⚠️ 1ヶ月で3人が死亡
御在所岳・一ノ谷新道で何が起きているのか
三重県菰野町の御在所岳で、また登山者が命を落としました。
12月1日、54歳の男性が登山道から約25メートル下の岩場で遺体で発見されたのです。
しかし、これは単なる「不運な事故」ではありませんでした。
📌 実は同じ一ノ谷新道では、10月28日と11月3日にも滑落による死亡事故が発生していたのです。
わずか1ヶ月あまりで3人が命を落とした異常事態。
その背景には、ある構造的な問題が隠れていました。

📋 この記事でわかること
御在所岳で54歳男性が滑落死—発見の経緯と事故の詳細
🔍 結論:12月1日午後1時25分ごろ、御在所岳の登山道「一ノ谷新道」から約25メートル下の岩場で、愛知県みよし市に住む54歳の会社員男性が遺体で発見されました。
警察は滑落した可能性が高いとみて調べています。
事故が発覚したのは、男性の帰宅が遅れたことがきっかけでした。
中日新聞の報道によると、男性は11月29日の早朝に単独で御在所岳に入山したとみられています。
翌30日になっても帰宅しなかったため、午後3時46分ごろ、男性の妻が「登山に行った夫が帰宅しない」と警察に通報しました。
警察や消防が捜索を開始し、12月1日の午後になってようやく発見に至ったのです。
📍 発見場所と状況
発見場所は、登山道「一ノ谷新道」付近。
道から約25メートル下の岩場に倒れており、その場で死亡が確認されました。
入山から発見まで丸2日以上。
単独登山だったため、滑落の瞬間を目撃した人はいませんでした。
しかし、この事故には「またか」という声が上がっています。
実は、同じ場所で立て続けに死亡事故が起きていたのです。
衝撃の事実—1ヶ月で3件目の死亡事故だった
⚡ 今回の事故は、御在所岳・一ノ谷新道で発生した
「1ヶ月で3件目」の滑落死亡事故でした
10月28日、11月3日、そして12月1日。
わずか35日間で3人の命が失われています。
📅 10月28日の事故
最初の事故は10月28日に起きました。
中日新聞によると、名古屋市西区の66歳男性が一ノ谷新道で約10メートル滑落。
この男性は自力で110番通報できる状態でしたが、救助され病院に搬送される途中で意識がなくなり、死亡が確認されました。
死因は多発外傷。単独登山中の事故でした。
📅 11月3日の事故
2件目は11月3日。
Yahoo!ニュースの報道では、三重県松阪市の67歳男性が約70メートル滑落して死亡しました。
💡 実は…
この男性は「落とした荷物を拾おうとして」滑落したのです。
会社の同僚と2人で登山中、下山時に起きた悲劇でした。
📊 3件の事故を比較
3件の事故を並べると、ある共通点が浮かび上がります。
| 発生日 | 年齢 | 滑落距離 | 登山形態 |
|---|---|---|---|
| 10月28日 | 66歳 | 約10m | 単独 |
| 11月3日 | 67歳 | 約70m | 2人 |
| 12月1日 | 54歳 | 約25m | 単独 |
全員が50代以上の男性。
そして全員が同じ「一ノ谷新道」で命を落としています。
なぜ、このルートだけで事故が集中しているのでしょうか。
なぜ一ノ谷新道で事故が多発?人気ルート通行止めの影響
🔍 結論:2025年5月から最人気の中登山道が「おばれ岩」崩落危険で通行止めとなり、登山者が一ノ谷新道に集中しています。
御在所岳で最も人気のある登山ルート「中登山道」が、現在も通行止めになっているのです。
御在所ロープウエイの公式発表によると、2025年5月25日、中登山道にある巨岩「おばれ岩」が崩落の危険があることが判明しました。
高さ10メートル以上ある2つの花崗岩が倒れかかっているのが発見され、登山道はその真横を通るため、即座に通行禁止となりました。
🚧 通行止めの影響
中登山道は、奇岩や絶景スポットが多く「御在所岳で一番人気」とされるルート。
この通行止めにより、登山者は別のルートに流れることになりました。
御在所ロープウエイは代替ルートとして「裏登山道」「表登山道」「峠登山道」「一ノ谷新道」の利用を呼びかけています。
