この記事でわかること
174秒
カップラーメンを待つ時間より短く、朝倉未来の大晦日は終わった。
2025年12月31日、RIZIN大晦日大会のメインイベント。
朝倉未来(33)は王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(25)に1R TKO負けを喫し、首を固定して担架で救急搬送された。
16戦16勝無敗の"怪物王者"に、復帰後2連勝の勢いも通用しなかった。

試合結果:朝倉未来、1R 2分54秒でTKO負け
【試合結果】
朝倉未来 vs シェイドゥラエフ
1R 2分54秒(174秒) TKO負け
さいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN 師走の超強者祭り」のメインイベント。
超満員の会場が静まり返る結末となった。
朝倉にとって4年ぶりの大みそか参戦だった。
RIZIN10周年イヤーの締めくくりとして、王座奪取で2025年を終えるはずだった。
しかし現実は、カップラーメンを待つ時間より短い174秒で終わった。
復帰後は5月に鈴木千裕、7月にクレベル・コイケを破って2連勝。
「調子が良い」と評されていた朝倉が、ここまで一方的にやられるとは誰も予想していなかった。
▼ なぜここまで圧倒的な展開になったのか。試合の流れを振り返る。
試合経過:バックからの鉄槌の嵐でレフェリーストップ
試合は1Rから王者シェイドゥラエフが圧力をかける展開となった。
朝倉はジャーマンスープレックスで後方に投げられ、バックポジション(背後を取られた状態)から鉄槌を浴び続け、レフェリーが試合を止めた。
試合の流れ
① 1R開始直後:王者のプレッシャーが凄まじい
② 組み付き:朝倉が打撃を出す間もなく捕まる
③ ジャーマン:後方に投げられる
④ バック奪取:起き上がろうとする朝倉の背後を取る
⑤ 鉄槌の嵐:上から叩きつける打撃を浴び続ける → レフェリーストップ
なぜ朝倉は何もできなかったのか
シェイドゥラエフはレスリングをベースに持つ選手だ。
組み技の強さは折り紙付きで、相手をテイクダウン(倒す)してからの攻撃が得意。
打撃ベースの朝倉にとって、組み付かれた時点で勝負は決まっていたとも言える。
興味深いのは、2024年7月に朝倉をKOした平本蓮の見解だ。
平本はYahoo!ニュースの記事で、シェイドゥラエフについてこう語っている。
「よく『シェイドゥラエフは打撃が荒い』と言われますけど、全く荒くない。普通にシャープで、ワンツーも綺麗に打っている」
つまり、シェイドゥラエフは組み技だけが強いのではない。
打撃もシャープで、相手のパンチが見えにくいほど顔がブレない。
「組み技も打撃も隙がない」——これが朝倉が何もできなかった本当の理由だと考えられる。
▼ 試合後、朝倉は首を固定されて担架で運ばれた。その時の状況を詳しく見ていく。
救急搬送:首固定で担架退場、病院へ
試合後、朝倉未来は首を固定されて担架で退場した。
バックステージの医務室では意識があり、ドクターの声かけに反応していたが、救急車で病院に搬送された。
【医務室での状態】
- 瞬きあり
- 意識あり
- ドクターの声かけに反応
スポニチの報道によると、医務室での朝倉は瞬きがあり、意識はあった。
ドクターが声をかけると反応していたという。
ただし表情はぼう然としており、すぐに救急車で病院へ運ばれた。
試合後の会見には欠席。
朝倉の具体的な怪我の状況については、現時点で公式発表はない。
ネット上では「殺されるかと思った」「怖い」という声が相次いだ。
それほどシェイドゥラエフの攻撃は激しかった。
▼ 朝倉をここまで圧倒した王者シェイドゥラエフ。一体どれほどの強さなのか。
シェイドゥラエフとは:16戦16勝、全試合2R以内の怪物
16戦16勝0敗
全試合2R以内フィニッシュ。プロになって一度も負けたことがない「怪物」。
基本プロフィール
| 名前 | ラジャブアリ・シェイドゥラエフ |
| 生年月日 | 2000年10月11日(25歳) |
| 出身 | キルギス |
| 戦績 | 16勝0敗(全試合2R以内) |
| スタイル | レスリングベースのオールラウンダー |
高校時代は柔道とサッカーをやっていたが、卒業後にレスリングを始め、3年後に総合格闘技へ転向した。
2019年にプロデビューし、10戦10勝10フィニッシュのパーフェクトレコードを引っ提げて2024年6月にRIZIN初参戦。
RIZINでの圧倒的な戦績
2024年6月:武田光司を1Rで一本勝ち
2025年5月:クレベル・コイケを1R 62秒でTKO(王座奪取)
2025年9月:ビクター・コレスニックを1R 33秒でKO(初防衛)
2025年12月:朝倉未来を1R 174秒でTKO(2度目の防衛)
