🎮 史上初の快挙！
ゲーム作家として初めて国から勲章を授与
2025年11月3日、日本のゲーム業界にとって歴史的な発表がありました。「ドラゴンクエスト」シリーズを作った堀井雄二さん（71歳）が、国から贈られる名誉ある勲章「旭日小綬章」を受章したんです。
何がすごいって、ゲームを作る人が叙勲されるのは、これが史上初。つまり、堀井さんは「ゲーム作家として初めて国に認められた人」なんです。
「ゲームって、昔は『悪』みたいに言われていたのに」と堀井さん自身も驚きを語っていますが、それだけ時代が変わり、ゲームが文化として認められるようになったということ。
この記事では、そんな歴史的瞬間と、堀井雄二さんって誰？叙勲って何？という疑問まで、まるっと解説します！
📋 この記事でわかること
🎖️ 堀井雄二が叙勲！ゲーム作家として史上初の快挙
2025年11月3日付で発表された秋の叙勲で、「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親・堀井雄二さんが旭日小綬章を受章しました。
そして、産経新聞のインタビューによると、ゲームデザイナー（ゲーム作家）の叙勲は今回が史上初とのこと。
堀井さん本人も「国から評価されるとは。後に続く人の励みになれば」とコメント。さらに「ゲームって、昔は『悪』みたいに言われていたのに」と、感慨深そうに語っています。
実は40年前、ゲームは「犯罪の原因」「子供に悪影響」なんて言われていた時代もあったんです。それが今では、国が正式に認める文化になった。この変化、すごくないですか？
💡 ここがポイント
堀井さんの受章は、ゲームが好きなすべての人にとって「自分の好きなものが認められた」って誇れる瞬間なんです。
👤 堀井雄二って誰？「ドラゴンクエスト」生みの親
「堀井雄二って名前は聞いたことあるけど、どんな人？」って思いますよね。
堀井さんは現在71歳、兵庫県の淡路島出身です。実は、元々は漫画家になりたくて、大学でもライターとして活動していたんです。女性誌「セブンティーン」の記事を書いていたこともあったとか。
そこからゲーム業界に入ったきっかけは、1982年。自分で作ったパソコンゲームを、当時のゲーム会社エニックス（現スクウェア・エニックス）のコンテストに応募したら、なんと入賞しちゃったんです。
「趣味で作ったゲームが評価された」って、なんか夢がある話ですよね。
📖 堀井さんの経歴
1986年、運命の「ドラゴンクエスト」第1作が発売されます。このゲームが、日本でRPG（ロールプレイングゲーム）というジャンルをメジャーにしたんです。
Wikipediaによると、堀井さんは「ゲームクリエイター」という職業そのものを確立させた草分け的存在。つまり、「ゲームを作る人」という仕事を、日本で最初に作った人の一人なんです。
ちなみに堀井さんの書く文章は「堀井節」と呼ばれていて、ドラクエのセリフや言い回しも独特。「ゆうべはおたのしみでしたね」とか、覚えてる人いるんじゃないでしょうか？
そして今も現役！71歳でドラクエ12を制作中です。「大きくなったら何になろうって、この年齢でも考えている」って語る冒険心は、まさにドラクエの勇者みたいですよね。
📊 ドラクエってどれだけすごいの？数字で見る影響力
「ドラクエが人気なのは知ってるけど、どれくらいすごいの？」って思いませんか？数字で見ると、その影響力がよく分かります。
まず、ドラゴンクエストシリーズの累計出荷・ダウンロード販売本数は9500万本以上（2025年時点）。これ、途方もない数字なんです。
日本の人口が約1億2000万人なので、日本人の約8割がドラクエを買った計算。もちろん海外の分も含まれますが、それでもすごいですよね。
