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中国人留学生が2年で慶應に合格できる理由|日本人との入試難易度の差を徹底解説

2024年末、日本に住む中国人は過去最多の約87万人を記録しました。その多くが留学生として来日し、東京大学や慶應義塾大学といった難関大学に進学しています。

しかし驚くべきことに、彼らが受ける入試は、日本人が受ける入試とはまったく異なるものでした。

 

東京・高田馬場にある中国人専門予備校「一川文研」の李沢楠校長は、こう断言します。

「普通の中国人留学生でも2年間勉強すれば、80%の確率で慶應義塾大学に合格できます」

 

なぜこんなことが可能なのでしょうか。

その背景には、留学→就職→永住という「日本永住までの明確なルート」が存在していました。

 

大学キャンパスで勉強する日本人学生と留学生たち、手前に入試問題集が見える、真剣な表情の学生たち、背景に大学の建物を生成AIで作成したリアルなイメージ

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🎓 なぜ中国人留学生が日本の難関大学に殺到しているのか

日本に住む中国人の数は年々増加し、出入国在留管理庁の統計によると、2024年末時点で約87万3,286人に達しました。

これは鳥取県の人口(約55万人)をはるかに超える規模です。

 

🏫 中国人専門予備校の驚異的な合格実績

東京・高田馬場にある「一川文研」は、わずか2021年開校ながら、すでに生徒数1200人を抱える日本有数の中国人専門予備校です。

その合格実績(2024年度)は目を見張るものがあります。

 

📊 一川文研の主な合格実績(2024年度)

  • 東京大学: 10人
  • 京都大学: 5人
  • 慶應義塾大学: 29人
  • 早稲田大学: 15人
  • 一橋大学: 10人

 

生徒の約3分の1は、日本留学を前提に中国からオンラインで授業を受けています。

講師陣も正社員30人、アルバイト90人という充実ぶりです。

 

 

 

⚔️ 中国の受験競争はどれくらい過酷なのか

実は、中国の大学入試「高考(ガオカオ)」は、日本の比ではないほど過酷です。

Science Portal Chinaの調査によると、2024年の受験者数は1342万人で、これは東京都の人口(約1400万人)とほぼ同じ規模。

 

しかし4年制大学の募集人数はわずか450万人。

つまり、約900万人が不合格となる計算です。

 

🔥 さらに驚くべきは、トップ大学の倍率

北京大学の実質倍率は約6000倍超

東京ドームの収容人数(約5万5000人)の満員を6回以上集めても、合格者は1人という計算になります。

 

李校長はこう語ります。

「北京大学や清華大学は、本当の天才でないと入れません。中国人は、たとえどんなに頑張っても、決して良い点数が取れるわけではないのです」

 

✈️ 日本留学という新しい選択肢

近年、中国の親世代に意識の変化が起きています。

以前は「高考で良い点を取って中国の良い大学へ」という選択肢しかありませんでした。

 

しかし経済的なゆとりが生まれた今、「子供に選択肢を与える」ことを重視する親が増えています。

日本留学の魅力は、費用対効果の高さです。

 

留学先 年間費用(学費+生活費)
日本 約400万円
アメリカ 約2000万円

 

「日本は近くて、治安も良い。教育の質も高く、物価も安い。欧米よりもコスパが良い」と李校長は説明します。

では、日本の大学入試は、留学生にとってどれほどの難易度なのでしょうか。

 

 

 

📝 留学生入試と日本人入試の驚くべき難易度の差

同じ大学を目指すのに、日本人と留学生では受ける試験がまったく異なります。

その差は、驚くほど大きなものでした。

 

📚 日本人が受ける一般入試

東京大学を例に見てみましょう。

日本人が一般入試で東大を受験する場合、2段階の厳しい試験を突破しなければなりません。

 

🎯 1次試験(共通テスト)

受験科目: 6教科8科目

  • 国語
  • 地理歴史(2科目)
  • 数学(2科目)
  • 理科(2科目)
  • 外国語
  • 情報

📖 2次試験

  • 文系: 国語、数学、地理歴史、外国語の4教科5科目
  • 理系: 国語、数学、理科、外国語の4教科5科目

 

