⚠️ 衝撃の事実
2025年10月26日、大阪で開催された韓国版BreakingDownこと「FIGHTER100」で、格闘技界でも前例のない大事件が発生しました。
元プロボクサーの飯田将成選手の対戦相手・イ・スンヒョン選手が、約束していた体重85kgに対して98kg、なんと13kgもオーバーして計量に登場したのです。
この数字、ピンと来ないかもしれませんが、2リットルのペットボトル6-7本分の重さです。小学生の体重の約4分の1に相当します。
本来であれば試合中止が妥当なレベルの体重差ですが、試合は強行される見込み。この異常事態に、飯田選手は自身のXで「キレるより笑える」とコメントしました。
一体なぜこんな事態になったのか、そして試合はどうなったのか。詳しく見ていきましょう。
📋 この記事でわかること
⚖️ 13kg体重超過の衝撃!格闘技界でも異例の事態
2025年10月25日、試合前日に行われた計量で事件は起きました。
飯田将成選手とイ・スンヒョン選手の試合は、85kg契約。つまり、両選手とも85kg以下に体重を落として計量をパスする約束でした。
飯田選手は契約どおりに体重を落として計量に臨みました。
しかし、イ・スンヒョン選手が計量台に上がると、体重計は98kgを表示。約束より13kgも重かったのです。
格闘技では、体重超過は決して珍しくありません。減量に失敗して1-2kg程度オーバーすることは、時々あります。
でも、13kgは別次元です。
飯田将成選手のX投稿(ゴング格闘技の報道)によると、「相手98キロなんだけど、、、。13キロオーバー キレるより笑える」とコメント。
さらに別の投稿では「計量オーバーしたのに何堂々としとんねん笑」と、体重超過したにもかかわらず自信満々の態度を見せるイ・スンヒョン選手に呆れた様子でした。
💡 実は
格闘技での13kg超過は「試合中止が当然」レベルの異常事態なのです。
通常、数kg程度の超過であれば、罰金を払ったりグローブを重くしたりというペナルティ付きで試合が行われます。しかし、13kgとなると話は別。選手の安全を考えれば、試合を中止すべき体重差です。
それでも、この試合は実施される見込みとなりました。
🥊 イ・スンヒョンとは?「ストリートファイター」の正体
では、13kgも体重超過したイ・スンヒョン選手とは、一体どんな人物なのでしょうか。
イ・スンヒョン選手は、韓国の格闘家パク・ウォンシク(通称パーキー)の後輩として知られています。
パーキーは、2023年5月のBreakingDown 8で飯田選手と対戦し、激しい試合を繰り広げた人物。判定結果は物議をかもし、多くの人が「パーキーが勝っていたのでは」と感じた試合でした。
今回の対戦相手イ・スンヒョン選手は、そのパーキーの弟子にあたります。
前日会見(デイリースポーツの報道)で、韓国側の監督は驚くべき発言をしました。
🔥 監督の衝撃発言
「あの子は格闘技選手ではない。ストリートで1番のファイター。だからルール守るわけがない」
この発言、よく読むとすごいことを言っています。「ルール守るわけがない」と、体重超過を事前に予想していたかのような口ぶりなのです。
さらに監督は続けました。
「ファイトマネーも飯田より200倍少ない」
200倍という数字も衝撃的です。つまり、イ・スンヒョン選手にとって、この試合は経済的にそれほど重要ではなかったということになります。
本人のイ・スンヒョン選手は、会見で「ダイエット失敗した。本当に申し訳ない。本当に努力はした」と釈明しました。
しかし、計量時の態度は堂々としたもの。お腹周りに肉がついているのが明らかな体型で、右の拳を力強く握りしめ、胸を張って立っていました。
体重超過した選手が見せる態度としては、あまりにも堂々としすぎています。
⚡ ポイント
実は、韓国側の監督自身が「ルール守るわけがない」と開き直りとも取れる発言をしているのです。この発言が、事態の異常性をさらに際立たせています。
💬 「キレるより笑える」飯田将成の反応と覚悟
対戦相手が13kgもオーバーしてきた。普通なら激怒してもおかしくない状況です。
でも、飯田将成選手の反応は違いました。
Xへの投稿は「キレるより笑える」。
怒りというより、呆れを通り越して笑うしかない、という心境が伝わってきます。
別の投稿では「計量オーバーしたのに何堂々としとんねん笑」と、相手の態度にツッコミを入れる余裕すら見せています。
でも、この冷静な対応の裏には、プロとしての覚悟がありました。
前日会見での飯田選手のコメントは、こうです。
飯田将成選手のコメント
「相手が13キロぐらいかなオーバーしたみたいなんですけど、ここまできたんで倒すだけです。秒殺します」
