リアルタイムニュース.com

今を逃さない。瞬間を捉える。あなたの時代を映す鏡

岩手大学にクマ出没で全学部休講!同じ日に銀行にも侵入した理由

⚠️ 2025年10月28日午前11時50分頃、岩手大学構内にクマが出没し全学部が臨時休講となりました。

実は同じ日の朝、盛岡市中心部の岩手銀行本店にも別の子グマが侵入していたのです。

 

発見されたのは国際交流会館近くで、クマは午後0時50分の時点でまだ構内にとどまっていました。

大学は学生の安全を最優先し、午後から全学部を臨時休講としました。岩手日報の速報によると、岩手県警が現場周辺の警戒を続けています。

 

同じ日に市街地の2箇所でクマが出没するという、異例の事態となっています。

岩手銀行本店のクマ出没事件については、こちらの記事で詳しく解説しています

 

「大学の構内にクマが出るなんて」と驚いた人も多いでしょう。

しかし盛岡市では、10月だけでも何度もクマの目撃が報告されており、もはや珍しいことではなくなっています。

 

この記事では、岩手大学で何が起きたのか、なぜ市街地の大学にクマが現れたのか、そして私たちの生活にどう関係するのかを、わかりやすく解説します。

 

大学構内の緑豊かなキャンパスにクマの姿が見える様子を生成AIで作成したリアルなイメージ

大学構内の緑豊かなキャンパスにクマの姿が見える様子を生成AIで作成したリアルなイメージ



 

 

 

 

🐻 クマが目撃された場所と現在の状況

クマが目撃されたのは、岩手大学の国際交流会館近くです。

 

国際交流会館は、留学生や外国からの研究者が利用する施設で、大学構内の北側エリアに位置しています。

 

岩手大学は盛岡駅から約2km、自転車で10分くらいの距離にある市街地の大学です。

「市街地にある大学」と聞くと、ビルに囲まれたキャンパスを想像するかもしれません。

 

💡 意外な事実

岩手大学の公式サイトによると、盛岡駅から約2キロという市街地にありながら、緑に囲まれた広大な自然公園を思わせるキャンパスなのです。

 

つまり、都市部にありながら自然が豊かという、クマにとっては「人間の領域だけど隠れやすい」という環境なんです。

 

発見から約1時間が経過した午後0時50分の時点で、クマはまだ構内にとどまっていました。

警察は学生や教職員に対して「クマに近づかない」「不要な外出を控える」よう呼びかけ、構内の警戒を続けました。

 

体長約1メートルということは、小学生くらいの大きさです。

子グマと考えられますが、野生のクマは子どもでも人間よりはるかに力が強く、予測できない行動をとります。

 

だからこそ、大学は即座に厳重な対応をとったのです。

 

 

 

🏫 岩手大学の休講措置と学生への影響

岩手大学は、クマの出没を受けて午後から全学部を臨時休講としました。

 

「午後から」ということは、午前中の授業は通常通り行われていたということです。

クマが目撃されたのが午前11時50分頃で、大学が対応を決定したのが正午前後だったためです。

 

全学部が対象ということは、人文社会科学部、教育学部、理工学部、農学部のすべての学生が影響を受けました。

 

突然の休講で、午後の授業を受けるために登校していた学生や、構内にいた学生は帰宅を余儀なくされました。

また、研究室で作業をしていた学生、図書館で勉強していた学生も、安全のために退出するよう指示されたと考えられます。

 

🛡️ 大学の対応

学生の安全確保が最優先です。クマが構内にいる以上、突然の遭遇リスクを避けるため、人の流れを止める必要がありました。

 

今後の授業再開については、クマが無事に捕獲されるか、構内から出ていくかの状況次第となります。

学生は大学からの公式発表を待つ必要があります。

 

では、なぜ市街地にある大学にクマが現れたのでしょうか。

 

 

 

🤔 なぜ岩手大学にクマが?市街地出没の理由

「県庁や市役所が近くにある市街地の大学に、なぜクマが?」

 

多くの人がそう思ったはずです。

でも実は、これにははっきりとした理由があります。

 

🍂 山に食べ物が足りない

2025年は山でクマが食べるドングリなどの木の実が不作です。

 

クマは冬眠前の秋に、たくさん食べて脂肪を蓄える必要があります。

山に食べ物が少ないと、生きるために人里に降りてくるしかないのです。

 

専門家の分析によると、2025年10月15日時点で、クマによる死亡者は7人と過去最多を更新しました。

秋が深まるほど、食べ物を求めるクマと人間の接触が増えています。

 

📈 クマが増えすぎている

もう一つの大きな理由は、クマの数が増えすぎていることです。

 

2022年頃、山では木の実が大豊作でした。

その結果、たくさんの子グマが生まれて育ちました。

 

