⚠️ 立憲民主党の本庄知史政調会長が高市早苗総裁を「麻生家に嫁入りした高市さん」と表現し、SNS上で大炎上しています。
女性蔑視ではないかとの批判に対し、本庄氏は「古い頭だったのかな」「いい言葉があれば教えて」と釈明しましたが、この対応がさらに火に油を注ぐ結果に。
普段から女性の権利向上を訴えてきた立憲民主党の重要メンバーから飛び出したこの発言は、なぜこれほど問題視されているのでしょうか。詳しく見ていきます。
📋 この記事でわかること
👤 本庄知史氏とは？なぜ今注目されているのか
本庄知史氏の経歴を見ると、50歳で立憲民主党の政調会長という重要な役職に就いている政治家です。
政調会長とは、党の政策を決める重要なポジション。つまり、立憲民主党の「政策の顔」とも言える存在です。
本庄氏は東京大学法学部卒業後、岡田克也元外相の秘書として19年間も政治の現場で実務経験を積んできました。2021年に初当選し、2024年に2選。
実は、当選わずか2回で政調会長に抜擢されたのは異例のことです。
💡 ポイント
「政策通」「クリーンなイメージ」「実務能力が高い」と評価され、野田代表から期待されての起用でした。就任からわずか1か月。そんな「期待の人材」が、今回の発言で大炎上することになったのです。
💬 「麻生家に嫁入り」発言の全容
2025年10月8日、本庄氏は記者会見でこう発言しました。
「自民党の役員の顔ぶれが揃いました。役員の皆さんがそろった写真を見て、私改めて思いましたのは、まあ麻生家に嫁入りした高市さん、というような絵でしたよね」
さらに続けて、
「両脇に麻生さん、鈴木さん、ご親戚の2人がおられて、可愛がられた小林さんが政調会長でいてと。何とも言えない絵だなと思いました」
「今回は明らかに絵に描いたような『かいらい人事』。ひどいと感じざるを得ない」
本庄氏の発言意図は、高市新総裁の人事が麻生太郎副総裁の影響力下にあることを批判する皮肉でした。実際、高市氏は麻生氏と、麻生氏の義弟でもある鈴木俊一幹事長に挟まれた写真が撮られていました。
しかし、この「嫁入り」という表現が、まったく別の問題を引き起こすことになります。
❌ なぜ「嫁入り」発言が女性蔑視とされたのか
「嫁入り」という言葉、何が問題なのでしょうか。
「嫁入り」の辞書的な意味は「女性が結婚して夫のもとに行くこと」です。一見、普通の言葉に見えるかもしれません。
でも、この言葉には重要な問題が隠れています。
🚫 「嫁入り」の問題点
「嫁入り」は旧来の家制度を前提とした表現なのです。女性が「夫の家に入る」という、女性を従属的な立場として扱う考え方が背景にあります。
つまり本庄氏の発言は、日本初の女性総裁となった高市氏の政治的実績や能力を完全に無視し、「麻生家への従属」という枠組みで表現してしまったのです。
高市氏は自らの政治信念と実力で総裁の座を勝ち取った政治家。それを「どこかの家に嫁いだ」かのように表現することは、女性政治家の主体性を否定することになります。
SNS上では批判が殺到しました。
- 「ど真ん中の女性蔑視発言ですよ。自民党の議員が言ったら全メディアが一斉に非難するはず」
- 「これ、男女差別、男尊女卑じゃないですか？」
- 「直球の女性蔑視発言だと思うのだが」
Yahoo!ニュースのコメント欄では、批判的なコメントに2.8万以上の「共感した」がつきました。
自民党の門ひろこ氏も自身のX（旧Twitter）で、「自民党の男性政治家が発言したら、直球ストレートの女性蔑視発言としてバッシングされそうですが、どうでしょうか」と指摘しています。
🔥 釈明がさらに炎上を広げた理由
問題はここからです。
10月9日、報道陣から指摘を受けた本庄氏は、こう釈明しました。
「不適切という意見があるなら受け止めたい」
⚠️ 一見、謝罪のように聞こえます。でも、「不適切という意見があるなら」という言い方は、自分では不適切だと思っていないとも取れる表現です。
さらに続けて、
「古い頭だったのかな。古い自民党を見るにつけ、ついつい古い言葉を使ってしまった」
これも問題です。自分の責任を「古い自民党」のせいにしているように聞こえます。
極めつけは、訂正や撤回について聞かれた際の回答でした。
「ほかにどういう言葉があるのか。いい言葉があれば訂正したい。ぜひ教えていただきたい」
この発言に、多くの人が唖然としました。
Yahoo!ニュースのコメント欄には、
- 「本庄の人間性がここで出るんだな。釈明どころか火に油注いでます」（共感9,708）
- 「随分と優しい報道ではないですか。毎度のこととはいえ立民やメディアのダブスタぶりにはほとほと辟易とさせられます」（共感2.8万）
という批判が寄せられています。
💡 実は...