「秒殺します」。
この一言に、飯田選手の決意が込められています。
体重超過した相手との試合を拒否することもできました。むしろ、その方が選手として正しい判断だったかもしれません。
それでも、飯田選手は試合を受けることを選びました。
なぜか。
それは、この試合が飯田選手にとって、特別な意味を持つ試合だったからです(後述)。
相手が13kg重くても、ここで引くわけにはいかない。そんな覚悟が、「秒殺します」という言葉に表れています。
⚠️ 体重差13kgは本当に危険なのか?格闘技のルールと安全性
「13kg体重が違う」と言われても、実際どのくらい危険なのか、ピンと来ない人も多いでしょう。
結論から言うと、格闘技における13kgの体重差は、選手の安全を脅かす深刻な問題です。
まず、格闘技で階級制が存在する理由を理解する必要があります。
ボクシングでは、最も軽い階級と最も重い階級の差は約60kgもあります。これだけ体重が違うと、まったく別の競技と言っていいほど、試合の展開が変わるのです。
なぜか。
体重が重いということは、それだけ筋肉量が多いということです。筋肉量が多ければ、パンチの威力も上がります。
さらに、重い方が打撃を受けた時の耐久力も高くなります。軽い車と重い車がぶつかったとき、軽い車の方が大きなダメージを受けるのと同じ理屈です。
格闘技の体重管理に関する研究によると、体重差があると以下のような影響が出ます:
- パンチ力や蹴りの威力が増加
- 打撃を受けた時の耐久力の差
- リーチ(腕の長さ)の違い
- スタミナ消費の差
では、13kgの差は具体的にどう影響するのか。
体重が13kg違うと、単純計算でパンチ力は約15-20%増加すると言われています。これは、相手の攻撃を受けたとき、20%余分にダメージを受けるということです。
今回の飯田選手の試合で言えば、85kgの8%は6.8kgです。
13kgという数字は、この基準の約2倍。ボクシングのルールなら、確実に試合中止になる体重差なのです。
過去には、体重超過による試合中止の事例も多くあります。
2024年末、格闘技イベント「RIZIN」でブラジル人選手ギャビ・ガルシアが95kg契約のところ107.7kgを記録。12kgの体重超過となり、予定されていた試合が中止になりました。
今回の13kgは、それよりもさらに重い超過です。
それでも、FIGHTER100では試合が実施される見込みとなりました。
なぜか。
それは、韓国の格闘技イベントFIGHTER100が、日本のボクシングや総合格闘技団体とは異なるルール運営をしているからです。
でも、ルールが違うからと言って、体重差による危険性が消えるわけではありません。
飯田選手にとって、この試合は文字通り「命がけ」の戦いとなる可能性がありました。
🇰🇷 韓国版BreakingDown「FIGHTER100」とは
ここまで読んで、「そもそもFIGHTER100って何?」と思った人もいるでしょう。
FIGHTER100は、元ROAD FC王者クワン・アソルが主催する韓国の格闘技大会です。
「韓国版BreakingDown」と呼ばれていますが、実際にどう似ているのか。
まず、試合のルール。
FIGHTER100は、オープンフィンガーグローブ(指が出ているグローブ)を着用し、100秒×3Rまたは2Rで試合を行います。
ルールは試合によって異なり、ボクシングルール、キックボクシングルール、MMAルールなど、様々な形式で行われます。
そして、最大の特徴は「演出」です。
BreakingDownと同じく、FIGHTER100にも出場権を懸けたオーディションがあります。このオーディションや記者会見では、選手同士の乱闘も珍しくありません。
むしろ、そういった「荒れる」シーンが話題となり、YouTubeやSNSで拡散されることを狙った演出と言えます。
今回の大会「FIGHTER100 003 JAPAN vs KOREA -The grave-」は、日韓対抗戦という形式。
2025年10月26日、大阪のTEMPO HARBOR THEATERで開催されました。FIGHTER100としては初の大阪開催となる、記念すべき大会です。
チケット価格は:
- 一般席:11,000円
- VIP席:33,000円
- VVIP席:55,000円
BreakingDownと比べると、やや高めの価格設定となっています。
対戦カードには、飯田将成選手とイ・スンヒョン選手の試合のほか、BreakingDownで人気だった「まきいざや」選手も参戦。韓国のホ・ジェヒョク選手とのリベンジマッチが組まれていました。