でも山の広さは変わりません。

つまり、山に住めるクマの数を超えてしまったのです。

 

⚡ さらに問題なのが

「人間を恐れないクマ」が増えていることです。昔はハンターがたくさんいて、クマは人間を見ると逃げていました。

でも今はハンターが減って高齢化しています。人間と会ったことがないクマは、人間を「怖いもの」と認識していないんです。

 

🌳 山と都市の間のクッションが消えた

昔は山と都市の間に、里山と呼ばれるエリアがありました。

 

農家の人が住んで、畑を作って、定期的に人の手が入る場所です。

クマにとっては「人間の領域だから近づかないでおこう」というエリアだったんです。

 

でも今、この「クッション」の役割をする場所が減っています。

手入れされない土地は藪だらけになって、見通しが悪くなります。

 

クマにとっては格好の隠れ家です。

そこを通って、クマは簡単に都市部まで来られるようになってしまったのです。

 

🌊 川が都心への「道」になっている

盛岡市の中心部には中津川という川が流れています。

 

💡 実は

この川がクマにとって山から都市部へ移動する「道」として使われているのです。川沿いなら、茂みに身を隠せて、水を飲めて、人目につきにくいんです。

 

河北新報の報道岩手日報の続報によると、今回の事件の5日前にも、同じ中津川でクマが目撃されていました。

朝6時から10時まで、市役所の裏側を移動していたのです。

 

岩手大学も、この中津川から近い場所にあります。

クマは川沿いを移動して、緑の多い大学構内に入り込んだ可能性が高いのです。

 

では、盛岡市では他にどれくらいクマが出ているのでしょうか。

 

 

 

📊 盛岡市のクマ出没が深刻化している実態

「盛岡市でクマが出るのは珍しいこと?」

 

残念ながら、もう珍しいことではありません

 

📅 10月だけで何度も出没している

盛岡市では、10月に入ってから何度もクマが目撃されています。

 

  • 10月13日: 加賀野の住宅で、敷地内の木に子グマ2頭が登っているのを目撃
  • 10月19-20日: 若園町、加賀野、本町通、内丸などで2~3頭が目撃
  • 10月22日: 下米内の寺並児童公園で親子とみられる2頭が出没
  • 10月23日: 市役所横の中津川で大人のクマが約4時間うろつく
  • 10月25日: 松園町でクマ1頭を目撃
  • 10月28日: 岩手大学と岩手銀行本店の2箇所で出没

 

つまり、10月だけで少なくとも6日間、複数の場所でクマが目撃されているのです。

 

🏢 市役所の横で4時間もうろついていた

特に10月23日の事例は衝撃的でした。

 

朝6時10分頃、盛岡城跡公園の近くで発見されたクマは、市役所裏の茂みにとどまり、川を泳いで対岸に渡り、河川敷を北上して移動しました。

そして午前10時過ぎに住宅街に入って、行方不明になったのです。

 

⚠️ 驚きの事実

約4時間も、県や市の行政の中心である官庁街をうろついていたんです。朝の通勤時間帯と重なり、周辺は騒然としました。

 

🗾 岩手県は全国最悪の状況

盛岡市だけでなく、岩手県全体で見ると状況はさらに深刻です。

 

盛岡市の公式サイトによると、盛岡市では2025年度に2件の人身被害が発生しています。

 

岩手県全体では、2025年4月から8月までの出没件数が1993件で、これは全国最多です。

1日あたり約12件以上の出没があるという計算になります。

 

さらに、2025年4月1日から10月19日までに、31件32名の人身被害が発生し、そのうち死亡者は4人に上ります。

これも全国最多の数字です。

 

岩手県は「ツキノワグマの出没に関する警報」を発令しており、「山に入る時は本当に慎重に考えて」と呼びかけています。

 

🌏 全国的にも過去最悪ペース

実は、2025年は日本全体でクマの出没が過去最悪のペースなんです。

 

環境省のデータによると、9月末時点で人身被害者数は108人に達しています。

これは、被害が多かった2023年と同じくらいのペースです。

 

専門家は「もう『山奥の話』じゃない。都市部でもクマのリスクは現実のもの」と警鐘を鳴らしています。

 

では、万が一クマに遭遇してしまったら、どうすればいいのでしょうか。

 

 

 

🚨 クマに遭遇したときの対処法

万が一、クマに遭遇してしまったら、どうすればいいのでしょうか。

 

正しい知識を持っておくことが、命を守ることにつながります。

 

👀 遠くにクマがいることに気付いた場合

知床財団の専門的なガイドラインによると、落ち着いて静かにその場から立ち去りましょう

 

