきます:
初期(第1期)
- 学業成績が下がる
- 記憶力が低下する
- 性格が変わる
- 感情が不安定になる
この時点では、「思春期だから」「ストレスかな」と見過ごされることも多いです。
進行期(第2期)
- 体が突然ビクッと動く(ミオクローヌス)
- けいれん発作
- 歩行が困難になる
ここで初めて、「おかしい」と気づきます。
後期(第3期~第4期)
- 歩けなくなる
- 意識がなくなる
- 最終的には動けなくなり、数年以内に死に至る
治療法は確立されておらず、現在でも予後が非常に悪い病気です。抗ウイルス薬を使っても、進行を遅らせることしかできません。
📊 発症率は数万人に1人だが...
「数万人に1人なら、大丈夫じゃない?」そう思うかもしれません。
でも、日本には現在約150人のSSPE患者さんがいます。まれな病気ですが、確実に存在するのです。
そして、特に1歳未満ではしかにかかった場合、SSPEの発症率が高くなります。
だからこそ、小さな子供がはしかにかからないよう、周りの大人が予防接種を受けることが重要なのです。
はしかは「治れば終わり」ではありません。数年後の未来まで、影を落とす病気なのです。
では、今回の川崎の事例で、接触した可能性がある人は、どうすればいいのでしょうか?
📍 川崎市のはしか感染、接触の可能性がある場所と日時
今回の川崎の事例で、特に注意が必要なのは、以下の場所を訪れた人です。
🚃 接触の可能性がある具体的な場所と時間
⚠️ 要注意:10月27日(月)
🕗 午前8時頃
東急東横線 武蔵小杉駅→綱島駅
🕕 午後6時頃
東急東横線 綱島駅→武蔵小杉駅
🕡 午後6時30分頃
マルエツ武蔵小杉駅前店
この日時に、これらの場所にいた人は、接触した可能性があります。
❓ なぜ10月27日が危険なのか
女性に発熱の症状が出たのは10月28日です。でも、はしかは症状が出る1日前から感染力があります。
つまり、10月27日の時点で、すでに周りの人にうつす可能性があったのです。
そして、空気感染するはしかは、同じ電車の車両にいた、同じ店内にいた、それだけで感染する可能性があります。
⏰ 潜伏期間は10-12日
📅 10月27日に接触した人は
11月6日~11月8日頃に症状が出る可能性
(この記事は11月6日に書いています)
もし該当する場合は、今から説明する症状に注意してください。
✅ 接触した可能性がある人は、どうすればいい?
まず落ち着いてください。
接触した可能性があっても、必ず感染するわけではありません。
以下の条件に当てはまる人は、比較的安全です:
- はしかの予防接種を2回受けている
- 過去にはしかにかかったことがある
逆に、以下の人は注意が必要です:
- 予防接種を受けたか覚えていない
- 1回しか受けていない
- 50代以上で、はしかにかかった記憶がない
該当する人は、次のセクションで説明する症状に注意し、少しでも異変があれば、すぐに医療機関に連絡してください。
🏥 はしかに感染したかもしれない場合の対処法
「もしかして、はしかかも?」そう思ったとき、どうすればいいのでしょうか。
🌡️ 初期症状をチェック
はしかの初期症状は、風邪とよく似ています:
🤒 カタル期(最初の2-4日)
- 38℃前後の発熱
- 咳
- 鼻水
- 目の充血
- 目やに
この時点では、「ただの風邪かな」と思うはずです。でも、はしかには特徴的なサインがあります。
コプリック斑
発疹が出る1-2日前に、口の中(頬の裏側)に小さな白い斑点が現れます。
これは「コプリック斑」と呼ばれ、はしかに特有のサインです。
口の中を鏡で見て、白い斑点があったら要注意です。
発疹期(3-5日目以降)
一度熱が下がりそうになった後、再び39℃以上の高熱が出ます。
そして、耳の後ろや首、額あたりから赤い発疹が出始め、全身に広がっていきます。
この「二峰性の発熱(熱が一度下がってまた上がる)」と「発疹」が、はしかの特徴です。
🚫 絶対に守ってほしいこと:いきなり病院に行かない
⛔ これが最も重要です ⛔
はしかかもしれないと思っても、いきなり病院に行ってはいけません。
なぜなら、待合室で他の患者さんにうつしてしまう可能性があるからです。
空気感染するはしかは、同じ待合室にいるだけで感染します。特に、赤ちゃんや妊婦さん、高齢者など、重症化しやすい人がいるかもしれません。
📞 正しい受診方法
✅ 必ず、病院に電話してから行く
「はしかかもしれません」と伝えてください。
病院側が以下のような対応をしてくれます:
- 別の入り口から入る
- 隔離された部屋で待つ
- 診察の時間を他の患者さんとずらす
これで、他の人への感染を防げます。
💉 緊急予防接種という選択肢
実は、はしかに接触してからでも、予防できる方法があります。
はしか患者と接触してから72時間以内にワクチンを接種すれば、発症を予防できる可能性があります。
「もしかして接触したかも」と思ったら、すぐに医療機関に相談してください。
ただし、以下の人は注意が必要です:
- 妊娠中の人(ワクチンを打てない)
- 免疫抑制剤を使っている人
- 重い病気がある人
これらの人は、医師に相談して、別の対策を考える必要があります。
🏠 感染が確認されたら
もしはしかと診断されたら、以下を守ってください:
1. 外出しない
発疹が出てから4日間は、他の人にうつす可能性があります。家族と別の部屋で過ごし、できるだけ接触を避けてください。
2. 家族に予防接種を勧める
同居している家族で、予防接種を受けていない人がいたら、すぐに医療機関に相談してください。
3. 接触した人に連絡