全国から優秀な学生が集まり、この2段階の厳しい試験を突破する必要があります。

一方、留学生の場合はどうでしょうか。

 

🌏 留学生が受ける入試

日本学生支援機構(JASSO)の日本留学試験(EJU)は、日本人の一般入試とは大きく異なります。

受験科目はわずか3科目です。

 

✅ 1次試験(EJU: 日本留学試験)

受験科目: わずか3科目

  • 日本語: 400点
  • 総合科目または理科: 200点
  • 数学: 200点
  • 合計: 800点満点

年に2回(6月と11月)実施され、2年間有効。つまり、最大4回受験するチャンスがあります。

 

⚡ 2次試験の最大の違い

多くの大学では、留学生の2次試験は小論文と面接のみ

学力試験はありません。

 

 

 

🔍 難易度の具体的な比較

一川文研の李校長は、こう語ります。

「文系の数学なら、中国の中学3年から高校1年で学習する内容。文系の総合科目も2ヶ月間しっかり対策をすれば、満点が取れる内容です」

 

Wikipediaでも、EJUの難易度について「問題の難易度は共通テストよりも若干低く設定されている」と記載されています。

各大学の合格目安スコア(李校長による)は以下の通りです。

 

大学 EJU目安スコア
東京大学 730点
早稲田大学・慶應義塾大学 680点
MARCH(明治・青山・立教・中央・法政) 650点

 

李校長は断言します。

「同じ大学であっても、日本人が受ける入試と、留学生が受ける入試では、難易度に大きな差があるのは間違いありません」

 

では、「2年で慶應に80%合格」という証言は、本当に実現可能なのでしょうか。

次のセクションで詳しく見ていきます。

 

 

 

⏱️ 「2年で慶應」は本当に可能なのか

「普通の中国人留学生でも2年間勉強すれば、80%の確率で慶應大学に合格できる」

李校長のこの発言は、本当なのでしょうか。

 

🎯 予備校が提供する「最短ルート」

一川文研では、留学生入試に特化したカリキュラムを提供しています。

年間授業料は100万〜150万円と高額ですが、中国のSNSなどを通じて口コミで評判が広がっています。

 

📌 一川文研の体制

  • 年間授業料: 100万〜150万円
  • 生徒数: 1200人
  • 講師陣: 正社員30人、アルバイト90人

 

李校長自身も元留学生で、2014年に大連外国語大学を卒業後、京都の日本語学校で学びました。

その後、東京の予備校で講師となり、4500人以上の中国人留学生を指導してきた経験があります。

 

🏛️ 慶應と復旦大学の比較

李校長は、こう説明します。

「慶應大学は、中国の大学にたとえると上海市の名門・復旦大学くらいのイメージです。しかし、普通の中国人が中国で2年間程度勉強しても、復旦大学には絶対に入ることができません」

 

中国の受験競争は、それほど過酷なのです。

一方、日本の留学生入試を活用すれば、同レベルの大学への合格が現実的になります。

 

 

 

📖 「高校から日本留学」は逆に不利

実は、李校長は興味深いアドバイスをしています。

「高校から日本に留学し、日本人と同じ大学入試を受けるより、中国の高校を卒業してから、留学生入試を使って大学受験をする方が、よっぽど日本の難関大学に入りやすくなります」

 

💡 戦略的アプローチ

つまり、「留学生入試」という制度を戦略的に活用することが、難関大学合格への近道だというわけです。

 

👨‍👩‍👧 中国の親の意識変化

かつて中国の親は、「高考で良い点を取って、中国の良い大学へ」という一択しか考えていませんでした。

しかし今は違います。

 

経済的なゆとりが生まれ、「子供に選択肢を与え、自分で『良い選択』をしてほしい」と考える親が増えています。

中国のSNSを通じて、日本留学の情報は口コミで広がり続けています。

 

こうして日本の大学に進学した中国人留学生の多くが、次に目指すのが「日本永住」です。

その具体的なルートを次のセクションで見ていきましょう。

 

 