クマが先に人の気配に気づいて隠れたり逃げたりする場合が多いです。

もし気づいていないようであれば、存在を知らせるため、物音を立てるなど様子を見ながら立ち去ります。

 

🐻 近くにクマがいることに気付いた場合

クマを見ながらゆっくり後退して、クマとの距離をとりましょう。

 

クマは逃走する対象を追いかける傾向があるので、背中を見せて逃げ出すと攻撃性を高める場合があります。

落ち着いてクマとの距離をとることで、お互いの興奮を静める効果があります。

 

⚡ 至近距離でクマと突発的に遭遇した場合

至近距離で遭遇した場合、クマによる直接攻撃など過激な反応が起きる可能性が高くなります。

 

🛡️ 重要な対処法

顔面・頭部が攻撃されることが多いため、両腕で顔面や頭部を覆い、直ちにうつぶせになって重大なダメージを最小限にとどめることが重要です。

クマ撃退スプレーを携行している場合は、クマに向かって噴射します。

 

❌ やってはいけないこと

絶対にやってはいけないことがあります。

 

  1. 走って逃げる: クマは時速50km以上で走れます。人間より速いので追いつかれます。
  2. 背中を向ける: クマは逃げるものを追いかける習性があります。
  3. 大声を出す: クマを興奮させてしまいます。
  4. 死んだふりをする: これは迷信です。クマは死んだ動物も食べるので、むしろ危険です。

 

🔔 予防が最も重要

そもそも、クマと遭遇しないことが一番大切です。

 

  • 🔔 クマ鈴やラジオを携帯する: 音で自分の存在を知らせます
  • 👥 複数人で行動する: 1人より2人以上の方が安全です
  • 📱 出没情報をチェックする: 自治体の公式サイトで最新情報を確認します
  • 🌅 朝夕の時間帯は特に注意: クマの活動時間帯です

 

⚠️ 都市部でも油断禁物

都市部に住んでいても、川や公園の近くではクマに遭遇する可能性があります。「自分は関係ない」と思わず、正しい知識を持っておきましょう。

 

 

 

📝 まとめ:都心部でも油断できないクマのリスク

今回の岩手大学へのクマ出没事件は、もう「山奥の話」じゃないことを教えてくれました。

 

✅ 押さえておきたいポイント

  • 市街地の大学でもクマは出る: 県庁や市役所が並ぶ官庁街の近くの大学に、体長約1メートルのクマが出没し、全学部が臨時休講になった
  • 同じ日に2箇所で出没: 10月28日、岩手大学と岩手銀行本店の両方でクマが目撃される異例の事態
  • 川が都心への「道」: 中津川がクマの侵入ルートとして使われており、川沿いを通って市街地に入り込んでいる
  • 2025年は過去最悪ペース: 岩手県の出没は1日12件以上、全国の人身被害は108人(9月末時点)で、秋本番でさらに増える可能性
  • 原因は複数ある: 山の餌不足、クマの個体数増加、人を恐れない新世代のクマ、山と都市の間のクッションの消失

 

🚨 もしクマを目撃したら

  • 近づかない
  • 走って逃げない、背中を向けない
  • すぐに警察か自治体に通報
  • 自分の身を守ることが最優先

 

今回の事件を「盛岡の話」「岩手の話」として他人事にしないことが大切です。

 

全国どこでも起こりうるリスクとして認識し、正しい知識を持って行動しましょう。

 

❓ よくある質問(FAQ)

Q1. 岩手大学のクマ出没はいつ起きたのですか?

2025年10月28日午前11時50分頃、岩手大学構内の国際交流会館近くで学生が体長約1メートルのクマ1頭を目撃しました。午後0時50分時点でクマは構内にとどまっており、大学は午後から全学部を臨時休講としました。

Q2. なぜ市街地の岩手大学にクマが現れたのですか?

2025年は山のドングリなどの餌が不作で、クマの個体数も増加しています。さらに、盛岡市中心部を流れる中津川が都心への侵入ルートとなっており、川沿いを通って市街地に入り込んでいることが原因と考えられています。

Q3. 盛岡市ではクマの出没が多いのですか?

はい、盛岡市では2025年10月だけで少なくとも6日間、複数の場所でクマが目撃されています。岩手県全体では2025年4月から8月までに1993件の出没(全国最多)があり、1日あたり約12件以上のペースで出没が続いています。

Q4. クマに遭遇したらどうすればいいですか?

遠くにいる場合は静かに立ち去り、近くにいる場合はクマを見ながらゆっくり後退します。至近距離で遭遇した場合は両腕で顔と頭を覆いうつぶせになります。絶対にやってはいけないのは、走って逃げる、背中を向ける、大声を出す、死んだふりをすることです。

 

📚 参考文献リスト

 

プライバシーポリシー / 運営者情報 / お問い合わせ