⚠️ 神奈川県内の特定の高校に通う女子生徒が、相次いで盗撮被害に遭っていることがわかりました。
県警は12月、弁護士を含む男4人を任意で捜査しており、来年にも書類送検する方針です。
なぜ同じ高校の生徒ばかりが狙われたのでしょうか。
事件の背景と、2023年に施行された新しい法律について解説します。

📋 この記事でわかること
神奈川県の高校最寄り駅で盗撮被害が多発、弁護士含む4人を任意捜査
横浜市内の駅で、同じ県立高校に通う複数の女子生徒が盗撮被害に遭い、県警が40代の弁護士を含む男4人を任意で調べています。
tvkニュースの報道によると、4人は横浜市営地下鉄ブルーライン・片倉町駅で、女子生徒のスカート内などをスマートフォンで盗撮した疑いが持たれています。
📊 被害状況
2025年1月~11月:片倉町駅で13件の盗撮被害を確認
2025年中:すでに9人を書類送検済み
県警は今年、すでに9人を書類送検しています。
12月には弁護士と会社員の計4人を新たに確保し、来年にも書類送検する方針とのことです。
なぜこの駅でこれほど被害が多発したのか。
背景には、SNSでの情報拡散がありました。
「制服がかわいい」SNS投稿が盗撮を誘発か
県警の調べに対し、容疑者らは「この高校の制服がかわいかったから撮りにきた」と供述しています。
SNS上では、この高校について「制服がかわいい」といった投稿が複数確認されており、それを見た男らが犯行に及んだとみられています。
🚨 驚くのは、犯行の「計画性」です。
神奈川新聞の報道によると、大阪府在住の20代会社員は「SNSで制服がかわいいと思い、夜行バスで大阪から来た」と話しています。
わざわざ関西から夜行バスに乗って横浜まで来る。
これほどの執着を生んだのがSNSの投稿だったわけです。
県警はこうした状況を受け、12月から朝の通学時間帯を中心に片倉町駅の警戒を強化していました。
40代弁護士も関与「好みの女性の下着が見たかった」
今回の事件で注目を集めているのが、40代の弁護士が容疑者に含まれている点です。
共同通信の報道によると、この弁護士は12月22日午前8時半ごろ、片倉町駅のエスカレーターで女子生徒のスカート内をスマートフォンで動画撮影しようとした疑いが持たれています。
現場にいた警察官がその場で取り押さえました。
調べに対し「好みの女性の下着が見たかった」と供述し、容疑を認めているとのことです。
⚖️ 法律の専門家が、自ら性犯罪の容疑者となる。
この事実は大きな衝撃を与えています。
弁護士が刑事事件を起こした場合、弁護士会から懲戒処分を受ける可能性があります。
処分には「戒告」「業務停止」、最も重い「除名」があり、除名されると弁護士資格を失います。
今回の弁護士については所属弁護士会などは公表されていませんが、書類送検されれば今後の処分が注目されます。
性的姿態撮影処罰法とは?2023年施行で厳罰化
今回の事件で適用されているのは「性的姿態撮影等処罰法」です。
2023年7月に施行された比較的新しい法律で、盗撮の取り締まりを大幅に強化しました。
この法律ができる前、盗撮は各都道府県の「迷惑防止条例」で取り締まられていました。
しかし条例は自治体ごとに内容が異なり、罰則も「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」程度にとどまっていました。
📈 性的姿態撮影処罰法の罰則
3年以下の拘禁刑 または 300万円以下の罰金
→ 罰金の上限が従来の3倍に引き上げ
💡 注目ポイント:「未遂」も処罰対象に
今回の弁護士の容疑は「撮影未遂」、つまり実際に撮影する前に取り押さえられています。
従来の迷惑防止条例では未遂を処罰できないケースもありましたが、新法では撮影しようとしただけで罪に問われます。
さらに、この法律は全国一律で適用されます。
どの都道府県で犯行に及んでも同じ基準で処罰されるため、「抜け道」がなくなりました。
盗撮被害を防ぐために知っておきたいこと
神奈川県警のサイトでは、盗撮被害を防ぐためのポイントが紹介されています。
盗撮犯は、エスカレーターや階段で前にいる人を狙うことが多いとされています。
後ろから近づいてスマートフォンを差し向けるため、被害者が気づきにくいのです。
🛡️ 県警が推奨する対策
- エスカレーターでは後ろを確認できる位置に立つ
- 不審な人物がいたら距離を取る
- 被害に気づいたら周囲に助けを求め、110番通報する
- カバンを体の後ろ側に持つ
万が一、盗撮されたことに気づいた場合は、すぐにその場で声を上げることが重要です。
時間が経つと犯人が逃げてしまいます。
📱 SNSの投稿にも注意が必要
今回の事件は、SNSの情報が犯罪を誘発しうることを示しています。
「かわいい」という何気ない投稿が、犯罪者のターゲット選定に使われる。
利用者としても、投稿内容には注意が必要です。
❓ よくある質問
Q. なぜ同じ高校の生徒ばかりが盗撮被害に遭ったのですか?
SNS上で「この高校の制服がかわいい」という投稿が拡散されたことが原因とみられています。容疑者らも「制服がかわいかったから撮りにきた」と供述しており、SNSの情報が犯罪を誘発した形です。
Q. 弁護士が盗撮で捕まるとどうなりますか?
弁護士会から懲戒処分を受ける可能性があります。処分には「戒告」「業務停止」「除名」があり、除名されると弁護士資格を失います。刑事処分とは別に、職業上の処分も受けることになります。
Q. 性的姿態撮影処罰法の罰則はどれくらいですか?
3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金です。従来の迷惑防止条例(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)より大幅に厳罰化されています。撮影未遂も処罰対象となります。
Q. 盗撮被害を防ぐにはどうすればいいですか?
エスカレーターでは後ろを確認できる位置に立つ、不審な人物がいたら距離を取る、カバンを体の後ろ側に持つなどの対策が有効です。被害に気づいたらすぐに声を上げ、110番通報することが重要です。
📚 参考文献
- tvkニュース(Yahoo!ニュース) - 事件概要・被害状況
- 神奈川新聞(カナロコ) - 大阪からの犯行詳細
- 共同通信(熊本日日新聞) - 弁護士の犯行態様
- 神奈川県警察 - 盗撮被害対策