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萩市の逆走事故、74歳ドライバーはなぜ?中央分離帯ある道路で正面衝突、実は2日に1回起きてる現実

 

2025年10月18日の午後、山口県萩市の国道で、誰も予想しなかった事故が起きました。

74歳の男性が運転する軽乗用車と、37歳の男性が運転する軽乗用車が正面衝突。

 

74歳の男性は死亡し、助手席に乗っていた69歳の女性が胸の骨を折る大けがを負いました。

警察の調査によると、死亡した74歳男性の車が逆走していた可能性があるとのこと。

 

🚗 でも、ここで不思議なことがあります。

現場は「片側2車線で中央分離帯のある直線道路」。つまり、上り車線と下り車線がしっかり分かれていて、見通しも良い道路です。

普通なら逆走なんて起こりにくいはずなのに、なぜ?

 

実は、こうした逆走事故は年間約200件も発生していて、その約7割が65歳以上の高齢ドライバー。

さらに驚くことに、後期高齢者(75歳以上)の逆走では、約半数が「自分が逆走していることに気づいていない」というデータがあります。

 

この記事では、なぜ高齢ドライバーが逆走してしまうのか、逆走事故はどれくらい危険なのか、そして私たちはどう対策すればいいのかを詳しく解説します。

 

 

国道の片側2車線道路で中央分離帯がある直線道路を正面から撮影した写真(イメージ)

国道の片側2車線道路で中央分離帯がある直線道路を正面から撮影した写真(イメージ)


 

🚨 萩市国道262号で74歳ドライバーが逆走か 1人死亡の正面衝突事故

まず、今回の事故の詳しい状況を見ていきましょう。

 

📍 事故の概要

KRY山口放送の報道によると、事故が起きたのは2025年10月18日午後1時40分頃。

場所は萩市川島の国道262号です。

 

軽乗用車同士の正面衝突で、合わせて3人が病院に運ばれました。

 

📊 被害状況

  • 74歳男性(運転手): 死亡
  • 69歳女性(助手席): 胸の骨を折る重傷
  • 37歳男性(相手車両の運転手): 軽傷

 

警察は、死亡した74歳男性側の車が逆走していた可能性があるとみて、詳しい事故の原因を調べています。

 

 

 

❓ 現場の道路状況が不可解なポイント

ここで注目すべきは、事故現場の道路構造です。

警察の発表では、現場は「片側2車線で中央分離帯のある直線道路」とのこと。

 

これを分かりやすく説明すると:

  • 片側2車線: 上り方向にも下り方向にも、それぞれ2本ずつ車線がある(合計4車線)
  • 中央分離帯: 道路の真ん中に、反対車線との間を分ける仕切りがある
  • 直線道路: カーブではなくまっすぐな道で、見通しが良い

 

つまり、「上りと下りがしっかり分かれていて、見通しも良い道路」なのに、なぜ逆走が起きてしまったのか?

この疑問を解くカギは、高齢ドライバー特有の事故原因にありました。

 

📈 実は年間200件も起きている逆走事故

「逆走事故なんて滅多に起きない」と思っていませんか?

 

⚠️ 実は、国土交通省のデータによると、
高速道路や国道での逆走事故は年間約200件発生。

これは2日に1回の頻度です。

 

明日、あなたの街でも起きてもおかしくない数字なんです。

次のセクションでは、なぜ74歳のドライバーが逆走してしまったのか、考えられる原因を詳しく見ていきます。

 

🤔 なぜ74歳ドライバーは逆走してしまったのか?考えられる3つの原因

「まさか逆走なんて」と思いますよね。

でも、高齢ドライバーの逆走には、本人も気づかないうちに起きてしまう複雑な原因があります。

 

警察はまだ調査中ですが、一般的に高齢ドライバーの逆走には3つの大きな原因があることが分かっています。

 

 

 

🧠 原因1:認知機能の低下で「逆走していることに気づかない」

高安診センターの調査によると、逆走した高齢ドライバーのうち、約20%が「逆走している認識がなかった」というデータがあります。

 

「自分がどこを走っているのか分からない」
「正しい方向を走っているつもりだった」

認知機能が低下すると、こうした状態になってしまうことがあります。

 

具体的には:

  • 空間認識力の低下: 自分がどちら向きに走っているか分からなくなる
  • 記憶力の低下: 今どこから来て、どこに向かっているか忘れてしまう
  • 判断力の低下: 道路標識や路面の矢印を正しく理解できない

 

💡 さらに、東京海上日動のデータによると、死亡事故を起こした高齢ドライバーの約6割は認知機能検査で「問題なし」と判定されていました。

つまり、テストで問題がなくても、実際の運転では事故を起こしてしまうケースがあるということです。

 

🛣️ 原因2:道路構造を誤認してしまう

今回の事故現場のように「中央分離帯がある道路」でも、逆走は起こり得ます。

なぜなら、道路には:

 

  • 中央分離帯の開口部(Uターンできる場所)
  • 合流部や分岐部(複数の道が交わる場所)
  • 交差点(一般道との接続部分)

 

といった、複雑な構造があるからです。

 

高齢ドライバーがこうした場所で:

「あれ、こっちが正しい道だと思った」
「Uターンしようとしたら、気づいたら反対車線に」
「カーナビの案内を誤解してしまった」

という状況に陥ることがあります。

 

 

 

😰 原因3:道を間違えた後のパニックと操作ミス

もう一つの大きな原因が、「道を間違えた後の焦り」です。

 

「目的の出口を通り過ぎてしまった!」
「戻らなきゃ!」

こうした焦りから、高速道路や国道で禁止されているUターンやバックをしてしまい、結果的に逆走になるケースがあります。

 

NEXCO中日本の調査では、逆走の動機別内訳は:

  • 故意(逆走と分かってやった): 約20%
  • 過失(逆走と気づかずやった): 約40%
  • 認識なし(最後まで気づかなかった): 約30%

 

つまり、約70%は「逆走するつもりはなかった」わけです。

 

⚠️ 実は認知機能テストで問題なしでも危ない

ここで衝撃的な事実があります。

 

📊 死亡事故を起こした75歳以上の高齢ドライバーを調べると、認知機能検査で「認知機能低下のおそれなし」と判定された人が全体の約60%を占めていました。

 

つまり、「テストはクリアしたから大丈夫」と思っても、実際の道路では予想外の状況が起こり得るということです。

認知症だけが原因ではなく、道路構造の複雑さ、一瞬の判断ミス、焦りなど、さまざまな要因が重なって逆走事故は起きています。

 

次のセクションでは、中央分離帯がある道路でどうやって逆走が起きるのか、今回の事故現場の道路状況を詳しく見ていきます。

 

🛤️ 中央分離帯があるのにどうやって?国道262号川島の道路状況

「中央分離帯がある道路で逆走なんて、どうやって?」

多くの人がこう思うはずです。実際、今回の事故現場の構造を理解すると、その疑問がより深まります。

 

 

 

🗺️ 国道262号ってどんな道路?

Wikipediaによると、国道262号は山口県萩市から防府市までを結ぶ一般国道。

全長約57キロメートルで、「維新街道」とも呼ばれています。

 

今回の事故が起きた萩市川島付近は:

  • 片側2車線(上り下りそれぞれに2本ずつ車線)
  • 中央分離帯あり(反対車線との間に仕切り)
  • 直線道路(見通しが良い)

 

という、一見すると「逆走なんて起こりにくい」構造の道路です。

 

📖 「片側2車線で中央分離帯」を分かりやすく説明

10代の方にも分かるように、もう少し詳しく説明します。

 

片側2車線というのは:

  • 上り方向(例:萩市方面)に2本の車線
  • 下り方向(例:防府市方面)に2本の車線
  • 合計4本の車線がある道路

 

中央分離帯というのは:

  • 道路の真ん中にある、上りと下りを分ける仕切り
  • コンクリートや柵、植え込みなどでできている
  • 簡単には反対車線に行けないようになっている

 

つまり、「上りと下りがしっかり分かれていて、普通は間違えようがない」道路なんです。

 

❓ それでも逆走が起こる理由

では、こんな道路でどうやって逆走が起こるのでしょうか?