最近会った人に、はしかの可能性があることを伝えてください。その人も注意が必要です。
💊 治療法はあるのか
残念ながら、はしかに対する特効薬はありません。できることは、症状を和らげる対症療法だけです:
- 解熱剤で熱を下げる
- 咳止めで咳を抑える
- 水分を十分に取る
合併症が出た場合は、それに応じた治療を行います。
だからこそ、予防が最も重要なのです。
📝 この記事のまとめ
川崎で確認されたはしか感染について、重要なポイントをまとめます:
⚠️ はしかの危険性について
• 致死率0.1-0.2%(1000人に1-3人が死亡)、合併症率30%(3人に1人)
- 江戸時代から「命定め」と恐れられ、戦前は年間1万人が死亡
- 世界では今でも年間13万人以上が命を落としている
⚡ 驚異的な感染力
• 基本再生産数12-18(インフルエンザの10倍以上)
- 空気感染するため、同じ空間にいるだけで感染する
- ウイルスは空気中で最大2時間生存
- マスクや手洗いでは防げない
💉 予防接種の重要性
• 1972年10月1日以前生まれ(52歳以上)は接種機会がなかった
- 30-40代は1回しか接種していない可能性
- 2回接種で97-99%の確実な免疫獲得
- 予防接種が唯一の予防法
👨⚕️ 大人の重症化リスク
• 20歳以上は合併症率が高い
- 脳炎の致死率15%、後遺症20-40%
- 妊婦は特に危険(流産・早産のリスク)
⏱️ SSPE(亜急性硬化性全脳炎)の恐怖
• 感染後5-10年(平均7年)で突然発症
- 発症率は数万人に1人(日本に約150人の患者)
- 脳が徐々に破壊され、数年以内に死に至る
- 治療法は確立されていない
📍 川崎での接触可能性
• 10月27日に東急東横線、マルエツ武蔵小杉駅前店を利用した人は要注意
- 潜伏期間は10-12日(11月6-8日頃に症状が出る可能性)
- 症状が出たら、必ず病院に電話してから受診
✅ 今すぐできる対策
• 自分の予防接種歴を母子手帳で確認
- 不明な場合は医療機関で抗体検査
- 接種歴がない、または1回のみの場合は予防接種を検討
- 接触後72時間以内なら緊急予防接種で予防可能
はしかは「昔の病気」ではありません。今でも、多くの人が苦しみ、命を落としている現実の脅威です。
特に、予防接種を受けていない世代の方、1回しか受けていない方は、今すぐ自分の状況を確認してください。
そして、自分だけでなく、周りの大切な人を守るためにも、予防接種を受けることを強くお勧めします。
10月27日に東急東横線やマルエツ武蔵小杉駅前店を利用した方で、発熱や咳などの症状が出た場合は、必ず事前に医療機関へ電話連絡してから受診してください。
直接来院すると、他の患者さんへの感染リスクがあります。
はしかは予防接種で防げる病気です。自分と大切な人を守るため、今すぐ行動を起こしましょう。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. はしか(麻疹)とは何ですか?
はしかは麻疹ウイルスが原因で起こる感染症で、発熱や全身の発疹が特徴です。空気感染・飛沫感染・接触感染により広がり、世界では年間13万人以上が命を落としている危険な病気です。
Q2. はしかはなぜそんなに危険なのですか?
致死率は0.1-0.2%(1000人に1-3人が死亡)で、約30%の人が肺炎や脳炎などの合併症を起こします。脳炎を発症すると15%が死亡し、20-40%に重い後遺症が残ります。
Q3. はしかの感染力はどれくらい強いですか?
基本再生産数は12-18で、インフルエンザの10倍以上です。空気感染するため同じ空間にいるだけで感染し、ウイルスは空気中で最大2時間も生存します。マスクや手洗いでは防げません。
Q4. どの世代が予防接種を受けていないのですか?
1972年10月1日以前生まれ(52歳以上)は接種機会がなく、30-40代は1回しか接種していない可能性があります。2回接種で97-99%の確実な免疫を獲得できるため、接種歴の確認が重要です。
Q5. 大人がはしかにかかるとどうなりますか?
20歳以上は合併症率が高く、特に脳炎は致死率15%、後遺症20-40%と非常に危険です。妊婦は流産や早産のリスクが高まり、喫煙者や呼吸器疾患がある人は肺炎のリスクが高くなります。
Q6. SSPE(亜急性硬化性全脳炎)とは何ですか?
はしかウイルスが脳に潜伏し、感染後5-10年(平均7年)で突然発症する後遺症です。脳が徐々に破壊され数年以内に死に至ります。発症率は数万人に1人ですが、治療法は確立されていません。
Q7. 川崎の事例で接触した可能性がある場所はどこですか?
10月27日午前8時頃と午後6時頃の東急東横線(武蔵小杉-綱島間)、午後6時30分頃のマルエツ武蔵小杉駅前店です。潜伏期間は10-12日のため、11月6-8日頃に症状が出る可能性があります。
Q8. はしかに感染したかもしれない場合はどうすればいいですか?
絶対にいきなり病院に行かず、必ず電話で「はしかかもしれない」と伝えてから受診してください。接触後72時間以内なら緊急予防接種で発症を予防できる可能性があります。
📚 参考文献リスト
一次情報源(政府機関・研究機関)
- 国立成育医療研究センター:はしか(麻しんウイルス感染症)にご注意ください
- 東京都感染症情報センター:麻しんQ&A
- 東京都感染症情報センター:麻しん(Measles)
- 厚生労働省検疫所:麻しん(はしか)
- 厚生労働省:麻しん予防接種について
- 難病情報センター:亜急性硬化性全脳炎(SSPE)
- SSPE診療ガイドライン
医療機関による解説
専門メディア
予防接種情報