日本と韓国、両国の選手が「国の誇り」を懸けて戦う。そんなコンセプトの大会だったのです。
🔄 波乱続きの飯田将成、BreakingDown辞退からの復帰戦
ここで、飯田将成選手がなぜFIGHTER100に出場することになったのか、その経緯を説明する必要があります。
実は、飯田選手にとって、この試合は単なる一戦ではなく、「名誉挽回」の意味を持つ重要な試合だったのです。
時系列を追って見ていきましょう。
2025年1月、BreakingDown 15のオーディションで、飯田選手とラッパーのSATORUとの対戦が決定しました。
両者は以前から因縁があり、オーディションでは一触即発の状態に。「お前は今日から死のカウントダウンを毎日数える日々」(SATORU)、「誰に喧嘩を売ったか教えてやるよ」(飯田)と、激しい言葉が飛び交いました。
そして、2025年7月13日、大阪で開催されるBreakingDown 16のメインイベントで、飯田 vs SATORUの試合が組まれました。
しかし、試合2日前に事件が起きます。
飯田選手が突然、出場辞退を表明したのです。
🚫 出場辞退の理由
飯田選手は、オーディション前に「乱闘になるならオーディションに行かない」と運営側に伝えていました。しかし、実際には乱闘が起き、さらに別のオーディションが押して飯田選手の出番まで長時間待たされることに。
これらのトラブルについて、溝口COOから謝罪がなかったことに、飯田選手は激怒しました。
LINEでのやり取りも公開され、運営側との確執が明らかになりました。
BreakingDownのCEOである朝倉未来選手は、「運営の不手際があった」と認めつつも、飯田選手の突然の辞退にも理解を示せない様子でした。
結果として、飯田選手はBreakingDownを事実上「出禁」状態に。
そこに声をかけたのが、ラグビー系YouTuberのノッコン寺田でした。
ノッコン寺田自身も、BreakingDownから出禁状態にある選手。彼が主催に関わるFIGHTER100への出場を、飯田選手に打診したのです。
ノッコン寺田の言葉は、こうでした。
「10月にキム・ジェフンとやる日韓戦の大会があってですね、トーナメントとかを勝ち抜いためちゃくちゃヤンキーのヤツがいてるんですよ。刺青だらけの。で、そいつがパーキーの後輩やと。パーキーと試合してたやんか。ここで名誉挽回どうですか?」
パーキーの後輩。つまり、今回の対戦相手イ・スンヒョン選手のことです。
飯田選手は、その場で出場を決意しました。
BreakingDownを辞退したことで、多くのファンを失望させてしまった。その名誉を挽回するため、新天地FIGHTER100で戦うことを選んだのです。
💪 重要ポイント
実は、飯田選手にとって、この試合が「名誉挽回」のラストチャンスだったのかもしれません。
だからこそ、13kgという異常な体重超過があっても、試合を拒否できなかった。
「ここまできたんで倒すだけです。秒殺します」という言葉には、そんな背景があったのです。
🚨 揺れるFIGHTER100、キム・ジェフン逮捕の影響
FIGHTER100を巡るトラブルは、体重超過問題だけではありませんでした。
大会開催の約1ヶ月前、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
韓国側の監督を務める予定だった「韓国元極道戦士」キム・ジェフンが、金密輸の疑いで逮捕されたのです。
大阪府警の発表(産経新聞の報道)によると、キム・ジェフン容疑者(35歳)は、格闘技大会の「金メダル」を装って本物の金製品を密輸しようとした疑いで逮捕・書類送検されました。
事件が起きたのは2025年1月。韓国・仁川国際空港から関西国際空港へ、金計約3.5kg(約4700万円相当)を不正に輸入しようとしたとされています。
手口は巧妙でした。
オリンピックの金メダルは、表面に金メッキが施されているだけで、中身は銀製です。そのため、税関への申告は不要です。
キム容疑者は、この「申告不要の金メダル」を装って、本物の金製品を密輸しようとしたのです。
日本人の運び屋7人がそれぞれ首から金メダルをぶら下げて入国しましたが、税関職員が重さの異常に気づき、すべて純金製であることが発覚しました。
メダルには運び屋の名前も刻まれており、本人たちは「大会で受賞した」と説明していましたが、実際には誰も大会に出場していませんでした。
キム・ジェフン容疑者は、「金に困って、報酬目当てで加担した」と供述しています。
このキム・ジェフン容疑者、実はBreakingDownにも出場経験がある格闘家でした。