⚠️ ここで問題が生じます。
一ノ谷新道は中級者向けのルート。
初心者向けの中登山道を歩くつもりだった人が、難易度の高いルートに流入している可能性があるのです。
Yahoo!ニュースのコメント欄でも、登山経験者から「中登山道の通行止めで登山者の母数は増えているのでしょう」という指摘が上がっていました。
いわば「玉突き」のような形で、普段このルートを使わない登山者が増えている状況。
これが事故多発の構造的な原因と考えられます。
では、一ノ谷新道は具体的にどのくらい危険なルートなのでしょうか。
一ノ谷新道はどのくらい危険?「死地」と呼ぶ声も
🔍 結論:一ノ谷新道は中級者向け(難易度★★★☆☆)。風化した花崗岩の急登が続き、SNSでは「死地」「難易度エグい」との声も上がっています。
所要時間は登り約2時間、下り約1.5時間とされています。
ホテル湯の本の公式情報によると、このルートには明確な特徴があります。
風化した花崗岩(かこうがん)による白砂の急な登りが続くのです。
緩急の変化はあるものの、最後まで急登が続くため、ペース配分が重要になります。
特に登り始めは「木の根を掴みながら登る急斜面」で厳しいとされています。
山と高原地図Webでは、さらに詳しい説明がありました。
「裏道を除くと急峻な岩場の多い尾根道ですので、慎重に行動する必要があります」
つまり、初心者向けではないのです。
🗣️ 実際に登った人たちの声
SNSでは「御在所岳のハード登山道・一の谷新道の死地から無事生還を果たしました!」という投稿が。
「難易度エグいですね」「木の葉で滑るので、余計難しくなってる」「これは滑落死亡事故が起きる訳だ」といった声も上がっています。
登山ルートを「死地」と呼ぶ。
冗談交じりの表現かもしれませんが、実際に1ヶ月で3人が亡くなっている現実があります。
📋 一ノ谷新道の特徴まとめ
- 風化した花崗岩の急斜面が続く
- 登山道が「等高線と直角」になっており、とにかく急
- 秋から冬にかけては落ち葉で滑りやすくなる
- 下りのほうが危険(山の外側に体重がかかりやすい)
では、実際に登った人や事故を見てきた人たちは、何を感じているのでしょうか。
登山者・経験者の声—「木の葉で滑る」「若い頃と違う」
「若いころできたことができなくなっている現実がとても怖いです」
Yahoo!ニュースのコメント欄に寄せられた、登山経験者の言葉です。
この方は100名山(日本百名山)も登ってきたベテラン。
しかし60歳を超えて「訓練していないと思わぬケガをしそうに感じます」と語っています。
💭 「滑落が多いのは全くの素人ではなく、こんなはずではなかったのではないでしょうか」
この指摘は、今回の事故の核心を突いています。
亡くなった3人は54歳、66歳、67歳。
若い頃は問題なく登れていたルートでも、体力や反射神経の衰えで対応できなくなる。
その「ギャップ」が事故を招いているのかもしれません。
⚠️ 下山時の危険性
別の登山者はこう書いています。
「登りは山側に体重を預けて両手は山のほうに向いてることが多いけど、下りは山の外側に手があるし重心は足の真上だから、バランスを崩したら一気に崖の外へ飛び出すということがある」
実際、3件の事故のうち2件は下山中に発生しています。
👀 衝撃的な目撃談
11月に一ノ谷新道を歩いた登山者のSNS投稿では、衝撃的な目撃談も。
「スニーカー肩掛けカバンの若者とすれ違った、大丈夫そ?」
登山靴ではなくスニーカー、リュックではなく肩掛けカバン。
軽装で登山道に入る人がいる現実。
「今月、滑落して亡くなった人がいるルートなゆえ慎重に下山」と、この投稿者は警戒していました。
ある登山者は「運なのだと思います」とも書いています。
「くしゃみひとつ、目の前を虫が横切ったりで足の着地がもつれることもあります」
「自分が毎回つつがなく下山出来ているのも、日常事故に遭わず五体満足なのもたまたまなのだと思います」
山は、ほんの一瞬の油断で命を奪う場所。
その認識を持つことが、まず第一歩なのかもしれません。