 

🏡 留学から永住権取得までの「最短ルート」

多くの中国人留学生が目指すのは、実は大学卒業だけではありません。

その先にある「日本永住」を見据えています。

 

李校長はこう語ります。

「大学卒業後は日本で職を得て、大半の中国人が日本の『永住権』を手に入れようと考えます。私は、日本の永住権が要らないと言う中国人を見たことがありません」

 

📊 在留資格の内訳

出入国在留管理庁の統計によると、2024年末時点の在留中国人約87万人の内訳は以下の通りです。

永住者が最も多く、その次が留学と就労です。

 

在留資格 人数
永住者 約34万人(最多)
留学 約14万人
技術・人文知識・国際業務(就労ビザ) 約10万人
家族滞在 約8万人

 

📈 注目すべきポイント

留学と就労で計約25万人が、今後永住権を取得する「予備軍」と見ることができます。

 

 

 

🛣️ 3段階のルート

日本永住までの道のりは、明確な3段階で構成されています。

以下の順序で進むことで、永住権取得が現実的になります。

 

✈️ ステップ1: 留学ビザで来日

  • 日本語学校で1年間学ぶ
  • 留学ビザは先進国の中でも取得しやすい

🎓 ステップ2: 大学進学・就職

  • 日本の大学を卒業
  • 日本企業に就職
  • 就労ビザ(技術・人文知識・国際業務)に切り替え

🏠 ステップ3: 永住権申請

  • 一定期間働いた後、永住権を申請

 

🚀 2017年の大転換:「1年で永住権」制度

実は、2017年4月26日、日本政府は永住権取得の要件を大幅に緩和しました。

高度人材向けの「日本版高度外国人材グリーンカード」として、従来は5年必要だった滞在期間を大幅短縮したのです。

 

⚡ 高度人材ポイント制度

▶ 80点以上: 1年で永住権申請可能

▶ 70点以上: 3年で永住権申請可能

 

ポイントは、学歴、職歴、年収、年齢、日本語能力などで計算されます。

例えば、以下のようなケースが想定されます。

 

  • 大学院修了(修士): 20点
  • 年収600万円台: 20点
  • 日本語能力試験N1: 15点
  • 日本の大学卒業: 10点

 

💡 具体例

日本の大学院を修了し、日本語N1を持ち、年収600万円台の20代後半の人なら、80点以上に達する可能性が十分あります。

つまり、日本の大学を卒業→日本企業に就職→1年後に永住権申請という最短ルートが実現可能なのです。

 

 

 

📋 2015年のビザ緩和も追い風に

さらに、2017年の永住権要件緩和の2年前、2015年1月19日には外務省が中国人向けの数次ビザ(マルチビザ)を大幅に緩和しました。

これにより、大量の中国人が日本を何度も訪れるようになり、日本での生活を実際に体験できるようになりました。

 

ビザの種類 緩和内容
商用目的の数次ビザ 渡航歴要件を廃止
相当な高所得者向け数次ビザ 最長5年有効

 

李校長の言葉通り、「日本で4年間も生活すれば、快適で、まず中国に戻ろうという気にはなりません」という状況が生まれたのです。

このような状況の中で、日本人受験生にはどんな影響が出ているのでしょうか。

 

 

 

⚖️ 日本人受験生への影響と今後の課題

このような状況の中で、日本人受験生にはどんな影響が出ているのでしょうか。

複数の視点から、この問題を考えてみましょう。

 

💬 「繰り下がり連鎖」の声

記事に寄せられたコメントの中には、こんな声もありました。

「東京在住ですが、今年大学入試をしたお子さんがいる知人によると、第一志望の大学、学部には入学できない子が多かったと。中国人留学生が難関大に多く入学している影響で繰り下がりの連鎖が起こり、これまで合格ラインだった大学へ合格しづらくなっていると噂になっているようです」

 

⚠️ 注意

これらは匿名の投稿であり、公式なデータではありません。

しかし、こうした声が実際に上がっていることは事実です。

 