そして、シリーズは100作以上のタイトルに展開。本編だけじゃなく、モンスターズシリーズとか、様々な派生作品が作られてきました。
🔥 伝説のDQ3
特に伝説なのが、1988年に発売された「ドラゴンクエストIII」。この作品は累計380万本の大ヒットを記録し、社会現象になりました。
どれくらい社会現象だったかというと、発売日の朝から家電量販店に長蛇の列ができて、ビックカメラ池袋店では1万人が並んだという都市伝説まであるレベル。
でも、問題も起きました。あまりの人気で、学校を休んでゲームを買いに行く子供が続出したんです。発売日が平日（水曜日）だったので、数百人が警察に補導される事態に。
この騒動の後、ゲーム業界では「大作ソフトは土日に発売する」というルールができました。つまり、ドラクエIIIはゲーム発売日のルールそのものを変えたんです。
さらに、2021年の東京オリンピックでは、選手入場の音楽にドラクエの楽曲が使われました。国を代表するスポーツの祭典で使われるって、もう文化の一部ですよね。
✨ まとめ
こうして見ると、ドラクエは「ただの人気ゲーム」じゃなくて、日本の社会そのものに影響を与えた作品なんです。
🏅 旭日小綬章とは？どんな人がもらえる勲章？
ここまで読んで「で、旭日小綬章って何？」って思いますよね。叙勲とか勲章とか、普段あまり聞かない言葉なので、分かりやすく説明します。
旭日章は、内閣府の説明によると、明治8年（1875年）に作られた日本で最も古い勲章です。もう150年近い歴史があるんです。
デザインは、真ん中に太陽があって、そこから八方向に光線（旭光）が広がってる金色の勲章。「旭日」っていうのは「朝日」のことです。
旭日章には全部で6種類あって、功績の大きさによって等級が分かれています：
- 旭日大綬章（一番上）
- 旭日重光章
- 旭日中綬章
- 旭日小綬章（←堀井さんが受章したのはこれ）
- 旭日双光章
- 旭日単光章
堀井さんが受章した旭日小綬章は6つのうち4番目。「国や公共に対して顕著な功績があった人」に贈られます。
Weblioによると、旭日小綬章の受章対象は特に限定されていません。実業家、教育者、科学者、文化人、スポーツ選手など、各分野で活躍した人が対象になります。
過去には、俳優の津川雅彦さん、落語家の柳家小三治さん、「魔女の宅急便」の作者・角野栄子さんなども受章しています。
つまり、「各分野で日本の文化や社会に大きく貢献した人」が選ばれる、すごく名誉ある勲章なんです。
📅 豆知識
叙勲は年2回、春（4月29日）と秋（11月3日）に発表されます。今回の堀井さんは秋の叙勲ですね。
💰 叙勲されるとどうなる？お金はもらえる？
「勲章もらったら、何かいいことあるの？」「お金もらえるの？」って、正直気になりますよね。
結論から言うと、現在の叙勲に年金や賞金などの金銭的特典は一切ありません。
「え、何ももらえないの？」って思うかもしれませんが、実はこれ、日本国憲法で決まってるんです。国立公文書館の資料によると、憲法第14条第3項に「栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない」と書かれています。
昔はどうだったかというと、明治時代から1941年（昭和16年）までは、勲章をもらった人には終身年金が支給されていました。でも、戦争で財政が苦しくなって廃止されちゃったんです。
その後、戦後に作られた日本国憲法で「勲章に特権を与えない」って決まったので、それ以降はずっと年金なし。
じゃあ何がもらえるかというと：
- 勲章（金色のメダル）
- 賞状
- 皇居での授与式への参列（天皇陛下から直接授与される場合もある）
つまり、もらえるのは純粋な「名誉」だけなんです。
🤔 考えてみると...