この釈明こそが「本庄氏は問題の本質を理解していない」ことを明確に示してしまったのです。
問題は「言葉の選び方」だけではありません。女性政治家を「誰かの家に嫁いだ」かのように表現する、その価値観自体が問題なのです。
⚖️ 立憲民主党のダブルスタンダードへの批判
さらに、立憲民主党への批判も強まっています。
なぜなら、立憲民主党は普段から「女性の権利」を強く主張してきた政党だからです。党内には、辻元清美代表代行や蓮舫元代表など、ジェンダー平等を訴えてきた女性議員がいます。
実は、つい数日前、立憲民主党の野田代表は高市氏の人事を厳しく批判していました。
🔍 高市氏の「傷もの」発言への批判
高市氏が萩生田光一氏を幹事長代行に起用したことについて、高市氏は萩生田氏を「傷もの」と表現。
野田代表はこれを「秘書が略式起訴されて罰金刑となった人が幹部に登用される」と厳しく批判しました。
しかし、本庄氏の「嫁入り」発言については、党として明確な対応が確認できていません。辻元清美氏や蓮舫氏からの批判も、この記事執筆時点では確認できていません。
Yahoo!ニュースのコメント欄には、
- 「普段から女性の地位向上を訴えている立憲の辻元議員や蓮舫議員が、こうした発言にはいつものように舌鋒鋭く抗議しないのですか？」（共感1.9万）
- 「自民批判よりもまず、身内の性差別的言動にこそ厳しく向き合うべきではないでしょうか」
という声が多数寄せられています。
このような対応の違いが、「自分たちには甘く、相手には厳しい」というダブルスタンダードだと批判されているのです。
メディアの報道姿勢についても、
「高市氏の『LWBは捨てます』『馬車馬のように』『傷もの』などの発言の一部だけ切り取りして失言などと大々的に連日報じておきながら、この立民の『麻生家への嫁入り』発言は皮肉扱いですか！」
という指摘があります。
🔮 今後の影響と展望
本庄氏は野党第一党の政調会長という重要ポストにあります。この失言が今後どのような影響を及ぼすのでしょうか。
党としての公式な処分については、この記事執筆時点では明らかになっていません。
しかし、タイミングは最悪でした。国会では首班指名選挙を控えており、野党共闘の足並みを揃える重要な時期です。
👨🏫 専門家の見解
法政大学大学院の白鳥浩教授は、「野党第一党の政調会長であるという自覚を持つ必要がある。場合によってはこれは野党間の協力関係にも亀裂をもたらす可能性がある」と指摘しています。
野党第一党の政調会長は、それ以外の野党よりも注目度が高く、失言も大きく報じられてしまいます。おりしも、首班指名選挙において、野党がまとまれるか、そうした瀬戸際のタイミングでもありました。
立憲民主党にとって、「政治とカネ」の問題で自民党を追及する立場にありながら、自党の幹部が女性蔑視発言で批判されるという事態は、支持率にも影響する可能性があります。
本庄氏が今後、注意した言葉選びを心掛けて、野田代表をサポートして、野党第一党の求心力を上げることに力を尽くすことが期待されています。
📌 この記事のポイント
- 立憲民主党の本庄知史政調会長が高市早苗総裁を「麻生家に嫁入りした高市さん」と表現し炎上
- 「嫁入り」という表現は女性を従属的立場として扱う旧来の家制度を前提とした言葉で、女性蔑視と批判された
- 本庄氏の釈明「古い頭だったのかな」「いい言葉があれば教えて」がさらに炎上を拡大
- 普段から女性の権利を主張してきた立憲民主党の対応が「ダブルスタンダード」と批判されている
- 野党第一党の重要ポストでの失言は、野党共闘にも影響する可能性がある
政治家の発言は、その人の価値観を映し出します。今回の本庄氏の発言と釈明は、女性政治家をどう見ているか、そして批判を受けた時にどう対応するかという、政治家としての資質を問われる事態となりました。
あなたは、この問題についてどう考えますか？
💬 よくある質問（FAQ）
Q1: 本庄知史氏の「嫁入り発言」とは何ですか？
2025年10月8日、立憲民主党の本庄知史政調会長が記者会見で、高市早苗総裁について「麻生家に嫁入りした高市さん」と表現しました。麻生太郎副総裁の影響力を批判する意図でしたが、女性蔑視として大炎上しました。
Q2: なぜ「嫁入り」発言が女性蔑視と批判されたのですか？
「嫁入り」は旧来の家制度を前提とした表現で、女性が「夫の家に入る」という従属的立場を示します。高市氏の政治的実績や能力を無視し、「麻生家への従属」として表現したことが、女性政治家の主体性を否定すると批判されました。
Q3: 本庄氏の釈明はどのような内容でしたか？
本庄氏は「古い頭だったのかな。古い自民党を見るにつけ、ついつい古い言葉を使ってしまった」と述べ、訂正については「ほかにどういう言葉があるのか。いい言葉があれば訂正したい。ぜひ教えていただきたい」と発言。この釈明がさらに炎上を拡大させました。
Q4: 立憲民主党のダブルスタンダードとは何ですか？
立憲民主党は高市氏の「傷もの」発言を厳しく批判していましたが、本庄氏の「嫁入り」発言には党として明確な対応をしていません。普段から女性の権利を主張する辻元清美氏や蓮舫氏からの批判も確認できず、身内に甘い対応だと批判されています。
Q5: 今後どのような影響が予想されますか？
野党第一党の政調会長という重要ポストでの失言は、首班指名選挙を控えた野党共闘に影響する可能性があります。立憲民主党の支持率への影響も懸念され、党としての対応が注目されています。