🗣️ 制度の見直しを求める声

他にも、様々な懸念が寄せられています。

「永住権という権利をどのような条件で外国人に出していくのは、日本人として一人一人がちゃんと考えて、どうするかを判断する段階になっていると思います」

 

「大学が多すぎるから定員を満たすために外国人留学生に頼る。外国人用の容易な入試レベルを上げること。上げても今なら留学希望者は来ます」

「気になる事があって書きます。中国人であるからには、中国の法が優先されます。中国の国家情報法7条には、全ての中国人やその企業が得た情報は中国国家に提出する事が定められている点です」

 

 

 

🔍 今後の課題

現在の状況は、複数の視点から考える必要があります。

簡単に答えが出る問題ではありませんが、事実を知り、冷静に議論する必要がある時期に来ています。

 

🎓 教育の視点

  • 同じ大学を目指すのに、日本人は6教科8科目、留学生は3科目という差は公平か?
  • 大学の定員における留学生と日本人学生のバランスは適切か?

🏛️ 移民政策の視点

  • 1年で永住権が取得できる制度は、先進国として適切か?
  • 永住権取得の条件をより厳格にすべきか?

🌏 国際競争の視点

  • 優秀な外国人材を受け入れることは、日本の国益になるか?
  • 中国の過酷な受験競争から日本を選ぶ留学生をどう評価するか?

 

📌 この記事のポイントまとめ

  • 2024年末時点で在留中国人は約87万人と過去最多を記録
  • 日本人は6教科8科目の共通テストと2次試験、留学生はEJU 3科目と小論文・面接のみ
  • 中国人専門予備校「一川文研」の校長は「2年で慶應に80%合格可能」と証言
  • 中国の高考受験者は1342万人、北京大学の倍率は約6000倍超と過酷
  • 2017年に永住権要件が緩和され、高度人材なら1年で永住権申請が可能に
  • 留学→就職→永住という明確なルートが存在
  • 日本人受験生への影響を懸念する声も上がっている

 

この状況について、あなたはどう思いますか?

同じ大学を目指すのに入試制度が大きく異なることは、公平だと感じますか?それとも、優秀な外国人材を受け入れることは日本にとってプラスだと思いますか?

 

 

 

❓ よくある質問(FAQ)

Q1. なぜ中国人留学生は日本の大学に入りやすいのですか?

日本人は共通テスト6教科8科目と2次試験が必要ですが、留学生は日本留学試験(EJU)の3科目と小論文・面接のみで受験できます。試験科目数が大幅に少なく、2次試験に学力試験がないため、相対的に入りやすくなっています。

Q2. 「2年で慶應に80%合格」は本当に可能なのですか?

中国人専門予備校「一川文研」の校長の証言によると、留学生入試に特化した2年間の勉強で、普通の中国人留学生でも80%の確率で慶應義塾大学に合格できるとのことです。ただし、これは予備校の主観的評価であり、公式データではありません。

Q3. 留学から永住権取得までどのくらいかかりますか?

2017年の制度緩和により、高度人材ポイントで80点以上なら1年、70点以上なら3年で永住権申請が可能になりました。日本の大学を卒業し、日本企業に就職した後、最短1年で永住権を申請できるルートが存在します。

Q4. 中国の大学入試はどれくらい過酷なのですか?

2024年の高考受験者数は1342万人で、4年制大学の募集人数は450万人。約900万人が不合格となります。北京大学の実質倍率は約6000倍超で、日本の入試よりはるかに過酷です。このため、多くの中国人が日本留学を選択肢として考えています。

Q5. 日本人受験生への影響はありますか?

一部のコメントでは「繰り下がり連鎖」が起きているという声もありますが、これは匿名投稿であり公式データではありません。ただし、留学生の増加により大学の定員バランスが変化している可能性は指摘されています。

Q6. なぜ2017年に永住権要件が緩和されたのですか?

日本政府は高度外国人材の誘致を目的に、2017年4月26日に「日本版高度外国人材グリーンカード」制度を導入しました。これにより、研究者だけでなく、アニメやデザイン分野の人材も高度人材として認定され、最短1年で永住権申請が可能になりました。

 

📚 参考文献

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