でも、逆に考えると、お金とか特典が一切ないからこそ、純粋に功績を認められた証なんですよね。「お金目当てじゃない」「本当に社会に貢献した人だけが選ばれる」って意味で、価値がある気がしませんか？
堀井さんの「国から評価されるとは」というコメントからも、お金じゃなくて「認められた」ことへの感動が伝わってきます。
🎨 同時受章の永井豪さんも超レジェンド！
実は今回の秋の叙勲では、堀井さんと同じく旭日小綬章を受章した、もう一人の文化人がいます。それが漫画家の永井豪さん（80歳）です。
「永井豪って誰？」って若い人は思うかもしれませんが、お父さんやお母さんの世代なら絶対知ってる超レジェンド漫画家です。
永井さんは石川県輪島市出身で、1967年にデビュー。代表作は：
- 「デビルマン」（悪魔の力を持つヒーローの物語）
- 「マジンガーZ」（人が乗り込んで操縦する巨大ロボット。このジャンルの元祖！）
- 「キューティーハニー」（変身ヒロインの先駆け）
Wikipediaによると、永井さんは少年漫画の世界に性やバイオレンスの表現を大胆に取り入れ、後の漫画家たちに大きな影響を与えました。
特に「マジンガーZ」は、人がロボットに乗り込んで操縦するという設定を初めて作った作品。今では当たり前の「搭乗型ロボット」は、実は永井さんが生み出したんです。
🌟 現役で活躍中
50年以上にわたって活動し、今も80歳で現役。2019年にはフランス政府から芸術文化勲章を授与されるなど、世界的にも評価されています。
堀井さんの「ドラクエ」と永井さんの「デビルマン」「マジンガーZ」。どちらも日本のサブカルチャーを代表する作品で、世界中で愛されています。
つまり、今回の叙勲は「ゲーム作家」と「漫画家」という、日本が世界に誇る文化の担い手たちが、国から正式に認められた瞬間なんです。
「ゲームや漫画が文化として認められる時代になった」って、なんだか嬉しくなりませんか？
📝 この記事のまとめ
- 堀井雄二さんがゲーム作家として史上初の叙勲（旭日小綬章）を受章
- 堀井さんは「ドラゴンクエスト」の生みの親で、ゲームクリエイターという職業を確立
- ドラクエシリーズは累計9500万本以上、社会のルールまで変えた影響力
- 旭日小綬章は明治時代から続く名誉ある勲章で、各界の功労者に授与される
- 叙勲に金銭的特典はなく、もらえるのは純粋な「名誉」だけ
- 漫画家の永井豪さんも同時受章し、日本のサブカルチャーが文化として認められた
「ゲーム＝悪」と見られていた時代から、「ゲーム＝文化」として国に認められるまでの40年。堀井さんの受章は、ゲームが好きなすべての人にとって誇れる瞬間です。
71歳で「大きくなったら何になろうって、この年齢でも考えている」と語る堀井さん。その冒険心は、まさにドラクエの勇者そのもの。これからも、世界中のプレイヤーに夢と冒険を届け続けてくれることでしょう！
💬 あなたの感想は？
堀井さんの受章について、どう思いますか？
ゲームが文化として認められた今、これからのゲーム業界はどうなっていくんでしょうね。
📚 よくある質問（FAQ）
Q1. 堀井雄二さんはなぜ叙勲されたの？
ドラゴンクエストシリーズを通じて日本のゲーム文化を確立し、ゲームクリエイターという職業を作った功績が評価されました。累計9500万本以上の販売実績と40年近い活動が認められた形です。
Q2. 旭日小綬章ってどんな勲章なの？
明治8年から続く日本最古の勲章「旭日章」の6種類のうち4番目の等級です。国や公共に対して顕著な功績があった人に授与され、各分野の著名人が受章しています。
Q3. 叙勲されるとお金はもらえるの？
いいえ、現在の叙勲制度では年金や賞金などの金銭的特典は一切ありません。日本国憲法で「栄典に特権を伴わない」と定められており、もらえるのは勲章と賞状、そして純粋な名誉だけです。
Q4. ドラクエはどれくらい人気があるの？
シリーズ累計で9500万本以上を売り上げ、100作以上のタイトルに展開されています。特に1988年のDQ3は社会現象となり、ゲーム発売日のルールを変えるほどの影響力がありました。
Q5. 永井豪さんも同時に受章したの？
はい、漫画家の永井豪さん（80歳）も同じく旭日小綬章を受章しました。「デビルマン」「マジンガーZ」などの代表作を持ち、50年以上にわたって日本の漫画・アニメ文化に貢献した功績が評価されました。
Q6. ゲーム作家の叙勲は初めてなの？
はい、堀井雄二さんがゲームデザイナー（ゲーム作家）として史上初の叙勲受章者です。これはゲームが文化として国に正式に認められた歴史的瞬間と言えます。