御在所岳で命を落とさないために—具体的な安全対策
御在所岳で安全に登山するために、今回の事故から学べることをまとめます。
🗺️ ルート選択
中登山道が通行止めの今、代替ルートの難易度をしっかり確認することが重要です。
御在所ロープウエイでは、以下のルートを推奨しています。
- 裏登山道: 初心者向け(ただしガレ場・鎖場あり)
- 峠登山道: 難易度低め、所要時間短め
- 表登山道: 岩場が多い
- 一ノ谷新道: 中級者向け、急登が続く
✅ ポイント:自分の体力と技術に合ったルートを選ぶこと。
「以前登れたから」ではなく、今の自分で判断することが大切です。
🎒 装備
最低限、登山靴とリュックは必須。
スニーカーや肩掛けカバンでの登山は、滑落リスクを大きく高めます。
この時期は落ち葉が積もっており、通常より滑りやすくなっています。
ヘルメットの着用も検討してください。
過去の事例では、ヘルメットをしていたことで死亡を免れたケースもあります。
🚶 行動
⚠️ 落とした物を拾いに行かない
11月3日の事故では、これが直接の原因でした。
登山道から外れる行為は、それだけで滑落リスクが跳ね上がります。
落とした物より命のほうが大切です。
また、単独登山は発見が遅れるリスクがあります。
今回の54歳男性は、発見まで丸2日以上かかりました。
可能であれば複数人での登山を。
単独の場合は、登山届の提出と家族への行程連絡を徹底してください。
💪 体力の見極め
📌 「1メートルの高さから落ちても死ぬことがある」
登山経験者の間で語られる言葉です。
若い頃と同じつもりでいても、体は確実に変化しています。
特に50代以上の方は、以下を意識してください。
- 余裕のあるペース配分
- 下山時の慎重な足運び
- 疲労を感じたら無理をしない
山は逃げません。
「今日は引き返す」という判断も、立派な登山技術です。
まとめ
📝 この記事のポイント
- 12月1日、御在所岳・一ノ谷新道で54歳男性が滑落死
- 10月28日、11月3日に続き、1ヶ月で3件目の死亡事故
- 人気の中登山道が通行止めで、登山者が一ノ谷新道に集中
- 一ノ谷新道は中級者向け、「死地」と呼ぶ登山者も
- 装備・ルート選択・体力の見極めで、事故は防げる
御在所岳は名古屋から近く、多くの人に愛される山です。
だからこそ、油断しがち。
標高1,212メートルの山で、1ヶ月に3人が命を落としている現実を、心に留めておいてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 御在所岳の一ノ谷新道で何が起きたのですか?
2025年10月28日から12月1日までの約1ヶ月間に、一ノ谷新道で3件の滑落死亡事故が発生しました。54歳、66歳、67歳の男性3人が命を落としています。
Q. なぜ一ノ谷新道で事故が多発しているのですか?
2025年5月から最人気の中登山道が「おばれ岩」崩落危険で通行止めとなり、登山者が一ノ谷新道に集中していることが原因と考えられます。中級者向けのルートに、経験の浅い登山者が流入している状況です。
Q. 一ノ谷新道の難易度はどのくらいですか?
中級者向け(難易度★★★☆☆)です。風化した花崗岩の急登が続き、登り約2時間・下り約1.5時間を要します。SNSでは「死地」「難易度エグい」と表現する登山者もいます。
Q. 御在所岳を安全に登るにはどうすればいいですか?
自分の体力に合ったルート選択(初心者は裏登山道や峠登山道がおすすめ)、適切な装備(登山靴・ヘルメット等)、落とした物を拾いに行かない、登山届の提出が重要です。「今日は引き返す」という判断も立派な登山技術です。
参考文献
- 中日新聞 - 御在所岳で会社員男性死亡、登山道から滑落か
- 中日新聞 - 三重・御在所岳で男性滑落、病院搬送も死亡
- Yahoo!ニュース - 下山中に滑落か 60代男性が死亡
- 御在所ロープウエイ - 御在所岳「中登山道」おばれ石崩落注意について
- ホテル湯の本 - 御在所岳登山ルート解説
- 山と高原地図Web - 一ノ谷新道〜御在所岳〜中道コースガイド