考えられるルートは:

 

🚗 考えられる逆走ルート

1. 交差点からの進入ミス
一般道から国道262号に合流する交差点で、右折のつもりが間違った方向に入ってしまうケース。

2. 中央分離帯の開口部からのUターン
中央分離帯には、緊急車両や管理車両のための「開口部」(隙間)が一部にあります。
ここで誤ってUターンしてしまい、反対車線に入ってしまうケース。

3. 道を間違えた後の焦りからのバック
「あれ、この道違った?」と気づいて、バックしたりUターンしようとして、結果的に反対車線に入ってしまうケース。

 

 

 

高齢ドライバーの場合、こうした判断を誤りやすく、さらに一度パニックになると「逆走している」という認識すら持てなくなることがあります。

 

⚠️ 実は中央分離帯開口部は逆走の危険地帯

国土交通省の逆走対策資料によると、逆走が発生する場所の約6割が「インターチェンジ、ジャンクション、合流部」など、道路構造が複雑な場所です。

 

中央分離帯があっても、開口部や交差点など「反対車線に行ける場所」では、逆走のリスクがあるということです。

次のセクションでは、高齢者の逆走事故が実際にどれくらい多いのか、最新のデータで見ていきます。

 

📊 高齢者の逆走事故はどれくらい多い?データで見る衝撃の実態

「逆走事故って、本当にそんなに多いの?」

多くの人がそう思うかもしれません。でも、データを見ると、その深刻さが分かります。

 

 

 

📈 年間約200件=2日に1回の頻度で発生

国土交通省の最新データ(2024年版)によると:

  • 逆走事故は年間約200件発生
  • これは2日に1回の頻度
  • 2011年から2024年までの累計で2,874件の逆走事案

 

つまり、「明日あなたの街で起きてもおかしくない」レベルで頻繁に起きているんです。

 

👴 10人中7人が65歳以上の高齢ドライバー

さらに衝撃的なのが、年齢構成です。

NEXCO中日本のデータによると:

  • 65歳以上の高齢者が約70%
  • 75歳以上の後期高齢者が約40%

 

📊 2023年の逆走事故39件の内訳

  • 30歳未満: 2件(5%)
  • 30〜65歳未満: 13件(33%)
  • 65〜75歳未満: 9件(23%)
  • 75歳以上: 15件(39%)

 

つまり、10人中約7人が65歳以上なんです。

 

😱 後期高齢者の2人に1人は「逆走に気づいていない」

ここが最も衝撃的なポイントです。

75歳以上の後期高齢者による逆走事案を調べると:

 

💥 衝撃のデータ

  • 約50%が「認識なし」(逆走していることに気づいていない)
  • 約40%が「過失」(逆走と気づかずやってしまった)
  • 約20%が「故意」(道を間違えて戻ろうとした)

 

 

 

つまり、後期高齢者の2人に1人は、最後まで自分が逆走していることに気づいていないんです。

 

「あれ、対向車が来るのはおかしいな」

そう思いながらも、自分が逆走している認識を持てない。これが認知機能低下の恐ろしさです。

 

☠️ 逆走事故の死亡率は普通の事故の38倍

逆走事故がなぜこれほど危険なのか?

それは、正面衝突の可能性が高いからです。

 

NEXCO東日本のデータによると:

  • 逆走事故が死亡事故になる確率は、高速道路の事故全体と比べて約38倍
  • 逆走事故が死傷事故になる確率は、高速道路の事故全体と比べて約3倍

 

なぜこれほど危険なのか?

それは、逆走車と正常走行車が正面からぶつかると:

  • 相対速度が非常に高い(お互い時速80キロなら、ぶつかる瞬間は160キロ相当の衝撃)
  • 避ける時間が極めて短い(気づいた瞬間にはもう遅い)
  • 正面衝突になりやすい(最もダメージが大きい衝突形態)

 

からです。

 

📉 2024年の交通事故死者、半数以上が高齢者

逆走に限らず、高齢ドライバーの事故は深刻な社会問題になっています。

nippon.comの報道によると:

  • 2024年の交通事故死者数は2,663人
  • このうち半数以上が65歳以上の高齢者

 

高齢化社会が進む中、高齢ドライバーの事故対策は待ったなしの課題です。

 

💡 もう一度強調しておきます。

逆走事故は、普通の事故と比べて38倍も死亡しやすいんです。

これは統計的に見ても、極めて危険な事故形態だということです。

 