身長約180cm、体重約150kgの大柄な体格で、リングネームは「人間凶器」。BreakingDown 8の日韓対抗戦で、ノッコン寺田と対戦し勝利を収めた人物です。
その後は、ノッコン寺田とYouTubeでコラボするなど、良好な関係を築いていました。
だからこそ、今回のFIGHTER100では韓国側の監督を務める予定だったのです。
逮捕の報道が出た後、ノッコン寺田は自身のYouTubeで「キム・ジェフンが逮捕されました。どんな理由があっても許せません」とコメント。事実上、縁を切ることを宣言しました。
キム・ジェフン容疑者の逮捕により、大会の信頼性にも影響が出ました。
さらに、今回の13kg体重超過問題。
FIGHTER100は、スタート早々、様々なトラブルに見舞われることになったのです。
📝 まとめ:前例のない体重超過問題の真相
韓国版BreakingDown「FIGHTER100」で発生した13kg体重超過問題について、重要なポイントをまとめます。
🔍 事件の概要
- 2025年10月26日、大阪で開催されたFIGHTER100で発生
- 飯田将成選手の対戦相手イ・スンヒョン選手が、85kg契約に対して98kgで計量
- 13kgの体重超過は、格闘技界でも極めて異例
👤 イ・スンヒョン選手の背景
- パク・ウォンシク(パーキー)の後輩
- 韓国監督が「ストリートで1番のファイター。ルール守るわけがない」と発言
- ファイトマネーは飯田選手の200分の1
- 計量超過でも堂々とした態度
💬 飯田将成選手の対応
- 「キレるより笑える」と冷静にコメント
- 「秒殺します」と試合実施を決断
- BreakingDown辞退からの名誉挽回の意味を持つ試合
⚠️ 体重差の危険性
- 13kgの体重差は、パンチ力約15-20%増加に相当
- ボクシングでは8%以上超過で試合中止のルール
- 85kgの8%は6.8kg、今回はその約2倍
🚨 大会を揺るがす問題
- 韓国側監督予定だったキム・ジェフンが金密輸で逮捕
- 大会の信頼性にも影響
格闘技における体重管理は、選手の安全を守るための重要なルールです。今回の13kg体重超過問題は、ルールの意義を改めて考えさせられる事件となりました。
飯田将成選手が見せた冷静さとプロ意識は、多くのファンの共感を呼んでいます。果たして試合結果はどうなったのか、そして今後のFIGHTER100はどうなっていくのか。格闘技ファンの注目が集まっています。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. FIGHTER100で13kg体重超過とは何が起きたのですか?
2025年10月25日の前日計量で、飯田将成選手の対戦相手イ・スンヒョン選手が、85kg契約に対して98kgで計量し、13kgもの体重超過となりました。格闘技界でも極めて異例の事態で、本来は試合中止が妥当なレベルの体重差です。
Q2. イ・スンヒョン選手とはどんな人物ですか?
イ・スンヒョン選手はパク・ウォンシク(パーキー)の後輩として知られる格闘家です。韓国側の監督は「格闘技選手ではなく、ストリートで1番のファイター。ルール守るわけがない」と発言し、ファイトマネーは飯田選手の200分の1とされています。
Q3. 13kgの体重差はどれくらい危険なのですか?
体重が13kg違うとパンチ力は約15-20%増加すると言われています。ボクシングでは契約体重の8%以上超過で試合中止となるルールがあり、85kgの8%は6.8kgです。今回の13kgはその約2倍で、選手の安全を脅かす深刻な体重差です。
Q4. 飯田将成選手がFIGHTER100に出場した理由は?
飯田選手は2025年7月のBreakingDown 16を溝口勇児COOとのトラブルで大会2日前に辞退し、多くのファンを失望させました。ノッコン寺田からのオファーを受けてFIGHTER100出場を決意し、名誉挽回を目指す重要な試合となりました。
Q5. FIGHTER100とはどんな大会ですか?
FIGHTER100は元ROAD FC王者クワン・アソルが主催する韓国の格闘技大会で、「韓国版BreakingDown」と呼ばれています。オープンフィンガーグローブを着用し、100秒×3Rまたは2Rで試合を行い、オーディションや記者会見での乱闘も演出の一部となっています。
Q6. キム・ジェフン逮捕とは何があったのですか?
FIGHTER100の韓国側監督予定だった元極道戦士キム・ジェフンが、2025年1月に金メダルを装った金密輸の疑いで逮捕されました。約3.5kg(約5000万円相当)の純金を日本に不正輸入しようとしたとされ、大会の信頼性にも影響を与えました。