全ての試合が「秒殺」レベル。10分以上戦った試合が一度もない。
なぜ誰も勝てないのか
シェイドゥラエフは「コンプリートファイター」と呼ばれている。
打撃、組み技、寝技——全てが高いレベルでまとまっている選手という意味だ。
前述の平本蓮も「打撃は全く荒くない。シャープでワンツーも綺麗」と評している。
さらに首が太く、相手のパンチを受けても顔がブレない。
「パンチが見えない」状態で戦わされる相手は、何もできないまま倒される。
試合後、シェイドゥラエフはデイリースポーツの取材にこう答えたと報じられている。
「試合は簡単だった」
「未来はいい選手だけど、グラウンドで何もできなかった」
16勝0敗の王者にとって、復帰後2連勝の朝倉でさえ「簡単」だった。
X(旧Twitter)では「UFCでも対抗できる選手はいない」という声も上がっている。
▼ 実は朝倉未来にとって、RIZINのベルトは「因縁の存在」だった。過去の挑戦歴を振り返る。
朝倉未来のベルト挑戦歴:3度目も届かず
RIZINフェザー級王座挑戦:3度目も失敗
朝倉未来は今回で3度目のRIZINフェザー級王座挑戦。
しかし全て失敗に終わり、いまだベルトを手にできていない。
【1度目】2020年11月:斎藤裕戦
初代RIZINフェザー級王座決定戦。
判定負けを喫し、王座獲得はならず。
【2度目】2023年7月:ヴガール・ケラモフ戦
王座決定戦に再挑戦。
しかし1Rでリアネイキッドチョーク(背後からの首絞め)を極められてタップアウト負け。
【3度目】2025年12月:シェイドゥラエフ戦
そして今回。1R 2分54秒でTKO負け。
3度の挑戦で、3度とも敗北。
しかも負け方が全て異なる。判定、一本、TKO——相手によって違う形で負けている。
「朝倉のために作られたベルト」という声もあったフェザー級王座。
YouTuberとしては大成功を収めた朝倉だが、格闘技の頂点には届かないまま2025年が終わった。
▼ 復帰後2連勝で臨んだ今回の大一番。朝倉は試合前に何を語っていたのか。
試合前の覚悟:「史上最強の相手。全力で倒しに行く」
朝倉未来は試合前、シェイドゥラエフを「正真正銘の史上最強の相手」「バケモン」と評価していた。
それでも「ビビってない。喰ってやる」と闘志を見せていた。
Goal.comの試合前記事によると、朝倉はこう語っていた。
「本当に史上最強の相手を用意してもらった」
「マジで強いんで今俺。すごいレベルの高い試合になると思う」
「めちゃ過大評価はしてないし、ビビってもいないし、喰ってやろうと思っています」
相手の強さは十分に認識していた。油断はなかった。
そして作戦についてはこう話していた。
「体力のことは考えていない。最初から全力で行きます」
「ド派手にKOして2025年締めくくりたい」
「全力で1Rから行く」——これが朝倉の作戦だった。
結果的に、朝倉は作戦通りに1Rから勝負に出た。
しかし、その「全力」がシェイドゥラエフの「全力」に全く届かなかった。
組み付かれた瞬間に、勝負は決まっていたのかもしれない。
▼ 今後、朝倉未来はどうなるのか。そしてシェイドゥラエフの次の戦いは。
今後の展望:朝倉の進退、シェイドゥラエフのUFC移籍は?
朝倉の今後について、現時点で公式発表はない。
X上では「おそらく引退だろう」「年齢的に上り目はない」という声が上がっている。
2024年7月に平本蓮に敗れた際にも一度引退を表明したが、「まだモヤモヤする気持ちがある」と復帰した経緯がある。
今回はどうなるか。続報を待ちたい。
一方、シェイドゥラエフについてはUFC移籍の可能性が注目されている。
ただしゴング格闘技の記事によると、シェイドゥラエフは過去にUFCからオファーを受けた際、「今はRIZINで成長したい」と断って契約を更新した経緯がある。
16勝0敗、全試合2R以内フィニッシュ。
「UFCでも対抗できる選手はいない」という声もある怪物王者が、いつまでRIZINに留まるのか。
今後の動向が注目される。
まとめ
- 朝倉未来は2025年大晦日、シェイドゥラエフに1R 2分54秒でTKO負け
- 試合後は首を固定して担架で救急搬送、会見は欠席
- シェイドゥラエフは16勝0敗、全試合2R以内フィニッシュの無敗王者
- 朝倉のRIZINベルト挑戦は3度目も失敗
- 朝倉の今後、シェイドゥラエフのUFC移籍については続報待ち
よくある質問(FAQ)
参考文献
- スポニチアネックス - 朝倉未来 衝撃1R174秒殺TKO負け
- デイリースポーツ - 朝倉未来が衝撃の1回失神TKO負け
- RIZIN公式 - シェイドゥラエフ選手ページ
- Wikipedia - ラジャブアリ・シェイドゥラエフ
- ゴング格闘技 - シェイドゥラエフ特集
- Goal.com - 朝倉未来vsシェイドゥラエフ展望
- Yahoo!ニュース - 平本蓮の見解