 

 

次のセクションでは、こうした恐ろしい逆走事故を防ぐために、私たちができることを具体的に見ていきます。

 

🛡️ 逆走事故を防ぐために私たちができる5つのこと

「逆走事故のデータを見て怖くなった」
「でも、自分には何ができるの?」

そう思った方も多いはずです。でも安心してください。

 

逆走事故は、正しい知識と対策で避けられる可能性が高まります。

ここでは、逆走車に遭遇した時の対処法と、自分が逆走しないための対策、そして最新の逆走対策技術を紹介します。

 

 

 

1️⃣ 逆走車に遭遇したら「速度を落として左側へ」

もし運転中に逆走車を見つけたら、パニックにならず、以下の行動を取ってください。

NEXCO東日本の推奨対処法

 

✅ 逆走車に遭遇したら

① まず速度を落とす
急ブレーキは避けて、徐々に速度を落とす。車間距離を十分に取る。

② 左側(走行車線)を走る
逆走車は追い越し車線(右側)を走ってくる傾向がある。可能なら最も左の車線に移動。

③ 路肩に停車も選択肢
状況によっては、安全な場所に一時停車。ハザードランプを点灯。

④ 通報する
同乗者がいれば110番。いなければ、最寄りのサービスエリアやパーキングエリアから通報。または道路緊急ダイヤル#9910に電話。

 

2️⃣ 追い越し車線を走り続けない

逆走車対策として、普段から心がけたいのが「追い越し車線を走り続けない」ことです。

なぜなら、複数の調査によると:

  • 逆走車の多くは追い越し車線(右側)を走ってくる
  • これは、逆走車から見ると「左側の車線」を走っているつもりだから

 

つまり、日本は左側通行なので、逆走車も「左を走ろう」とする→正常走行車から見ると右側(追い越し車線)に来る、という心理です。

 

💡 実は逆走車は左に避けようとする

もし逆走車と鉢合わせになったら、お互いが「左に避けよう」とします。

• 逆走車から見て:左に避ける→正常走行車から見ると右(追い越し車線側)
• 正常走行車から見て:左に避ける→走行車線側へ

つまり、正常走行車が左に避けると、逆走車とは反対方向に離れることができるんです。

 

3️⃣ 車間距離を十分に取る

逆走車を早期に発見するために、車間距離が重要です。

  • 前の車にピッタリついていると、視野が狭くなる
  • 車間距離を取ることで、遠くまで見通せる
  • 逆走車を早く発見できれば、避ける時間が増える

 

 

 

4️⃣ 情報板・ハイウェイラジオを必ずチェック

高速道路や主要国道には、情報板ハイウェイラジオがあります。

逆走車が発見されると、すぐに「逆走車注意」の情報が流れます。

  • 情報板を見逃さない
  • ハイウェイラジオをオンにしておく
  • 「逆走車注意」の情報を見たら、速度を落として警戒

 

5️⃣ もし自分が逆走してしまったら?

「まさか自分が」と思うかもしれませんが、誰でも道を間違える可能性はあります。

もし逆走に気づいたら:

 

⚠️ 絶対にUターンやバックをしない

高速道路・国道でのUターン、バックは厳禁。さらに危険な状況を作ってしまいます。

✅ 正しい対処法
① ハザードランプを点灯
② 路肩など、できるだけ安全な場所に停める
③ 車内にとどまるのは危険。ガードレールの外など、安全な場所へ
④ 110番または#9910(道路緊急ダイヤル)に通報
⑤ 「逆走してしまった」と正直に伝える

 

🤖 最新の逆走対策技術も登場

道路管理者も、逆走対策技術の開発を進めています。

NEXCO西日本の逆走対策技術によると:

 

🚀 最新の逆走対策技術

1. AIカメラによる逆走検知
カメラとAIで逆走車を自動検知。リアルタイムで警告を発信。

2. 路面LED投影システム
逆走車を検知すると、路面に「STOP」などのピクトグラムを投影。

3. エアバルーン警告装置
逆走車を検知すると、道路上にエアバルーンが展開。視覚的に強く警告。

4. カーナビの逆走警告機能
最新のカーナビには、逆走を検知して警告する機能も。

 

 

 

こうした技術が普及すれば、逆走事故を未然に防げる可能性が高まります。

次のセクションでは、高齢ドライバーの免許制度がどう変わっているのか、最新の情報を見ていきます。

 

📝 高齢ドライバーの免許制度、2022年に大きく変わっていた

「高齢ドライバーの免許って、今はどうなってるの?」

実は、2022年5月に制度が大きく変わっていて、知らない人も多いかもしれません。

 

 

 

📋 2022年5月から実技試験が義務化

リーガライフラボの解説によると、2022年5月13日から、75歳以上で一定の違反歴がある人に、実技試験が義務化されました。

 

これまでは「認知機能検査」だけでしたが、それに加えて「運転技能検査」(実技試験)が必要になったんです。

 

❓ どんな人が実技試験を受けるの?

警察庁の公式情報によると、実技試験の対象は:

 

📌 実技試験の対象者

年齢: 75歳以上で免許更新する人

違反歴: 過去3年間に、以下の11種類の違反のいずれかをした人

  1. 信号無視
  2. 通行区分違反
  3. 通行帯違反等
  4. 速度超過
  5. 横断等禁止違反
  6. 踏切不停止等・遮断踏切立入り
  7. 交差点右左折方法違反等
  8. 交差点安全進行義務違反等
  9. 横断歩行者等妨害等
  10. 安全運転義務違反
  11. 携帯電話使用等

 

つまり、「75歳以上で、過去3年間に上記の違反をした人」が対象です。

高齢ドライバードットコムの情報によると、これは75歳以上の約7%、年間約15万人が該当します。

 

🚗 実技試験の内容は?

運転技能検査では、実際に車を運転して採点されます。

 

🎯 検査内容

検査項目:
• 指示速度による走行(指定された速度で正しく走れるか)
• 一時停止(ちゃんと止まれるか)
• 右左折(正しく曲がれるか)
• 信号通過(信号を見落とさないか)
• 段差乗り上げ(縁石などに乗り上げないか)

採点方法:
• 100点満点の減点方式
70点以上で合格(第二種免許は80点)
• 不合格なら免許更新できない

何度でも受けられる:
• 免許更新期間内(誕生日の6ヶ月前から)なら、何度でも受検可能
• ただし、期間内に合格できないと、免許は失効

 

 

 

🧠 認知機能検査も全員必須

75歳以上の人は全員、認知機能検査も受ける必要があります。

 

検査内容

  • 記憶力のテスト(イラストを覚えて後で答える)
  • 時間感覚のテスト(今日の日付や時刻を答える)
  • 時計の絵を描くテスト

 

判定

  • 「認知症のおそれあり」→医師の診断が必要
  • 「認知症のおそれなし」→高齢者講習へ

 

「認知症のおそれあり」と判定され、医師の診断で認知症と診断されたら、免許取り消しになります。

 

🚙 サポカー限定免許も選択できる

新しい選択肢として、サポカー限定免許も創設されました。

サポカーとは:

  • 自動ブレーキ
  • ペダル踏み間違い時加速抑制装置
  • 車線はみ出し警報

 

などの安全機能を備えた車のこと。

「運転はしたいけど、普通の車は不安」という人は、サポカー限定免許を選ぶこともできます。

 

⚠️ 実は実技試験導入後も事故は減っていない

ここで重要な事実があります。

2022年に実技試験が導入されましたが、最新の統計を見ると、逆走事故の件数は横ばいです。

 

💭 2023年も逆走事故は39件発生しており、大きな変化は見られません。

なぜなら:
• 実技試験の対象は「違反歴がある人」だけ(75歳以上の7%)
• 違反歴がなくても事故を起こす人がいる
• 認知機能検査で「問題なし」でも事故を起こす人がいる

つまり、制度だけでは完全には防げないということです。

 

📢 今後も議論が続く高齢ドライバー対策

現在も、以下のような対策が議論されています:

  • 実技試験の対象拡大(違反歴がなくても全員受検)
  • 免許更新の頻度増加(3年→1年など)
  • より厳しい認知機能検査
  • 家族からの相談窓口の充実

 

 

 

高齢化社会が進む中、高齢ドライバーの安全対策は、これからも重要なテーマであり続けます。

 

📝 まとめ:中央分離帯があっても起きる逆走事故、知識と対策で身を守る

萩市国道262号で起きた74歳ドライバーによる逆走正面衝突事故。

中央分離帯のある直線道路という「一見安全な道路」でも、逆走事故は起きてしまいました。

 

この記事で見てきた重要なポイントをまとめます:

 

💡 この記事の要点

  • 逆走事故は年間約200件(2日に1回)発生しており、決して他人事ではない
  • 65歳以上が約7割を占め、75歳以上の約半数は「逆走に気づいていない」
  • 認知機能検査で問題なしでも事故を起こす(死亡事故の6割)という現実
  • 逆走事故の死亡率は普通の事故の38倍と極めて危険
  • 中央分離帯があっても、開口部や交差点から逆走が起こり得る
  • 2022年から実技試験が導入されたが、事故は減っていない
  • 逆走車に遭遇したら「速度を落として左側へ」が基本対策
  • 逆走車は追い越し車線に来やすいという心理を理解する

 

🎯 あなたができること

今日から実践できることは:

 

🚗 運転するとき

  • 追い越し車線を走り続けない
  • 車間距離を十分に取る
  • 情報板・ハイウェイラジオをチェック

👨‍👩‍👦 家族に高齢ドライバーがいるとき

  • 免許更新制度について話し合う
  • 認知機能や運転技術に不安があれば、一緒に検査を受けることを提案
  • サポカー限定免許という選択肢も紹介

🆘 万が一のとき

  • 逆走車を見たら速度を落として左へ
  • 自分が逆走してしまったら、安全な場所に停車→避難→通報

 

 

 

💭 最後に

「自分は大丈夫」と思っている時が、実は一番危ないのかもしれません。

高齢ドライバーだけでなく、若い世代でも道を間違えたり、パニックになったりすることはあります。

 

大切なのは:

  • 正しい知識を持つこと
  • 万が一のときの対処法を知っていること
  • 家族や周りの人と話し合うこと

 

この記事が、あなたと大切な人の安全を守る一助となれば幸いです。

道路を走るすべてのドライバーが、互いを思いやり、安全運転を心がける。そんな社会を、みんなで作っていきたいですね。

 

❓ よくある質問(FAQ)

Q1: 萩市国道262号の逆走事故はいつどこで起きたの?

A: 2025年10月18日午後1時40分頃、萩市川島の国道262号で軽乗用車同士の正面衝突事故が発生しました。74歳男性が死亡、69歳女性が重傷、37歳男性が軽傷を負いました。現場は片側2車線で中央分離帯のある直線道路で、死亡した側の車両が逆走していた可能性があります。

Q2: なぜ74歳ドライバーは逆走してしまったの?

A: 高齢ドライバーの逆走には主に3つの原因があります。1)認知機能の低下で逆走に気づかない(75歳以上の約50%が認識なし)、2)道路構造の誤認(合流部や中央分離帯開口部での進入ミス)、3)道を間違えた後のパニックと操作ミス。認知機能検査で問題なしでも事故を起こすケースが約6割あります。

Q3: 高齢者の逆走事故はどれくらい多いの?

A: 逆走事故は年間約200件(2日に1回の頻度)発生しており、65歳以上が約70%を占めます。75歳以上の後期高齢者の約50%は逆走していることに気づいていません。逆走事故が死亡事故になる確率は通常の事故の約38倍と極めて危険です。

Q4: 逆走車に遭遇したらどうすればいい?

A: 速度を落とし、走行車線(左側)を走ってください。逆走車は追い越し車線を走ってくる傾向があります。状況によっては路肩に停車も選択肢です。同乗者がいれば110番、いなければ最寄りのサービスエリアから通報または道路緊急ダイヤル#9910に電話してください。

Q5: 高齢ドライバーの免許更新制度はどう変わった?

A: 2022年5月から、75歳以上で一定の違反歴がある人(約7%、年間15万人)に実技試験が義務化されました。100点満点の減点方式で70点以上で合格、不合格なら免許更新できません。全員に認知機能検査も必須で、認知症と診断されたら免許取り消しになります。

 

📚 参考文献

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